磯部公園 〜大手拓次の詩碑〜

JR信越本線磯部駅から温泉街に向かうと、磯部公園がある。
磯部公園に赤城神社があった。

祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。
赤城神社の裏に数多くの詩碑や歌碑・句碑がある。
まず大手拓次の詩碑。

陶器の鴉
陶器製のあをい鴉、
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なめらかな 母韻を包んで
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おそひくる青からす、
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うまれたままの暖かさで
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お前はよろよろする。
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嘴の大きい、眼の大きい
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悪巧みのありそうな青鴉。
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この日和のしづかさを
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食べろ。
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大手拓次は磯部出身の詩人。
「雀のお宿磯部館」の前身「蓬莱館」は大手拓次の生家である。
大手拓次(1887〜1934)
明治20年、碓氷郡磯部に生まれる。
早大英文科卒。詩誌『朱欒(ざんぼあ)』に「藍色の蟇(ひき)」、「慰安」を発表し、その後『ARS』、『近代風景』など北原白秋の詩誌を中心に作品を発表する。怪奇豊麗な幻夢と暗鬱な香気を漂わす詩風で、犀星・朔太郎とともに白秋門下の三羽ガラスと言われた。
初期筆名・吉川惣一郎
大手拓次の詩碑の隣に拓次をめぐる友情の碑があった。
拓次をめぐる友情の碑

大手拓次
この日われに
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耳なくて
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そのかげは
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しきりにも
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みだれ咲き
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けり
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萩原朔太郎
ところも
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しらぬ
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さも白く咲き
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て
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ゐたる
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おだまきの
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花
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昭和12年2月18日、萩原朔太郎が拓次の墓参をした折に書かれた色紙をそのまま刻んだものらしい。
朔太郎の詩は『純情小曲集』(愛憐詩篇)の「夜汽車」による。
磯部公園で碑巡りをする。
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