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Diary 〜ダイアリー〜

「国際音楽の日」記念音楽祭レポート!(by茶子)
   10月1日は「国際音楽の日」だということをご存知ですか?これは国際音楽評議会(IMC)がユネスコ憲章の精神にのっとって制定したもので、国際相互理解を高め、平和を願うためのコンサートが各国で行われているそうです。日本でも今年は、広島で文化庁主催の記念フェスティバルが開催されました。この国際的活動の中核となっているのが、毎年パリのユネスコ本部で行われるクラシックを中心とした記念音楽祭。ところが2004年はジャズが取り上げられて話題を呼びました。
 出演者はさまざまな年齢、経歴、出身地を持つジャズ・アーティスト13名。下は話題の新人トランペット奏者モーリス・ブラウン(23歳)から、上はミントンハウスのハウスピアニストとしてビバップ成立の一翼を担った巨匠ビリー・テイラー(83歳)までと、実に多岐に渡っています。そんな中、唯一のアジア人として、日本からクリヤ・マコトが招聘されました。テロの驚異にさらされた不穏な国際情勢の現在、このように世代と国境を越えたアーティストが一同に会し、音楽を通して相互理解をはかり、平和への願いを一つにしたことは大きな意味を持つことだと言えるでしょう。(写真満載!長いけど是非読んでね!)

*本公演の模様とクリヤ・マコト・インタビューは10/2、TBSニュースで放映されました!
*メンバーの詳しいプロフィールはレポート末尾を参照してください。

<プログラム>
 1.Juicy Lucy :演奏=多国籍コンボ
 2.Work Song :演奏=多国籍コンボ
 3.Sweet Peaches :演奏=多国籍コンボ
 4.All The Things You Are :演奏=ビリー・テイラー(pf)
 5.Night In Tunisia :演奏=マーシャル・ソラール(pf)
 6.Sister Sadie :演奏=多国籍コンボ
  <表彰式>
 7.Mr.PC :演奏=多国籍コンボ
 8.Lester Leaps In :演奏=多国籍コンボ
 9.Blues :演奏=アート・シモンズ(pf)

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<ライブレポート>
 演目は誰もが楽しめる、ファンキーなジャズ・スタンダードを中心としたステージでした。上記8名から編成される多国籍コンボによる1曲目「Juicy Lucy」は、迫力の5管によるテーマの後、メンバー全員によるソロが展開しました。まずはシカゴ出身の巨匠ジョニー・グリフィンのテナー・ソロ。74歳を迎えた彼のプレイは全盛期のパワーはないものの、ダークで深い音色とレイドバックしたフレーズでさすがにミスター・ビバップの存在感たっぷり。次いで一転、最年少のモーリス・ブラウンによる活きのいいトランペット・ソロ。彼はマイルス・デイヴィス・コンペで優勝後、待望のデビュー・アルバムをリリースした期待の新人。ベテラン・マルチリード奏者ネイサン・デイヴィスのソロは、強烈なビバップの迫力を持ちながら、時折モダンなイディオムを覗かせます。続くトロンボーンのマーク・ゴッドフロイドはベルギー出身のアーティスト。確かな基礎を感じさせる素晴らしいテクニックを聴かせます。カリフォルニア出身ジョン・ファディスのソロは、美しい音色でソフトにスタートし余裕たっぷりに歌い上げます。東京から参加したピアノのクリヤ・マコトは、ブロックコードを多用した華やかなソロでスウィングし会場を大いに沸かせます。ネルソン・ベラスはブラジル人らしいタイトな早引きフレーズを展開。ファンキーなベースのエイブラハム・ラボリエルは、早弾きからチョッパーへと盛り上げて観客を魅了。このように1曲目から、ユネスコ大ホールは熱狂の渦に包まれました。
 「Work Song」では、意欲的なホーンアレンジによるテーマが光ります。ゴッドフロイド、グリフィンとソロが続き、続いてジョン・ファディスの驚くべきハイトーンのソロが炸裂。並大抵のテクニックでは出せない音ですが、もちろん会場が沸くという点でも他の追従を許しません。3曲目「Sweet Peaches」は、88鍵の上を自在に駆けめぐるクリヤのピアノソロからスタート。ブラウン、デイヴィスとソロが続いた後は、パナマ出身スイス在住の名ドラマー、ビリー・コブハムのソロ。タイトかつビハインドなグルーヴといい、パワフルで深みのある音色といい、「他では聴けない」唯一無二の存在感を示しました。この頃にはメンバーも全員身体を揺すり、巨匠グリフィンは手拍子を打ってノリノリです。

 ここで、ユネスコによる表彰式のために来場していたスペシャル・ゲスト・アーティストによるパフォーマンスがありました。今年83歳になるピアニスト、ビリー・テイラーは、アメリカで勲章を授与された3人のアーティストの1人(他の二人はデューク・エリントンとエラ・フィッツジェラルド)。この日はソロピアノで「All The Things You Are」を披露しましたが、なんとこの1曲が彼の引退公演になるのだとか。知的なフレーズと楽曲構成が素晴らしい、有終の美を飾るにふさわしいプレイでした。思いがけず歴史的なアーティストの引退公演に立ち会うこととなり、感動を禁じ得ませんでした。
 次いでもう1名、フレンチ・ジャズを代表する巨匠マーシャル・ソラールが登場。ソロピアノで「チュニジアの夜」を披露しましたが、75歳という年齢からは信じられないような素晴らしいプレイでした。クラシックの基礎を感じさせるしっかりとしたタッチ、情熱のほとばしる力強いフレーズ、極めてアグレッシブな感性。今回の参加者の中では異色な前衛アーティストと言っていいでしょう。

 再び多国籍コンボのプレイに戻ります。「Sister Sadie」はグリフィンのソロに始まり、2名のトランペッターによる掛け合いで盛り上がりました。それから再びコブハムのドラムソロ。この人のパワーは底が知れません。それでいて力が抜けきっているように感じる不思議なプレイです。
 この後、先ほどのベテラン・アーティストの表彰式を経て、再び多国籍コンボによる「Mr.PC」。ここではベルギー人ヴォーカリスト、ダヴィッド・リンクスも参加して見事なスキャットを披露しました。さらにブラウン、ファディスの素晴らしいソロが続き、今宵3度目のラボリエルのベースソロ!ドラムスの絶妙なフォローと共に大いに盛り上がり、指板を叩きながら飛び跳ねまくる派手なパフォーマンス。会場も興奮の頂点に達し、そのままラスト・ナンバーへ突入しました。
 ラストはジャズ・コンボの定番ナンバー「Lester Leaps In」、これで盛り上がらないはずありません。グリフィン、ブラウン、デイヴィス、コブハム、クリヤと、思い残すことの無い気合いの入ったソロが続きます。こうしてエンディングまで全力でプレイしきった多国籍コンボのメンバーには、会場からスタンディング・オベーションとブラボーの声が!惜しみない満場の拍手とともに、いつまでもいつまでも響き渡りました。
 残念ながらアンコールは無かったのですが、そのかわりここでもう一つボーナスが。鳴りやまぬ拍手に応え、主催者からアート・シモンズ氏が呼び込まれました。彼は既に引退したピアニストで、50年代にディジー・ガレスピー・グループなどで活躍していた人物。明日のシンポジウムに参加するために来場していたのです。一線を退いて久しい彼ですが、他のアーティストたちに請われて特別にソロピアノを1曲披露。ブギー・スタイルの極めてソウルフルなプレイで、その独特の持ち味に会場から賞賛のため息が漏れました。

 全ての演目を終え、興奮の後のとても清々しい、心地よい疲労感に満たされました。5管9名編成の迫力、誰もが楽しめる選曲、1人1人のアーティストの驚くべきレベルの高さ、そんなアーティストたちが心の底から音楽を楽しむときのエネルギー、その喜びを共有する魂の高揚。そんな全てに心を打たれた一夜でした。3名のベテラン・ピアニストによるビバップ、前衛、ヴギウギという3様のソロピアノも思わぬプレゼントでした。表彰アーティストのウィットに富んだスピーチといい、単なるコンサートやジャズ・フェスティバルでは得られない特別な感慨があります。国際的かつ教育的意義をもったイベントだったからこその醍醐味でしょう。音楽を通じて国際的相互理解を深め、争いのない世界を訴えるという「国際音楽の日」の主旨を、まさに体現するイベントだったと思います。また、たった1名とはいえアジアから、しかも日本からこのような素晴らしいイベントに参加したアーティストがいたことを、とても喜ばしく、誇らしく思います。(写真は3人のピアニストによるピアノ談義、右からビリー・テイラー、クリヤ・マコト、アート・シモンズ。)

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<クリヤ・マコトのコメント!>
 今回のパリ公演は、名実共に優れた一流アーティストたちとの共演で、生涯忘れられない貴重な体験となった。彼らのテクニックの高さ、音楽的な懐の深さは、明日から益々精進しなきゃ!と思わせる素晴らしさだった。しかしそれ以上に、3人のベテラン・ピアニストと知り合い、語り合えたことが深く心に残る。彼らの1人1人が皆まさに「ジャズの歴史」で、「ジャズの魂」そのものなんだ。彼らと共にピアノを取り囲んで、ジャズハーモニーの話、名曲の話などを語り合ったこと。これは、ジャズの魂がベテランから若いアーティストへと継承されていく瞬間そのものだったと思う。彼らは人格的にも素晴らしい人物だった。
 それと同時に、このイベントに参加することが出来た事自体にも大きな喜びを感じる。ぼくたちはそれぞれ全く違った出身地と経歴を持っていて、特にベテラン・アーティストたちはその背後に長い歴史を背負っている。差別の米国黒人史や、それを逃れて訪れたヨーロッパの音楽史、パナマ・メキシコ・ブラジルなどからアメリカ・ヨーロッパへの移民史。この中ではぼくはまだ若手アーティストの部類だ(笑)。でも皆が皆「ジャズ」という一つの言葉で結ばれている。国籍も民族も宗教も関係なく、ジャズの名の下にぼくたちは心を一つにすることが出来る。この感動は計り知れない。音楽の下では争いはない。「国際音楽の日」は、まさに音楽家がその気持ちを率直に表したくて制定された記念日なんだと思う。同時に、音楽にはそういう社会的意義が課せられていることを実感した。これまで以上に、生きる喜びを実感してもらい、勇気を奮い起こしてもらえるような音楽を生みだしていきたい。(クリヤ・マコト)
 (写真上=ジョニー・グリフィンのCDにサインをねだるクリヤ・マコト。写真下=終演後のパーティーで、右からジョニー・グリフィン、モーリス・ブラウン、クリヤ、ネルソン・ベラス。)

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<出演者プロフィール>
ネイサン・デイビス:サックス
専門はサックスだが、あらゆる種類のリード楽器をこなすマルチリード奏者。作曲家、アレンジャーとしても多くの作品を残し、民俗音楽博士としても知られる。また黒人ジャズ・ミュージシャンでありながら、大学名誉教授の地位を築いた稀有な人物。そして、このイベントのミュージカル・ディレクターでもある。
1937年カンザス・シティ生まれ。カンザス大学在学中に、自己のバンドを率いてプロ活動を開始。1960年から軍務でヨーロッパへ渡る。ドイツ駐屯後1969年までフランスに住み、ケニー・クラーク、ドナルド・バード、エリック・ドルフィー等と活動を共にする。パリのラジオ・ショーで作編曲家としても活躍。またベルギー、西ドイツで民俗音楽学を学ぶ。その後ウッディ・ショー、スライド・ハンプトンと共にパリ・リユニオン・バンドを結成して活躍した。現在は民俗音楽学権威としてピッツバーグ大学名誉教授に就任し、音楽教育に専心する。

ジョニー・グリフィン:サックス
その小柄な容姿とバイタルな演奏から「リトル・ジャイアント」、「シカゴ一の早撃ち男」などの異名を取った名アーティスト。ビ・バップの代表的アーティストとして、往年のジャズを現在に伝える残り少ない巨匠の1人。
1928年シカゴ生まれ。1945〜47年にライオネル・ハンプトン楽団に参加してプロ活動を開始。その後名楽団を転々とし、54年以降は自己のグループを結成。またセロニアス・モンク・グループ、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズでも活躍。63年以降はヨーロッパへ渡り、オランダおよびフランスでケニー・クラーク、エディー・デイビスなどと活動を共にする。76歳の現在まで大西洋を股にかけて活躍中。

ジョン・ファディス:トランペット
ディジー・ガレスピーの後継者。完璧なテクニック、陽気なキャラクターと存在感を持つプレーヤーであり、作曲家、指揮者、音楽監督、指導者、プロデューサー等多様な顔を持つ。
1953年カリフォルニア生まれ。8歳でトランペットを始め、17歳でライオネル・ハンプトン楽団にソリストとして参加。その後ニューヨークに移り、サド・ジョーンズ〜メル・ルイス楽団に加入。ダウンビート誌評論家投票でNo.1トランペッターに選ばれる。ディジー・ガレスピー・ビッグバンドではヨーロッパ・ツアーを行うほか、ホワイトハウスでも演奏。1991年カーネギーホール・ジャズ・バンドの音楽監督に就任。1995年リンカーンセンター・ジャズ・オーケストラの音楽監督に就任。ディジー・ガレスピー音楽生活50周年記念バンドや、ニューポート・ジャズ・オーケストラ40周年ツアーでも音楽監督も務めた。

ビリー・コブハム:ドラムス
トータルに完成されたバーカッショニストとして国際的評価と尊敬を得ているミュージシャン。特に1970年代アメリカで、フュージョン・ジャズを築いた代表的ドラマーとして知られる。驚異的なドラムさばきで長年にわたり強い影響力を持ち続け、また作曲家、レコーディング・プロデューサーとしても活躍している。
1944年パナマ生まれ。3歳のときニューヨ−クへ移住。8歳のとき父親のグループでプロデビュー。高校卒業後は軍のバンドでパーカッショニストを務め、除隊後ホレス・シルバー・カルテットに参加。その後マイケル・ブレッカー、マイルス・デイビス、ハービー・ハンコックなど超一流プレーヤーのグループで活躍し、またジョン・マクラフリンとマハヴィシュヌ・オーケストラを結成。フュージョン・ジャズ界のリーダー的存在となる。現在もヨーロッパ、北米を中心に、常に第一線で演奏活動を展開中。

エイブラハム・ラボリエル:ベース
驚異的な技巧派ベーシストとして知られ、非常に多くの著名ミュージシャンと共演、レコーディングを行っている。NARAS(全米レコーディング芸術科学アカデミー)のロサンゼルス支部で、3年間連続して最も価値あるベーシストに選出されている。
1947年メキシコシティ生まれ。ギタリストで作曲家でもあった父親から手ほどきを受け、10歳のときロックンロール・グループの一員として最初のレコーディング。メキシコではミュージシャン及び役者としても活動。22歳の時アメリカへ渡り、ボストンのバークリー音楽院で学ぶ。その後カウント・ベイシー楽団、ゲイリー・バートン・グループに参加。やがて西海岸のスタジオワークの需要が多くなり、ロスへ拠点を移す。リー・リトナー・グループに参加して一躍脚光を浴びる。現在までミシェル・ルグラン、ヘンリー・マンシーニなどの名作曲家と活動を共にし、スタジオ・シーンの第一線で活躍中。日本では渡辺貞夫との共演も多い。

モーリス・ブラウン:トランペット
1981年イリノイ州生まれ。両親とプロのブルース・ギタリストだった叔父に影響を受ける。高校時代に学校のビッグバンドでトランペットを始めるが、ウィントン・マルサリスのセミナーに参加したのをきっかけに本格的にジャズを学ぶ。
その後シカゴのシンフォニー・センターでラムゼイ・ルイスと共演し、ABCテレビとシカゴランド・テレビのニュースで取り上げられる。高校在学中から地元およびシカゴでライブ活動を開始。大学へ上がると、マルサリス氏の推薦によりクラーク・テリー・グループに参加してヨーロッパ・ツアーを行う。また豪華客船クイーン・エリザベス2世号でプレイし、オスカー・ピーターソン、エタ・ジョーンズ、ルー・ドナルドソンなど多くの名アーティストと共演。20歳の時マイルス・デイヴィス・コンペティションで優勝。21歳の時には巨匠エルヴィン・ジョーンズと共演。2004年、23歳でデビューアルバム「Hip To Bop」をリリース。現在ニューオーリンズを拠点に活躍中。

マーク・ゴッドフロイド:トロンボーン
1960年ベルギー生まれ。1981年にBRTジャズ・オーケストラに参加し、プロ活動を開始。その後トニー・ボウウェン・セクステットに参加し、またトロス・ビッグバンド・フェスティバルで最優秀ソリスト賞を受賞。 1985年にはベルギー代表としてヨーロッパ放送組合のビッグバンドに参加し、フィンランドの国際ジャズ・フェスティバルに参加。翌年にはAVRO TVの番組「Jazz Met Jacobs」に出演。その後ヨーロッパの名だたるビッグバンドを渡り歩き、EU各国をツアー。この間にスライド・ハンプトン、フランク・フォスター、クラーク・テリーなどと共演。ブリュッセル・ジャズ・オーケストラを結成し、CDをリリースする他多くの公演を重ねている。95年にはベルギー版「黄金のジャンゴ賞」を受賞した。

ネルソン・ベラス:ギター
ブラジル出身の若きギタリスト。その後フランスへ移住しこの8年間はフランスで活動している。2004年、フランスで活躍するジャズ・ミュージシャンたちと初のリーダー・アルバムをレコーディングし注目を集めている(写真左)。

ダヴィッド・リンクス:ヴォーカル
1965年、ブリュッセル生まれ。甘くセクシーな歌声のジャズ・シンガー。1980年代からプロ活動を開始し、自ら歌手としてアルバムをリリースする他ヴィクター・ラズロなどに楽曲を提供。またカウント・ベイシー楽団、ロイ・エアーズ、ジェームズ・ボルドウィン、ベルナール・ラヴィリエ、スティーブ・コールマンなどと共演している(写真右)。

ビリー・テイラー:ピアノ
黒人ジャズメンとして最初に音楽博士号を取得し、合衆国きってのジャズ教育権威として知られる重鎮。自らのラジオおよびテレビ番組を持つ他多くの映像作品にコメンテーターとして登場し、アメリカで最もジャズを電波に乗せた人物でもある。
1921年、ノース・カロライナ州生まれ。42年にバージニア州立大学を卒業後ニューヨークへ進出し、ベン・ウェブスター、ディジー・ガレスピーなどと共演。またビリー・ホリデーと共にブロードウェイのショーに出演。その後ミントンハウスのハウスピアニストとなり、ニューヨークのあらゆる名演奏家と共演してビバップ発祥の一翼を担う。50年代末からは、ジャズDJ、ライター、TVショーのミュージカル・ディレクターとして活躍。またハワード大学を始め多くの大学、音楽学校に講座を持ち、マサチューセッツ大学で博士号を取得。以来同大学の教授として後進の育成を行う。この間に数多くのリーダー・アルバムおよび、名著「ジャズ・ピアノ」をはじめとする著書を残している。
70年代に設立されたニューヨーク・ジャズ・レパートリー・カンパニーの音楽監督、ジャズ・モビール基金の会長を歴任し、75年には世界ジャズ協会理事の要職に就任。また80年代にはCBS Sunday Morningのレポーターをつとめ、同番組で250名以上のアーティストを紹介した。作曲家としては、数々のオーケストラから請われ「Peaceful Warrior」、「ジャズピアノとオーケストラのための組曲」など多くの管弦楽作品を手がけている。またジュリアード・ストリング・カルテットのために作曲した「Homage」はグラミー賞にノミネートされた。現在はケネディー・センターのジャズ・アドバイザー、メトロポリタン博物館で行われている催し"Mentors and Masters"シリーズの司会を務めている。またジャズ・アーティストとしては3人目の「National Medal of the Arts」を受勲した。

マーシャル・ソラール:ピアノ
1950年代から現在に至るまで、フランス・ジャズ界を代表するアーティストととして君臨し続ける巨匠。
1927年アルジェで、フランス人の両親の元に生まれる。オペラ歌手だった母親にピアノを習いミュージシャンを志す。1940年代末にフランスへ移り、50年代からパリのクラブ「サンジェルマン」にレギュラー出演。53年にジャンゴ・ラインハルト・グループの最後のピアニストとして初レコーディングを行う。他にドン・バイアス、ケニー・クラーク、シドニー・ベシェなどと共演。
63年にはニューヨークでニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演。68年にはアメリカでリー・コニッツとレコーディングを行う。さらに79年以降はコニッツとデュオを結成し、アメリカ西海岸のクラブ「キーストン・コーナー」を拠点にライブを行いながら、MPSレーベルに多くの名作を残した。80年代以降は映画音楽も手がけている。


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