安川電機グループCS−KAIZEN成果発表会までのいきさつ
       
 

1. 身近な提案が本社大会出場へ      

 はじまりは1枚の提案用紙からでした。2000年7月、「前任者から引き継いだ仕事をマニュアルを作成して、業務時間を削減しました」と誰でも思いつくような提案を出しました。これが上位提案審査会に出され、年明けの2001年1月、事務局から「この改善について本社大会で事例を発表してほしい」との依頼がきました。                              

2. 悩んだストーリー

  「よしっ!」と引き受けては見たものの、全く個人的な改善でQCサークルのように最初から筋道を立ててやったものではありません。対策にしても経験とヒラメキでやったものですから、ストーリーを組み立てるのにどのようにしようか、上司と一緒にずいぶん悩みました。四苦八苦の末、QCにとらわれない、動機、改善内容、結果が分かりやすく展開するストーリーでまとめることにしました。

                                 悩んだストーリー・イラスト

3. 自動プレゼンテーションへの挑戦

    ストーリーはできたものの、今度は困った問題が起こりました。私の職場では出張が多く、不在者ばかりでパソコンの操作を頼める人が全くいなかったのです。15分と限られた時間で一人でマウス操作しながらの発表となると、不器用な私は集中して喋ることができません。そこで、マウス操作のいらない「自動プレゼンテーション」でやってみることを思いつきました。これは、クリックしなくても話すタイミングにあわせて、ひとりでにスライドの中の文字や図形が出て来たり、次のスライドに切り替わったりする方法です。といっても自動プレゼンの発表を見たことがないし、やり方も知りません。周囲からは「発表中に失敗したらどうするの」と反対されましたが、「やってみなくちゃわからない!」と家にパソコンを持って帰って試行錯誤しながら挑戦してみました。
 自動プレゼンテーションは原稿ができてしまってから、喋りながらタイミングに合わせて時間を設定していきます。1枚のスライド時間は10秒で、3秒したら文字や図形が出るというように。説明を間違えれば、スライドだけが勝手にどんどん動いていき、マウスでもとに戻す
ことができないので、何度も練習が必要でした。そのうち、うまくいくようになり、「これならいける!」と確信しました。   

4. CS-KAIZEN成果発表会(全社大会)出場が決まる

  2001年4月に開催された「安川電機グループCS−KAIZEN成果改善発表会」では、全社各工場、支店から選び抜かれたQCサークルが出場します。本社の代表を決める本社大会が2月に行われ、出場しました。審査委員の方々は、はじめての個人の改善発表、QCストーリーとは違った語り、自動プレゼンといった、一風変わったこの発表にどう点数をつけるべきか、とまどったようです。どれだけ受け入れてもらえるだろうか・・・。しかし、それがかえって新鮮だったようで、最優秀賞となり全社大会出場の権利を得ることができました。

                                      CS−KAIZEN成果発表会入り口

5. CS-KAIZEN成果発表会(全社大会)までの道のり

 全社大会へ向けて、上司の指導には力が入りました。発表指導では「改善内容が専門的で堅苦しいので、発表を上手にして楽しくしなければ、みんな眠ってしまうぞ!」と言われました。さらに「アナウンサーのように語りかけろ、原稿を見るな」といった厳しい注文がつきました。私も主人や子供を相手に一生懸命練習するのですが、これがなかなかうまくいきません。スライドの動きが気になり、焦って早口になってしまったり、どうしても原稿棒読みになって「語り調」のようにいかないのです。大会前日の最終練習では、上司から「発表が下手だから入賞は無理だね」と、諦め顔でとうとう冷たく見離されてしまいました。こんな状態で不安を抱えたまま、大会の日がやってきました。

                           発表が下手・イラスト




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