2012.01.29 勝田全国マラソン 完走記

 第60回大会。勝田全国マラソンのよいところは、スタートが11時と遅めなことだったが、今年から30分早くなってしまった。この30分は大きい。いつも、8時上野発の特急で余裕で間に合ったのだが、今年はぎりぎりか。レース前からそんなところで勝負をするのは嫌なので、前泊することにした。しかし、この30分繰り上げに気がつくのが遅く、すでに勝田の宿は満室、結局、水戸駅前の、ホテル テラス ザ ガーデン 水戸 に宿泊した。

 目標は、3時間15分切のり。一週間前の千葉マリンハーフで1時間29分台だったので、現実的な目標値だ。

 スタート1j時間半前には会場入りして、参加賞受け取り(ゼッケンとシューズに付ける計測チップは事前郵送)、晴れだったので、野球場横にビニールシートを敷いて陣地取り、レース中は、ここに着替えを放置するとこにした。なくしては困るものは、100円で荷物預け、となり仮設トイレは、まだすいていた。

 ちょっと、スポーツウェアの出店をのぞいたり、ジョグをしてみたり・・・と余裕の準備。レース用のシューズ(新品)は、靴用カイロを入れて温め続けた。

 すべて順調だったが、最後に、念のため、文化会館のトイレに寄ったタイミングが、10分ほど遅かった。整列場所には、20分前に着いたが、すでに、ぎゅうぎゅう状態だった。

 勝田全国マラソンのスタートは、混雑のため、私の知る限り、最も危険な大会かと思う。スタートラインの後方に並ばせて、直前に前を空けて進ませるという方法を取ればいいと思う。直前2年位のベストタイムにより、スタート位置を割り振る方法を取れば、なおいい。

 安全第一ということで、号砲後も、まずは、慎重に!歩いて進む。
 スタートロス 24秒
 24秒自体は、自分の走力相当かと思うが、スタートラインを越えても、思うように進めないのはいらいらして来る。やる気がうせて来る気持ちに逆らって、だめだ、それじゃと、前が空けばスピードを上げて進み、また、詰まり・・・の繰り返し・・・ ロスタイムは、24秒ではなくて、実質、40秒くらいだろうか。

 そんな、いらいらも、初めの700mのだけ。右折して昭和通りに出れば、4車線道路、自分のペースで走れるになる。

 距離表示は5キロごと。最近は1キロごとの大会が多くなったので、勝田も改善してもらいたいところである。オーバーペースでも、さの逆でも、1キロ走ったどけなら修正できるが、5キロも走ってしまったら、手遅れである。

 1キロごとの距離表示がないことで、頼りにするのは、自分の体調と、残り距離での感覚である。この感じで、42.195キロを走り切れるか?今までの体験感覚を総動員し、自分と対話する。速過ぎないか、遅過ぎないか、楽に走れているか、力みはないか・・・いろいろ考えて感じながら、一番、集中している時間帯である。

 アップの時から軽かったので、スムーズに走れている感覚だった。どちらかというと、速過ぎる心配をしていた。しかし、ちょっと、気になったのは、まわりのランナーのランシャツ率。当然、速いランナー集団のほうが、ランシャツ率が高いが、どうも、まわりを見渡すと、5%ぐらいだろうか。サブスりーペースでないのは確実、ひょっとして、キロ4分後半かな。

 5キロ通過 23分10秒 (ラップ22分46秒)
 あれー 22分前半では行っているのではと期待していたのに、初めから23分オーバーだと、意外と不調かな。3時間15分がピンチだ。

 7キロ過ぎに、北向きになると、風が向かいから吹いてきた。今までは背中から後押しをしてくれていたのだと改めて気がつく。追い風で、あのタイムだったら、ますます苦戦だ。

 このあたりで、「ヤッ,ヤッ」と息を荒げて走っているランナーに気がつく(以下、ヤッヤッさんという)。誰かが「すごい気合いですね」と話かけていたが、相手にせず走り続けていた。いくらなんでもさ、この目いっぱい走りは、ラスト5キロでしょ。今からそんなんじゃ、絶対、持たないよ、と思ったが、ゼッケンを見ると陸連登録だし、ベテランランナーなのだろう。もしかしたら、これは癖でだって、そのまま、最後まで行ってしまうのかもしれない。そうしたら、自分の常識がひっくり返っちゃうな。

 ヤッヤッさんの走り自体は姿勢がしっかりしていて、周りのランナーの平均より少し速いペースだったので、どこまで持つのだろう、というちょっと意地悪が興味もあって、付かせていただくことにした。

 10キロ通過 45分23秒 (ラップ22分13秒)
 おっ、悪くないな。ヤッヤッさんのおかげ。でも、無理にペースを上げている感覚はない。入りの5キロのタイムが悪かったのは、やはり、最初の渋滞のロスが大きかったのか。俄然、希望が沸いてきた。3時間15分どころか、10分も可能かもしれない。取りあえず、キロ4分30秒=3時間10分ペースを標準にレースを組み立てていくことにした。

 その後も、ヤッヤッさんのペースを借りて行くが、少し速く感じてきた。ヤッヤッさんは、格上のランナーなのだろうか。無理をせず、少しずつ、距離が開いてきた。

 15キロ手前の、全コース最長の登り坂。うーん。やっぱり、自分は登り坂が得意なんだよね。ってことで、すいすいと、周りのランナーを抜いていった。気が付くと、あれっ、ヤッヤッさんではないか。すでにここで失速が始まっていた。やっぱり、あの走りじゃ持たないよね、例外はなしか。って、自分のマラソンの常識を再確認した次第。もちろん、どこまでか行ける所までいっちゃえっていうのが俺流というランナーのポリシーを否定するつもりはない。人それぞれである。

 15キロ通過 1時間07分32秒 (ラップ22分09秒)
 いい感じになえきたぞ。3時間10分の焦点を当て始めた。

 20キロ通過 1時間29分59秒 (ラップ22分27秒)
 15〜20キロは、意外とタイムが伸びなかった。緩い登り坂基調なのと、向かい風の影響か、と後から分析した。しかし、走っている途中は、やっぱりだめかな、ってラップタイムに一喜一憂してしまう。ここまで、ぴったりキロ4分30秒だ。

 中間点 1時間34分54秒
 後半は、前半より少しだけ遅くできる。しかし、ラスト5キロの向かい風を考慮すると、ここから30キロまでの追い風区間で、キロ4分30秒ペースに1分くらいの貯金を作りたいな、と思った。

 マラソンでイーブンペースを貫く場合、ハーフを過ぎたあたりから、周りのペースが落ち始めるので、じわりじわり追い抜きモードになり、30キロを過ぎたら、がんがん追い抜きモードになる。それで、数字的には、イーブペース。これが理想。この大会はキロ表示が1キロごとにないので、どうしても、周りのランナーとの相対的な位置関係によって、ペースを判断するしかない。

 前を向こう。あの緑のランナーまで追いつこう、次はオレンジのランナー。というように、少しずつ目標を決めては、差を詰めていく。しかし、今日は、それが、なかなか詰まらない。ちょっと油断をすると、逆に距離を開けられそうだ。

 25キロ通過 1時間52分24秒 (ラップ22分25秒)
 うーん、やっぱり。ペースが上がっていないな。この分だと、30キロまでに、1分の貯金は難しい。

 このあたりで、ひとりの女性ランナーに抜かれた。女性に多いちょこちょこ走りではなく、かと言って飛んでいる走りでもない。スタミナ系・スピード系バランスよく練習しているなって感じの綺麗なフォーム、しかも、女性に多いハーハーと息を上げていることもない。このランナー(以下スマートさんという)に付いていかないと、今日はないな。と思って、またまた、他力を借りることに。しっかりマーク、付かせてもらった。

 沿道に「チョコ・・・」という文字が目に入った。大会パンフには給食の説明がないので、私設エイドだろうか。昨年のつくばマラソンで、飴玉一個いただいて生き返った経験から、ちょっとここで、エネルギー補給したほうがいいかな、と思ったが、道の右側を走っていたため、迷っているうちにそのままやり過ごした。やり過ごしてしまうと、少し後悔。何か口に入れていれば、もっと元気がでるはずじゃなかったかと。

 ところが、30キロ手前にも、チョコを配っている別の方がいて、神様、仏様。ありがたや。勢いで2つ取っちゃって口の中に。もったいないから、そのまま、しゃぶりながらいくことにした。結局、3キロ近く、口の中に入れていくことになる。

 30キロ通過 2時間14分16秒 (ラップ21分52秒)
 わあ、ペース上がっている。スマートさんのおかげ。ありがとう!さあ、いけるぞ、10分切れるぞ。

 勝田マラソンコース名物、ゴルフ場(勝田ゴルフ倶楽部)横の3段坂。その前に1つ坂があるから、4段坂。レース終盤の坂の上下はきつく、多くのランナーがここをきっかけに失速すると思われる。自分は、登り坂が得意だから、登りでランナーを抜いていくと、何だかとっても速く走っているような気持ちになり、そのハイな気分から下りも蹴りを入れて一気に行くと、何だか、調子がでてきた。最初の坂の登りで、スマートさんの前に出ると、後は、自分の勢い頼み。スマートさんには再び抜かれることはなかった。

 35キロ通過 2時間36分29秒 (ラップ22分13秒)
 難所クリア。3段坂では、風が背中を押してくれたのも助かったと思う。平坦区間に出ても、風が追い風ぎみで、ハイな感じで走れていた。いい感じ、絶好調!

 しかし、マラソンは甘くない。残り5キロで大通り(昭和通)に出ると、風を正面から受けて、急にきつくなった。今までのつけが一気にやってきた感じで、脚が重くなった。明らかにペースダウンしている。一歩、一歩、少しでも速く前へ、無理やり身体を引っ張っていく感じである。

 ここまできて、10分が切れなかったら、ここまでの37キロがもったいない。つかみかけた魚を最後に油断してするりと逃がしてしまうようなものだ。それは嫌だ。今夜のビールの美味さも半減する。

 途中で、時計を見てしまうと、まだ、3分すか進んでいない、5分しか進んでいない、40キロはまだかな、と思ってしまうので、一切、見ないことにした。40キロ地点で、残り10分あれば、頑張れる。ラすト2.195キロの覚悟と準備を心の中でしていった。

 40キロ通過 2時間58分39秒 (ラップ22分10秒)
 おやっ、OK、OKだ!もっと失速しているように感じたが、35キロ過ぎの順風区間がきいたのか、逆風区間の粘りも捨てたもんじゃなかったか。これなら、いける、8分台もいける!

 気を抜くな、抜くな、と思い続けた、ラスト2.195キロ

 石川運動広場に入ってのゴール。心から感じて、バンザイができた。
 ゴール 3時間08分25秒 (ラップ9分46秒)

 当初、このレースで、3時間15分を切り、来月の東京マラソンで3時間10分を切るという目標だった。嬉しい誤算で、東京マラソンの目標タイムもクリアすることができた。自分の理想とするイーブンペースの走りもできたし、大満足なレースであったといえる。

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:24 - 表町商店街
〜 5km 0:23:10 0:22:46 大通り=昭和通り 小刻み坂
〜 10km 0:45:23 0:22:13 国道245号線 平坦
〜 15km 1:07:32 0:22:09 国道245号線 坂の下り上り
〜 20km 1:29:59 0:22:27 平坦
〜 中間点 1:34:54 - 平坦
〜 25km 1:52:24 0:22:25 平坦
〜 30km 2:14:16 0:21:52 平坦 曲り角多い
〜 35km 2:36:29 0:22:13 1つ坂+3段坂
〜 40km 2:58:39 0:22:10 大通り=昭和通り 小刻み坂
〜 ゴール 3:08:25 0:09:46 平坦 石川運動広場へ