0149  7月19日 サイド2においてザンスカール帝国建国宣言(諸説有り)
 「MS SAGA2」に「7月19日との説あり」という表現で記されている。この資料は、発行当時の推察に基づくものであり、比較的信頼度は低いので注意が必要である。
0153  4月 6日 リガ・ミリティアのLM312V04、イエロージャケットと交戦
 カミオン隊によって輸送され、ウッソ・エヴィンが搭乗したLM312V04は極初期型であり、通常の生産型と細部が異なる。具体的にはトップリム上腕部の形状が角型になっている点が挙げられる。元々の設計図では、この部分は丸型であり、後に量産された機体も丸型であるが、極初期型では変形上の作動を確実にするために、ロックし易い角型にしていたと言われている(NEWMSVハンドブック1より)。
0153  4月 7日 リガ・ミリティアのカミオン隊、カリーンの地下工場へ
 カミオン隊は部隊マークに、かつての英雄アムロ・レイ大尉のパーソナルマークであるユニコーンをイメージしたデザインを採用している。この部隊マークは、”伝説の白いMS”の復活を更に効果的にすることを狙ったものである(1/144Vガンダム武器セット解説書より)。
0153  4月 8日 欧州東部のリガ・ミリティア集結。LM312V04、ZM−S13Gと交戦
 ZM−S13G「ゴッゾーラ」は重力下での稼働試験を目的として、ラゲーン基地へ送られた機体である。トリニティタイプ(3枚ブレード)のビームローターの実用化が主な課題とされていたが、それ以外にも「ゴッゾーラ」は技術的な特徴を持っている。それが頭部の「全方位タイプセンサー」である。それまでの帝国軍MSは「複合複眼式マルチセンサー」と呼ばれるメインカメラを採用していた。このセンサーはそれぞれ別の性能を持つ多数の小型センサーの集合体であり、互いにデータを補完して誤差や不確定要素を排除しているのだ。この小型センサーは単独で、初期の公国軍製MSのモノアイよりも多くの情報を収集出来るという。「ゴッゾーラ」の「全方位タイプセンサー」はこれの発展型で、従来の小型センサーをさらに小型高性能化し、各ユニットにかかる負担を軽減したものである。従来、複眼方式によって”視差”を利用して行っていた距離の計測に、専用ソフトウェアを用いているため、センサーは頭部を覆うように配置されている(「MS SAGA3」より)。
0153  4月10日 カミオン隊のリーダー、オイ・ニュング伯爵、捕縛される
 ”伯爵”ことオイ・ニュングは、リガ・ミリティアの幹部であり、カミオン部隊を率いて抵抗運動の最前線に立っていた人物である。彼はかつて、連邦政府直轄の不法居住者摘発組織”マハ”の一員であった。それもかなりの要職にあったらしく、地球上の不法居住者に対する弾圧活動に深く関与していたと思われる。やがて”マハ”の正当性に疑問を抱いた彼は、職を辞し、自らも地球上へ居住したのである(「MS SAGA2」より)。ザンスカール帝国の勃興と連邦政府の無策によってリガ・ミリティアが結成されると、オイ・ニュングも抵抗運動へ身を投じる。そして、かつて不法居住者を摘発していた彼は、反乱分子として帝国軍に捕らわれるのである。
0153  4月11日 ピピニーデン隊降下、イエロージャケットに合流
 ピピニーデン隊はフォーメーション攻撃を得意とし、”ピピニーデンサーカス”の異名を取る中隊である。中隊長のアルベオ・ピピニーデン大尉の乗機には、国籍識別マーク、中隊マーク、小隊長識別マークといった基本マーキングに加えて、旋回する複葉機を意匠化したパーソナルマークが描かれ、さらにスズメバチをあしらった地球降下部隊章が記されている(1/144Vガンダム武器セット解説書より)。ピピニーデン隊は3機単位の3つの小隊(合計9機)で編成され、第1小隊はピピニーデン大尉、第2小隊はルペ・シノ中尉、第3小隊はクワン・リー少尉が指揮を執る。なお、ピピニーデン大尉が出撃できない時は、キッサロリア少尉が小隊指揮を代行していたようだ。
 ピピニーデン隊が使用しているZM−S09G「トムリアット」は従来のZM−S08G「ゾロ」を上回る性能を持つ可変機である。「トムリアット」が装備するマルチバズーカは、本来「ゾロ」用に開発された武器だが、実戦で効果をあげたのは「トムリアット」が使用するようになってからである。このバズーカは、実体弾とビームの双方が発射可能という非常に珍しい武装である。「トムリアット」の塗装はピピニーデン隊のパープル系が有名であるが、ラゲーン基地所属機のイエロージャケット機はダークグリーン系、アフリカ地区制圧部隊の機体はイエロー系の塗装が施されている。また偵察部隊であるブラックウィドウ隊の所属機は、夜間偵察を任務としていたため、全身黒一色に塗られている。この部隊ではZM−S09GEの型式番号を持つ偵察型を、各小隊へ1機ずつの割合で装備していたという(NEWMSVハンドブック1より)。
0153  4月14日 シュラク隊と合流
 シュラク隊の使用機種として有名なLM111E02「ガンイージ」は、型式番号からも判るとおりLM312V04「Vガンダム」より先に開発された機体である。末尾の数字は02であり、01の機体が存在してもよさそうなものだが、サナリィ関係者からの機密漏洩を恐れて01を抹消し、02へナンバーを移したという説が有力である。「ガンイージ」のプロトタイプは2機が製作された。この2機は未塗装で、ガンダリウム合金の地肌のままで各種テストに使用された。この時点では頭部バルカン砲やビームサーベル格納庫などの固定武装は搭載されていなかった。試作1号機はテスト・パイロットのジュンコ・ジェンコと共にシュラク隊へ送られ、機体には標準化改装が施された。つまり、配備された時点で他の量産機と同様の武装、性能を持つに至り、オリーブグリーン塗装も施された。残った試作2号機は、後にガンダムカラーともいうべきトリコロールカラーの塗装が施され、基本的な能力テストに従事した。プロトタイプに引き続き、機体ナンバー3〜8号機に当たる初期生産型が製作された。これらはシュラク隊の結成に合わせて製作され、全てシュラク隊へ配備された。隊長のジュンコ・ジェンコが試作1号機に搭乗したために余った8号機には、一時的にオリファー・イノエが使用したが、後に部品取り用の予備機となった。続いて製作された9〜15号機は増備型と呼ばれている。初期生産型との外観上の差は、リアアーマーに欠き取りが有るという程度で、殆ど無いに等しい。16号機以降の量産型は、強化型のLM111E03「ガンブラスター」との並行生産になったため、塗装も「ガンブラスター」と同系統へ変更されている。量産機は主に地球圏へ送られたが、現地部隊に防砂・防塵のための改装を施された機体も存在する。これらは一般的に陸戦タイプと呼ばれる派生型である(NEWMSVハンドブック1より)。
0153  4月19日 カミオン隊に連邦軍アイルランド駐留部隊所属のスペースアーク級巡洋艦「リーンホース」が合流
 スペースアーク級は、老朽化したクラップ級巡洋艦を改装した練習艦である「スペースアーク」をネームシップとするクラスであり、クラップ級の略同型艦と言えるだろう。アナハイム社所有の「ブレイウッド」もこのクラスに分類される。「リーンホース」の全長は249m、標準的なクラップ級は292mであり、近い設計を持つとはいっても、かなりの差があるため、別のクラスとして分類されることもある。
0153  4月24日 「リーンホース」、アマルテア級戦艦「アマザス」を旗艦とする分艦隊と交戦
「アマザス」の艦名は小説版による。
0153  4月24日 アレキサンドリア級重巡洋艦「ガウンランド」、戦場に到着
アレキサンドリア級は1番艦が0083年末に就航した重巡洋艦であり、ティターンズ動乱期に数隻が活躍した。現在判明しているのが「アレキサンドリア」を筆頭に「アル・ギザ」「メソポタミア」「ガウンランド」の4隻であり、ブリッジの形状がやや異なる「ハリオ」「キーウエスト」を合わせれば合計6隻である。カイラスギリー攻防戦時における「ガウンランド」は超老朽艦であり、艦首にビームシールドを備えるなど近代化改修が施されているとはいえ、完全に時代遅れとなっていた。しかしリガ・ミリティアにとっては貴重な戦力であり、6機のRGM−122を搭載して戦場へ駆けつけてきたのである。
0153  4月27日 カイラスギリー攻防戦、リガ・ミリティア側の勝利に終わる
 この戦闘に参加したこのタシロ大佐麾下のカイラスギリー戦闘大隊には、多数のZM−S06S「ゾロアット」が配備されていた。この「ゾロアット」は帝国軍の主力機であり、様々な派生型が存在するが、カイラスギリー戦闘大隊では中距離支援型ともいうべきタイプが確認されている。このタイプは背部に2基のビームキャノンを備えており、恐らくは要塞防空任務に就いていたと思われる(1/144Vガンダム武器セット解説書より)。
0153  5月 4日 交戦したリガ・ミリティア構成員の内、1名死亡、2名捕縛
 この時、戦死したのはシュラク隊員のペギー・リーである。彼女はLM111E02のパイロットであり、彼女の愛機はしばしばビームバズーカを使用していたことで有名である。このビームバズーカは0120年代にサナリィによって設計されたもので、F90Yが実験的に装備していたことで知られる。その後、連邦軍の正式採用を受け、RGM−119やRGM−122向けにアナハイム社によってライセンス生産されている。リガ・ミリティアが使用していたのは、同一の外観を持ちながらコネクタ部分とエネルギーパックの容量に改良が加えられたタイプであり、厳密にはサナリィ製のものと異なる(NEWMSVハンドブック1より)。
0153  5月 6日 呼応してリガ・ミリティアMS隊が奇襲を敢行。
 このザンスカール帝国首都空襲作戦において、シュラク隊のジュンコ・ジェンコはLM111E03「ガンブラスター」に搭乗している。この時、彼女が搭乗したのは、腰サイドアーマーにHPを縦に2つ装備したタイプであり、右肩アーマーの国籍識別マークは戦闘リーダーを表すものが記されていた。この作戦において戦死した彼女にとって、これが最後の愛機となった。
 この首都空襲作戦が一定の戦果を収めたため、リガ・ミリティアは従来の国籍識別マークを改変し、各部隊の結束と士気高揚を図った。また連邦軍との共同作戦に際して識別を容易にするために、それまでの部隊エンブレムに加えて、アルファベットを用いた部隊表示を導入している(1/144Vガンダム武器セット解説書より)。
0153  5月14日 小型艇「ホワイトアーク」とLM314V21を受領
 「ホワイトアーク」は全長僅か32mの小型戦闘艇であるが、リガ・ミリティアでは巡洋艦として扱われ重要な戦力となった。艦首にメガ粒子砲を1門備え、船外にMSを4機係留出来る。また戦闘時にブリッジを収納可能だが、これは0100〜0120年代にかけて流行した設計である(NT100%「機動戦士Vガンダムvol.2」より)。「ホワイトアーク」は独立部隊”ホワイトアーク隊”として行動することも多く、その規模の小ささに反して多大な戦果を残した。ホワイトアーク隊は、モトラッド艦隊へ特攻し戦死したオリファー・イノエのパーソナルマークを受け継ぎ、部隊マークとして使用し続けた(1/144Vガンダム武器セット解説書より)。
0153  5月17日 「リーンホースJr.」、月の裏側の秘密基地ホラズムで補給
 月面は連邦政府やザンスカール帝国の勢力の弱い地域であり、リガ・ミリティアの秘密拠点が多く存在する。東欧の秘密工場だけではなく、月面でもビクトリータイプの生産は行われていた。一説によると、月面のテクネチウム工廠では、「Vセカンド」と呼ばれる試作機も開発されていたという。これはビクトリータイプの基本設計を流用し、ミノフスキードライブを実験的に搭載した機体だと言われているが、実際に完成したかどうかは不明である。また月面秘密工場製のLM312V06「Vガンダム・ヘキサ」の内、後期ロットの機体は通常の「Vガンダム」と区別するために、足の甲の部分を青く塗装していたという(NEWMSVハンドブック1より)。
0153  6月10日 リーンホース部隊、ハイランド付近に集結した連邦軍ムバラク艦隊と合流
 ムバラク艦隊の旗艦はラー・カイラム級戦艦「ジャンヌ・ダルク」であり、主力はクラップ級巡洋艦であった。また数隻のサラミス改級巡洋艦が含まれていたことが確認されているが、1番艦の就役から実に80年以上が経過していることを考えれば驚異的である。連邦宇宙軍の主力と呼ばれるムバラク艦隊だが、こうした老朽艦が多数含まれており、とても真の主力艦隊と言えるものではない。