初島灯台〜水仙〜

初島港から初島灯台へ。
初島灯台

昭和34年3月25日、設置点灯。
大正10年(1921年)、与謝野晶子は初島に渡った時には無かったわけである。
平成19年3月、「日本で15番目の登れる灯台」としてリニューアルオープン。

水仙が咲いていた。

その井の背後の路を登つて山上の平野に出ました。麥生と野菜畑と、さうして其れを圍む畔の木立は大抵椿です。椿の下には島の名物である背の高い水仙の花が叢を成して咲いて居ます。
大屋の主婦は話の中で「水仙ばかり根絶やしが出來んで困ります」と云ひました。美くしい一重椿も島人からは花に因つて愛護されるので無く、香りの特に烈しい、背の高い水仙も、それが貨幣に換へられないと云ふ理由と、畑地の妨げになると云ふ理由とで、成ることなら根絶するやうにと望まれてゐるのです。
私達は島に來て、傳説的な想像は少しく幻滅しましたが、併し温暖な氣候と日光との中に、滿山の椿と水仙とを目にした實感は猶武陵桃源の趣がありました。
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