|
テレスドン
画1
地底怪獣・テレスドンは、土の中から出てくる為
汚されていますが、ベースは赤茶色で
喉元など幾つかの場所には、さらに赤が強い部分も在ります。
登場が夜で解り難いのと、37話の再登場では
昼間のシーンでしたが、改修・リペイントされているので
そのイメージやウルトラファイトのイメージが強いかもしれません。 元々は、レッドキングと同じくシルバーを予定してたようですが ウルトラマンと重なる為、土の色になったそうです。
図1(模写)
地底への挑戦
地底怪獣であるテレスドンは、肩書きは異なっても
地底怪獣パゴス>透明怪獣ネロンガ>地底怪獣マグラ
>ウラン怪獣ガボラと言う、地中から出てくる
地底怪獣バラゴンベースからの5体の怪獣が
誕生前に存在しています。
デザイナーなら、誰でも機能を考慮しますけども
地中を進む抵抗を考慮して、デザイン上では大型怪獣と言うより
シャープな怪獣をイメージしたそうで、頭部から背中のカーブも
着ぐるみよりも、シャープに描かれています。
図2 ガボラの時も、地中では鋭利に閉じた状態の頭部で
それが開いて顔が出るようにデザインしています。
実際はネロンガ時の頭部が残る改造だったので
造形的には、已む得ないのですが
図2の黄色の部分から(まで切り込みがある)首から開いてしまう
大型の襟巻き的な頭部になってしまいました。 *ガボラは、デザイン画では全身グレーで描かれ 頭部の外側と同じシルバーで覆われた怪獣を予定していました。
図3
其処で、今回のデザイン画には、頭部を上から見た補足図も在り
それを見ると、頭部の先端が亀のように少し引っ込むような
意図が見える図が描かれ、其の幅も細いのが解ります。
図4
またデザイン画には、頭部の目までの部分に縦に線を引いた
跡が在ります。…ただ、消されていますから早い段階で
アイディアとしては固定の頭部になったのでは無いかと思います。 *図4・赤線はデザイン画では線の跡で赤くは在りません。
目や口の廻りにも、チャックのパターンのような形が在ります。
おそらく地中では、目や口は完全にチャックされ〜
収納される怪獣だったのでは無いかと思われます。
画3
実際に着ぐるみでは、目にはマブタが作り足され
口の中に火炎放射器を設置する*予定での頭部サイズで
作られた事から、大型の幅もある大怪獣になってしまいます。
*頭部のセンターには、火炎放射機の重さ用に
ピアノ線の補助フックがありますが、実際には炎は合成です。
マブタも、37話の再生時には、首から上が大きく改修され
オミットされてしまいます。*図3 けっきょく出てきただけで、地底で戦うとか進むような画はなく
この後、薄い体にドリルを着けた「グビラ」や
テレスドンの抵抗を更に軽減したような、四足怪獣
「ゴルドン」を登場させる地底怪獣への挑戦を続けます。
|
*左右の記載は向かってではなく、怪獣側(自身)として記載します。

足元には、手のようなFRPの爪は無くてモールドに塗装された
コブ?があるだけです。親指だけが先端が尖った形状に成っています。
この親指は、他の怪獣画と比較してもデザイン画を忠実に見すぎ
単純に筆運びの跡が親指の尖った部分に
造形されてしまっただけだと思います。*デザイン画図1
図5
手には、水かきのような土かき?がデザイン画に追加して描かれています。 造形もされていますが、小指にSアクターの指が入っていない事などから
シーンが夜間なので、気をつけて見ないと確認できません。
図6
材質も、背びれのチャック隠しは(図6水色部分)ボディのラテックスと違う
ビニールで作られた為、表面にシワの無い綺麗な形で
上から下に少し重ねる瓦貼で他の怪獣と異なったフォルムが産まれています。
しかし、対ジェットビートルでの弾着の熱に弱く、ウルトラマンと戦う時には
ビニールが波打ちへナヘナになってしまいました。 37話の再登場では 上2つから下の段を無くして、1つにした簡略的な補修を受けていて 水色部分の段々の瓦貼りは無くなってしまいます。
ちなみに右側から左方向に開くと、チャックが出てきます。
図6のピンクの部分は、デザイン的にでは無いと思いますが
造形的には3段階太さが変わっています。
尻尾のひみつ
デザインプランの鋭い怪獣に対して、作中のテレスドンは
レッドキングやゴモラより、凄い口から火を吐く
重量級の正統派怪獣です。 マグラが倒された科特隊のナパームを
何発も浴びても平気で、レッドキングが倒されたウルトラマンの投技を
5回も受け、東京全滅だと科特隊に言わせる大怪獣として登場します。
尻尾も大怪獣の要素で、初期ではレッドキングが代表的な大怪獣でしたが
背中のチャック隠しの延長的な尻尾で、楕円に潰れて
引きずり歩くような尻尾でしかありませんでした。
残念ながら、ゴジラのようなムチのごとくシナル尻尾ではな
東宝怪獣のバラゴン型のように、操演で撓らせるようなラインを持った
尻尾も、ウルトラ怪獣は〜まだ持っていませんでした。
ウルトラオリジナル怪獣としては、ガボラ後にはバニラやヒドラなど
格闘に使えるようなものは無く、21話のケムラーと22話のテレスドンで
硬質のウレタンを輪切りにした尻尾が試されます。
図6黄色は、材質が異なるので付け根側の1段上に数センチ
ラテックスの幕と、中心を通したワイヤーで固定しています。
しかし、ケムラーとテレスドンでも、もいい動きにならず
ウルトラマンとの格闘で尻尾も破損してしまいます。
ディテールも、尻尾の真裏に画1縦の筋が数本入っています。
ただ撮影後の写真では、背中のチャック隠しと共に修復を受けているので
異なる向き(回転)になってしまっています。
テレスドンの尻尾先端に在る、ワイヤーの根元に操演フックが
一応在りますが略使われず、皮肉にも37話の再生時に絶命する 表現で使用されています。
まだテレスドンの尻尾は、ウルトラセブンがエレキングの尻尾を持って
振り回すようには、まだ出来ず、うつ伏せになってもらい
かなり根元を抱きかかえないと、尻尾で持つのも無理でした。
しかし、テレスドンの教訓から、その後レッドキング〜テレスドンを経て〜
同じ青い目のゴモラが、ウルトラマンに勝つ(逃勝つ)程の
強力な尻尾を持つ事になります。
怪獣側から言えば、尻尾のあるゴモラにウルトラマンは
勝った事がありません。
テレスドン・ネーミング
ギリシャ神話のはティタン族の巨人の1人、テレストから。
ティタン族・巨人で、地球の旧支配者でしたが
ティターンの戦いで、プロメテウス(ウルトラマン)が
ゼウスら(人間達)に味方をして巨人族(旧支配者)が敗北します。
*プロメテウス・闇夜も火の光で照らす不死身の神。
当初のカラーがシルバーなのもギリシャの鎧をイメージしたもので ガボラが顔を防御するのも、鎧兜のシールドなのかもしれません。
|