国際的な衛星通信    ENGLISH

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 国際間で衛星通信を行うには、送受信を行う各国の地球局と通信衛星を運用する組織が必要です。

 国際的な衛星通信機関としては、かつてはインテルサット、ユーテルサット、インマルサット、アラブサット、インタースプートニクなどがありましたが、現在では各国の民間企業や政府機関でも国際通信を行っているところがあります。

1.世界の衛星通信地球局
 衛星通信地球局の切手は世界中のほとんどの国で発行されています。大陸別に別室に展示しました。 
 できるだけその国独特の地球局周辺風景が描かれているものや、局名を特定できる切手を選びました。

ジンバブエのマゾウエ衛星通信地球局
落ち着いた雰囲気が素晴らしい切手です。

(ジンバブエ発行、1985年、SC#492)


東アジア(13カ国1地域)
中近東(14カ国)
オセアニア(7カ国2地域)
西ヨーロッパ(17カ国4地域)
東ヨーロッパ(7カ国)
北アメリカ(7カ国)
カリブ諸国(8カ国)
南アメリカ(8カ国)
旧仏領アフリカ諸国(18カ国)
旧英領アフリカ(13カ国)
その他アフリカ諸国(8カ国)


2.固定局間衛星通信企業の売上げランキングTop 25(2010年実績収入額)

第1位:インテルサット社(25.4億ドル)

インテルサット社は米国のPanAmSatを買収して2008年に続いて世界トップでした。
本社を英領バーミューダからルクセンブルクへ移しました。
インテルサットは歴史が長く、国際機関から民間企業に変化しています。各世代の衛星の切手は別室へどうぞ。 インテルサットの衛星打上げ状況は別表をご覧ください。2011年末までに76機打ち上げています。


インテルサットの通信衛星 インテルサット5型
 この切手は1985年にジンバブエに受信局が完成したことを記念したものです。
(ジンバブエ発行、1985年、SC#491)

第2位:ルクセンブルクのSE社(23億ドル)

ルクセンブルクの直接放送衛星

SESアストラ社はルクセンブルクの放送衛星企業で、2011年までに20機のアストラ衛星を打ち上げています。打上げ状況は別表をご覧ください。
(ルクセンブルク発行、1989年、SC#802)

第3位:欧州のユーテルサット社(14.8億ドル)

ユーテルサットは欧州電気通信衛星機構として1985年に発足しましたが、現在は民営化され、フランスとスペインが25%ずつ株式を保有しています。
ユーテルサット衛星は最初は欧州宇宙機関(ESA)から切手図案のようなECS衛星4機を引き継ぎましたが、それ以降、32機の衛星を打ち上げています。(別表参照)

(モナコ発行、1985年、SC#1495)

第4位:カナダのテレサット社(8.21億ドル)

テレサット社はこれまでにアニク衛星とニミク衛星を合わせて17機打ち上げています。

カナダの通信衛星アニク
 アニクはカナダの静止通信衛星です。
「アニク」はエスキモーの言葉で「兄弟」という意味です。
(カナダ発行、1992年、SC#1441)

第5位:日本のスカパーJSAT社(3.91億ドル)
 これまでに13機のJCSAT衛星を打ち上げています。


第6位:ブラジル(スターワン社)(3.19億ドル)
第7位:オーストラリア/シンガポール(シングテル・オプタス社)(2.87億ドル)

第8位:スペイン(ヒスパサット社)(2.4億ドル)
第9位:ロシア(RSSC社)(2.27億ドル)

第10位:アラブ通信衛星機構(アラブサット)(2.02億ドル)

アラブサットという組織は、サウジアラビアを中心に中近東・アフリカの21カ国が加盟する国際的な衛星通信機構です。
2011年までに12機の衛星を打ち上げています。(別表参照)

アラブサットの静止通信衛星
 アラブサットの2機目の衛星はスペースシャトルで打ち上げられ、サウジアラビアの王子サルタン・アル・サウドが搭乗して衛星放出を行いました。
(ジブチ発行、1985年、SC#C217)

第11位:中国香港(アジアサット社)(1.87億ドル)
第12位:ノルウェー(テレノール社)(1.74億ドル)
第13位:中国(中国衛星通信社)(1.55億ドル)
第14位:インド(インド宇宙研究機関/アントリックス社)(1.5億ドル)
第15位:エジプト(ナイルサット社)(1.3億ドル)
第16位:タイ(タイコム社)(1.28億ドル)
第17位:メキシコ(サトメックス社)(1.06億ドル)
第18位:中国香港(APTサテライト社)(0.92億ドル)
第19位:マレーシア(ミーサット社)(0.91億ドル)
第20位:イスラエル(アモス・スペースコム社)(0.77億ドル)
第21位:ロシア(ガスプロム・スペース)(0.722億ドル)

第22位:インタースプートニク(0.716億ドル)

インタースプートニクの衛星とチェコの地上局

 ソ連が中心となって、共産圏諸国との間で国際通信を行いました。衛星はソ連のモルニヤです。静止衛星ではなく、北極の側で長楕円の軌道を通る、準天頂衛星です。
 現在では独自の衛星を保有せず、中継器を他の衛星通信事業者から借りて分売することで経営を続けています。
(チェコスロバキア発行、1974年、SC#1396)


第23位:米国(エコースター)(0.64億ドル)
第24位:インドネシア(PTテルコム社)(0.41億ドル)
第25位:インドネシア(インドサット社)(0.15億ドル)

2007年の順位
2009年の順位

3.その他の衛星企業・機関
(1)国際移動体通信衛星機構(インマルサット)
インマルサットはかつては国際海事通信機構といい、海難救助のSOS信号を中継することを主目的としましたが、今では国際移動体通信衛星機構と名称を変え、航空機や船、高山や辺境の旅行者などに利用されています。
インマルサット衛星は2011年末までに12機打ち上げられています。(別表参照)

インド洋のインマルサット衛星がカバーする範囲

 インマルサットはイギリスが中心となって設立され、ロンドンに本部があります。切手では極軌道衛星の軌道と混ざっていてわかりにくいですが、インド洋上 空に静止するINMARSATがカバーする範囲は、図の中央の古いテレビのブラウン管のような形をした領域です。
 地上のアンテナと船の間をINMARSAT経由で電波で結んでいる図案は非常に珍しいものです。
 両側の衛星はMARISATです。
フランス領南極発行、1986年、SC#C98)

(2)各国の通信衛星企業・機関
・米国(ディレクTV社)
トルコ(タークサット社)
・アルゼンチン(ナフエルサット)
・アラブ首長国連邦(スラーヤ社)
・ナイジェリア(Nigcomsat)

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