海と旅



波 力 発 電
      画像情報が多いため、少々時間がかかるかもしれません。

 波のエネルギーは、場所によってその特性が異なります。また、時間によって、日や、月、季節によってもその大きさが変化することはよく知られています。
 たとえば、日本海側では、冬の季節風による波が高く、逆に夏期は比較的穏やかなことが多いのです。これに対して、太平洋側は台風の時期を除けば、季節的な変動は少ないといえます。静穏な海が、何日も続くことはあまりなく、一年を通じて、1〜2m程度の波が押し寄せることが多いのです。
 
 世界の波エネルギーの試算例(ある時刻の値)  単位はkW/m  「海明」パンフレットより
日本の波エネルギーの試算例については、次のホームページがお薦めです。(平成10年12月確認)
運輸省第一港湾建設局http://www.niigata-inet.or.jp/ichiken/
   



 波力発電の種類
波力発電の方式は大きく分けて1次変換(先ずどういったエネルギーに変換するか)によって

    1. 空気エネルギーに変換する 
    2. 機械的なエネルギーに変換する
    3. 水の位置エネルギーまたは水流エネルギーに変換する 

 の3種類に分類することが出来ます。日本を中心として、これまでにどのような研究開発がおこなわれてきたか、見てみることにしましょう。

 空気エネルギーに変換する
  注)空気エネルギーに変換する以外の波力発電については こちら
「海明」   
 (実験終了:海洋科学技術センター)
 「海明」という名前の浮体構造物(ふたいこうぞうぶつ:船の形はしていても、自分で走行する装置がないので、船ではありません)です。実験初期の頃には25uの空気室が24室設けらていました。構造物の底部は開いていて、空気室内の水面が上下することによって、上部に取り付けられた空気タービンを回しエネルギーを取り出します。
 山形県鶴岡市由良の沖合で、1978年に実験を開始して以来、計3回の実験を行っています。海洋科学技術センター(JAMSTEC) を中心に、一部、IEA(国際エネルギー機関)との共同研究として実施されました。イギリス、アメリカ、カナダ、アイルランドがこれに参加しました。第2次実験では、実際の系統に送電するテストも行いました。第3次実験では、空気室の改造を行ったり、空気タービンにウエルズタービンを用いるなど、出力の向上を目指した実験を実施しました。
 その後、実際の「海」において比較的大規模な実験を行った事例の多くは、空気エネルギーに1次変換する方式を採用しています。その中からいくつかをご紹介します。

「三瀬立岩海岸」 
  (実験終了:新技術事業団)

「寝屋漁港」
 (実験終了、大成建設)
               
   新潟県の寝屋漁港で実験が行われました。

 
「波力発電ケーソン」
 (実験は一段落、運輸省)
               
   酒田港の北防波堤に設置されています。
 運輸省第一港湾建設局 http://www.niigata-inet.or.jp/ichiken/ から、「技術開発」「波エネ」を選択すると詳しい内容を見ることができます。

「定圧化タンク方式波力発電システム」
 (エンジニアリング振興協会、竹中工務店)
千葉県山武郡九十九里町片貝の護岸に設置されています。
 竹中工務店 http://www.takenaka.co.jp/enviro/env_tec/64_wvpow/64_wvpow.htm で詳しい内容が紹介されています。

「マイティーホエール」  (海洋科学技術センター)
  三重県度合郡南勢町の五カ所湾沖で、平成10年度から11年度にかけ、実験を実施中です。
 海洋科学技術センター http://www.cdit.or.jp/magazine/vol2/p2.html などで詳しい内容が紹介されています。

「水弁集約式波力発電システム」 (東北電力株式会社)
    福島県原町市で建設中の原町火力発電所の南防波堤、突堤部に建設され実験を実施中です。
 東北電力 http://www.tohoku-epco.co.jp/rdcenter/tokyo/to1_a.htm で詳しい内容が紹介されています。
  



 注)空気エネルギーに変換する以外の波力発電については こちら


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