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2002年版 その1



総 評

え〜っと、今年の春の新酒が出揃ったところで、何か?(司会)

う〜ん、今年の春は例年になく生酒を多く飲みました。(会員H)

確かにね〜、今年は生酒よく飲んだよね。(会員T)

でも、生生してなくって良かったんじゃないの? わたしゃ、あんまり生生してるのって駄目なんだけど、今年のはオッケー! でした。(会員Y)

そうなんだよね。生なんだけど、さすがにこの会に出すだけあって、ナマ〜ッ!って感じのものはなかったよね。かといって、がちがちに渋いわけでもないし。(会員S2)

といって、秋にだれるような酒かってえと、そうでもないし。(会員K1)

そうそう。鷹勇なんかは、さすがにびしばしに堅かったけど、鷹勇はあれじゃなくっちゃね。(会員K2)

あれは、来年の春にもう一度、飲んでみるべし。(会員H3)

ってことは、生のまま置いておくわけ?(会員Y)

そう。ぜ〜ったいに崩れないから、あれは。来年の春に飲んだら、けっこう感動すると思うよ、あれ。(会員H3)

あと、三井の寿だよね、今年は。(会員H1)

なんつってもね。(会員M)

なんつっても。(会員H1)

まさか、あれほど変わるとは思ってもみなかった。(会員S)

なんで、あんなに違ったわけ?(会員Y)

それは、後で個別の銘柄で話す時に詳しく教えます。(会員H1)

で、他には?(司会)

あっ、それから、生でもお燗出来ることが判って、燗酒好きの私としてはうれしかった。(会員Y)

そうそう。それに、あの飲み方もね。(会員H3)

でも、あの飲み方すると、どんどん酒が減るね。あれは、けっこうおそろしい。(会員M)

カミさんの目がね。(会員T2)

そうそう。(一同)

もともとは、加藤さん(元力士杜氏)が考え出したんだよね、あれ。(会員H1)

そう。それをちょっとアレンジしたわけ。だから、燗じゃなくても、冷やでも出来る。あのやり方なら。(会員M)

ん〜、じゃあ、この辺で、個別の銘柄にいきましょうかね。じゃあ、最初は・・・やっぱりこれ?(司会)



三井の寿 福岡県大刀洗町

これでしょう、やっぱり。今年は。なんたって、去年までの酒とは別物。(会員H1)

だよね〜。で、Hさん今年は蔵に行ったんでしょ?(会員Y)

そうで〜す。蔵に行くのって初めてだったから、とっても面白かった。でも、きき酒って、そんなにがぶがぶ飲まないんだよね。それが期待外れというか、当たり前というか・・・でも面白かったですよ、本当に。(会員H1)

まあ、がぶがぶ飲んじゃっちゃあ、きき酒にならないからね。でも、一日で4軒回ったんでしょ。だったら、それでも、けっこう飲んだでしょ。(会員H3)

飲みました。(会員H2)

いや、それほど飲んでないですよ。最後までちゃんとしてたし。寝なかったし。(会員H1)

それはいいからさ。なんで、今年の三井の寿は、こんなに違うわけ?(会員Y)

それはですね、水を変えたんです。あっ、別に私が変えたわけじゃないですよ。(会員H1)

そんなことは判ってるって。(会員Y)

水って、去年と違う水を使ったの?(会員S)

そうそう。前の能登原さんが引退する3〜4年前まで使ってた井戸の水を、今年もう一度使ってみたんだって。(会員H1)

で、能登原さんは、新しい井戸に変えてから、ず〜っと、酒の味が思うようにならないって、悩んでたらしいいんです。(会員H2)

あ〜、それは納得出来る。能登原さんの最後の頃の酒って、なんかそれまでの三井の寿と違うよな〜、って思ってたんだよね。水を変えたんだ〜。(会員Y)

で、以前の井戸の水をこの造りで使ってみたら、大変身したってわけなんです。(会員H2)

だって、この美田も穀良都も山廃でしょ? なのに、吟香があるんだよね、ほのかに。(会員S2)

それでいて、山廃の力強さはあるし。常温で放っておいてもぜ〜んぜん崩れないんだよね、これ。二週間くらいは平気で熟成してく。生のくせに。(会員)

でっしょ〜、さすがに、わしが選んだだけのことはあるね。(会員H1)

別に君が選んだわけじゃないと思うんだけど。(会員H2)

蔵で何も言われずにきき酒した時、もしかして今年は速醸にしたのかな?って一瞬思ったもんね、これ。でも、香りの底の方には生もと系の乳酸発酵臭もちょっとあるから、やっぱり山廃なんだろうな、って思った。でも、はっきり言ってびっくりした、これは。(会員I)

これは、このまま生で冷蔵庫に保存しておきたいね。(会員T2)

で、秋になったら火当てしたのと、飲み比べてみたいね。(会員H1)

あっ、そういう方は、御自分で保存して下さい。じゃ、次は・・・「旭菊」(司会)




旭 菊 福岡県三瀦町

Hさん、ここも行ったんだよね?(会員Y)

行きました。九州に着いて、最初に行ったのが、ここ。蔵元さんの渾名が「サンシャイン原田」っていう意味がよ〜く判りましたよ。(会員H1)

蔵の中に、元信さんの写真が飾ってあったし、元信さんと、今の菰方さんが受賞した表彰状がずら〜っと並んでて、すごかったですね。ほとんど毎年受賞してるんですね、旭菊は。(会員H2)

実はそうなんですよね。原田さんって、あまり、そういう宣伝とかしないし、何も言わないんだけど、ほとんど毎年、全国か福岡局で受賞してるんです。(司会)

で、今年選んできた、二種類はいかが?(司会)

もっと欲しい!(会員F)

もう無いもんね。(司会)

そういや、誰かが、今年も買い占めたんじゃないの?(会員T)

えっ、いや、今年は5本くらいしか買ってないよ。(会員N)

それに、まだ店の冷蔵庫に2本入ってます。綾花の方だけど。でも、Nさんのだけど。(司会)

やっぱりね。Nさんは家が近いからいいよね。(会員H3)

だって、去年のこのシリーズの綾花の生原酒、二カ月開栓して冷蔵庫保存したのを飲んだら、わり〜けど、しばらく他の酒飲めなかったもん。鷹勇で育った息子が、あの綾花は鷹勇を超えたかもしれないって言うしさ。(会員N)

いや、でも私は今年の純米吟醸の生原酒には、本当にびっくりしました。こんな酒がこの値段でいいいわけ?って思って、最初の一本を買った次の日に、もう一本買いに行きました。それがまだ自宅の冷蔵庫に入ってます。ふふふ、そんじょそこらの大吟醸よりもおいしい!(会員F)

じゃあ、それは次回の上之宮会へ提出するってことでいいでしょうか、皆さん。(司会)

異議な〜し(一同)

そ、それはやめて!(会員F)

まあ、冗談だけどさ。でも、本当に提供してくれてもいいから。(司会)

・・・(会員F)

で、綾花の生原酒はどうだったの、今年のは?(会員S)

純米吟醸の生原酒よりか、少し堅めかな。だから、綾花の生原酒はもうちょっと先の方が本領発揮すると思う。(会員N)

でも、その頃には無くなってるよ。(会員K2)

だから、もうすでに無いってば。(司会)

やっぱり、わしが選んだだけのことはあるね。(会員H1)

だから、君が選んだわけじゃないってば。(会員H2)

でも、旭菊って、もう上位安定だよね、ここまで来ると。鷹勇か旭菊か、それと今年から三井の寿もあるし。今年は秋も楽しみだね〜。(会員K1)

たしかにね。この味わいをKが飲めないってのは残念だね〜。(会員K2)

まっ、あいつはアメリカ産ビールをたらふく飲んでもらうってことで、じゃあ、次は・・・「杜の蔵」にしますか。九州シリーズってことで。(司会)




杜の蔵 福岡県三瀦町

ここって、旭菊から近いんだよね。原田さんに車で連れてってもらっちゃった。(会員H1)

同じ三潴郡だからね。(司会)

で、どうだったの?(会員Y)

おいしかった!(会員H1)

それだけじゃなくって。蔵の雰囲気とか、今年の酒の具合とか。(司会)

う〜んとですね、ここは旭菊よりも大きな蔵で、設備も近代的なんだけど、蔵人さんもいっぱいいて、麹なんかは手作り〜って感じでした。(会員H1)

それに、末永杜氏が純米大吟醸の醪なんかを飲ませてくれて、これがとってもおいしかったです。もう吟香はあるし、米粒も残ってるんだけど、お酒になる一歩手前って感じで、あれは初めてだったので、けっこう感動ものでしたね。(会員H2)

それと、「杜氏の詩」の特別純米用のタンクだと思うんだけど、けっこう大きなタンクだったね。でも、それも醪を飲ませてもらったんだけど、これって純米吟醸じゃないの?ってくらい、おいしかった。とても特別純米どころじゃない、あれは。あれが、あの杜氏の詩のあの値段で出してくれるんなら嬉しい。(会員H1)

でも、杜氏の詩の特別純米のタンクなんだから、それで出すでしょ、森永さんなら。(会員K2)

まあ、秋過ぎだとは思うけど、あれは。(司会)

それと、末永杜氏が、朴訥な人柄なんだけど、素人の私達に一所懸命丁寧にお酒のことについて説明してくれて、それも感激でした。(会員H2)

末永さんはね、本当に人が好いから。(会員M)

でも、森永社長に会えなかったな〜。息子は一瞬見たけど。(会員H1)

ああ、ちょうどあの日の午後から忙しかったからね。末永さんがいてくれただけでも御の字だよね。(会員I)

それと、ヤンキーの兄ちゃんが働いてた。(会員H1)

えっ?ヤンキー?(会員M)

いや、藤沢の平井さん。ヤンキーじゃないから、あの人。(司会)

一見、ヤンキーです。本当は違うけど。(会員H1)

あの人、いつも一泊くらいで蔵仕事手伝いに行くんだよね。偉いよね。地酒やってます、って看板あげてても、ただ品揃えだけ立派ってとこ多いけど、あの人みたいに蔵仕事も体験するって人は少ないもん。(会員T)

でも、我々の蔵見学は、基本的に追い回し体験ツアーですから。今年は時間がなかったから、蔵仕事はやらなかったけど、来年行きたい人は今から募集します。どこでもいいです。行きたい蔵があったら、話しておきますから。(司会)

で、次は〜っと、順番でいったら「庭の鴬」かな?(司会)




庭の鶯 福岡県北野町

そうですね、筑後四場回ってきましたからね、今年は。(会員H1)

で、どうだった?(会員Y)

我々が行った時は、まだあまりお酒が上がってなくって、2〜3種類しかなかったんだけど、その時最後に上がった、ってお酒が良かった。特別純米だったけど。去年のあの酒が今年も飲めそうです。(会員H1)

これからまだまだ醪が上がってくるんで、全部搾ってから最終的にどれを出荷するか決めるって話しだったので、今年も期待出来ますね。(会員H2)

それと、あの蔵の建物は良いね。あの、きき酒させてもらった部屋は良いね。わしもあんな部屋が欲しい。あそこなら友達たくさん集まって宴会しても大丈夫。(会員H1)

あそこは江戸時代の建物なんだよね、確か。母屋の二階なんかは、もっと古びててすごいよ、あそこ。(会員I)

まあ、じゃあ、今年も庭の鴬は期待出来るってことで。次は、やっぱり鷹勇ですかね。(司会)

鷹勇 どう? 今年の原酒? 強力の郷とPBの純米吟醸山田錦の二種類、原酒で少しだけ出荷してもらったけど。(司会)

一言、堅い。これ、栓を開けて二カ月くらいかかるんじゃないの?熟成するまでに。(会員N)

一升瓶だとね。小さな瓶に移し替えておけば、二週間くらいでいいんじゃないの?その方が熟成早くなるし。俺、それで楽しめたけど。(会員S)

しかし、ここだけは毎年期待を裏切らないよね。絶対の安心感があるもの。どんな米だって、鷹勇の酒にしちゃうし。(会員H)

そうそう。それは言えるよね。山廃やったって、強力だって玉栄だって、どんな造りでも、どんな米でも期待を裏切られたことって無いもんね、ここは。(会員T)

まっ、坂本杜氏御一向様が酒造りしてくれてる限りは、絶対の安心感で鷹勇を飲んでいられます。ほんと〜に有りがたい。(会員I)

そういや、今出荷されてる山廃って、平成9BYじゃないの!今気付いたわ、これ。なに、ってことは4年古酒かいな、これ。(会員S2)

あっ、ほんとだ。これ、買い占めようかな・・・(会員N)

駄目。もう数少ないんだから。(司会)

でも、PB(純米吟醸山田錦のこと)まだちょっと堅いな〜。(会員S)

急いで飲むからさ。俺みたいに開くの待ってみな、すごいよ、これ。さすがだよ、鷹勇。(会員N)

本当はそうしたいんだけどさ〜、ついつい飲んじゃうんだよね。で、瓶の底にちょっと残ったのが、これまた旨いんだよね。(会員S)

でなきゃあ、燗冷ましにすれば?そうすれば、もうちょっと開いた状態で楽しめるよ。(司会)

あ〜、燗冷ましね。今度やってみるかね。(会員T)

PBだけじゃなくて、強力の郷もそう。これなんか、ほんとに燗冷ましにしないと、なかなか飲めない。(会員Y)

でも、ゆ〜っくり開かせたのは、これ、旨いぜ〜。たまんないね。(会員N)

でも、まっ、最低で二週間は待たないとね、これ。(会員I)

二週間か〜・・・(会員S)

で、その間は、他の酒を飲んでるのさ。そうすりゃ、待てるでしょ。(会員N)

う〜ん、それはいいいアイデアだ。そうしよう。(会員S)

じゃあ鷹勇は、二週間待ちで実力を存分に楽しんでもらうってことで、次は新しい銘柄「竹林」。(司会)




竹 林 岡山県

これって、岡山だっけ?(会員T)

そう。鴨方ってところ。蔵元の丸本さんって、まだ若いんだけど、自分で山田錦栽培して、酒造ってる。(司会)

へ〜っ、自分で山田錦も作ってるの?でも、まあ、それが理想だよね。自分で作った米で酒造れればね。(会員K)

でも、ここの酒って、前に一度飲んだことあるけど、なんか変わったんじゃない?(会員K2)

うん、変わった。以前もけっこう意欲的にやってたけど、3年前だったかな、杜氏さんが若い人に変わったの。それで酒も変わった。(会員I)

そんなに、派手な香は無いけど、力があって、ほのかに吟香もあるし、旨いんじゃない?これ。いいと思う。(会員T)

うん、かなり良くなってる。以前の酒って、あんまり良いイメージなかったんだけど、これなら飲めるよね。(会員K2)

でも、これも生でしょ?あんまり生酒っぽくないけど。(会員T)

生だけど、秋になってもダレないと思う。これなら。力あるし。(会員H3)

これから期待出来ると思います。(会員F)

じゃあ、丸本さん、もっと頑張ってってことで。(司会)


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