海と旅



波 力 発 電(その2)

注)空気エネルギーに変換する以外の波力発電についてここではご紹介します。

 機械的なエネルギーに変換する
「振り子式波力発電システム」 
        (実験終了:増毛町) 
    北海道留萌郡増毛町の増毛港の堤防に設けられた波力発電装置です。

  波エネルギーを受圧板の振り子運動としてとらえ、油圧に変換する。いわば「波のプール」の造波装置の逆の原理で電力に変換する方式です。
 室蘭工業大学と日立造船鰍フ技術により増毛町が設置し、1981年から1986年にかけて実験が行われました。
 同様の「振子式」の研究施設が、室蘭港外防波堤沖側にもあって、1983年から試験を行っています。
 上記の2例は振子を支持する位置が上部にあるのに対し「下部支持型振子式」と呼ばれる波力発電装置が、京都府宮津市の関西電力葛{津エネルギー研究所に設置されています。1989年から1kW相当の噴水用動力源として利用されています。
「海陽」   (実験終了:当時の日本造船振興財団海洋環境技術研究所)
  沖縄県八重山郡西表島サバ沖で1984年から約2年間、実験を行いました。
     


 水の位置エネルギーや水流エネルギーに変換する

 このタイプの実験が日本の海で行われた例はありません。
 波によって打ち寄せられる水塊(すいかい:水のかたまり)を構造物の斜面に沿って遡上(そじょう:斜面に沿ってのぼること)、そして越波させ、背後の池に貯留します。そして池の水面と海水面との水位の差を利用して低落差用水車タービンを回すというのが、その原理です。
「タプチャン:TAPCHAN:Taped Channel Power Plantの略」    
 ノルウェーにある波力発電の実証プラントです。

 ベルゲンの西北西約20km、北海に面したToftestallenという岩礁地帯に建設され、1986年に完成しています。
 収斂形状(しゅうれんけいじょう:入り口よりも出口の幅がせまくなっている)で波を集めています。図でわかるように、収斂する先の方向が一方向に曲がっています。これは構造物の斜面や側壁の受ける波の衝撃力を少なくするとともに、越波する海水の量を増やす効果があります。背後の池の面積は約8500uあって、水面は海面よりも3〜8m高く、落差3mで水量14〜16m3 /sの低落差用カプラン水車が用いられ、定格出力 350kWの波力発電が行われています。

【新着画像】
「波力ポンプ」の実験
大村湾で

(大洋プラント)

 


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