向山荘
〜句碑巡り〜
向山荘
で句碑巡りをする。
向山荘
向山荘の庭に上原高行氏の句碑が幾つもある。
石材は茎の石。茎の石は漬物石。
台石は藁砧。藁砧は藁打ち台。
大根の茎石重し句碑となす
移る世の庭に据えらる茎の石
昔は冬になると家庭で漬物をしたから、茎の石の中には先祖から使用したものもある。今は時代の推移で使わなくなった家もある。作者の家では思い出の多い茎石を庭に据えて昔を偲んでいるのであろう。
村上春風「句集『松籟』に寄せて」
村上春風は村上鬼城の長男。
樹には樹の思ひ出のあり春の庭
村上春風選(特選)
「上毛新聞鬼城俳壇」(平成5年4月)掲載
瞑想に入ると答へん穴まどひ
村上幹也選(特選)
「上毛新聞鬼城俳壇」平成7年11月)掲載
「穴まどひ」は、秋の彼岸を過ぎても冬眠のため穴にこもらないでいる蛇。秋の季語。
村上幹也は村上鬼城記念館館長。俳誌『櫻草』主宰。俳号は谿聲。
裸木の空の広さの椿かな
平成15年7月26日、妙義山麓吟行会で「向山荘」を詠んだ句。
一番新しい句碑である。
客人を送り迎ふも恵方かな
「恵方」は、新年の季語。
若草を持ち侘ぶ頃や包の民
昭和17年11月、独立自動車第47大隊付でハイラルに到着。
この夏野往きし兵
(つはもの)
ノモンハン
20年4月、内地出向のためハイラル発。
小渕総理訪蒙に当たり、往時を回想して詠んだ句。
向山荘奥庭の句碑
走り梅雨緩み初めたる琴の糸
奥様の呟きが句になったそうだ。
向山荘の裏庭に屋敷稲荷がある。
例祭は12月15日夜。
冷えし手にお下がり温し宵稲荷
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