海と旅
| New 「世紀のアルマダ」に帆船計30隻が集結 |
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フランス発、木下健一氏のメール
昨日(7月18日)、友人の車を徴発して、《世紀のアルマダ》に行ってきました。 これは89年の大革命二百年記念行事としてスタート、5年に一度全世界からフランスはノルマンディー地方の首都ルーアンに帆船が集まるという催しで、今年三度目です。
大西洋からセーヌ川河口のル・アーヴル市と印象派絵画で有名な避暑地オンフルール市を結ぶノルマンディー大橋(つい最近瀬戸内海を架橋したなんとか大橋 (明石大橋のことか?) の出来るまでは世界一だった:あれと同じ工法を用いた橋)の下をくぐり、セーヌ河畔のルーアン市まで蛇行するセーヌ河を遡ってくるわけですが、これより上流は、小さい橋なんかがあってあまりでかい船は上れないのです。「アルマダ」とは海軍の船団のことですが、7月12日より18日までの期間、ルーアン市のセーヌ河畔に総計60隻の大船団が係留される。これは壮観です。いちおう「アルマダ」だから現代の軍艦なんかも混じっているのですが、メインはあくまで帆船。アルゼンチン国籍のリベルタードを筆頭に、世界最大のロシア船ミールまでの帆船計30隻が集結。軍艦も、仏海軍自慢のジャンヌ・ダルク(13270トン)を始め、英国のHMSキャンベルタウン(4850トン)からモロッコの巡洋艦ライス・アル・ムナスティリ(600トン)まで。…とはいうものの、あくまでメインは帆船で、仏自慢の研修船ル・ベーレムを始め、メキシコから延々半年かけてやってきたクアウテモック、ポルトガルのサグレス二世、ノールウェイのクリスティアン・ラディッヒ、今にも沈没しそうなアイルランド、アスゴールまで、期間中は船内見学が自由にできるため、一日一万人にも及ぶ訪問客で賑わいます。 我々は、その最終日、18日の日曜、これらの船団がセーヌ川を下りルーアン市から河口のル・アーヴル市まで下っていくパレードを見ようと、朝9時半頃パリからノルマンディー自動車道A13に乗り、ルーアン市からセーヌ川が迂回して出た辺りでの見物を決め込んだわけですが、A13に乗るなりやたら車が多い。「おおい、皆見に行くぞお!」なんてあまりいい予感がなかったんですが、案の定、ルーアン市手前10キロほどで、「渋滞…なんと…21キロメートル」なんて表示が出てる。まったく、フランス人の船好きは気違いじみてまして、ヴァカンス時だというのに、当日《世紀のアルマダ》見物に出かけた人が、推定120万人。自家用船まで車で引っ張って見に行く奴までいるから、まいっちゃいます。カヌーを漕いで下りてきた奴もいた。ルーアン市を7h30から11h30の間に続々出航する船団が、我々が見物を予定していたラ・ブーイ近辺を通るのが9h00-12h30。勿論、高速の出口は車が長蛇の列。 こらまずい!その次の橋だ、とここで高速を出るのはよして、その次のタンカルヴィル橋まで行っちゃえ(通過予定時刻14h30-17h30)ということになったんですが、途中一向に減る気配を見せない車の列に、そんじゃ河口のノルマンディー大橋(通過予定時刻15h30-18h30)まで行っちゃえ、ということになり、普通ならパリから1時間半くらいで来ちゃうところを、渋滞の中、4時間くらいっかかってノルマンディー大橋たもとの駐車場に車を入れ、土産物屋でサンドイッチと飲み物を買って食いながら一休みしてたら、ななな…なんと、予定時刻の1時間以上も前に、くそデカイ帆柱が大橋の橋桁をくぐって行くのが見えるじゃないですか!どうもこれがロシアの誇る巨船ミールだったらしいんですが、前日の報道では、なにせデカイ船は、小さい船を出した後で、繋引船が引っ張っていかないと出航できないということだったんで、どうせでかいスター船は後の方だろとタカをくくっていたら、国鉄の駅と森を隔てたさらに向こうのセーヌ川からマットが駐車場から見えるくらいの巨大帆船がもう通ってるんで、こっちはアワ食っちゃって、大急ぎで川岸まで出たんですが、丁度その時軍艦のパレードが始まる時でした。英キャンベルタウンを筆頭に、蘭ブロメンダール、独のフレガート、ブレーメン、ベルギーのワンデラール…と続々来るじゃないですか。最後は仏ジャンヌ・ダルクで、ヘリコプターを積んだ巨大なビルみたいなのが目の前を通過していくのを見るのは壮観です。乗組員たちといえば、甲板で音楽を鳴らして踊ってるんだ。それから約3時間半ばかし、飽きもせず、次から次へと水平線に現れてはほんの目の前を通っていく帆船の数々を眺め、大いに満足しました。帆船30隻中20隻まで見ることができました。 ただし、「リベルタード」は前日の17日一足早くサン・マロそしてベルギーに向け出航しちゃってて、見れなかった。前回も今回もこの船の人気が最も高かったのです。 ▼ごく主観的なベストスリー: 1/ サグレス二世(ポルトガル):3帆、全長 89,5メートル、帆面積 1935平方メートル、建造ハンブルク(1937)。62年よりポルトガル国籍。帆の赤い十字がかっこいい 。 2/ クアウテモック(メキシコ):3帆、全長 90,5メートル、帆面積 2200平方メート ル、建造スペインのビルバオ(1982)、前回のアルマダ(94)の際、日に、何と 18000人もの見学者を迎えた。乗組員がマットの上に整列してノルマンディー大橋を通 過。努力賞。 3/ シモン・ボリバール(ベネズエラ):3帆、全長 82,4メートル、帆面積 1650平方 メートル、建造スペインのビルバオ(1979)、巨大なベネズエラ国旗を翻し、何とな く大航海時代ってな野趣を帯びた船。同点/エトワール&綺麗な雌鶏(仏):2帆、全長 37,5メートル、帆面積 450平方メ ートル、建造仏フェカン(1932)。この姉妹船2艘はいつも一組になって航海しています。今回も二つ並んでやって来ました。驚いたことに船長まで一人の同一人物なのです。 <情報を寄せていただいた木下氏に感謝!> |