これはモンスターメーカーRPGリザレクション・エキスパンションカード「地下迷宮ジャンドゾルム」の完成イラストです。実際にカードをお持ちの方は確認してみて下さい。水彩紙に透明水彩でA4サイズくらいに描いています。
さてこれは発注書の細かい指示を元にしてパソコンで描き始めたラフです。まず後ろ姿のシーフをなめて地下遺跡が見えているというような構図を考えてみました。使用ソフトはPAINTERです。
しかし後ろ姿というのは「予言の塔」という他のカードでもやっているので今ひとつかと、尻出し作戦は変更、身体を正面向きで攻めてみました。
もう少し人物を見せるようにして大体のポーズは決定です。
遠景の地下遺跡だけでは弱いような気がして、中央に石柱をあしらってみました。女シーフの持った松明の明かりで石柱に刻まれた顔が不気味に浮かび上がる、という情景です。
シーフのコスチュームや背景の遺跡のイメージなどを固めてゆきます。通常これくらいの段階で出版社などの発注側にラフとして送るわけです。
クライアントのOKが出たら、プリントアウトしたラフを元に水彩紙に下書きを描きます、これはそれをスキャナーで取り込んだものです。
取り込んだ下書きにPAINTERで色を置いて、大体の完成イメージを掴みます、最近は色使いなどで迷った時はパソコンでシミュレートして決定してゆくようにしています。以前は下絵をコピーしたものにマーカーや水彩で実際に着色していたのですが、そういう場合はパソコンの方が圧倒的に便利で融通が利きます。
とは言っても実際に描き進めるうちにパソコンでの完成イメージからは違う方向にゆくこともあります。そこはそれ、人間ですから、計画通りじゃ詰まらないじゃないですか。一応パソコンでの作業はここで終わりです、ここからは通常の水彩でのお絵かきです。
これは実際の水彩での途中経過をスキャンしたものです。ここからトップのイラストに辿り着いて完成!というわけです。以上、「地下迷宮ジャンドゾルムの作り方」でした。
トレカは商品自体が小さいので、原画も小さいと思っている方は多いかもしれません、実は原画はA4サイズ前後で描かれており、文庫やノベルズの装丁と同等、或いはそれ以上のクオリティは十分にあるのです。原画の迫力を味わって戴くためにも、いつかカードサイズではなく大きなサイズでお目にかけたいものです。
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