*思いつきで何枚かをとりあげてみるところの第一回


  
2003.3.1

全曲オリジナルの一大傑作でありながら陽の目を見なかったこのアルバム。ストリングスとカンツッオーネのように響く男気ボーカル。男にはいつか全てを捨てて行かねばならぬ旅立ちの夕暮れがあったのだ。え、えっと、電気ブランでお願いします!

「SCOTT 4」 Scott Walker 1969

段ボール紙に手書きのジャケでBlackbeanから。半分夢の中のような踏み外したメロディ。そこにあるのか消えてしまったのか、夢うつつの優しい音たち。インディーミュージックの隅っこで見つけた宝物、何回これで朝を迎えた事だろ。と言う事でこれ、しょぼーんナイトのBGMに決定!

「orcard street sounds」 minnetonka 1997

映画のための音楽、第2集。トイ・ピアノでサティを弾けば、片付け忘れた人形達も踊り出すみたい。あの「黒く塗れ」のカヴァーまでが酔いどれて、夜は一層盛り上がる。この悪意の欠片も無いイタズラ感と酩酊のリズム、好きすぎて眠れないです。もちろんと言うか何と言うか、Vol.1は在りません。

「Musiques Pour Films Vol.2」
Pascal Comelade 2001

そしてトラキャンの大名盤、happy pocket。「グラス一杯のジンと“Tonight's the Night”」そう歌われたのはこの3rd、カラフルな音の遊園地からそのまま空へと飛び立って山を越えやまびこをも越え、羽毛のような温もりのサウンドに包まれて、布団の中のマジカルミステリーツアーは続く。

「a happy pocket」 Trash Can Sinatras 1996

佐井好子。忘れられた名前。振り子のように行ったり来たりする言葉。アレンジに大野雄二が参加して鮮やかな音像。ここにあるのは打ち捨てられた物、遠くに見える物ばかりだ。ドグラ・マグラの迷宮から奥深い情念への橋渡し。そして、もう一度夜の始まり。

「胎児の夢」 佐井好子 1977