ヘルニア発見!

目次

  1. 〜ことの始まり〜
  2. これはヘルニアです。いわゆる脱腸です。
  3. 病院通い
  4. ヘルニアかんとん
  5. 担当医
  6. 電話が来た!
  7. 入院当日
  8. 手術当日
  9. 退院

そけいヘルニアとは・・・・足の付け根に”こぶ”の様なものがでる。触るとやわらかい。押し戻すと”くちゅっ”と音がして戻る。
自然に治る事はなく、手術しなければ治らない。
1歳1ヶ月のマイトに手術勧告・・・。 


〜ことの始まり〜


あれは忘れもしない、2月25日のこと。あまりグズらないマイトが、夕方からグズグズ泣いていた。その日は年に数回しかないパパが作る”たこ焼き”の日だった・・・。焼き上がったたこ焼きをおいしそうに食べていたので”お腹が空いていたのか・・・”位しか思わなかった。しかし、またちょっとしたらグズグズが始まったので今度は”眠いんだろう・・・”と思ってお風呂に入った。洋服を脱がせ、オムツを外すとなんとなくタマタマの横あたりがもっこりと膨らんでいた。気にせずお風呂に入って体を洗い始めると足がぷるぷると震え、自力で立っていられない事に気が付いた。そして、問題のタマタマの所を洗うとものすごい大泣きで”ただ事ではない!”と急いでお風呂を でて、かかりつけの医者は夜で開いていないので”メディカルセンター”へ 急行した。


これはヘルニアです。いわゆる脱腸です。

メディカルセンターへ到着すると、夜間の急病患者ばかりなので、し〜んと静まりかえっていた。マイトも痛いながらも眠っていた。いや、ぐったりしている感じだった・・・。1時間ほど経ったころようやく診察室に呼ばれ、オムツを外すと”あ〜ヘルニアですね〜。脱腸です。” と言われ看護婦さんがマイトの手をおさえ、”おかーさんは足をおさえていて下さい”・・いわれるままに押さえると、出ているヘルニア をぐいぐい戻し始めた・・・。初めてみるその光景に私はビックリし、それまで静かだったマイトもあまりの痛さに”ぎゃーぎゃー”泣き叫んでいる。あまりに泣くので戻る物も戻りづらいらしく5分ほどしてようやく元の位置に納まった。 そして”ヘルニアは手術しないと治らない。”と先生から言われ、頭が真っ白になった。挙げ句の果てに”また、出るようなことがあったら、おかーさん戻してあげてください。あしの付け根にそって押せばだいじょうぶだから・・・。”え〜〜っあたしがやるの〜!”って頭の中で叫んでいた。 戻してもらってから、マイトもすっかり元気になり、ほっとして家路に着いた。

病院通い

まず、かかりつけの小児科の先生に”そけいヘルニア”のことを相談しに行った。やはり、早めに手術した方が良いとの回答に”どの科へかかればいいのか?”って初歩的な質問をした。 ”外科です。”・・・しかしどの病院を選んだらいいのかわからないし、マイトを産んだ病院が安心かと思ったので”k大学病院で産んだんですけど・・・。”って言ったら”じゃぁそこの小児外科宛に紹介状を書きましょう。”って事になった。 いろいろな不安がよぎる中、すこし安心した。その次の日さっそく紹介状を持って”k大学病院”へ行ってみた。 大きな病院なので、待たされることは覚悟していた。呼ばれるまでに2時間は過ぎていた・・・。行ったその日は小児外科の外来がない日だったが、外科の先生が見てくれた。メディカルセンターへ行ったときの様子や家族にヘルニアの病歴があったかなど、いろいろ質問された。そして手術についても、”ここの病院では2泊3日の入院です。比較的安全な手術で、子供さんの術例もたくさんあるので安心してください。”と言われた。とりあえず、今日は小児外科の先生が居ない日なので詳しい話は次の時にって事になった。4週間後に予約をいれてくれて、担当医が決まった。

ヘルニアかんとん

そけいヘルニアってわかってから、オムツ替えのたびにヘルニアが出ていた。戻すことも自分でできるようになり、安心していた。3月3日マイトを花屋さんの託児所に預け、2時間程フラワーアレンジを習って、迎えに行くと”マイトくんず〜っっと泣きっぱなしでした〜”と保母さんに言われ、ヘルニアが出ていないか確認したら出てはいなかった。家に戻って昼寝をさせて、晩御飯はじーじとばーばを誘って”焼き肉”を食べに行った。出かける前にオムツ替えをしたら少し出ていたので、戻そうとしたら戻らなかった。”まーそのうち戻るかな?”って安易に考えていた。焼き肉屋でもマイトはあまり食べなかった・・・。ぐずったり寝てみたりを繰り返していた。家にもどってヘルニアの様子をみてみるとさっきよりおおきく膨らんで堅くなっていた。”これは病院へ連れていこう ”ってことになり、担当医には会ったことはなかったが病院へ電話をして”すぐに連れてきて下さい。”って言われてすぐに行った。ばーばに抱かれながら車に乗り、痛いのか”ひーひー”泣いていた・・・。病院到着後、やはり担当医はいないので当直医にみてもら事となり、20分位待って診察してもらった。オムツを外すと、なんとさっきまで出ていたヘルニアが戻っていた・・・”戻ってますネ。どのくらいの時間戻らなかったのか?”と言う質問に”3時間くらいです”と答えたら、”おそらくかんとんを起こしたんだと思います。今日はもどりましたけど、戻らないと、緊急手術が必要になります”・・・・ ”はやく手術した方が良いので、外来予約を早めましょう”ってことになった。 ”来週も予約がいっぱいですが、入れておきます。担当医の方と相談して下さい。”
当直医の先生が神様に思えた。

担当医

ヘルニアに関してのタブーは”激しく泣かす事”あとは普通に生活していていい。しかし、お腹に力が入る動作の後は必ず、ヘルニアがでていた。マイト自信も出たのが解るらしく、おちんちんのあたりを手でおさえ”ん〜!!”って教えるようになっていた。あれから5日後、初めて会う担当医の予約日で病院へ行った。すっかり、マイトは”白衣恐怖症”になっていた。先生を見るなり、大泣き・・・。その時はヘルニアが出ていなかったので、診察と言っても特別なにをするわけでもないが、ベッドに寝かせてどちら側が出るのか見たり、タマタマが正常な位置にあるかなどみて、手術の予約などもした。さすがに 大病院なので、手術も40人位待っている人がいるので、事前に電話があり体調があえば入院の運びとなるらしい。早ければ、4月だし、遅くても6月までには手術できると言う事だった。

電話が来た!

3月以来、かんとんを起こすこともなく平穏な日々を送っていた。今年の5月の連休はマイトにとって”初節句”だったので、パパの実家と私の実家を家によんでささやかなお祝いをしようと計画していた。日にちも決まって両家に連絡した次の日、電話が掛かってきた。”5月1日入院、5月2日手術、5月3日退院のスケジュールなんですが、体調はどうでしょうか?”あまりに突然で、心臓がドキドキした。マイトのお祝いと重なっていたので、断った。しかし、よ〜く考えるとお祝いより手術が先でしょって思い、病院へ折り返し電話をして手術をお願いした。それからは、入院のための検査があった。血液検査・尿検査・レントゲン。どれもはじめてで、どうやるのか興味津々だった。血液検査は、ベッドに寝て看護婦さん3人がかりで、血を採った。尿検査は、おチンチンにビニール袋のついたものを貼り付け、おしっこが貯まるのを待って検尿する。レントゲンは腹部を撮影するのに、乳児を安全にかつスピーディーにするのに、頭部と両手・足は固定され、体が落ちないようにネットでくくりつけられた。その光景におもわず笑いしかでなかった・・・。もちろんマイトは大泣きだった。たぶんマイトにとって最悪の日だったに違いない。

入院当日

初日は朝9:30に入院の受付のため、病院へ行った。手続きが終わると、小児科外来で、簡単な診察があった。これは、感染症にかかってないかチェックするためらしい。その後、小児科病棟へ行き、身長・体重・血圧をはかり、生活面での細かい質問表を記入した。すぐに病室に入れるのかとおもったら、”3時にまたこちらにいらしてください。それまでは自由行動です。”・・・・一旦、家に帰って3時 に出直すことにした。3時から面会時間なので、入院中の子供達の親もたくさん来ていた。 マイトにとっては、これから起こる試練など解るはずもなく、病棟の廊下を走りまわったり、プレイルームのおもちゃで遊んだり・・・元気にしていた。 入院初日と言うことで、マイトの病室に泊まった。同室にもう1人”ヘルニア”の手術をする女の子の母親も泊まっていたので、とても心強かった。

手術当日

病棟の朝はとても早く、5時くらいから起き始める子もいる。マイトは4時に目を覚ましたが、だれも起きていないのでまた眠ってしまった。手術は9:00からなので、7:00に麻酔をかけやすい様にと”薬”を飲んだ。この薬は”酔っぱらい状態”になるらしく、10分ほどしたら妙にニヤニヤ笑い始めた。30分後には”ちどり足”になって、マイト自信もおもしろいのか、ベッドに何度も立とうとしていた。8:00手術室へ向かうときには、”フラフラァ状態”だったので、とくに泣き叫ぶこともなく、安心して見送った。 9:30に手術が終わり、担当医から術後説明を聞いて、それから1時間後、麻酔が切れ病室にもどったマイトに会った。2時間前までの”顔”とちがって、やつれた顔になっていて、傷口が開いちゃうんじゃないかってくらい大泣きしていた。しかし私には何も出来ないので、看護婦さんに託して一時帰宅した。家に着いて仮眠しようとしたけど、眠れなかった。面会時間の3:00に行ってみると、ぐっすり眠っていた。点滴をしている手は包帯でグルグル巻き・・・痛々しい姿だった。 手術の疲れなのか、まったく起きる様子もなく、夜ご飯が配膳された。しかし、1人ではまだたべられないので、無理矢理起こして食べさせた。まったく、笑いもしないし、苦痛に顔をゆがめるばかりだったのに、姉マーサが面会に来ると”にっこり”笑い始めた。

退院

朝、10時に迎えに行ってみると、プレイルームで他の子供達と”おやつ”を食べていた。昨日はぐったりしていたのに、今日はすっかり元気になっていた。私の姿が見えたせいか、わーわー泣き出してしまった。看護士さんがマイトを抱っこしていてくれたが、なかなか泣きやまず・・・。担当医の先生が”お熱も出ていないので、退院しましょう。お風呂はシャワーなら明日から入っていいですよ。” と言ってくれた。長いようで、短かった入院生活もこれでおしまい。しかし、昨日の 術後説明でマイトは反対側にもヘルニアが出る可能性があるそうです。