



| 鶏が鳴く 東(あづま)の国に 高山は さはにあれども |
||||||||||||
| 二神の 貴き山の 並み立ちの 見が欲し山と |
||||||||||||
| 神代より 人の言ひ継ぎ 国見する |
||||||||||||
| 筑波の山を 冬こもり 時じく時と 見ずて行かば |
||||||||||||
| まして恋しみ 雪消する 山道すらを |
||||||||||||
| なづみぞ 我が来(け)る |


| 衣手 常陸國 二並 筑波乃山乎 欲見 君來座登 熱尓 |
||||||
| 汗可伎奈氣 木根取 嘯鳴登 峯上乎 公尓令見者 男神毛 |
||||||
| 許賜 女神毛 千羽日給而 時登無 雲居雨零 筑波嶺乎 |
||||||
| 清照 言借石 國之眞保良乎 委曲尓 示賜者 歡登 紐之 |
||||||
| 緒解而 家如 解而曾遊 打靡 春見麻之從者 夏草之 茂者雖在 |
||||||
| 今日之樂者 |
| 衣手 常陸の国 二並ぶ 筑波の山を見まく欲り 君来ませりと 暑けくに |
| 汗かき嘆き 木(こ)の根取り 嘯(うそむ)き登り 峯(を)の上を 君に見すれば 男神(をのかみ)も |
| 許したまひ 女神(めのかみ)も ちはひたまひて 時となく 雲居雨降る 筑波嶺(つくはね)を |
| さやに照らして いふかりし 国のまほらを つばらかに 示したまへば 嬉しみと 紐の |
| 緒解きて 家のごと 解けてそ遊ぶ 打ち靡く 春見ましよは 夏草の 茂くはあれど |
| 今日の楽しさ |
