タピオラ ゲストブック

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皆様、こんにちは。


FMシンフォニーコンサートは、いかがでしたでしょうか。北欧らしさという部分では、辛い点数がついてしまいますかもしれませんが、オケは、前半のベートーヴェンと比べましてもすべてのセクションで良く鳴っていたと思います(それが普通なのですが、セントラル愛知響では出色の出来です)。以前書かせていただきました聴きどころに加えまして、第一楽章の終わりに向けまして整然と前進していきます様や、第二楽章の終わりのやさしいニュアンス、第三楽章の弦の羽音のような細かな響きが、コンサートの当日では印象的でした。第一楽章と第二楽章の間は、放送と異なり、実際は1分近く間がありました。デリック・イノウエさんは、ひざの屈伸で上に跳ね上がるような仕草があり、第二楽章では、会場で音が躍っているように感じました。また、最後の6つの全奏による和音は、指揮棒を持つ右手を胸の高さで固定し、左手を頭の辺りにかざして、開いた手のひらを握りしめながら下方へ打ち付け、最後は水平に右方向へ振り抜きました。放送ではすぐに切れてしまいましたが、いくつもの「ブラボー」が客席からステージに飛び、盛大な拍手がお開きになるまで続きました(アンコールはありませんでしたが、開演前にロビーコンサートがあり、ヴァイオリンとヴィオラ、チェロの三重奏でカッチーニの「アヴェ・マリア」や「アメージング・グレイス」の演奏がありました)。


ちなみに、私の「ブラボー」は、口の中で小さく発せられましたので、マイクには入っておりません。拍手だけのFMデビュー(昨年の武道館コンサートが、年末に映像ソフトになりましたのでこのところデビュー続きです)になりました(笑)のですが、ラジオ録音は失敗してしまいました。。。CD化されますと嬉しいのですが・・・。



S.Suda様、こんにちは。「平清盛」、観ました。テーマ曲の打楽器が印象的でした。吉松さんは、「遊びをせんとや生まれけむ」のメロディーに工夫を凝らしたということですが、もしストレートで勝負しておりましたら、明治の保育唱歌「サザレイシ」(雅楽の知識がありませんのでほかにイメージがわきません)のようになってしまうのかもしれませんね。それも面白そうですが、現状で違和感なく仕上がっておりますので、古い歌を上手く取り入れられたと感じました。

「サザレイシ」を聴きますと「遊びをせん・・」は初音ミクさんでも良いかもという気になります。

http://www.youtube.com/watch?v=mtatMPlw6qY  サザレイシ



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, February, 04, 2012 at 12:56:52 (JST)


Re:「パーヴォ・ベルグルンドさん死去」

私は昨日知りました。

ベルグルンドに最初に出会ったのは中学の時。
当時はDGのカラヤンとカムの全集しかなくて、カラヤンとは全く違った演奏にぞくっとしま
した。
オケはボーンマス響で、これがお世辞にも上手なオケではなく、よく聴けばあちこち粗が目
立つ演奏なのに、なぜかシベリウスとはこういうものなんだなあ、と説得力がありました。
今、聴き直しても、あまり印象は変わりません。
録音も、なんというか癖があって霞んだような音に聞こえる。しかし、それが良い。

追悼の曲は、もちろん第7番。ボーンマス響で。
一つの時代が終わった、という感じです。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Saturday, January, 28, 2012 at 22:02:59 (JST)


「パーヴォ・ベルグルンドさん死去」


25日、ヘルシンキのご自宅で亡くなられたとのことです。


'85年ごろでしたでしょうか。中古レコード店でヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団との「第4番・第7番」の輸入盤を発見しましたときのことが思い出されます。

当時、ボーンマス交響楽団との演奏が廃盤になっており、「クレルボ」だけは、新品で入手しておりましたが、ほかは、中古店を当たっております毎日でした。カラヤンやバルビローリ、マゼールなどのシベリウスにはすでに接しておりましたが、ベルグルンドは、私にとりましてまだまだ未知の指揮者でしたのです。

そんな、何の情報も持たない貧乏学生に巡ってまいりましたまさかの大発見。初めて手にいたしました本場のオーケストラのレコードを何度も何度も繰り返し聴きました。国内盤が発売されましたのは、それからしばらくしましてのことです。

それ以降、いろいろな指揮者のシベリウスを聴きましたが、最後は、ここに戻ってくるような気がいたします。残念ながらそのレコードは、失われてしまいました。


名古屋国際音楽祭のアンケートで、呼んでもらいたい演奏家にベルグルンドさんの名前を書いたりいたしましたが、とうとう実演を聴くことができませんでした。謹んでご冥福をお祈りいたします。


追悼の一曲は、やはり「第4番」。ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, January, 27, 2012 at 22:29:13 (JST)


S.Suda様、こんばんは。


NHK大河ドラマ・・・、もう何年もテレビで観ておらず、昨年久々に「江〜姫たちの戦国〜」に挑戦したのですが、序盤で敢えなく挫折してしまいました。今年は、「平清盛」ということは知っておりましたが、一度も観ておりませんので、今度観てみます。情報有難うございます。

吉松隆さんに藤岡幸夫さん、舘野泉さんとシベリウスの音楽を大事にされている方が、音楽に係っておられるのですね。吉松さんの作品は、ノーチェックで満足に聴いたことがありませんので、この機会に向き合ってみたいと思います。大河ドラマで過去に観た作品の中で印象に残っておりますのは「黄金の日々」と「武田信玄」でしょうか。役者さんの演技が素晴らしかった記憶があります。

大河とラジオの予定が重なってしまいましたが、私は、ラジオを録音しようかなと思います。


関東の雪は、大変そうですね。ニュース映像で観ましたが、路面が凍っていて歩行者の方が歩きにくそうでした。S.Suda様も転んだりされませんようお気を付けください。

こちらは、雪はないですが、やはり寒いです。以前、寝るときに電気毛布を使っておりましたが、目覚めの時に変な疲労感がありましたので、ここ数年は、湯たんぽを愛用しております。節電にもなりますし、何より落ち着きます。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, January, 24, 2012 at 22:41:14 (JST)


michiyoshiさま、情報ありがとうございます。
早速、スケジュールに入れさせて貰いました。

……ところが、うーん、これは大河ドラマ「平清盛」と重なっているではありませんか。
(まあ、どちらかを録画(録音)すれば良いだけなんですが……)

あまりテレビをご覧にならないと言うことで、私の方からも情報を一つ。
重なっている「平清盛」の音楽は、吉松隆さんが担当しており、指揮は藤岡幸夫さん。
曲中の音楽の一部は、舘野泉さんが弾いたりしています(エンディングの部分で流れるピ
アノもそうですね)。
詳しくは、ここに書いてあります。

吉松先生のサイト

物語中で白拍子が歌う「遊びをせんとや生まれけむ」のメロディもオリジナルで、なんと
「初音ミク」に歌わせてみたとのこと(最終的には不採用)。
読んでうなってしまいました。

こちらでは、先週末に雪が降ったり、明日もまた雪の予報が出ていたりで、寒い日が続い
ています。
節電で凍えたりしていないでしょうか?
お体を大切に。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, January, 22, 2012 at 22:43:35 (JST)


「FMシンフォニーコンサート」


〜セントラル愛知交響楽団・第117回定期演奏会〜


ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」ニ長調 作品61

シベリウス「交響曲第5番」変ホ長調 作品82


指    揮/デリック・イノウエ
ヴァイオリン/島田真千子
管  弦  楽/セントラル愛知交響楽団


2012年1月29日(日)19:20〜21:00 NHKFMラジオにて放送予定



皆様、こんにちは。新年にS.Suda様からニューイヤーコンサートのお話がございましたが、もう何年もテレビで観ておらず、チャイコフスキーの作品が取り上げられましたというニュースが新鮮でした。


そんな私ですが、先日(1月13日(金))、私なりのニューイヤーコンサートに出掛けてまいりました。もうお判かりかもしれませんが、上記の演奏会です。

というわけで、にわかに番組の宣伝をさせていただきますのですが、セントラル愛知交響楽団は、名古屋シティ・フィルを前身といたしますオケで、普段は力を発揮しませんが、時々異常に頑張るオーケストラということでご案内させていただきます。デリック・イノウエさんは、カナダのご出身でジェームズ・レヴァインの助手を務めるなど海外で多くご活躍。オペラの指揮に定評のある方で、フィンランド放送交響楽団にも客演されています。オペラ以外では、ワーグナーを得意とされておられますよう。シベリウスは初挑戦でしょうか。私は、この方の演奏を聴きましたのは初めてでしたのですが、過去に新日本フィルと「エヴァンゲリオン交響楽」のCD録音をされており、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をご存じの方には、全く知らない方という印象は薄れると思います。


会場は、愛知県芸術劇場コンサートホール。18時45分の開演でした。私の席は、3階正面の1列目。チケットの販売がありませんでしたのか、3階サイドは、すべて空席。1階と2階サイドにも若干の空席が見られました。ベートーヴェンの独奏の島田真千子さんは、以前、諏訪湖でシベリウスの協奏曲を聴き逃したというご縁がございますが、この日は、真ん中に縦の柄が入りましたスレンダーな黒のドレス。以前とお変わりなく、うっかりしますと寝てしまいそうになりますような心地よい音色を聴かせていただきました。


そしてシベリウス。オーケストラは、左から1stヴァイオリン12、2ndヴァイオリン10、チェロ8、ヴィオラ8。チェロとヴィオラの後方にコントラバス6。そして、中央の弦の後ろに左奥から反時計回りでクラリネット、フルート、オーボエ、ファゴット各2が、田の字に並びます。。更に、クラリネットの奥にトランペット3。その右に横並びでトロンボーン3。クラリネットとトランペットの左にホルン5。中央最深部にティンパニ1、という陣構えでした。


演奏につきましては、ここで書いてしまいますと元も子もございませんので、オーケストラと指揮者の技量や方向性をご理解いただきました上で、「期待してください」とだけ申し上げさせていただきます。指定より1管増えておりますホルンにご注目。第2楽章の弦や木管、終楽章のトランペット、トロンボーンも聴き逃せません。


・・・・・・それでは、当日をどうぞお楽しみに。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, January, 17, 2012 at 11:30:30 (JST)


平成24年、

あけましておめでとうございます。


S.Suda様、山瀬理桜さんのホームページアドレスの掲載を有難うございます。山瀬さんのお人柄が伺えるアドレスでした。


投稿につきましては、私の拙い文章でどれぐらい伝わるのか、いつも不安な思いですが、読んで楽しかったというお声をいただきますと、これからの励みになります。



私の新年1曲目は、「6つの歌」作品88。カリタ・マッティラ(sp)(ONDINE ODE-856-2)でした。

深い理解はできておりませんが、6曲とも花にちなみましたタイトルになっておりまして、小さな自然の美しさに心奪われる様を感じる作品です。


それでは、

S.Suda様、皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, January, 05, 2012 at 19:30:12 (JST)


明けましておめでとうございます。
まだまだ大変な状況にいる方もいるかと思いますが、今年はよりよくなることを願いま
す。

元日にもちょっと大きな揺れがあり、またかと思いましたが、これは東北の地震とはまっ
たく無関係なようです。

michiyoshi様には、年末にもかかわらず、充実した投稿を頂き、楽しく読ませていただき
ました。
コンサートに脚を運ぶだけでなく、その観察眼・情報収集力、いつも素晴らしいと感じる
ばかりです。

ところでハルダンゲルヴァイオリンの山瀬理桜さんですが、自分のウェブサイトがありま
す。

http://rioyamase.com/

…って、実にわかりやすいですね。

今年の幕開けは、スカラムーシュの≪愛の情景≫。スパーフ/フォシュベリの演奏で。
ニューイヤーコンサートでは、チャイコフスキーのバレエ音楽が初めて取り上げられまし
たが、いつの日か、シベリウスの曲が取り上げられることを祈っています。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Monday, January, 02, 2012 at 23:19:35 (JST)


訂正です。
 

「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その4 の 山瀬桜理(りお)さん→山瀬理桜(りお)さん です。

夜中に原稿を書いておりますと、どうもいけません。(山瀬さん、申し訳ございません)。


今年も、いろいろな出来事が、ありました。社会の出来事といたしましては、やはり、3月の東北の大震災が、強烈に思い出されますが、コンサートでは、2月の「シベリウス ピアノ作品全曲演奏会」や9月の「モーニング娘。高橋愛 卒業公演」が、東京遠征といいますことに加え、ぎりぎりまで悩んで参加を決行しましたこともあり、とりわけ印象深いです。


「シベリウス ピアノ作品全曲演奏会」では、凍てつく早朝の新宿を当てもなくうろつき回りましたが、帰りも夜行バスの発車時刻まで、2時間以上新宿駅の南口で寒風に晒されました(「寒風酷暑、物かはと、艱難辛苦打ち耐えて・・・(以下略))。

高橋愛さん(プラチナモーニング娘。)は、'10年の6月ごろから少しづつ注目しておりましたのですが、自分の目で確認いたしますのに、ぎりぎり卒業に間に合いました。



(^O^)/ その高橋さんですが、相変わらずメディアの扱いは、少なく、残念に思っておりましたのですが、先日、嬉しいニュースが。


アメリカの映画情報サイトによる「世界で最も美しい顔100人」ランキングに、国内の並み居るモデル、人気女優を抑えまして堂々のノミネート!!!


私の女性を見る目と申しますか、審美眼に大いに自信が持てました(笑)。


http://www.cinematoday.jp/page/N0038100 (シネマトゥデイ)

元モー娘・高橋愛、”世界で最も美しい顔100人”にノミネート コメント発表

http://mdpr.jp/021163206 (モデルプレス)



・・・というわけで(気分良く)、皆様、良いお年を。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, December, 31, 2011 at 01:48:55 (JST)


「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その6


この作品は、スタジオジブリの宮崎駿監督が、山瀬さんのハルダンゲルヴァイオリンの演奏を聴いて、オリジナルアニメ「水グモもんもん」(ジブリ美術館で上映)のために作曲依頼をされてきたそうで、依頼を受けてお作りになられましたうちの一曲とのことでした。哀愁をたたえた情熱とでも表現すれば宜しいでしょうか。一心不乱に踊る、北欧の舞曲のようにも感じられる作品。ちなみに、山瀬さんは、同じスタジオジブリ作品の「ゲド戦記」の音楽にもハルダンゲルヴァイオリンの演奏で参加されています。


いよいよ最後の曲。デニークの「ひばり」。楽器を現代ヴァイオリンに持ち替えての演奏です。「カナリア」でのグリッサンドの連続の影響でしょうか。演奏中に弦が下がってしまうトラブルがあり、演奏を中断。ステージ上で弦を直し、調弦の後、再び初めから演奏されましたのですが、何事もなかったかのように、「それでは、最後の曲です」とセリフから言い直されました様に、客席でなごやかな笑いが。初めて聴く曲でしたが、こちらも、激しい中にスライド奏法で鳥の鳴き声をイメージさせるような作品でした。


アンコールは、このコンサートを提供したスウェーデン住宅の販売会社に気遣いまして、「またね」というスウェーデンのお別れの曲。これにて、すべてのプログラムは、終了となりました。


終演後、ホワイエで山瀬理桜さんのCD、「オーロラの国のヴァイオリン」(RION Enterprize RIO-002)を購入。山瀬さんは、販売カウンターに自らハルダンゲルヴァイオリンを持って立たれていたのですが、楽しい雰囲気の方で、いきなり私に「ヴァイオリンは弾かれますか」と話しかけてくださり、私が「いいえ、弾かないんです」と答えますと、「習いませんか」と更に積極的に話しかけてくださいました。ハルダンゲルヴァイオリンを習う方を絶賛募集中とのことで、ブックレットにサインを入れてくださったのですが、お手持ちの楽器につきまして、弦が、ほぼ水平に張られているという知識がありましたので、念のため「やはり、現代のヴァイオリンとは造りが違うのですか」と質問をしますと、「古楽器の造りになっています」とお返事が。予想通りのお答えに、「そうですね、駒の形が・・・」と私が、更に返しますと、「ですので、重音を弾くように造られています」と重ねて説明してくださいました。そして、手を差し出してくださり、握手をしていただきましたのですが、「クリスティーナの(サイン)も要ります?」と更に話しかけてくださり、有難いお申し出に乗っかり、「では、お願いいたします」と答えますと、お隣にいらっしゃいましたクリスティーナさんにサインするよう促してくださいました。

購入したCDには、コンサートで聴きました「楽しいクリスマス」が、クリスティーナさんの歌唱で収められていますので、良い記念になりました。「有難うございます」といってくださるお二人に、「いいものを聴かせていただきました。有難うございます」とお礼を述べまして、会場を後にいたしました。


フィンランドとノルウェー、異なる雰囲気のクリスマスプログラムでしたが、どちらも大変素晴らしく、大満足のコンサートでした。(了)




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, December, 30, 2011 at 03:11:34 (JST)


「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その5


赤のドレスが、山瀬理桜さん、黄緑のドレスが、クリスティーナ静香さん。演奏されましたのは、ノルウェー民謡の「クラップダンス」ということで、挨拶と自己紹介が、ありました。クリスティーナさんのことは、プログラムにも載っておらず、ちょっとしたサプライズです。

自己紹介の後ろで、グリーグの「朝」のピアノソロの演奏が始まり、そのままピアノ演奏に乗せてハルダンゲルヴァイオリンについての説明がされました。山瀬さんとクリスティーナさんは、ステージを下りて、1階席の前列の観客に良く見えるように楽器を近づけ、山瀬さんが、グリーグが作品を生み出すのにハルダンゲルヴァイオリンが使われていることをお話しされ、この楽器の共鳴弦を爪弾かれました。そのメロディーは、一部グリーグが補っておりますものの、「朝」の冒頭のメロディーそのもの。頭の中での知識を実際に確認させていただけるという貴重な体験をいたしました。


再び、ノルウェー民謡の「ノルウェーダンス」が、足を踏み鳴らして演奏され、会場は、陽気な雰囲気に。お話によりますと、ノルウェーの伝統的な民族音楽には、打楽器がなく、足踏みをしたり、手を叩いたりしてリズムをとるのだそうです。その次のちょっと趣向を変えたプログラム、「アメージンググレイス」は、静かな中に土埃を感じるような響きで、どこかで観た映画のワンシーンを想い起させる演奏でした。それから、その次のポリアキンの「カナリア」という曲は、楽器を現代ヴァイオリンに持ち替えて、山瀬さんおひとりで弾かれたのですが、弦を押さえる指を頻繁にスライドさせて出すキュッ、キュッという音が、鳥のさえずりを連想させる作品でした。


ここで、クリスマスメドレー。再びハルダンゲルヴァイオリンによる演奏です。クリスティーナ静香さんは、ノルウェーの男性と結婚された山瀬さんのお姉様の娘、すなわち、山瀬さんの姪(山瀬クリスティーナ静香)とのことで、現在大学生。中学の時に来日してずっと日本で勉強されているということでしたのですが、「楽しいクリスマス」と「クリスマスツリーの歌」というノルウェーのクリスマス歌曲をノルウェー語で綺麗に歌唱され、ノルウェー語で生歌を聴くという、またまた貴重な体験をさせていただきました。(ここでも先程の外国の方からのブラボーが、ありました)。

もう1曲、「サンタが街にやってきた」が、フィドルの二重奏で演奏され、メドレーは終了。珍しい体験ばかりで、気持ちが高揚いたします。


次は、北欧民謡の「リール」。リールは、元々アイルランドで盛んな舞曲ということなのですが、北欧にも伝わったものとして、リズムの説明がされました。山瀬さんの生徒さん二人が加わりまして、4台のハルダンゲルヴァイオリンでの演奏。ちなみに、フィンランドにもリールは、少しばかり存在し、「みなし児たちのリール」といったちょっと悲しい感じの楽曲もございますが、ここで聴きましたのは、比較的明るい感じのものでした。4台で奏でますと、さすがに音の共鳴が、すさまじいです。

生徒さんたちが下りられました後、山瀬さんご自身の作品、「フェアリーダンス」の演奏。 (つづく)


 



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, December, 30, 2011 at 02:44:01 (JST)


「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その4


飯田さんのピアノにつきましては、以前シベリウスピアノ作品全曲演奏会の見聞録で触れさせていただきましたが、ダイナミックなうねりの中に繊細なタッチを併せ持つ演奏で大変素晴らしかったです。演奏終了後に、外国の方かと思うのですが、2階席の左から「ブラボー」の声がステージに飛びました。普段聴けないシベリウスのピアノ作品を聴くことができまして、飯田さんが、なんだか自分のために来ていただいたような心境になってしまいました。「飯田さん、わざわざ東京からお越しいただきまして有難うございます」。


最後にクーラの「南ポホヤンマー地方の民謡集」作品17bより6曲が披露されましてプログラムは、終了。アンコールは、メラルティンの「子守唄」。澤田さんは、日本の大学に通われていたころ、毎朝、車の中でNHK-FMのクラシック番組を聴かれており、エンディングで使用されていたこの曲をずっと耳にされていたということでした。

休憩は、カルダモンケーキの試食。北欧ヴィンテージ家具や照明を扱うre-kaguをはじめ、以前にもご紹介させていただきました北欧雑貨のお店が、ホワイエに出店して、主にご婦人のお客で賑わっておりました。



休憩の後は、第2部、〜ノルウェーのクリスマス〜です。演奏は、山瀬桜理(りお)さん(vn&ハルダンゲルvn)と中村真理さん(pf)。

ここでの注目は、ノルウェーの民族楽器、ハルダンゲルヴァイオリンです。ハルダンゲルヴァイオリン(ハーディングフェーレ)につきましては、以前に音楽雑誌で目にしたことがあり、存在は知っておりましたのですが、聴くのは初めてです。簡単にご説明いたしますと、ハルダンゲル地方のフィヨルドの奥地で生まれたフィドルで、螺鈿細工などを施しました装飾豊かな外観に加えまして、演奏用の弦の下に共鳴用の弦が5本、A線とD線の間にとても短い間隔で張られているというものです。共鳴用の弦にも調弦が必要なのが特徴。。

山瀬さんは、わが国初のハルダンゲルヴァイオリニストで、ホームページをお持ちですので、詳しい楽器の様子をそちらで確認することができますが(「山瀬理桜オフィシャルウェブサイト」で検索)、以前に読みました雑誌の記事では、グリーグが、このヴァイオリンを愛好していて、劇音楽「ペール・ギュント」の第4幕の前奏曲「朝のすがすがしさ」の冒頭のメロディーは、朝方うたた寝をしていたグリーグが、彼のそばで友人のヴァイオリン弾きが、この楽器の共鳴弦を調弦のため爪弾いているのを聴いて、霊感を得て作曲したといわれているというものでした。


そうこうしておりますうちに、第2部が開演。1階席の後部扉から二人の女性が、ハルダンゲルヴァイオリンを弾き、足を踏み鳴らしながら登場。2階席の私には、途中から姿が見えましたのですが、赤いドレスの方と、黄緑のドレスの方。

楽器の造りからか音量は大きくなく、均一な感じの音色ですが、共鳴弦のせいで響きは豊かです。二人で演奏されているのですが、4人ぐらいで弾いている感じ。賑やかな音楽に会場から手拍子が起こり、そのまま二人の女性はステージに上がられました。(つづく)






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, December, 30, 2011 at 01:22:37 (JST)


「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その3


楽器のことは、これぐらいで置いておきまして、痺れるような演奏に、作品79は、これから、シベリウスのヴァイオリン作品の演奏の新しいトレンドになるのではないかと思いました。

2曲目は、同じくシベリウスの「5つのクリスマスの歌」作品1より第2番「今、クリスマスがやってくる」と第4番「華やぎを与え給うな」です。昨年も聴かせていただきました作品(タイトルの表記が昨年と異なりますが、プログラムに記載されたものをそのまま書いています)。

フィンランドのクリスマスの過ごし方につきましてお話があり、こちらも昨年伺いましたので、大まかに記憶しているのですが、少し記しますと、フィンランドのクリスマスは、日本のお正月のような過ごし方で、24日のイブは、午後2時ぐらいに商店は閉まり、皆、早々と家に帰り家族団らんで過ごすのだそうです。必ずサウナで身を清めてから食事。サーモンやグロッキ(木いちごを使った飲み物)は、欠かせないらしく、食事と団らんを楽しんだ翌日の25日は、家族そろって教会へという習慣になっているということでした(ちなみに、日本と異なりクリスマスケーキというものは、ないようです)。

第4番は、一般の人にも歌われて親しまれている作品ですという説明の後、昨年と同じく歌の部分をヴァイオリンで演奏されました。第2番は、3節のうち1節のみ、第4番は、3節のうち2節を、2節目はオクターブをあげての演奏で、「思い出」につづき、こちらも言うことなしの素晴らしい音色を堪能いたしました。ちなみに、昨年は、第2番を2節、第4番は3節とも弾かれていた様な気がするのですが、記憶違いかもしれません。


サンタクロースについてのお話とクーラの「無言歌」〜クリスマスキャロル〜作品22−1の演奏の後、心地よい曲で眠くなってしわないようにとマデトヤの「フィンランドの古い民族舞曲」作品64−bより「ポルカ第1番」が演奏されました。舞曲ということで動きのある作品ですが、ちょうど私の前列のご婦人が、並んで頭を垂れておりましたので、良く考えられました?プログラムに変なところで感心してしまいました。


客席の様子は、1階席のことはよくわかりませんが、私の居りました2階席は、私よりも年長で、年配の方が多く、お菓子つきのクリスマスコンサートということで若いカップルが多いのかと思っておりましたが、意外にもいくつかのご婦人のグループが、目立っておりました。


ここで、フィンランドの民族楽器カンテレの紹介が。ピアノを担当されておりました飯田佐恵さんが、実物を取出しまして客席に見せますとともに、澤田さんが、その造りにつきましてご説明されました。現代では演奏用に弦の数の多い、大きな(机の上に載せて弾くような)ものもありますということでしたが、会場で披露されましたのは、古典的な5本弦のもの。折角ですので弾いてみましょうということで、飯田さんが腕に抱え、単純に音階が順番に上がっていき、同じ音を繰り返しました後、再び元の位置に下がってくる曲を弾かれたのですが、「サウナへ行こう」というあちらではポピュラーな曲ですということでした。

カンテレの生演奏の清々しい音色を何年振りかで聴きまして、盛り沢山なコンサートの内容に満足度がさらに増します。そして、民族音楽つながりということで、シベリウスのピアノ曲「6つのフィンランド民謡」より「カンテレを弾く少女」が、飯田佐恵さんの独奏で演奏されました。(つづく)





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, December, 30, 2011 at 01:00:25 (JST)


「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その2


これは、ファンとしましてはちょっと気になるお話なのですが、理由といたしまして、あがり症でウィーン・フィルの入団試験に落ちてしまったという結果からと、もうひとつ、シベリウスが本格的にヴァイオリンを習いだしましたのが15歳ごろとヴァイオリニストを目指すには遅いスタートでありましたことが挙げられると思います。

このコンサートでは、ほかにアウリンやグリーグの作品が演奏され、アンコールには、ヴァイオリンとピアノによる「悲しいワルツ」作品44−1が、演奏されました。そして、今回、約1年ぶりに澤田さんの演奏に接することになりました次第です。開演は、13時30分。私は、開演15分前に会場に到着。2階席の前から2列目、真ん中あたりに腰を下ろします。

事前に入手いたしましたチラシでは、プログラムは全部掲載されておらず、シベリウスは、「5つのクリスマスの歌」作品1よりという記載のみ。アンコールにもう1曲ぐらいあれば良いかなと思っておりましたのですが、プログラムを確認いたしますと、いきなりシベリウス「思い出」作品79−1という記載が。これには、完全に意表を突かれました。作品79は、録音も少なく、CDでもあまり聴く機会がないのですが、まさかここで生演奏に巡り合いますとは───。


開演時間になりまして、ステージに澤田さんと飯田さんが登場。澤田さんは、濃い深みのある青いドレス、飯田さんは、黒いドレスです。挨拶のあと、フィンランドという国の位置や気候などについてのお話があり、名古屋出身の澤田さんと東京出身の飯田さんは、同じ年にフィンランドに留学して、シベリウスアカデミーで共に学ばれた間柄であるというご自身のご紹介がありました。そして、皆様のクリスマスの思い出にちなんで選曲しましたということで、先程から気になっておりましたシベリウスの「思い出」を演奏されましたのですが、あまりの音色の美しさにびっくり。

クリアな響きで、深みがあり、音が匂い立つと申しますか、豊潤で香り豊かな印象。テンポは、BISのスパルフ(vn)のCD演奏(BIS-CD-525)よりも速く、メロディーを間延びさせずに、聴き手をぐいぐい引きずり込む手際の良さ。歩いていてふと立ち止まると物憂げな感情が訪れるかのような(スパルフ盤で1分30秒から1分45秒あたり)繊細な表現と絶妙な一瞬の間の魔術。想像を超えた素晴らしい演奏に、1曲目から大きな衝撃を受けました。

実は、以前にも書かせていただきましたかもしれないのですが、これまで澤田さんのヴァイオリンの音色につきまして、聴いておりまして少々きつく感じられることがあり、先に紹介させていただきました協奏曲の演奏でも昨年のコンサートでも同様で、澤田さんは、楽章や曲の合間にピッチを調整されながら弾かれておりましたのですが、長年の使用でお持ちのヴァイオリンが、かなり消耗しているのではという印象がありました。私の勝手な推測にすぎないのですが、それまでの音色と今回の音色では、深みや安定感に格段の差があり、澤田さんは、楽器を新しく替えられたのではないかと思います。(つづく)





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, December, 30, 2011 at 00:29:42 (JST)


「スイーツタイムコンサート・北欧のクリスマス」その1


皆様、こんにちは。12月17日(土)、久しぶりにシベリウスの楽曲を含むコンサートに行ってまいりましたので、ご報告させていただきます。会場は、以前('10年3月)にもスイーツタイムコンサート「美しき北欧音楽の調べ」でご紹介させていただきました名古屋の宗次(むねつぐ)ホールです。今年の1月にその第2弾を聴きに会場へ足を運びましたが、チケットが売り切れで入れませんでしたことは、すでにご報告させていただきました通りです。今回は、その反省から前売り券を早々に入手いたしまして、当日を迎えました。。。


スイーツタイムコンサート自体は、このホールの企画で、ほかにもいろいろと行われているのですが、今回は、久しぶりに北欧音楽にスポットが当てられましたもの。全体は、2部から成っておりまして、第1部が、〜フィンランドのクリスマス〜、第2部が、〜ノルウェーのクリスマス〜です。

先ずは第1部、〜フィンランドのクリスマス〜。演奏は、澤田幸江さん(vn)と飯田佐恵さん(pf)。。

澤田幸江さんといいますと、2007年にオールシベリウスプログラムのリサイタルをはじめ、いくつかの演奏会見聞録を投稿させていただきましたのですが、その後、すっかりやり過ごしていたというわけではございませんで、2008年1月27日(日)には、三重大学管弦楽団とのシベリウスの協奏曲の演奏を(指揮、兼重直文さん)三重県文化会館にて聴かせていただいております。

それから、日時は忘れてしまいましたが、地元のテレビ番組にご出演されて、シベリウスの「ロマンス」作品78−2を弾かれているお姿を拝見いたしました(偶然チャンネルを合わせましたので録画はできず)り、昨年の12月20日(月)には、SMBC(三井住友銀行)が企画いたします金融に関するセミナーやイベントの一環としてのクリスマスコンサートに、口座もないのに参加申し込みをいたしまして(専用の申込用紙でFAXで申し込みましたのですが、声のきれいな女性から電話があり、「お席をご案内できます」とのことでした)、名古屋のSMBCパーク栄(ここは出入金などの通常窓口はなく、資産運用の相談などを専門に行っておりますちょっと贅沢な造りの銀行施設)のロビーでのコンサートに参加いたしました。


この時は、昼の部と夕方の部がありましたのですが、私が参加いたしましたのは、夕方の部(16時〜)で、席数は、60席ぐらいでしたかと記憶しているのですが、金融商品についてのアンケートに応じますのと引き換えに?澤田さんのヴァイオリンと柳河瀬貴子さんのピアノ(ピアノ:YAMAHA)でシベリウスの「ロマンス」作品78−2、「マズルカ」作品81−1、「ユーモレスク」作品87−2、と歌曲であります「5つのクリスマスの歌」作品1からNo.2「いまクリスマスがやってくる」とNo.4「富も栄誉もいらない」を歌の旋律をヴァイオリンで弾く演奏で聴かせていただきました。


この時の記憶は、大分薄れてしまっておりますのですが、澤田さんからフィンランドのクリスマスの過ごし方についてのお話のほか、シベリウスは、ヴァイオリンがあまり上手ではなかったというご発言が。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, December, 30, 2011 at 00:09:24 (JST)


S.Suda様、こんばんは。


>探し方が悪いのか、既に消えてしまっているようです。

ありゃ、そうですか。オークションの終了時刻が、7日の23時43分になっておりましたので、タイミングが悪かったかのもしれませんね。落札されていなければ、また出品されるかもしれませんので、しばらくオークションサイトをチェックされてみてはいかがでしょうか。ただ、希少盤かとは思いますが、演奏内容を知っております私からいたしますと、価格との釣り合いが・・・。あっ、こんなことを書きますと出品者の方から苦情が来てしまいますね。ジャケットの画像だけでしたら、最悪、私の盤のものを撮影してお送りさせていただくこともできますので、ご遠慮なくおっしゃってください。


本日は、予定通り「ペレアスとメリザンド」作品46をベルグルンド指揮、ボーンマス響で、「特徴的組曲」作品100を、この曲はいつもこれになってしまうのですが、ペッカ・ヘラスヴォ指揮、フィンランディア・シンフォニエッタで聴きました。ボーンマス響のほの暗い、柔らかな音色は、「ペレアスとメリザンド」の物語が、夢、まぼろしでありましたかのような雰囲気を漂わせまして、なかなか乙な演奏であると感じました次第です。


オークションは、私も普段は覗かず、欲しいものが発生しました時に集中して見るのですが、今回は、たまたま私の中での新しい研究(といいますとオーバーですけれど)のため、シベリウスにつきまして検索しておりましたら、検索ページに引っ掛かってまいりました。新しい研究(研究という名の道楽にすぎませんが)につきましては、上手くまとまりましたら、また発表させていただきたいと思っておりますが、タイミングなども考えますと、少なくとも1年以上先になりそうです。


お楽しみに・・・。と、無責任発言を残しまして、今夜は失礼いたします。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, December, 08, 2011 at 22:42:40 (JST)


michiyoshiさま、こんばんは。

あわてて普段覗いたことのないヤフオクを覗いて見ましたが……

探し方が悪いのか、既に消えてしまっているようです。
ジャケットぐらい眺めて見たかったのに。

さて、もう12月8日ですね。

作品146はないので、JS146を探したら見つかりません…きっとどこかにあるはずでね。
JS145は序曲ホ長調(Overture in E major)なので、OかPで始まる作品。
仕方がないので、作品14「ラカスタヴァ」と作品6「カッサシオン」にしました。

この方式だと後何年間か「ラカスタヴァ」を聴かないといけない(汗)

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Thursday, December, 08, 2011 at 00:20:23 (JST)


S.Suda様、(改めまして)こんばんは。


モーニング娘。の投稿に対しまして、いろいろとご配慮をいただきまして有難うございます。何とかシベリウスと絡めたかったのですが、さすがに接点がなく、タワーレコードの社長様のところでどうにか少しだけということになってしまいました。今回の異色の投稿につきましては、グループを卒業されました高橋愛さんが、ミュージカル女優としての道を歩き始められ、海外からも注目されるところとなりつつありますので、

http://blogs.wsj.com/scene/2011/12/06/a-j-pop-star-goes-from-music-to-musicals/
(ウォール・ストリート・ジャーナル電子版)

将来シベリウスに絡みました舞台や歌のお仕事をされる時が来ると(とてつもない希望的観測ですが)信じまして、それまでの伏線としていただければ・・・と思います。


また、投稿時に、シベリウスの掲示板を開きましたらモーニング娘。が出てきて大笑いという仕掛けもできたかなと思いましたのですが、こちらの効果のほどは・・・、訊かない方が身のためのようですね。。。

「タワーレコード社長・・」の検索では、社長様が、9月の上旬ごろにインターネット配信の番組に出演されまして、ハロプロファンを公言されたという地味な記事をご案内させていただくつもりでしたのですが、投稿後に検索いたしましたら、地上波の番組でのご発言とその後の雑誌の?インタビューでのご発言の話題であふれておりまして、びっくり。タイミングが良いのやら悪いのやら。とはいえ、長年業界で(個人の趣味として)いろいろなアイドルのコンサートに足を運ばれた方が、私と同じ評価をされたということは、結果的に良いということなのでしょうが・・・。

それから、本文中の固有名詞で明石屋さんまさんは、明石家さんまさんの誤りです。ここで訂正させていただきます。。


スティーグ・ラーソンさんの「ミレニアム」は、本格ミステリーなのですね。すぐには難しいかもしれませんが、こちらも文庫で探してみたいと思います。登場人物が多いということで早々に脱落するかもしれませんが。


シベリウスの誕生日は、何を聴くか迷いますね。今年は、生誕146年ということですので「特徴的組曲」作品100と「ペレアスとメリザンド」作品46にしようかな(この方法ですと毎年作品100を聴くことになってしまいますが)と思っています。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, December, 07, 2011 at 23:56:56 (JST)


〜Tapiola限定〜 緊急のお知らせ?


S.Suda様、大変です!大変です!

先程、久しぶりにYahoo!のオークションサイトを覗きましたら、あれが、出品されております。あれ・・・。今年の初めに、私が、秘盤として紹介させていただこうと思いましたところ、迷いが生じましてやめてしまいましたあの盤。16枚目の「クレルボ」。内容の一部をオークションサイトより転載させていただきます。


シベリウス:クレルヴォ交響曲 Op.7

 ・第1楽章:導入部
 ・第2楽章:クレルヴォの青春
 ・第3楽章:クレルヴォと彼の妹
 ・第4楽章:戦いに赴くクレルヴォ
 ・第5楽章:クレルヴォの死

    エリ・クラス(cond) / シベリウス・アカデミー交響楽団 / シベリウス・アカデミー男声合唱団
    ヨハンナ・ルサネン(s) / Tarmo Tamjarv(Br) (録音:1995年7月6日Live)


◎知る人ぞ知るエストニアの巨匠エリ・クラスとシベリウス・アカデミーの学生オーケストラ&合唱団による、シベリウスが晩年まで最も長く暮らしたフィンランドのヤルヴェンパーでのライヴ・コンサートを収録したもの。シベリウス・アカデミーの自主製作盤でかなりのレア盤だと思います。シベリウスの生存中には3度しか演奏される事がなく幻とされていた初期の超大作で、管弦楽に、独唱と男声合唱の加わる形式をとります。叙事詩『カレワラ』を題材とし、クレルヴォの出生から死までを年代記的に追っていきます。中期以降の簡潔で内証的な作風とは異なりロマン的傾向が感じられる、シベリウスのルーツを知る上では非常に興味深い作品です。後期の傑作のような凝縮度はありませんが、初期作品ならではの若々しい抒情が感じられます。演奏終了後には拍手が入っています。



即決になっておりますので、いつまで残っているか分かりませんが、もし、ご興味が湧くようでしたらオークションサイトを覗かれてみてはいかがでしょうか。一応念のためですが、私は、出品者の方とは全く無関係です。また、この投稿以降、しばらく該当ページを覗くこともございません。



───「あらえびすの三枚目」を地で行くような希少盤かと思っておりましたが、意外と流通(本来は非売品です)しておりますのでしょうか。私の中では、まだ国内で2枚目ですけれど・・・。演奏につきましては・・・、はい、まあ、触れないでおきます。。










michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, December, 07, 2011 at 00:36:03 (JST)


michiyoshiさま、いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ、快適な生活とは言い難いようですね。

モーニング娘。の投稿、楽しく読ませていただきました。
私のサイトの投稿の中でも、ダントツに異色な投稿として残ることでしょう。

若干、入力の所のフォーマットを変え、ついでに折角ですので http:の所を直説リンクに
させていただきました。

五木寛之氏の「霧のカレリア」は、以前読んだことがあるはずなのに全く思い出せませ
ん。
仕方がないので、図書館に予約をしました。(こんな時間でも予約して最寄りの図書館ま
で届けてくれる、行政サービスのこの部分は特筆すべき評価に値すると思います。)

最近、ひょっとしてシベリウスが出てくるかな? と淡い期待で読んだのがスティーグ・
ラーソンの「ミレニアム」三部作。第2部までは文庫でも出ています。スウェーデンの作
家で、なかなか親近感のある所ですが、残念ながら出てきませんでした。
ただ、この作品は手放しで褒められる傑作です。第1部でやたら登場人物が出てくるとこ
ろだけは閉口ですが、あとは読み出したら止まりません。

だんだん話がそれてきたところで、軌道修正。
そろそろシベリウスの誕生日ですが、何を聴きましょうか……

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, December, 04, 2011 at 22:47:56 (JST)


「モーニング娘。高橋愛 卒業公演 2011.9.30」演奏会見聞録・番外編 その6


高橋さんは、ソロ曲「自信持って夢を持って飛び立つから」を熱唱。2度目のアンコールで前日に加入したばかりの10期メンバー4人と車椅子の光井さんも加わり「友」というメンバーの絆を象徴するような曲と更にもう1曲、「涙ッチ」という変なタイトルですが、激しいロック調の中に悲しみを帯びた曲が、再び8人で披露され、高橋さんは、メンバーが捌けた後、身に着けていた帽子やパーカーを客席に投げ入れ、ステージセットの階段を駆け上り客席に一礼して去ってゆきました。スクリーンに「ありがとう 高橋愛」の文字が灯りまして全編の終了。余韻にじっくり浸りたかったですが、帰りの電車のこともあり、急ぎ足で東京駅へ。最終のひとつ前、21時30分発名古屋行「ひかり」にぎりぎり乗車。。この時点で地元の終電はないのですが、あらかじめ名古屋駅近くまで車で来まして駐車させてありましたので、無事帰宅できました。(了)



※ 参考動画('08〜'10)  

http://www.youtube.com/watch?v=xJ3VxI-gq4Q

http://www.youtube.com/watch?v=mV46asE2G_4

http://www.youtube.com/watch?v=cDW7LXNYdYw

http://www.youtube.com/watch?v=ffmgpfd5ifM

http://www.youtube.com/watch?v=lK5UIinjEHE

その他の資料

某民放ゴールデン歌番組に4年4か月の間一度も呼ばれなかったアイドルグループが、今夏NHK歌番組の世界30か国からのリクエストで女性アイドル部門第1位に。

http://www.youtube.com/watch?v=JmIDTwsWyKA&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=ogpeOrRvBn4&feature=related

2011年 9期メンバー 鞘師里保さん(13)加入

http://www.youtube.com/watch?v=YvNmj7ozbzc

2011年9月30日 日本武道館

http://www.youtube.com/watch?v=t5l1lWL787U&feature=related


S.Suda様、貴重なスペースをご提供いただきまして有難うございます。

さらりと感想を綴って終わりにしようかとも思いましたが、読み物としての面白さや私の見る目も試されることを考えますと中途半端はよくないという結論に至り、四苦八苦。大分時間がかかりましたが、それなりにまとめることができました(面白くないかもしれませんが)。 次回は、シベリウスの演奏会見聞録を執筆予定ですが、まだ肝心の演奏会に行っておりませんので(チケット購入済み)どうなりますやら。


   

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 28, 2011 at 12:47:15 (JST)


「モーニング娘。高橋愛 卒業公演 2011.9.30」演奏会見聞録・番外編 その5


MCのあと「リゾナントブルー」。

その後、MCをはさみながら10月に発売するアルバム収録曲を中心に4曲。大阪とプログラムが違っていて、初めて聴く曲もありましたが、ダンスでは、複雑なフォーメーションチェンジと切れの良さ、一見アイドルソングといった感じの曲もキャピキャピした浮ついた歌い方ではなく、しっかりと押さえを利かせた歌唱で、この辺りがほかのアイドルと違う感じがいたしました。

その次の、高橋さんと新垣里沙さん(5期)の二人で歌う「好きな先輩」いう曲では、スクリーンに同じ曲を歌う加入間もないころの幼い二人の映像が映し出され、感動的でした。5期加入時からのファンの方には、本当に涙ものだったと思います。この曲は、大阪に次いで、聴きますのは2度目でしたのですが、一見アイドルソングながら何とも言えない趣があり、名曲かも・・・と思いました。軽快なステップで踊るステージの二人も魅力的でした。


明るく弾けるような曲から落ち着いたバラード、力強いロック、舞踏系(ダンサブル)ナンバー、乙女チックな歌詞のアイドルソングとモーニング娘。の楽曲の幅は、広く、若者言葉を歌詞に使ったアップテンポな曲に私などが付いていきますのは、ちょっと難しいですが、結成時から一貫して楽曲を担当されているつんく♂ さんが、バンドマンということもあり、どの作品にも独特の遊び心とちょっと寂しさを湛えたロックなティストが、効いていると思います。


クラシックの演奏会と異なり、休憩なしでコンサートは進み、いくつかの曲を経まして「情熱のキスを一つ」を含むメドレーへ。

「会社が推してくれないから自力で頑張る」といった道重さんの面白MCもあり、コンサートは、終演に近づきます。1月に9期メンバー4人が加入しましてからの曲「ONLY YOU」と「まじですかスカ!」が、終わりますと最後の楽曲「Bravo!(ブラボー)」。出だしはスローテンポでファンと共に合唱。アップテンポに転じますと会場は異様なテンションの盛り上がり。ステージ上の激しいダンスにファンも全力で呼応して盛り立てます。さびの部分では、ステージから金色のテープが大量に射出され、私のところにも多数降り注ぎました。


衣装替えは、全体で5、6回あり、華やかなドレスから女の子らしいキュートなもの、麗人を思わせるようなシックなものと様々でしたが、卒業セレモニーで、高橋さんは、飾らないご自身のメンバーTシャツ姿で登場。「こんな頼りないリーダーについてきてくれて、本当にありがとう」とファンやメンバー宛に手紙を読み上げ、メンバーひとりひとりの贈る言葉に応えました後、最後に同期の新垣里沙さんと涙の抱擁。


「愛ちゃん!」「愛ちゃん!」というコールが鳴りやまない中、アンコールでは、ファンがほかのメンバー色のサイリウムを引っ込め、高橋さんのカラーである黄色のサイリウム一色で会場全体が統一され、感動的な光景が広がりました。(つづく)





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 28, 2011 at 12:16:10 (JST)


「モーニング娘。高橋愛 卒業公演 2011.9.30」演奏会見聞録・番外編 その4


情報によりますと、さんまさんのほかに昨年グループを卒業されたプラチナメンバー亀井絵里さん(6期)やOGの面々、Perfumeのメンバーや俳優の辰巳琢郎さんなどもいらしていたご様子(武道館の入り口に辰巳さんからの祝花を確認)。そして、武道館参加を表明されておられましたタワーレコードの社長様もおそらくどこかに───。



コンサートは、予定の18時から少し遅れまして高橋さんのデビュー曲、「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド」から始まりました。今回のステージは、骨折でツアーを休んでいる光井愛佳さん(8期)を除きました8人。高橋さんの魅力は、低音から高音までのレンジの広さ。太い歌声の中・低音は、固まることなく柔らかく、高音も伸びやかです。声を鼻で響かせるアイドル歌唱とは、はっきり一線を画していますのは、明らかですが、アーティストなどと称して活動をしている芸能人歌手の中にも、一介のアイドルである高橋さんの歌唱力に顔色を失う人たちが、かなりいるのではないかと思います。


始まる前から観客は、総立ちでしたのですが、私の隣の方は、最近バラエティ番組でよくお見かけする道重さゆみさん(6期)の大ファンらしく、道重さんのカラーでありますピンクのグッズを身にまとい、しきりに「さゆ!」「さゆ!」と道重さんの愛称をステージに向かって連呼。ほかにも「愛ちゃん!」「ガキさん!」とメンバー個々に声援が飛びます。


道重さんといいますと、大阪の浪切ホールでの公演の時、開演前に東北の震災復興支援の募金が会場のホワイエであり、同行した姪と一緒に並んだのですが、始めの10分程度、田中れいなさん(6期)ともうひとりのメンバーの3人で募金箱の後ろに立たれていました。一人でも多くの方が募金できるようファンの暗黙の了解で、誰一人メンバーに話しかけたりすることなく足早に募金をし、また、メンバーも直立で声を発することはなかったのですが、姪がお金を入れて踵を返し、私が箱に近づきますと「有難うございます」と言ってくださり、これは、もちろん私ではなく、離れていく姪に対して投げかけてくださったのですが、状況を見てこうした配慮がとっさにできますのは、素晴らしく、流石、一流のアイドルであると思いました。


私も持参のサイリウムを折りまして(円柱形の使い捨てペンライトをしなるように曲げてやりますと、パキッと音がしまして光り始めるのですが、筒の中に何か薬品の入ったアンプルが仕込んであるようです)点灯。これで、周囲からの異物感をほんの少しだけ消せたかもしれません。

ロックな感じの新曲とポップな曲「彼と一緒にお店がしたい!」を経ましてMC。曲に乗って飛び跳ねるファンの方が多数いるのですが、床の振動がものすごく、びりびりと足に伝わってまいります。私は、体を使って乗ることができませんので、サイリウムを持った手で控えめに拍子をとりましたりするぐらいなのですが、決してつまらないわけではなく、こういう鑑賞の仕方しかできないとご理解いただくほかはございません。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 28, 2011 at 11:41:56 (JST)


「モーニング娘。高橋愛 卒業公演 2011.9.30」演奏会見聞録・番外編 その3


お話がそれますが、タワーレコードの社長様は、コンサートやイベントに年に何度も通うほどの大のハロプロ(ハロー!プロジェクトの略。モーニング娘。が所属する事務所のアイドル事業部門でモーニング娘。のほか複数のアイドルグループが在籍)ファンで、奥様が、特にモーニング娘。のファンということもあり、ご夫婦でコンサートに足を運ばれることもあるそうです(「タワーレコード社長 モーニング娘。」で検索)。

そのため、タワーレコードの特定の店舗では、ハロプロ関連の商品が異常に充実しているという情報も。こちらの分野でお近づきになり、「ひとつ、シベリウスも・・・」とお願いすれば、シベリウスの棚も拡張するかもしれませんので、関東のシベリウスファンの方は、「トモダチ作戦」としてこれを遂行していただければと思います(冗談です)。


さて、お話を戻しますと、この日会場へ足を運ばれたファンの方は、大雑把ですが、30代と40代の男性が4割、20代と50代以上の男性が2割、20代の女性が3割、ほかが1割といった感じでした。

アリーナ・1階席と2階席では入場の入り口が異なり、アリーナの私は、「武道館」の看板が掛かりました西側の正面玄関から入場。通路に沿って北側に歩きますとその先は、細い階段になっており、階段を降りて再び西側に戻ります格好に。そして、扉よりアリーナへ入場。

ステージは、八角形の建物の北側。1階スタンド、2階スタンドともすでに大勢の人で埋まっております。大気中のチリが照明に照らされ靄がかかっているようです。

アリーナは、パイプ椅子が並べられ、前から「A」「B」「C」のブロックに分けられまして、さらに各ブロックが、「A-1」「A-2」などと細かく仕切られているのですが、それぞれに位置を示す立札が立っております。自分の行先はわかりましたが、どうやって席を確認するのだろうと思っておりましたら、背もたれの後ろに席番を印刷したカードが張り付けてありました。私の席は、詳しくは申せませんが、前から4列目。


9月11日に参加しました大阪公演では、ファミリー席(2階、3階の最前列やバルコニー席などに設けられ、立ち上がって騒ぐことが禁止された席)で 通常席で総立ちになってステージに声援を送るファンの方たちとは一線を画し、静かに(クラシックの演奏会と変わらず)観ておりましたのですが、今回は、いわゆる現場の最前線です。メンバーTシャツにメンバータオルを頭に巻き、手首にはメンバーリストバンドとモーニング娘。のグッズを装備した濃いファンの方々の群れの中に着席。ファンの方は、盛んにストレッチなどで体をほぐしウォーミングアップ。コンサートを盛り上げる準備に余念がありません。。

次々とペンライト(サイリウム)が折られ、赤、青、黄と色とりどりの灯りが会場を包み込みます。そして、歓声が上がり、1階南スタンドに明石屋さんまさんが、登場。女性アイドルのコンサートを初めて訪れたさんまさんに「師匠!」「師匠!」とあちこちから声援が飛びました。(つづく)








michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 28, 2011 at 11:15:10 (JST)


「モーニング娘。高橋愛 卒業公演 2011.9.30」演奏会見聞録・番外編 その2


上下関係の力で統率されていたグループは、アットホームなグループに生まれ変わりました。そして、かつての大観衆の野外ライブなど夢のまた夢ですが、地方の小さなホールでコンサートを続けるうちに新しいファンが生まれました。メンバーの努力が最も実りましたのは、2009年から2010年。※ 

ちなみに、高橋さんがリーダーを勤められました4年4か月の間、グループ、メンバーのスキャンダルは、ゼロ。高橋さん自身も加入から卒業までの10年1か月の間、スキャンダルゼロというアイドルとして実にプロフェッショナルな姿は、大いに賞賛されて良いと思います。

そして、現在、黄金期といわれる(1期〜4期)卒業・脱退メンバーを中心にドリームモーニング娘。というグループが結成されていますが、高橋さんが率いた2010年までのモーニング娘。は、非公式ながらファンからプラチナモーニング娘。と呼ばれています。

簡単にご紹介いたしましたが、そんな歴史を経験しているファンの方にとりまして、高橋愛さんの卒業公演は、ひとつの時代の終わりを告げる大変な意味を持ちましたコンサートでしたのです。



駅の改札を出ますとコンサートグッズのTシャツ(ハートマークの中にメンバーの頭文字とその下にBELIEVEの文字が入っています)やメンバー個々のグッズTシャツ(メンバーの名前や誕生日入り)を着た一目でそれと判る人たちが・・・。付いていく形で地上へ向かいます。モーニング娘。は、メンバーごとにイメージカラーが有り、今回卒業される高橋さんは、黄色。


地下鉄の出口を出ますと「チケットを譲ってください」というカードを掲げた若い女性が、歩道に2、3人。スタイルも良く、思わず譲ってしまいそうになりますが、事前に集めた情報によりますとここに出没する女性は、ダフ屋と繋がっていまして、譲ったチケットは、ダフ屋の商売に利用されてしまうらしいです。私は、踵を返しまして武道館とは反対方向の九段郵便局へ。実は、チケットの入手をオークションに頼りましたのですが、ぎりぎりでの落札になってしまいまして、配達が間に合わないことを心配された出品者の方のご提案で、九段郵便局留めの郵便にしていただいたのでした。

60件以上の入札になり、定価の5倍で落札いたしましたチケットを受け取りまして、北の丸公園の脇にあります昭和館のベンチでおにぎりとお茶で腹ごしらえ。靖国神社で少し時間をつぶしまして、17時20分過ぎに北の丸公園の入り口となります田安門を目指しますとすでに歩道まで色とりどりのメンバーTシャツを着た大勢の人で埋め尽くされていました。


案の定ダフ屋が出没しております田安門をくぐりまして人ごみの中へ。

さいたまスーパーアリーナなど武道館よりも大きな会場はいくつかございますが、ポップス、ロック系の音楽人にとりまして武道館でのコンサートは、ビートルズの来日公演以来最高のステータスです。(つづく)






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 28, 2011 at 10:45:19 (JST)


「モーニング娘。高橋愛 卒業公演 2011.9.30」演奏会見聞録・番外編 その1


9月30日、日本武道館にモーニング娘。のコンサートに行ってまいりました。またmichiyoshiが、おかしなものに首を突っ込み始めたぞという「おつむは大丈夫?」的なご心配もあるかと思いますが、今回は、一人のシベリウスファンが、初めて体験いたしました全く畑の違うコンサートの見聞録ということで、しばらくお付き合いいただけましたら幸いです。


当日は、名古屋から新幹線で東京へ。東京駅から大手町まで地下を歩きまして、地下鉄東西線で16時、九段下駅に到着。この日のコンサートは、「愛 BELIEVE〜高橋愛卒業記念スペシャル〜」」とタイトルのつけられました秋ツアーの最終日。リーダー高橋愛さんの卒業公演です。

モーニング娘。といいますと、ご承知の方も多いと思いますが、メンバーの卒業と加入を繰り返すスタイルの女性アイドルグループで、'97年の結成から間もなく、時流に乗ってヒット曲を連発しまして国民的といわれるまでの人気を博しました。しかし、当時、私は、当時のファンの方には申し訳ないのですが、畑の外から覗いてみまして全く良さが解りませんでした(今も当時の良さは、解りません)。アイドル芸能に興味がなかったということもございますが、当時の私の外から見た印象は、アマチュアシンガーが、少し訓練を受けた感じ。ヘンテコな踊りは、バラバラで統一感がなく、美しさに欠け、それまでのアイドル芸能となんら変わらず。


ここで、グループの歴史を追いかけますと、やがて、ブームは過ぎ去り、人気は少しずつ下降線に入ります。高橋愛さんが、14歳で5期メンバーのひとりとしてモーニング娘。に加入いたしましたのは、ちょうどその辺り。2001年のことです。


高橋さんを含む5期メンバーは、先輩メンバーに比べ、地味で個性がないということで、心無いファンからCD売り上げ低下の原因として攻撃されたり、グループ内でも一部の先輩から八つ当たりされたり、理不尽な理由で叱責されることが多かったようです。やがて、メンバーの恋愛スキャンダルが、続発し、素行不良で謹慎(のちに解雇)になるメンバーも現れますと、アイドルグループとして汚れた印象が世間に広まり、人気は更に下降。ゴールデンの時間帯のメジャーな音楽番組から姿を消していきました。(零落)。


───2007年、そんな状況の中で、前リーダーの恋愛発覚、脱退を受けて、高橋さんは思いがけずリーダーに就任します。モーニング娘。というブランドに胡坐をかき、浮かれた(一部の)先輩たちのカラーに染まることなく、ひたすら自らの技芸を高めることに精進してきた高橋さん。 問答無用の厳しい上下関係と個性のぶつかり合いでぎすぎすしていたグループの中で、常に後輩に優しく接してきた高橋さん。そんな高橋さんの背中を見て、後輩メンバーが、全員高橋さんに従ったのです。(つづく)






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 28, 2011 at 10:16:48 (JST)


S.Suda様、こんばんは。

変わらぬ毎日のご様子で、うらやましい限りです。


9月は、大阪(浪切ホール)と東京(日本武道館)でBISのエディションをセール価格で全巻購入できるぐらい消費いたしまして、大きな寄り道をいたしました。そのため、私もシベリウスから大分離れておりますが、ただいま人生も寄り道中(単に迷子になりましただけ?)ということで、こんな寄り道も10年に1度ぐらいはいいかなと勝手に自分で納得をいたしております。シベリウスの深遠な世界は、一生をかけて楽しむことのできる宝財だと思っておりますので、慌てず、急がずといいましたところです。


武道館の感想ですが、どこまで書けるか分かりませんが、出来る範囲で取り組んでみたいと思います。これまで、予告をいたしますと原稿が落ちるというジンクスがございますので、要注意ですが・・・。


アダム・ファウアーは、読んだことがございませんが、作中にシベリウスの名前が登場いたしますのは、素晴らしいですね。書店で探してみたいと思います。そういえば、ずっと以前に福永武彦さんの「死の島」をご紹介いただきましたが、おかげさまで初版を入手することができました。難しそうなので棚に飾ったままですけど(笑)。その節は、大変お世話になりまして有難うございました。

少し前に、村上春樹さんの小説にもシベリウスの名前が登場しておりましたようですが、こちらも、私は、まだ読んでおらず、ここ十年近くの書籍離れに反省しきりです。ほかに、現在、私の棚にありますシベリウスの名前が登場いたします小説は、定番の五木寛之さんの「霧のカレリア」と群ようこさんの「かもめ食堂」ぐらい。阿川弘之さん辺りがどこかに書いていないかなと思うのですが、ちょっとなさそうです。こちらの分野は、ひとりで調査いたしますには対象が膨大すぎますね。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, November, 13, 2011 at 01:23:50 (JST)


michiyoshiさま、こんばんは。

何かとせわしなくしているうちに、どんどん時間が過ぎてしまって、もう11月になってしましまいました。
シベリウスの大全集もずらりと並べて満足しているだけで、実はその大山脈はどうやって攻略したら良いやら、途方に暮れている状態に近い……

そんな中で親知らずをぬいた(抜かれた?)り、出張に行ったりで、モーニング娘。の卒業コンサート(実はそんなもの知らない)や、全曲演奏会へも行けず(直前まで行くつもりだったのに運悪く出張が重なった)で、シベリウスとはかなり離れた生活をしておりました。

あと変わったことと言えばは、今まで使っていた携帯の電池が二日ぐらいしか持たなくなったため、最新のiPhoneに変えたことでしょうか。
iPodもあるので、今のところ全く音楽を入れたりはしていませんが、GPSの反応が良いので重宝しております。

ps. 武道館のコンサートでも感想は歓迎します。
ps2. アダム・ファウアーの新作「心理学的にありえない」を読んでいたら、ヒロインの女性がシベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾くシーンが出てきました。でも、演奏時間43分というのは、何なんでしょう、オリジナル版でも、こんなに長くないぞ。のけぞってしまいました。

S.Suda


さいたま市, 埼玉県 日本 - Saturday, November, 05, 2011 at 22:07:28 (JST)


皆様、こんにちは。ご無沙汰いたしております。


日本シベリウス協会主催の「シベリウス・ピアノ作品全曲演奏会」の第2弾が、いよいよ明日(10月31日)に迫りました。残念ながら、今回、私は、参加できません。金銭的な理由からなのですが、受付を始め、エントランス業務の方々に再びお目にかかれませんのは、寂しい限りです(あと稲垣美晴さんにも)。尤も先方様では、「面倒くさい奴が、再び来なくて一安心(喜)」と早くも祝杯をあげられるかもしれませんが。


「武道館にモーニング娘。など観に行っているからだ」とお叱りを受けるかもしれませんが、後悔は致しておりません。元々、平日の日本武道館に単身乗り込むことになりましたのは、9月11日(日)に姪(小6)と大阪公演(岸和田市・浪切ホール)を観に行きましたことに端を発するのですが、どうしてももう一度観たいという欲求に突き動かされました結果でした。

アイドル芸能といいますと稚拙なものという印象が強いわけですが、一体どれぐらいの修練を積んだらここまでになれるのだろうというぐらい彼女たちの技芸は素晴らしかったですし、中でも9月30日の武道館公演で卒業されましたリーダー高橋愛さんの技芸は、これ以上ないぐらい抜きん出ていました。

孔子の著しました「論語」に‘游於藝’(芸に遊ぶ)という言葉がございますが、メディアにあまり取り上げられることのないところで培われました「本物」の技芸の持ち主のモーニング娘。としての最後の公演を観れまして、大枚をはたきましただけの値打ちがありましたというもの。現在グループの性格は、新メンバーの加入などで大きく変わろうとしているようですが、今後とも高橋さんが遺しましたものを是非受け継いでいって欲しいと思います。


久しぶりにCD紹介をと思いましたのですが、適当な盤が見当たりません。最近は、全く購入できておらず、8月に入手しました盤の中から、シベリウス「第2番/トゥオネラの白鳥」/アレクサンドル・ラザレフ指揮、日本フィルハーモニー交響楽団(日フィル自主制作盤)を取り上げさせていただこうと思いましたのですが、聴いておりまして良さを余り感じません。(「第2番」は、)全体的にぶつ切りな印象。その時々でいろいろとやってはいるのですが、音楽の流れが見えません。金管は、バリバリと吹きまくり、ロシアオケの荒々しい感じを出そうとしているのですが、弦を含めまして粗々しい?と申しますか、何か中途半端な感じが。管よりも弦の音色?いや、録音のせい?などといろいろ考えてしまいます。

この録音は、日フィルの2010年3月6日の横浜みなとみらいホールでの定期公演(シベリウス:第2、V協、トゥオネラ)の翌日(3月7日)、杉並公会堂にて勇んで録音され、CD化されましたものですが、私の感性がおかしいのでしょうか。ここでまた「モーニング娘。などにかまけておるからだ」とお叱りを受けるのかもしれませんが、同じ日フィルの自主制作盤であります「第2番」/渡邊暁雄指揮(1976年、小樽ライブ)を聴きますと、血液がぐるぐると体内を駆け巡ります。そういえば、帯に「それ(渡邊盤)と対極かつ双璧をなす極上の仕上がり・・・」とありましたが、原因はそのあたりでしょうか・・・。









michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, October, 30, 2011 at 18:37:07 (JST)


S.Suda様、皆様、こんばんは。


昨日(9月30日)、日本武道館へ行ってまいりました。女性アイドルグループモーニング娘。の高橋愛さんの卒業公演です。ナゴヤドームでルチアーノ・パヴァロッティ(tr)のコンサートを聴いたことはございますが、武道館でのコンサートは、初めてです。しかもアリーナ席ということで、普段通っておりますクラシックコンサートでは味わえない様々なことを初体験いたしました。


シベリウスの掲示板ですし、書き出せば長くなってしまいますのでとりあえず内容は、自重といいましたところですが、もしご要望がありますようでしたら、michiyoshiの異文化体験ということで一篇書いてみたいと思います。今朝、テレビの芸能ニュースを観ましたら、映像で客席の私は、ぎりぎり見切れておりました。危ない、危ない(映っておりましても豆粒ほどの後ろ姿ですので安全そのもの。冗談です)。


本日、名駅近くのタワーレコードにてようやくインキネンさんの「第2番、カレリア」を購入。今月も初日からお金がございません。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, October, 01, 2011 at 23:58:40 (JST)


S.Suda様、こんばんは。


台風のご心配をいただきまして有難うございます。拙宅は、丘の上とでもいうべきところに位置しておりますので、水による被害はありませんでした。屋根も飛ばされずに済みましたので、無事に生活を送っております。ニュースで風雨の中新宿駅や渋谷駅から人が溢れている映像を観ましたが、S.Suda様も息災でしたご様子でなによりです。


シベリウスエディション、とうとう全巻揃えられましたのですね。4年?にわたる収集、お疲れ様でした。最終巻でシベリウスがピアノを弾く映像に音がないといいますのは、何とも残念ですが、動いている姿が映っておりますだけでも大変貴重な記録ですね。


最近は、名駅や栄に出掛けることがなく、新たなCDの購入が出来ておりません。明日あたり出掛けてみようかな・・・。

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, September, 26, 2011 at 20:39:07 (JST)


ザンデルリンク氏の訃報に際し、当然のようにベルリン交響楽団の6番と7番を…
北欧やイギリスのオケとは違った、ドイツの黒い森みたいな弦の音は、この人しか引き出せなかった演奏だと思います。

…とか書こうと思っていたところ台風15号の襲来で、あわや帰宅困難者になる寸前でした。
名古屋の方にも大波乱を起こしてやってきて、東北の方でも暴れていたようですが、michiyoshiさんは大丈夫だったのでしょうか?

シベリウスの全集は、ついに13巻が揃いました。
背表紙が全部つながると壮観な眺めです。
13巻には、どこから探してきたのか、シベリウスご本尊の特典映像まで拝めます。
さすがに音はありませんが、ピアノを弾いたり散歩したりする姿が…

フリーメーソンの音楽は、1927年に第1稿を作成してから1950年ぐらいまでちまちまと改訂を続けています。
ひょっとしたら生涯でもっとも時間をかけて取り組んだ音楽なのかもしれません。
第8交響曲の素材が含まれているとか、いないとか、想像しながら聴くのも乙なものです。

S.Suda


さいたま市, 埼玉県 日本 - Thursday, September, 22, 2011 at 22:09:24 (JST)


命日です。合掌・・・。



18日に、クルト・ザンデルリンクさん(Cond)が、亡くなられました。

享年98歳。

ベルリン交響楽団との(シベリウスの)交響曲、管弦楽曲の録音は、後世に残る遺産であると思います。CDでは、バイエルン放送交響楽団との「第2番」の録音(海賊版?)もございますが、本日は、古いレコードから若き日の演奏を・・・。


シベリウス:交響曲「第2番」。Leningrad State Philharmonic Society Symphony Orchestra(レニングラード・フィルハーモニーO.)。


甘美な弦と荒々しい管。緩急の使い分けが、見事な逸品です。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, September, 20, 2011 at 23:03:21 (JST)


S.Suda様、こんばんは。

夏に旅行されましたとは、羨ましいです。私は、地元に張り付きましたまま、寂しく秋を迎えて?しまいました。


BISのシベリウスエディションは、相変わらず購入していないのですが、完結巻で創作の最後期にあたります1925年頃のオルガン曲などが、まとめて収録されておりますのは、ちょっと興味深いですね。

シベリウスは、1922年からフィンランドのフリーメイソン組織に参加いたしまして、その会合で自身の作品(作品111など)をオルガン演奏しましたり、新たに集会で使用するための曲をいくつも作曲しましたり(のちに「フリーメイソンのための儀式の音楽」 Op.113としてまとめられます)したわけですが、フリーメイソンの活動がシベリウスに与えた影響などにつきましては、まだまだ解明されておらず、BISの解説で何か新しい情報が出てまいりますのか、購入予定のない身ですが、気になります。


インキネンさんは、NMLの試聴で頭の部分だけ聴きましたが、味のある演奏という感じですね。「4番、5番」「2番、カレリア」と未購入ですので、まずは、これらの購入を頑張らなければ・・・。





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, September, 19, 2011 at 23:59:13 (JST)


michiyoshiさま。

辻彩奈さんのコンサートの詳細、羨ましいやら、その臨場感に頭が下がる思いがします。
インターネットで画像とかも見られますが、まだ彩奈ちゃん、という感じですね。
これからどう育っていくのか、とても楽しみです。

こちらは旅行に行ったり、節電と称してひたすら経費削減させられたり、台風が来たり…
で、いつもとちょっと違った夏を過ごしていました。
まだ夏は終わっていない?

9月にはいよいよBISの大全集が完結になるようで、最終巻がいちばん美味しいところが詰まっているようです。
未聴、初録音の数々……オルガン作品や、シベリウス自演のアンダンテ・フェスティーヴォ@、自身の動画まで含まれるらしい!

それとは別ですが、インキネンの全集も完成です。
NMLで聴くことができますが、想像通りにすばらしい演奏。

とりあえず近況報告、というか生存の証明を……

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, September, 04, 2011 at 20:21:58 (JST)


若さ溢れるシベリウス。「辻彩奈/ヴァイオリンコンチェルトの夕べ」その4


辻さんのシベリウスは、これで完成ではありません。成長され、シベリウスについて知るにつけまして表現の仕方が変わってくるのではないかと思います。タメを作りましたり、間を持たせましたり、テンポの変化や強弱つけ方の工夫など変化の要素は、いくつもございます。

この日のリサイタルの初めの挨拶で、ピアノの濱津さんが、辻さんにつきまして「彼女は、日々成長しておりまして、今日の演奏が明日には違ったものになります。本日の演奏は、二度と聴けない一期一会のものになるでしょう。」といいましたことをお話しされましたが、私も、その通りだと思いました。

終演後会場を出る観客を辻さんは、扉からやや離れたところで見送ってくださいました。彼女に声をかけて帰られる方もいらっしゃり、私も声をかけさせていただきたかったのですが、実は、駅からのダッシュや開演までの徘徊で大量にかきました汗が冷えてしまいまして、途中から少々悪寒がしておりましたのと、後ろに多くの方が並んでいらっしゃいました状況に、この時はまだ稲沢市の公演で再度お目にかかれると思い込んでおりましたこともございまして、軽く会釈をして通り過ぎましたのですが、今にして思いますと、せっかくの機会を何と勿体ないことをしましたものかという心境です(テンポの設定などにつきましてお尋ねしたかったのですが、そんな状況ではありませんでしたので仕方ございません)。ステージでは、辻さんは、自らお話しされることはなく、お声を聴くことができませんでしたので、それだけが、ちょっと心残りです。


しかし、辻さんが、シベリウスをレパートリーとして今後も取り上げてくだされば、またお目にかかる機会は必ずあると思います。

確認です。いま、ここに新しいシベリウス弾きが誕生いたしました。次代のエースを目指しまして、「頑張れ!辻彩奈さん」───

そして、私も頑張って応援を・・・えっ、ロリータ趣味? ですから、違いますってば! 多分・・・。(了)



以下備忘録。

会場のロフトは、音楽室仕様でしたので控室はなく、客席の後方隅に衝立が設けられまして、辻さんは、休憩時にその内側で休憩をされましたのですが、ペットボトルで喉を潤おすお姿が隙間から。。偶然見えてしまいましたのですが、見られちゃったといいました所作が、女の子らしかったです(辻さん、本当に偶然です)。それから、私も観客用に客席後方に用意されましたコーヒーをいただきましたのですが、ホットコーヒーを用意していただきまして、体が冷えておりましたので大変有難かったです。あと、当日のピアノは、YAMAHAのセミ・コンサートタイプでした。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, August, 15, 2011 at 14:51:58 (JST)


若さ溢れるシベリウス。「辻彩奈/ヴァイオリンコンチェルトの夕べ」その3


この日の辻さんの衣装は、紅を薄くしました感じの濃いピンク。ロングヘアを後頭部で縛り、ヴァイオリンと顎の間には、薄茶色のハンカチが当て布として挟まれていました。ちなみにプロフィールによりますと彼女の使用楽器は、1840年製G.F.Pressenda(ジョバンニ・フランチェスコ・プレセンダ)とのこと。  

やがてのびやかな主題の個所に差し掛かりますと、導入から駆け足で音階を上りまして、早いテンポと幅広な音色でこれをを情熱的に演奏されました。ここでも一気にという感じです。

曲は、トリルからオケパートに移動。
  

その後辻さんは、カデンツァでバチンと音がするかのような勢いで弓を弦にぶつけ、流れるような上昇下降の後、跳躍の繰り返しを経まして再び目にもとまらぬ速さで流れるように旋律を奏で、熱と気合のこもりました技芸を披露。再び冒頭のメロディーからピアノの単独部分、のびやかな主題の再現を経まして曲は、第1楽章の最後の見せ場に向かいます。


この日のピアノは、素直な演奏で低域の重厚な響きがたっぷりと出ておりました。曲にどっぷりと入り込み、じっとクライマックスに向けて集中される辻さん。その様子は、さながら庄司紗矢香さんのよう。トリルを経ますといよいよ正念場。辻さんは、出だしで再び弓を弦にバチーンとぶつけましたのですが、彼女の「さあ、ここから行くぞ」といいます時のアタックの強さは、実に印象的。魂のこもりました旋律が、荒ぶる馬のように疾駆いたしまして、一気の演奏は、最後までゆるむことなく、終わりを迎えました。


第2楽章は、 上質の木綿のような温かみを持ちながら奏でられまして、じっくりと聴かせる演奏。後半は、お得意のぐいぐい行く感じが出まして、最後の高音もきっちりと客席に浸透いたしました。

第3楽章。ここでもやや早めのテンポは健在です。途中何度か現れます重音で駆け上がる個所は、疾風のよう。ソロヴァイオリンの旋律が途切れました後、ピアノが淡々と鳴り響きます中、時々ドレスのスカート部分をぎゅっと握りしめる辻さん。終幕に向けまして、またもや気合が入ります。最後の難関でありますクライマックスを勢いを加速させますように一気に弾き切りまして、あっという間に曲は、終了。割れんばかりの拍手で会場は包まれました。


私は、素晴らしい演奏とこれからの辻さんの活躍にエールを送る意味も込めまして、普段発することのない「ブラボー」を声に出させていただきました。


アンコールは、マスネの「タイスの瞑想」。大きな拍手に辻さんは、1度ステージから引き揚げられました後、再び戻られまして、もう1曲ということで、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」の第2楽章を演奏されました。こちらもやんやの拍手で、演奏中笑みを浮かべることのありませんでした辻さんですが、ようやく少しはにかんだような表情になり、緩んだ口元を見せてくださいました。。(つづく)




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, August, 15, 2011 at 05:55:38 (JST)


若さ溢れるシベリウス。「辻彩奈/ヴァイオリンコンチェルトの夕べ」その2


その辻さんが、13歳でシベリウスを取り上げて弾かれるということで注目しないわけにはまいりません。そもそも少子化で将来的にわが国のシベリウスを演奏されるプレーヤーの減少が心配されます中、シベリウスを取り上げて弾かれますということは、新たなシベリウス弾きの誕生を意味いたします。これは、現在の「モーニング娘。」で例えますと、鞘師里保さんの加入ぐらい次代のエースとしまして全ファンの期待が集まる出来事といえるのではないでしょうか(ハイ、かえって分かりにくくなってしまいました)。


係りの人に注意がいっておりましたので、挨拶を返しそびれてしまいましたのですが(辻さん、ごめんなさい)、チケットの購入の際に開場は40分後ですと告げられまして目が点に。開演はその30分後、つまり70分後の19時とのことで、辻さんのホームページの18時開演は誤りで、コンサート情報の方が正解なのでした(まさかのご本人のページの間違いなのですが、この辺に大物感が?)。しばらく建物の近隣を徘徊し、時間を潰しまして改めて入場。私の席は、6列並べられました椅子(計80余席)の前から4列目の真ん中です。プログラムは、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」K219、休憩をはさみましてシベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47。ピアノは、普段指揮者として活動されておられます濱津清仁さん。モーツァルトでは、ヨーロピアンな音色を響かせました辻さんでした。休憩後は、いよいよお目当てのシベリウスです。


オーケストラの出だしのキコキコに相当するピアノの反復あと、ヴァイオリンのソロメロディーが、ゆっくりと会場に響き渡ります。細身にならず、ふくよかな響きで、迷いなく空へ昇って行きます感じ。ビブラートは抑え目で甘くならず、どちらかといえばビターな音色でしょうか。高域のメロディーから翻って低音に移り、幅広な音色で徐々に高域に上昇しましたあと三連符の連続を経まして辻さんの左手は、指板の根元へ。この出だしで、私は、辻さんのヴァイオリンに情熱的と申しますか、迸るものを感じました。。      


再び低音に翻り、辻さんは、音の伸び足をきちんと弾ききりました上で、素早く弓を返し、息をつかせず音の階段を駆け昇りましてやや早めのテンポに転じます。このひと呼吸も置かない感じで一気に弾き切るスタイルが、全編を支配いたしました。そのまま加速しますともう止まりません。ピュルピュルとなだらかに上り下りを繰り返しながら小カデンツァとも取れます無伴奏部分に突入。あっという間に駆け抜けまして、これが13歳の技術かと大いに驚かされました。


私といたしましては、もうここまでで十分堪能という出来栄えなのですが、曲はさらに進んでいきます。次のソロパートまでピアノ伴奏の間じっと頭を垂れて集中される辻さん。(つづく)






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, August, 13, 2011 at 22:14:05 (JST)


若さ溢れるシベリウス。「辻彩奈/ヴァイオリンコンチェルトの夕べ」その1


皆様、こんにちは。7月27日(水)、辻彩奈さんのリサイタルを聴いてまいりましたので、久しぶりに演奏会見聞録を投稿させていただきます。

場所は、岐阜県の可児市文化創造センターの音楽ロフトです。実は、7月29日(金)に愛知県の稲沢市民会館でも公演がありまして出掛けましたのですが(7月31日(日)に神奈川県の鎌倉芸術館でも公演されています)、チケットが売り切れということで入れませんでした。受付の方のお話では、早々に前売り完売でしたとのこと。入り口で粘るわけにもいかず、後ろ髪を引かれながら退散いたしました次第です。しかし、3公演のうち岐阜と愛知の2公演を聴こうと欲を出しておりましたおかげで、初めの可児市の公演を聴くことができましたので、今回そちらにつきましてご報告させていただきます。

さて、当日の私ですが、ひたすら走っておりました。と申しますのもコンサート情報で開演は19時と認識しておりましたのですが、15時40分ごろ自宅のパソコンで何気なく辻さんのホームページを開きますと、コンサートスケジュールの欄に「18時〜」との記載が!!自宅から会場まで2時間余りかかります。あわててシャワーを浴びまして、身支度。地元の駅まで車で乗りつけ、これを逃せば間に合わないという電車にどうにか駆け込みました。会場の可児市文化創造センターは、名鉄の日本ライン今渡駅から徒歩15分ということなのですが、地理も分からない土地ですんなりとたどり着けますかどうか。途中、名古屋駅から犬山駅の間で雨が激しく降っている箇所もあり、傘を持たない私は心配が絶えませんでしたが、降車駅では幸い雨は降っておらず、案内板で場所を確認いたしまして、会場までひた走りました。そうしてたどり着きました可児市文化創造センターは、緑のガーデンを持ちましたガラス張りのモダンな建物。大小2つの劇場を有しているのですが、今回は、ピアノ伴奏によるコンチェルトということで、室内楽用のロフトでの公演です。


外扉を開けて中に入りますと内扉の向こうからヴァイオリンとピアノの音が。受付には誰もいません。不幸なことに、当日、時計を持っておりませんでしたので、一瞬、すでに始まってしまったかと思いましたのですが、断片的に音が出ておりましたので音合わせ中?と思いまして内扉を開けますと係りの方が。当日券についてお尋ねしますとその後ろからヴァイオリンを携えました女の子が、戸口の方に歩み寄ってまいりまして、ぺこりと頭を下げて挨拶をしてくださいました。そうです。この方が、辻彩奈さん。辻さんは、1997年生まれ(誕生日は、12月7日ということでシベリウスと1日違いです)の中学2年生(13歳)なのです。


とうとうロリータ趣味に走ったかという皆様のご意見は置いておきまして、辻さんの略歴を紹介させていただきますと、2008年、大阪国際音楽コンクール弦楽器部門第1位、第62回全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門/小学校の部/名古屋大会第1位に続きまして、2009年、第63回全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門/小学校の部/全国大会第1位(名古屋大会でも第1位)などすでに輝かしい成績を収められています。(つづく)


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, August, 12, 2011 at 22:07:43 (JST)


「暑中お見舞い申し上げます」


S.Suda様、皆様、こんにちは。早いもので7月ももう終わり。天蚕は、すべて繭になりまして、いくつかのサナギは、すでに成蛾して旅立っていきました(S.Suda様、カイコをご覧になられましたとは、貴重な体験ですね)。


このところ暑さが増しましたのと、例によりまして金銭的な理由から思うようにファン活動ができておりませんのですが、本日は、今月購入いたしましたCDを紹介させていただきたいと思います。

今月私が入手いたしましたディスクは、「クアドロマニア(sibelius)」(中古、未開封)、「第5番/カレリア組曲」(藤岡幸夫、関西フィル)、「悲しいワルツ」(バルビローリ、ハレ管、57年録音)、「ヴァイオリン協奏曲」(ルジェーロ・リッチ、フィエルスタート/ロンドン交響楽団)、「ヴァイオリン協奏曲」(フデチェク、ビエロフラーヴェク/プラハ交響楽団)、「渡邉規久雄/シベリウス・リサイタルvol.3」、「悲しきワルツ」(イオン・マリン/チェコ・フィル」の7点。

「クアドロマニア」は、2005年にS.Suda様から情報をいただきまして以来6年越しでの入手となりました。当時激安価格でしたのを店員さんが知りませんのか、未開封とはいえ中古盤に当時より高い値段が付いておりました(プレミア?)。未開封の中古盤を入手いたしますと、なんだか得した気分になりましてそのまま未開封ということが多いのですが、この盤もその道をたどりそうです。

藤岡幸夫さんの「第5番/カレリア組曲」は、指揮の藤岡さんの作品への思い入れが感じられる演奏。第3楽章で緩急を織り交ぜたいところをゆっくりしたテンポで最後まで貫き通しましたのは、信念以外の何物でもないという印象です。関西フィルももう少し吹き抜けた感じがありますと良かったですが、弦、管ともかなり頑張っています。

バルビローリの「悲しいワルツ」は、ヒストリカルのコーナーで見つけました。バルビローリが50年代にシベリウスの管弦楽作品をいくつか録音しておりますのは知っておりましたが、CD化されておりましたとは知りませんでした。57年の録音ということで昔からポピュラーな66年録音(EMI)の異演盤となるわけですが、さすがの演奏。文句のつけようがありません。The Barbirolli Society の HALLE'・FAVOURITES VOL.2というオムニバス盤に収録です。


ルジェ−ロ・リッチ(vn)の協奏曲は、少なくとも3種類の録音が出ている模様。私は、当該盤でやっと2種類目を獲得なのですが、残りはいつになりますやら。まだ未開封です。

渡邊規久雄さんのディスクもまだ未開封。


フデチェク(vn)の協奏曲は、甘美な音色でテンポの速い演奏。


イオン・マリン/チェコ・フィルの「悲しきワルツ」は、ドヴォルザークの「第9番」とのカップリング。東日本大震災復興支援のためのチャリティ・コンサート(2011年4月、プラハ)のライブ盤です。ブックレットのプロデューサーノートによりますと、はじめ指揮に小林研一郎さんの名前が挙がりましたが、スケジュールの調整がつかなかったとのこと。演奏は、やさしい音色でゆっくりと奏でられまして、初来日以来50年以上にわたりまして、たびたび来日してわが国と交流を深めてまいりましたチェコ・フィルメンバーの友情が滲み出ています。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, July, 28, 2011 at 20:15:54 (JST)


michiyoshiさま、皆様。
暑いです。
関東では昨日梅雨明けのようですが、6月の末から熱帯夜ないしそれに近い状態が続いています。
安眠できるのは、9月の下旬ですかね…とほほ。

天蚕、ですか。大きな緑色の蚕みたいですね。
子供の頃、隣の家で蚕を飼っていたのを思い出しました。
絹の手触りは好きですが、蚕は気持ち悪くて近づくこともできませんでした。

「7月の団栗の上のダイヤモンド」いや、楽しませていただきました。
こちちは、ランディ・シュテネ/ギムセの落ち着いた演奏で。

S.Suda


さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, July, 10, 2011 at 21:16:04 (JST)


自宅の裏庭に、何気なく植わっております今芽樫(いまめがし)。団栗(どんぐり)が実る木として親しまれておりますが、最近、枝葉がボロボロに。ろくに世話をしておらず、きっと枯れてしまうのだろうなと思いながら枝先を見ますと、大きな緑色のイモムシが。それも団体で葉っぱをむさぼっております。

こ、これは?もしかして・・・。パソコンで画像を検索いたしますと、ピッタリ。天蚕(てんさん)です!!うぎゃー>w(°o°;)w、 家の裏庭に天蚕が???!!!(天蚕をご存じない方は、「天蚕・緑・ダイヤモンド」でご検索ください)。いや、びっくり。取り乱しまして申し訳ございません。

というわけで、興奮醒めやりませんまま、本日は、「3月の雪の上のダイヤモンド」を選曲させていただきました。「7月の団栗の上のダイヤモンド」に引っかけているわけですが、このところ暑いので涼味を呼びますのにもよろしいかと。キルステン・フラグスタート(sp)、フィエルスタート/ロンドン交響楽団の演奏で。


あっ、天蚕は、もちろん売ったりすることなく、自然の風物としまして、ひと夏楽しみたいと思います。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, July, 04, 2011 at 16:08:52 (JST)


S.Suda様、こんにちは。


NMLをちょっと検索してみましたら、知らない演奏がザクザク出てまいりまして、びっくり。マイナーレーベルの知らない演奏家によるものですが、確かにディスクの入手は、並大抵では出来なさそうですね。CDショップに注文しましても、マイナーレーベルの場合、扱いがありませんでしたり、運良く扱っておりましても1点での注文は、すぐには通らず、現地のディストリビューター(卸売業者、販売代理店)から年に一度とかの割合でまとめて仕入れるとかになると思いますので、注文したことを忘れてしまいそうです。ほとんどが10曲に1曲しかシベリウスが収録されていないような盤ですが、こうした盤の場合、気合で買いますので忘れたころに支払いが生じますと精神的にきついかも(笑)。シベリウスの録音は、なるべくディスクで手元に置いておきたいと考えているのですが、こうしたマイナー録音には、NMLの利用がやはり賢いでしょうか。


インキネンの「第2番」とカレリア、発売になりましたのですね。交響曲は、まだ「第1番、第3番」の盤しか入手していないのですが、美に拘った軽やかな演奏という印象です。「第2番」の評判は、良さそうですね。発売済みの「第4番、第5番」よりも先に「第2番(とカレリア)」を購入しようかな。


本日は、モウド・パウエル(vn)演奏のミュゼット〜「クリスティアン2世」と「悲しいワルツ」を聴いております。この演奏は、S.Suda様の「作品紹介」のページで存在を知りまして、ずっと探しておりましたのですが、先日、ようやく入手することができました。一般的にはNAXOSから発売されておりますものが有名かと思いますが、私が入手いたしましたのは、THE MAUD POWELL FOUNDATIONが、89年に発売いたしました「モウド・パウエルの芸術vol.3」という盤で、NAXOSが採用しました元の盤かと思います。1914年の演奏ということで、うねうねと鳴りますヴァイオリンが時代がかっておりまして、聴いていて心地が良いです。ミュゼットも良いですが、「悲しいワルツ」が出色ですね。S.Suda様、有難うございました。ヒストリカル万歳!・・・と、最後に脱線してしまいました。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, June, 21, 2011 at 18:39:04 (JST)


michiyoshiさま、こんばんは。

「シベリウス歌曲集」とかタイトルが付いているならともかく、演奏会のアルバムとかになると、もうチェックの対象外になっているのが現実です。

NMLもいまだに参加レーベルが増えていて、BIS, ONDINE, CHANDOS といった中堅どころはもとより、CLASSICO, Sedish Society, Alba などの比較的マイナーな所も、びっくりするような音源があったりします。
そうそう、録音年月日は原則まったくなくて、歴史的録音ではコメント的に年代があるくらいのが、最大の欠点です。
音質からある程度年代が推測できて、あとは聴き比べて同一演奏かどうか判断するくらいでしょうか。
知りたければ CD を買え、ということなんでしょうけど、マイナーレーベルって、なかなか入手は大変です。

録音年代の問題を除けば、膨大な枚数の CD を月々数千円の保管料で預かって貰っている、と考えて相当得した気分なのですが……

話は変わりますが、インキネンのシベリウス、第2番+カレリア組曲が発売されていました。あとは、6番と7番を残すのみ。
フィンランドから見て地球の反対側にあるニュージーランドで、これだけシベリウスの本質に迫る演奏を聴かせてくれるのは、ただただ驚きです。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Saturday, June, 18, 2011 at 21:03:48 (JST)


(つづきです)

先の書き込みで少し触れさせていただきました「最後の演奏会」は、1960年8月5日、エーテボリでのコンサートで、私の盤は、MYTO RECORDSというレーベルのCD番号1MCD 953.130(97年プレス)なのですが、ほかにもANDROMEDA(ANDRCD 9064)やBlue Bell(ABCD-092)といったレーベルから発売されています。

私が探しておりますシベリウス追悼演奏会(1957年、カーネギー・ホール)を含みました盤もBlue Bellから出ておりまして(ABCD-050)こちらには、「葦よそよげ」、「夢だったのか」、「黒いばら」、「3月の雪の上のダイヤモンド」のほかに「逢引きから帰った乙女」が収録されています。

これらの放送音源によりますCDの情報は、輸入盤を扱うお店の多くの新譜情報に紛れてその存在が明らかになりますものの、あっという間に埋もれてしまい、後から知ることが多いので、本当に厄介です。音盤が、現在も入手可能なのかどうかも分かりません。今回発売のRCAのコレクションDISK:4のシベリウスもLP発売時には収録されず、02年に単体でCD化されました際に収録されるという不意打ちでした。ビョルリンクのシベリウスは、一体どれだけあるのでしょう。先回の書き込みと今回の書き込みをまとめれば、判明している分のリストが作れると思うのですが(ちなみにRCAのDISK:3の「黒いばら」は、1952年4月の録音です)、もはやそんな気力もございません。そんなわけで、ビョルリンクの録音について考えますと、私は、いつも梅雨のようなどんよりとした気分になってしまいます。


と、ここまでビョルリンクの録音につきまして書かせていただきましたのですが、演奏につきまして一言。ビョルリンクのシベリウスは、明晰な歌唱で素晴らしいですが、個人的にはもう少し情感が欲し・・・これ以上は、自粛させていただきます。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, June, 07, 2011 at 13:18:32 (JST)


S.Suda様、こんばんは。


リーサ・ポホヨラのシベリウス、珍しい盤だと思いましたのですが、NMLで聴けるのですね。しかも、検索であっという間にヒットしますとは、恐るべしNML、恐るべし検索です。もう私のような音盤の集め方は、古いということでしょうか。


ビョルリンクのシベリウスも一気に3点も出てまいりまして、「ドヒャー」という感じなのですが、NMLの画面で各曲ごとの録音年月日の情報が、記載されておりませんことが、ちょっと気になりました。私が、NMLに不慣れなせいで見つけられなかったのかもしれませんが、どこかに記載がありますのでしょうか。

一番下のNIMBUSの盤に収録されておりますハリー・エバート(pf)との歌唱は、真ん中のNAXOSの盤に収録されているものと同じ演奏(「黒いばら」が、1939年、「そよげ葦」が1940年)かと思うのですが、録音年月日が、表示されておりませんので不安になってしまいます。

一番上のNAXOSの盤ですが、ビョルリンクのフライベリ/スウェーデン放送交響楽団との演奏が、NAXOSから出ておりましたとは知りませんでした。私は、別のレーベルで入手しておりますのですが、それによりますと、これは、1952年10月のストックホルムに於きましての演奏で、シベリウスの演目とほかに収録されておりますワグナー、ドニゼッティ、マスカーニといいました作曲家の演目からNAXOS盤と同じ演奏と考えるのですが(演奏時間の表記は5〜10秒ほど異なります)、NAXOSのCDタイトルの後の1950年という表示だけ見ますと、ひょっとして異演盤?とこちらも心配になってしまいます(購入して確かめますのが一番良いとは思いますが、1950年は、多分グノーの歌劇「ファウスト」の録音年ですね)。

この52年録音の私の盤は、ユッシ・ビョルリンク「AT THE HOLLYWOOD BOWL 1949 // Stockholm Radio Concert 1952」というタイトルでSRO(STANDING ROOM ONLY)という聞いたこともない海外レーベルから「初出」という形でリリースされているのですが(SRO-845-1)、こんなマイナーな音源を採用いたしましたNAXOSにびっくり。全くもって侮れません。(つづく)


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, June, 07, 2011 at 01:10:00 (JST)


michiyishi さま、ご無沙汰しています。
暑かったり寒かったりの毎日ですっかり体調を壊しました。

リーサ・ポホヨラおよびビョルリンクのCDの紹介をありがとうございます。
リーサ・ポホヨラのCDは、幸いなことに(?)NML に収録されていて、メンバーであれば
以下のリンクから聴くことができます。

>> リーサ・ポヒョラ - セレクテッド・レコーディングス(1969-2004)
>> http://ml.naxos.jp/album/ABCD286

(実はこれは NML の検索機能を使って調べたもの、便利ですね。
ちなみに、これ以外のアルバムは見当たりませんでした。)

確かにシベリウスから現代曲にかけて、レパートリーは広いですね。


ユッシ・ビョルリンク&シベリウスについては、以下の3つのアルバムがヒットしました。

>> ユッシ・ビョルリンク/フライベリ/スウェーデン放送交響楽団(1950)
>> http://ml.naxos.jp/album/8.111083-85

>> ユッシ・ビョルリンク/フレデリック・シャウベッカー(1939-1952)
>> http://ml.naxos.jp/album/8.110789

>> ユッシ・ビョルリンク/ハリー・エバート(1936-1941)
>> http://ml.naxos.jp/album/NI7842

これだけでも、3種類の≪黒い薔薇≫を聴き比べることができます。
往年の名テナーの貫禄でしょうか。
さすがに、ほかの盤は全然見たこともありませんが…

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, June, 05, 2011 at 16:05:48 (JST)


皆様、こんばんは。梅雨の候、いかがお過ごしでしょうか。


最近、気力が減退して、外出が億劫になっておりましたのですが、これではいけないと、本日、久し振りに街へ出掛けてまいりました。向かいました先は、名古屋、栄のNHK名古屋放送局。東海三県で放送いたしております、情報フレッシュ便「さらさらサラダ」という番組の観覧です。

11時30分から30分間の生放送で、ゲストにピアニストの小山実稚恵さんを迎えまして、色々とお話を伺うという内容でしたのですが、番組開始から5分ほどで新潟県中越地方の地震のニュースで約10分間の中断。思わぬアクシデントで記憶に残る観覧となりました。間近で拝見いたしました小山さんは、黒髪ロングが似合う色白でたおやかな女性で、声のトーンが優しく、とても魅力的でした。ショパンを中心としたピアニストとしての活動や昨年審査員として参加されましたフレデリック・ショパン国際ピアノコンクールでの審査の裏話などを楽しく聴かせていただくことができました。


感心いたしましたのは、腰かけておられましたカウンターの下に僅かに空いた隙間から覗きました足先が、(脚を斜めにして座っておられましたのですが)きれいに揃っておられましたこと。司会者を挟んで腰かけていましたアシスタントの女性は、ハの字でしたので、流石に一流の方は、違うなと思いました。ポップス歌手がゲストの日には、観覧席が映ったりするのですが、本日は、画的にまずかったのでしょうか、一切映らず(えっ?私のせいではありません。断じて違います!!)、スタッフの合図で何度か繰り出しました拍手だけが、オンエアーされました。


シベリウスの話題ですが、番組の観覧の後、名古屋駅近くのタワーレコードで発売間もないユッシ・ビョルリンクRCAアルバム・コレクション(14枚組・限定盤)を購入いたしました。シベリウスは、DISK:3の「黒いばら」(52年)、DISK:4のカーネギー・ホールでのライブによります「3月の雪の上のダイヤモンド」「葦よそよげ」「黒いばら」(55年)、DISK:6の「葦よそよげ」「3月の雪の上のダイヤモンド」(59年)が収録されておりまして、これまで単体で発売されておりました盤が寄せ集まった形なのですが、これでナクソス盤と併せますとビョルリンクのビクター〜RCAへの録音がすべてそろう形となりました(正直なところDISK:3の「黒いばら」は、ナクソスにも収録、DISK:4は、単体でも所有しておりますので、収穫はDISK:6だけでしたのですが・・・)。


ビョルリンクのシベリウスは、他にも北欧のマイナーレーベルなどから放送音源がいくつもCD化されておりまして、「葦よそよげ」「黒いばら」を歌いました最後のリサイタル(60年)など幸運にも入手できました盤もございますが、シベリウス追悼リサイタル(57年)を収録したものなど未だ見ぬ盤もございまして、長年私を梅雨の気分にさせております。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, June, 03, 2011 at 02:23:41 (JST)


「CD紹介」

皆様、こんにちは。

先日、SEKI様の書き込みを拝見しまして、既発売のインキネン/ニュージーランド響の「第4番・第5番」をまだ購入しておらず、「これは、まずい。」と名古屋のタワーレコードに買いに出掛けましたのですが、シベリウスの棚以外のところで別に面白そうな盤を見つけてしまいまして、購入を見送ってしまいました。

今回紹介させていただきますのは、その面白そうな盤なのですが、


それは、「リーサ・ポホヨラ/ピアノ録音選集」(ALBA ABCD286:1-3)です!


新譜ではなく昨年の10月発売ということなのですが、全く知りませんでした(名古屋のお店に並んでおりましたことが奇跡です)。

リーサ・ポホヨラさん(1936- )は、1976年から2001年までシベリウス・アカデミーで教鞭をとられ、その後も何人かの若手演奏家の指導に関わられたピアニストですが、早くから名声が日本に伝わる一方で、これまで彼女のシベリウス録音に接する機会は、全くありませんでした。シベリウスに関しましては、言ってみますれば伝説のピアニストで、その彼女の演奏が、アーカイブという形でようやく聴けますことに大いなる喜びを感じます。

フィンランド放送が所有する音源からセレクトしました1969年から2004年までの演奏を3枚のディスクに分けて収録しているのですが、全部がシベリウスというわけではなく、シベリウスの演奏は、1枚目の「6つのフィンランド民謡」、「ノクターン」〜ベルシャザール王の宴(作品51)、2枚目の「ロマンス」(作品24-9)と「舟歌」(作品24-10)のみ。分量からすれば決して多くはないのですが、量に関わらずこれらは、大変貴重な録音といえるのではないでしょうか。


演奏とは関係のないところですが、リーサさんは、ヴィオラから出発して後に児童合唱団として世界的に有名なタピオラ合唱団の指揮者となりシベリウスの歌曲「栄誉はいらない」〜5つのクリスマスの歌(作品1-4)などの録音を遺しましたエルッキ・ポホヨラさん(1931-2009)の妹。それどころかヴァイオリニストで70年代にエスポー室内楽団を指揮したパーヴォ・ポホヨラ(1934- )さん、チェリストで同じく70年代にシベリウスの無伴奏合唱曲「舟の旅」(作品18-3)のチェロ演奏の録音を遺しておりますエンスティ・ポホヨラさん(1928-2009)とも兄弟で、極めつけは、近年バーミンガム市交響楽団とシベリウスの交響曲全集を完成させた指揮者サカリ・オラモさん(1965-  )の母親というのですから驚きです。作品51の録音には、エルッキの息子?のオッリ・ポホヨラさん(1961-  )が、フルートで参加しています。


録音は、「6つのフィンランド民謡」が、1979年、「ノクターン」〜ベルシャザール王の宴が、1975年、作品24の「ロマンス」と「舟歌」が、1980年といずれもアナログで、時代を感じさせられます上に、スタジオでの収録ということで音響も良いとはいえませんが、演奏は、音の芯がしっかりしており、「6つのフィンランド民謡」では、難しく弾こうとせず、親しみのある響きで、語り口から原曲が透けて見えるような表現の上手さを感じました。「ロマンス」は、落ち着いた始まりと終わりに挟まれた展開部に燃え上がるような激しさが出現しますが、力みは無く、陰陽が上手く表現されていると思います。


えっ、興味ない(またこのパターンですか!)!?そうですか・・・。興味のある方だけ、謹んでご案内させていただきます。(了)


             

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, April, 24, 2011 at 14:53:31 (JST)


SEKIさま、お元気でしたか?
まだまだ地震の影響を引きずっている毎日ですが、世界はどんどん変わっています。
オッコ・カムがBISに交響曲全曲を録音予定だとか…
インキネンの録音ですが、7番(と6番)はまだ出ていないので今のところまだ南半球唯一で良さそうです。

インキネンの演奏ですが、ヴォルメルに負けず劣らずの部分もあって、これも侮れません。
3番なんか、お気に入りの演奏の一つです。
残りの2曲、楽しみですね。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, April, 17, 2011 at 23:04:56 (JST)


こんにちわ、ご無沙汰しております。

ピエタリ・インキネンによるシベリウスの録音が着々と進んでおります。ヴォルメル盤のコメントにある「南半球で唯一の〜」というフレーズは削除しなければならなくなってきましたね。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/4042294

SEKI


, 千葉 日本 - Sunday, April, 17, 2011 at 11:47:09 (JST)


S.Suda様、こんにちは。


ピアノ全曲演奏会の投稿は、全8章の予定でしたのですが、‘その7’の投稿時に文章が長すぎるということでエラー表示が出てしまいまして、本文を削ろうとしたのですが、上手くいかず、仕方なく区切りを変えまして、少し文章を追加しまして全9章となりました。そのため‘その9’が、中途半端な文字数になってしまいまして心残りなのですが、投稿を終え、演奏会の模様を幾ばくかでもお伝えできまして、ほっといたしております。


今回の演奏会は、プログラムが、番号つきの作品に限定されましたため、全曲といいながらも演奏されませんでした作品が、いくつかございます。それを補う形で「シベリウスピアノ作品全曲演奏会vol.2」が、今年の10月31日(月)に開催されますようで(19:00開演/すみだトリフォニーホール小ホール)、「フロレスタン」や「6つのフィンランド民謡」、「フィンランディア」といったプログラムの予告が有りました。こちらも貴重な演奏会になるかと思います。それから、先日の演奏会で使用されましたピアノは、スタインウェイでした。


福島の原発の状況は、離れておりましても気になります。暗い世相が、続いておりますが、少しずつでも明るさを取り戻したいものですね。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, March, 31, 2011 at 15:08:13 (JST)


michiyoshi さま

大力作の投稿ありがとうございました。
まるで自分で行ったような気になります。
いろいろ都合があって断念したのですが、CDにでもなったら是非聞いてみたいですね。
(ならないか……)

受付さんとのやりとりは、思わず微笑んでしまいました。
シベリウスもどこかで笑っていることでしょう。

こちらは大地震から2週間ちょっと過ぎましたが、いろいろと余波が続いています。
米やパン・ガソリンが品不足なのはだんだん改善しつつあるようですが、
原発事故の影響で、水と野菜と納豆が難しくなってきています。
放射線は目に見えないし、身体にも感じないので、気にし出すとどうにも落ち着きません。
計画停電というのも初めてのことですが、黙って音楽を聴くにはまたとないチャンスと開き直っています。

あんまり明るい話題もないですが、くじけずにやって行きましょう。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Saturday, March, 26, 2011 at 17:09:05 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その9


長々と自分なりの印象、感想を綴ってまいりましたが、出演されましたピアニストの方々は、皆真剣にシベリウスの作品を愛し、演奏に取り組んでおられまして、フィンランドで学ばれた方も大勢いらっしゃいました。本当にすばらしいことで、こうした企画で演奏を聴かせてくださいましたことに最大限の感謝を申し述べたいと思います。「皆様、当日は本当に有難うございました。」


───23時。新宿駅西口のバスターミナルで高速バスに乗り込む影が、ひとつ。もちろん私です。夜行便の旅にすっかり慣れたかといいますとそんな訳も無く、来ましたときと同じ苦行を味わいまして、午前4時に岐阜県の恵那サービスエリアを出ましてから1時間ほどうとうとしましただけで、5時40分、名古屋名鉄バスターミナルに到着。バスを降りました後、冷たい空気をひとつ大きく吸い込みまして、私の歴史に残る演奏会への参加は、静かに終わりました。(了)





・・・そして、2月21日の書き込みへと続きます。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, March, 23, 2011 at 15:42:21 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その8


シベリウスピアノ作品全曲演奏会もいよいよ佳境。作品103で、第1部で私を虜にしました久保春代さんが再び登場。第4部のここまで、登場されました方々の素晴らしい演奏の連続で、私は、言葉も出ない状態でしたのですが、この作品で更に畳み込まれます。久保さんは、鍵盤を覗き込むようにピアノに向かわれ、小さな動作でちょんちょんと弾かれるのですが、全ての楽曲が圧倒的な存在感を持って迫ってまいります。滑らかで流れるような演奏の中で、音符のひとつひとつが聴き取りやすく、達人の域の演奏に私は、もうどの曲がどうとかではなくなってしまいまして、表現されます世界をただただ受容するのみ。心地よい音楽の中で、あっという間に時は過ぎてしまいました。


そして、いよいよ最後の作品。作品114です。全5曲からなりますこの作品は、1929年の作品。世間では老境に入りましたシベリウスの人生になぞらえて、枯れかかった作品のような捉え方をされることもございますが、私は、そのようには思わず、淡白な楽想の中に美しい世界が表現されていると思います。音が一層少なくなり、旋律の起伏が小さくなりましたことで、むしろ芸術性が高まったのではないでしょうか。絵画などにおきましても多彩な色や筆使いで情景を表現することがあると思いますが、少ない色と筆端で(手段の制約を受けた中で)同じだけの表現が出来れば、それは、より高度な芸術といえるのではないでしょうか。

演奏は、この演奏会を締めくくるのにふさわしく、素直な音色で奏でられ、1曲目の「情景」で落葉して冬がやってくる様、2曲目の「冬の情景」で雪に覆われた沈黙の世界、以下森の中の情景を経まして最終曲の「春の兆し」では、森の自然が息を吹き返し、春の足音が聞こえてくる様を生きた音で表現されました。第1部から作品を全て聴き終えまして、感慨もひとしおです。


そして、舘野泉さん登場。一番最後の出番にもかかわらず、初めからずっと会場にいらっしゃいましたのは、演奏を聴くことのほかにきっと出演される方を激励されたり、弾き終えられました方の労をねぎらわれたりされていたのに違いありません。特別演奏といたしまして、吉松隆さんが左手のために編曲されました「フィンランディア賛歌」を作品をいつくしむように弾かれましたが、その間、柔らかな光が会場を包み込んでいたように思います。


賛歌のメロディーが繰り返されました後、最後に音詩「フィンランディア」の冒頭のメロディーが顔を出しまして演奏は終了。「フィンランディア賛歌」を弾き終えられました後、舘野さんは、ステージ上で大勢の人に来ていただいて嬉しいこと、出演者の演奏はどれも良かったこと、今日が素晴らしい1日であっとことなどをお話され、アンコールにシベリウスを弾きたいけど左手で弾けるのは先ほどの「フィンランディア」しか知らないので・・・ということでカッチーニの「アヴェマリア」を弾かれました。私は、昨年11月、NHKの朝の情報番組で、生放送の中この曲を演奏される舘野さんを偶然拝見したのですが、このとき「ピアノの全域を体を使って弾くので大変なんですよ」と仰っていたことを思い出しながら、じっとピアノの音色に耳を傾けていました。(つづく)

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, March, 23, 2011 at 15:08:44 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その7 


第4部のプログラムは、「5つの小品」作品85(演奏:丸山康さん)、「6つの小品」作品94(演奏:飯田佐恵さん)、「6つのバガテル」作品97(演奏:岡田雅子さん)、「8つの小品」作品99(演奏:小野田良子さん)、休憩の後「5つのロマンティックな小品」作品101(演奏:近藤紗織さん)、「5つの性格的印象」作品103(演奏:久保春代さん)、「5つのスケッチ」作品114(演奏:水月恵美子さん)、特別演奏「フィンランディア賛歌」(演奏:舘野泉さん)です。第3部に劣らないボリュームで最後の難関。


作品85は、舘野泉さんにより「花のスケッチ」という呼び名がつけられ親しまれていますが、演奏の感じといたしましては、ひっそりと咲いた可憐な花という感じではなく、堂々と存在をアピールするかのような表現でした。


作品94は、第2部で「キュリッキ」作品41を 弾かれました飯田佐恵さんが、再登場。1曲目の「踊り」は、民族的な薫りが豊かに伝わる演奏。2曲目の「ノヴェレッテ」は、船を漕ぎ出す小さな冒険物語、3曲目の「ソネット」は、夜空から舞い散る風花のよう。4曲目の「羊飼いの少年と少女」は、先にも触れましたが小さな恋物語と素晴らしい技術で私の思い通りの世界を描いてくださいまして、全曲大変感激させられました。素晴らしかったです。


作品97、作曲は1920年。交響曲「第6番」の少し前の作品です。作品94に続きまして、こちらの演奏も全曲素晴らしいものでした。テンポは速いのですが、どの曲も良く謳っており、表情豊か。2曲目の「歌」なども速いテンポにもかかわらず、説得力抜群の演奏でした。3曲目の「小ワルツ」は、「子供の小品」(作品76-8)と同じく3拍子の左手に右手の速いメロディーが印象的な曲ですが、作品の特徴と演奏スタイルが相俟って圧巻のひとこと。4曲目の「ユーモラスな行進曲」も説得力のある演奏で、6曲目の「ユモレスク2」は、奇想的なメロディーを出だしから完全にコントロール。終わり方もチャーミングで脱帽です。


前半の最後は、作品99。この演奏もまた素晴らしかったです。とにかく音色が美しく、演奏に気張ったところがありませんので、2曲目の「思い出」、3曲目の「即興曲」、4曲目の「対句」などしっとりした感じの曲をはじめ、全曲じっくりと作品に浸ることが出来ました。6曲目の「アニモーソ」や8曲目の「小行進曲」といった動きのある曲は、大げさにならず整然と進む品を漂わせた演奏でした。


休憩後は、作品101。こちらもまた全曲惹きつけられます素晴らしい演奏。クールな表現で、自在なテンポ。余韻の美しさが際立つ演奏で、その特徴は、2曲目の「夕べの歌」によく顕れていたと思います。5曲目の「ロマンティックな情景」も情に流されること無く、クールに弾き切られた演奏でした。(つづく)


michiyoshi


愛知県, 日本 - Wednesday, March, 23, 2011 at 13:14:36 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その6


作品76は、シベリウスのピアノのエッセンスと申しますかいろいろな作風が堪能できる小品群です。そしてまた、それゆえ多彩な表現が必要になり、演奏の難しい作品ではないでしょうか。単純に情景を楽しめます3曲目の「鐘」は、心が洗われるようですし、6曲目の「小ロマンス」は、幼い恋心、子供の淡い初恋といったイメージを持たせてくれます。演奏の5曲目、「慰め」は、沈んでゆくメロディーが美しい響きで変化発展して、ひとつながりの気持を表しているような曲ですが、意外と明るく演奏されました。7曲目の「アフェットゥオーソ」は、情感に溢れて良かったです。8曲目の「子供の小品」。この曲は、シベリウスが子供たちにクリスマスプレゼントとして書いたということですが、左手の3拍子のウンタッタのリズムに右手の流れるようなメロディーが、元気に走り回ったり、弾んで踊る子供たちをイメージさせて楽しい作品です。これは、演奏も曲の表情が良く出ていたと思います。


演奏者が、代わりまして作品34。この作品も作曲年代の割りに若い番号がついておりますが、これは、シベリウスが作品リストから初期の作品を削ったときにこの作品を埋め合わせる形で入れたためとされています。第3部のラストを飾りますこの作品で、またまたとても素晴らしい演奏を堪能することが出来ました。

「バガテル」は、10曲の小品から成りますが、どの曲も完成された演奏でした。1曲目の「ワルツ」の有名な旋律から引き込まれます。以下10曲目の「追憶」まで優れた技術で、安心感のある演奏でしたのですが、小手先で色をつける演奏とは異なり、フレーズのひとつひとつが際立っており、色彩が変化するかのようにその移り変わりを堪能させてくださいました。特に素晴らしかったのは、4曲目の「対句」でしょうか。8曲目の「ハープ弾き」もハープを爪弾く感じが美しい曲ですが、ゆっくりめに奏でられ、絶妙の間で品良く仕上げられていたのが印象的でした。


こうして第3部も終了。果たして第4部のチケットは。外は、すでに暗くなっており小雨が、降り出しておりました。19時開演の第4部まで1時間ほどありましたので、錦糸町駅そばのショッピングモールに行きまして店内にありますパスタ専門店で食事をしました。結構な値段がついておりますのを見まして、ちょっと呻いてしまいましたのですが、空腹には代えられません。夜景の眺めがよいお店でしたが、サービスはあまりよくありませんでした。私を見て「コイツはあまりお金を持っていないな」と判断されたのかもしれません(ええ、その通りですけど)。


とりあえず急いでお腹を満たし、歯磨きを済ませまして会場へ戻ります。例によりまして受付へ。第4部は舘野泉さんの登場があるということで続々と人が中へ入って行きます。私と同様に当日券の販売を待つ方も何人かいらっしゃいまして、何とか入場できますように「シベリウスさん、よろしくお願いいたします。」と心の中で祈りながら係りの方からの連絡を待ちました。降り出した雨が味方しましたのでしょうか、ほぼ満席の中いくつか空席が生まれまして、第4部限定チケットの販売となりました。受付に向かいますと係りの方が、すでに顔なじみ状態となっておりました私に「第1部からずっといらっしゃいましたので料金は結構です。」と言ってくださり、チケットだけいただきまして最後の入場をいたしました。(つづく)


    

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, March, 20, 2011 at 22:52:08 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その5


第3部は、1912年から1916年までの作品群。短い曲が、全部で42曲とこれまで以上に大量に演奏されるということで気が引き締まります。しかし、寝不足ということも有り集中力を維持できますでしょうか。

先ず、作品74です。1曲目は「牧歌」。シベリウスのピアノ作品には、牧人や牧歌といいましたタイトルのついたものが何点かございますが、これらを単なる牧場の風景、あるいは羊の数え歌と捉えますことは、楽しみの幅を狭めてしまいますように思います。もちろん、作品からのどかな田園風景などをイメージするのですが、そこに若い男女の恋物語が描かれていると想像いたしますと別の楽しみ方が生まれます。私の勝手な解釈に過ぎないのですが、この作品74の「牧歌」は、秋の寂しげな牧場の情景というイメージですが、牧人の愛する人への想いを綴った詩という楽しみ方も出来ると思います。演奏では、残念ながらそこまでの解釈はありませんでしたが、これは、いたし方ございません。

2曲目の「おだやかな西風」は、印象派風の作品ですが、演奏は、曲の動きを抑え気味に弾かれていたと思います。3曲目の「舞踏会にて」は、私は陽気な酒場のダンスパーティのイメージ。賑やかさと楽しさが伝わってくる曲ですが、演奏はちょっと大人しめでしたでしょうか。もう少し上品な華やいだ社交場というイメージで弾かれたのかもしれません。作品75は、「樹の組曲」としてわが国で有名ですが、間合いを計りながら無難にまとめられた印象でした。


作品40。この作品は、番号は40ですが、作曲されましたのは、1912年から1916年(旧い資料では、1912年から1914年となっているのですが、どこかで訂正されたのでしょうか)ということで、1914年作曲の作品75の後での演奏となりました。5曲目の「子守唄」は、簡素で美しいメロディーで私のお気に入りです。演奏は、8曲目の「スケルツァンド」と9曲目の「小さなセレナード」が、素晴らしかったです。そのほかの曲も良かったですが、もう少しタッチの変化を感じさせていただければ、もっと楽しいかもと思いました。


ここで、休憩です。ホワイエでいろいろと売られていましたので、少し離れて覗いておりますとフィンランドの絵本を翻訳したものが売られておりました。興味を惹かれまして近づきますと売っていらっしゃる方が別のお客様に「私が、翻訳しました云々」と説明をされておられます。びっくりして確認をいたしますと本をお売りになっている方は、『シベリウスの生涯』(筑摩書房/昭和61年)の訳者稲垣美晴さんではありませんか!!

私は、シベリウスのファンになりましてまだ間もない頃、先に文化出版局から刊行されておりました稲垣さんの著書『フィンランド語は猫の言葉』(昭和56年)を読みましてシベリウスへの興味を大いに発展させていただきましたので、気持が高揚いたしましたのは言うまでもありません。しかし、ここで変な動きをするわけには参りません。他にもいくつか著作を読ませていただいているのですが、いきなり話しかけたりすること無く、地味なファンといたしまして販売されておりました絵本『ふしぎなボタン』(猫の言葉社)を購入いたしましたら、ポストカードを2枚サービスでつけてくださいました。稲垣さんは、初めてお姿を拝見したのですが、年下の私が申し上げますのもなんですが、何だか可愛らしい方でした。(つづく)




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, March, 20, 2011 at 15:23:18 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その4


6曲目の「対話」から演奏者が交代いたしまして作品58の演奏は続きます。。ピアノの音色は、先の方よりも柔らかい感じに変わりました。ちなみにホールは、音が空気にあまり溶け込まず、比較的長く残る印象です。。

「対話」は、2声で進行する親しみのあるメロディーで、私などは、夫婦の会話をイメージしてしまうのですが、演奏は、かなりテンポが速く、早口な感じでちょっと愛情が伝わりにくいようでした。以下プログラムは、表現いたしますに難しい曲が続き、演奏されました方もかなり苦労されていらっしゃる様子でした。デッサンでいいますと骨はしっかりしているのですが、肉付けがイメージどおりにいかないと申しますか、聴いておりましてそんな印象を受けました。

作品68は、これまた捉えどころの難しい曲です。私なりのイメージは有るのですが、演奏者の方のイメージを捕まえることができず、いたずらに時は過ぎてしまいました。この辺りはシベリウスのピアノ作品の難所のような気がいたします。


そんな中、第2部の最後、作品67の演奏は、遭難しそうになりました私に道を示してくださいました大変素晴らしいものでした。全体に緊密で、曲が盛り上がる箇所におきましても響きを抑え、聞こえてくる音の中に静寂を意識させてくださいます。シベリウスの作品は、交響曲「第3番」(1909年)以降から静寂や間といいましたものが、重要な構成要素になってくると思うのですが、まさにそれを体現されまして、作品24で鳥肌の立つ感じを覚えました私ですが、この作品67では、特に第1番、第2番でシベリウスのメロディーが心に滲みて、涙が出そうになりました。


感動的な演奏で第2部は終了。第3部までしばし休憩です。近くの昭和風な喫茶店でコーヒーブレイクの後、会場に戻りまして第3部(16時開演)の限定チケットを三たびロビーで待ちます。第2部購入の際に、「舘野先生がご出演される第4部は、難しいかもしれませんが、第3部までは、多分大丈夫だと思います。」といわれておりましたので、落ち着いて待つことが出来ました。しかし、この私の受付通いは、明らかに奇行。受付の近くには相変わらず新田ユリさんが、仁王立ち・・いえ静かに立っておられます。入場いたしますたびに演目リストをいただきますので、目立つことこの上ありません。新田さんに限らず、入り口のフロア業務を担当されました方々がこれをお読みになれば、「やっぱりアイツか!」ということになるかと思うのですが、もう正体バレバレでもいいです・・・。皆様、その節は大変お世話になりました。


無事、第3部も入場できまして、ホールへ。観客は、第2部の80人ぐらいから増えまして150人以上でしょうか(ホールの座席は252席)。プログラムは、「4つの抒情的小品」作品74(演奏:飯野糸穂子さん)、「5つの小品」作品75(演奏:井後和恵さん)、「抒情的瞑想」作品40(演奏:吉村誓子さん)、休憩を挟みまして「13の小品」作品76(演奏1-4:飯野糸穂子さん、5-9:徳富圭子さん、10-13:飯野糸穂子さん)、「バガテル」作品34(演奏:後藤育慧さん)です。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, March, 20, 2011 at 01:21:55 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その3 


第1部終了後、昼食。ホール建物の向かいにあります「やよい軒」というお店でとんかつ定食を食べたのですが、690円とリーズナブルな値段に嬉しさ爆発。見ておりますとご飯のお代わりもセルフで自由に装えるようで、良い店を見つけましたので、次回以降機会がありましたら食事はここに決まりです。


さて、一般の方は半券を提示して次々と会場へ戻っておられますが、限定券の私は、第2部のチケットを得るべく再度受付へ。また開演(13時30分)直前までロビーの椅子で待たせていただきまして、「お待たせいたしました」の声の後、チケットの購入となりました。一般チケットは、3,000円ですが、限定券は1,000円。チケットに「2部限定」と赤字で記入していただきまして、再び入場です。


第2部のプログラムは、「キュリッキ(3つの抒情的小品)」作品41(演奏:飯田佐恵さん)、「10の小品」作品58(演奏1-5:水月恵美子さん、6-10:阿波祐子さん)、「2つのロンディーノ」作品68(演奏:植田郁子さん)「3つのソナチネ」作品67(演奏:木村悠子さん)です。年代的には、シベリウスがアイノラでの生活を始めました1904年か1912年までの作品で中期の作品とされる品々です。いつもでしたら演奏者の方の衣装や特徴的なしぐさに触れるのですが、今回は、登場される方が多く、とても記憶できませんでしたので、そういった描写はほとんどできません。印象に残った演奏の感想が、中心となります。他には私の奇行でしょうか。


「キュリッキ」を弾かれました飯田佐恵さんは、リサイタルを精力的に行われているようで、日本シベリウス協会のホームページでよくお名前を拝見するのですが、私は聴かせていただきましたのは初めてです。技術は申し分なし。泡立ちの良い音で、速めのテンポ。「カレワラ」の世界を表現いたしますのに情熱的な演奏を展開されましたが、グールドの録音などでこの作品に親しんでまいりました私には、ちょっと響きが多い印象でした。解釈の違いに過ぎないのですが、少し音量を絞ってロマンティックな感じも意識させていただきますと個人的には良かったかなと思いました。


作品58は、アイノラでの生活も当たり前になり、シベリウスの作風にも変化が見られるようになるわけですが、作品の標題をどう捉えるか演奏者も聴き手も難しくなってまいります。1曲目の「夢想」は、私のイメージでは、少ない音から始まり次第に高揚し、想いが溢れる感じなのですが、解釈が違うのでしょうか、流れるように進めていただきたいところで止まり、間を置いていただきたいところで進まれる演奏でした。3曲目の「変奏曲」は、哀愁を帯びたメロディーが途中から多彩な楽想に変化して面白い曲ですが、演奏は冒頭からテンポが速く、感傷的な感じはありませんでした。4曲目の「牧人」は、早いテンポの曲ですが、ゆっくり弾けばきわめて牧歌的なメロディーであることが分かります。演奏は、ペダルを上手く使いまして、速いテンポの中で音に表情を持たせるものでしたが、歌うような感じも加えていただければ私のイメージにより近づいたと思いました。


私の方も短い時間の中で演奏者の方の解釈に上手く感覚を重ねることができず、ちょっと残念でした。5曲目の「夕べ」では演奏終了後にステージの照明が落とされて真っ暗になるという演出が有りました。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, March, 19, 2011 at 21:58:55 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その2


ロビーで座っておりますと、10時50分にエントランスから舘野泉さんが入ってこられまして私の目の前を通過。係りの方に案内されて楽屋に向かわれました。落ち着かないまま何気に辺りを見渡しますと、プログラムのお渡しなどフロア業務を取り仕切っておられますのは、新田ユリさんではありませんか!!「まずい・・・。」ここで変な動きをすれば目立ってしまい、正体がばれてしまいます。幸いマスクで顔を覆っておりましたのと、いつもスーツのところ今回は思いっきり普段着(東京の朝の気温が心配で、厚手のシャツを重ね着しておりましたのでちょっと着膨れてしまっており、恥ずかしかったのですが)でしたので、しばらくの間ひたすら気配を消すことに専念いたしました。


開演時間(11時)の5分前になりまして係りの方から「お待たせしました。」との声が。この日の演奏会は、曲目が多いため第1部から第4部までに分けられており、チケット(全席自由)は、1日通し券として販売されまして売り切れで間違いなかったのですが、混雑緩和のために各部終了ごとに一旦聴衆をホールから退場させる入れ替え制になっていますとのことで、各部の開演直前に空席があれば、その部のみ限定で当日券を販売いたしますということでした。


こうして日本シベリウス協会の格別のご配慮によりまして、限定チケットを購入。開演ぎりぎりで地階のホールに着席することができました。


第1部のプログラムは、「6つの即興曲」作品5(演奏:小泉美佐子さん)、「ソナタ」作品12(演奏:萩生哲郎さん)、「10の小品」作品24(演奏:久保春代さん)です。作品5は、重厚な響きの演奏。6曲目の「コモド」では間のとり方に気を配って演奏されていました。作品12は、シベリウスがベートーヴェンの「ハンマークラヴィア・ソナタ」に刺激を受けて作曲したのではとされていますが、こちらの演奏もドイツ的で重厚。テンポを変えながら曲を表現をされていましたが、第2楽章の後半は表現が難しそうでした。強弱を使った表現がもう少しありますと曲が分かりやすくなるかなと感じました。

今回の演奏会は、番号のつきました作品を作曲年代順に演奏していくのですが、作品12まではシベリウスらしさがまだ十分でていないということもあり、その意味では担当されました方は、アプローチの仕方が難しかったかと思います。


作品24は、私がこの日最も感銘を受けた演奏でした。全体を通して曲をすっかり手中に収めていらっしゃる余裕を感じました。1曲目の「即興曲」から左手のリズムをはっきりと出しまして、大変に聴きやすい演奏です。2曲目の「ロマンス」と3曲目の「キャプリス」は、特に素晴らしく、シベリウスの初期の特徴であります「カレワラ・ロマンティシズム」をまざまざと見せ付けられました。フィンガーペダルで音を十ニ分に保ちながら流れるような滑らかさの中に強弱とテンポの変化の妙。以降の曲も圧倒的な表現力で鳥肌が立つような演奏でした。久保春代さん。このような方がいらっしゃいましたとは!


実は、チケットは売り切れということながら、第1部の来場者は、40人余りといいましたところで、皆、一体何を考えているのかと思っておりましたが、この演奏を聴かれなかった方は、非常にもったいないことをされたと思いました。(つづく)


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, March, 19, 2011 at 16:23:25 (JST)


日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」その1


皆様、こんにちは。昨年の春以来、演奏会見聞録を投稿できませんでしたが、2月20日(日)、久しぶりに注目度の高い演奏会に参列いたしましたので、ご報告させていただきます。

恥ずかしながら未だに生活基盤は壊れましたまま。厳しい状態が続いておりましたので、参加は、ほとんど諦めておりました。しかし、一方でシベリウスのピアノ作品を一度に全て聴けるという貴重な機会に立ち会えますのは、逆に今しかないのではという葛藤もございまして、前日になりましてダメもとで名古屋駅近くに在ります高速バスのチケット売り場へ。従来のように新幹線を利用できず、移動は運賃の安い手段に限られてしまうのですが、これでチケットが取れなければ、諦めもつきます。結果は、23時発という夜行便でラスト2席のうちのひとつを入手できまして、2時間ほど時間を潰しましてから乗車することになりました。



利用いたしましたのは、名鉄バスと京王バスが提携して運行しております名古屋ー新宿線です。発車しましてから1時間ほどで車内は消灯。隣席は倫理上男性なのですが、狭い車中で男と並んで寝ますのは拷問に近く、私の趣味では有りません。夜行バスの旅は、若いころに1度だけ経験が有るのですが、ほとんど無縁の私。。結局、振動と寝心地の悪さも手伝いまして、午前3時を過ぎましてからようやくうとうとしましたものの、1時間ぐらいしか眠れませんでした。


翌朝6時、新宿駅西口着。まだ空は薄暗く、雲が垂れ込めています。冷え冷えとした人影まばらな大都会を行く当てもなく歩き出しまして、とりあえず、駅の南側、タイムズスクエアから続く紀伊國屋書店代々木店のウッドデッキで朝食です。持参のおにぎりを口にし始めまして5分後、6時30分丁度に鳩とすずめがやってまいりまして、同じベンチで朝食会となりました。私の方が、彼等の毎朝の食事処に入り込んでしまったというのが実情かと思います。


その後、8時半ごろまで新宿御苑や二丁目方面をうろうろいたしましたが、埒があきませんので、会場のあります錦糸町へ総武線で移動。すみだトリフォニーホールは初めてでしたが、たまたまチェロケースを背負っている方がいらっしゃいましたので、後ろをついて行きますとすんなり辿り着けました。

午前9時、会場へ1番のりです。開場は10時半ということで、当然のように未だ誰も居ません。私は、この時点で大きな不安を抱えておりました。そう、チケットを持っておりませんのです。会場が小ホールということもあり、このことは、かなりプレッシャーでした。果たして入場できますでしょうか。ともあれ今は建物の中に入れません。時間潰しのため再び朝の散歩(実態は徘徊)です。錦糸公園でフリーマーケットのような催しが行われておりましたので、それを覗きましたり、視界に入ります東京スカイツリーに向かって20分ほど歩き、その大きさを実感したりいたしましたあとで会場に戻りますとすでに開場されておりました。


当日券は・・・、やっぱり販売されていません。。十分予想はしておりましたが、これだけの注目企画ですのでいたしかたありません。「ここまでよくやったよ。もう十分さ。さあ帰ろう。」と甲子園で3回戦敗退の野球チームのような気持になりましたのですが、最後に会場に足跡だけは遺そうとダメもとで受付に当日券についてお尋ねしましたところ、「10分ほどお待ちください。」とのお返事が。これは、一体?????。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, March, 19, 2011 at 14:54:29 (JST)


S.Suda様、皆様、こんにちは。


3月10日に完成しまして12日から投稿予定でした「演奏会見聞録」を一週間遅れで投稿させていただきます。


未だに震災の被害は、継続いたしておりまして深刻なものがございますが、変わらない日常を維持いたしますことで安心を得るといいますことも生活してまいります上では大切なことかと思いますので、粗末な内容ではございますが、これまで通りに原稿を送らせていただきます。。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, March, 19, 2011 at 14:10:39 (JST)


S.Suda様、

大地震による未曾有の被害で東日本は、大変な状況になっておりますね。先ず、ご無事で何よりでした。

東京から埼玉まで歩いてご帰宅されたとのことで、大変でしたですね。帰宅困難のご様子が、良く伝わってまいりました。私も名古屋で揺れを体験いたしましたが、ただ事ではないと感じまして、夜帰宅しましてからはテレビのニュースに釘付けでした。被災地での大津波の映像や、大火災の映像の悲惨な状況に声も出ず、一夜明けまして安否不明の方が1万人以上と報じられましたときには、涙が出そうになりました。

被災されました方は、本当にお気の毒すぎます。命を落とされた方の無念さや、助かられた方の生活のご苦労を考えますと、私も今は何と申し上げてよいか分からない状態です。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, March, 13, 2011 at 21:13:12 (JST)


東日本大地震

3月11日午後2時46分。
東京駅近くの勤務先のビル19階で会議中、地震かな、という揺れを感じ、そのままビル全体がゆらゆらと大きな横揺れを始めました。
今まで何度か地震に遭遇はしたけれど、こんな横揺れは初めて。誰も他党としないぐらいの揺れで、
まるでディスニーランドのアトラクション(スターツアーズ?)にでも乗っているような感じ。
隣のビルを見ると、背後の景色が見え隠れするは、ガラスに映った風景もゆらゆらとうごめくは、でこんな凄い揺れは初めてで愕然としました。

揺れが静まって何分か経過すると、館内放送がありエレベーターはすべて停止。
交通機関も止まっているので、このまま待機とのこと。
30分後ぐらいにもまた大きな揺れがあり(これは茨城県沖の方の地震でしたね)、もう仕事どころではなくなってきました。
ワンセグやWEBで情報を集めながらも、マグニチュードが当初の7.9から8.4に変更されています。(その後また変更があり、M8.8→M9.0になっています。)
うーん、これはただ事ではない。と、自宅に連絡を試みるが、携帯もNTTも全然だめ。メールを出したが、返事もない。

終業時刻になっても、電車も動かず、エレベーターも動きません。
会社も泊まるならどうぞ、というスタンス。
やはり家のことも心配なので、30数キロを歩いて帰ることを決意しました。
同僚でより近い人は既に徒歩で帰宅。
みんなで地図を眺めて、残る人は残る、帰る人はなんとか帰る、ということで私が出る時には半分くらいが残っていたでしょうか……

まずは非常階段で地上まで。これはビルの避難訓練で何度か経験済み。しかし、ここでエネルギーを使ってしまうわけにはいかないので、ゆっくり慎重に降ります。
そして、まずは赤羽方面へ京浜東北線沿いに移動。すこしばかり遠回りですが、途中で電車が動き出した時に乗れるように。
やはり、いつもと人の数が違います。
人の間を縫うようにてくてくと歩く。途中、公衆電話から自宅に連絡が通じて、ほとんど無事であることを確認。
会社に戻るにはもったい距離を歩いてしまったし、途中でビジネスホテルやネットカフェを探しても、たぶん満員だろうと諦め、ひたすら歩きます。
街に地震の影響で壊れた建物などほとんどなく、自動車やバスは一応動いているし(当然のように大渋滞ですが)、電車のストでも起こったかのような状況です。

レストランやコンビニは、普段通りやっていて、少しばかりほっとします。
尾久駅前まで来たところで、シャッターが閉まっており、本日は運行しないとの貼り紙。
ここで電車は諦めて、国道17号線を目指します。
17号線の歩道も見渡す限りの人・人・人の列。
老いも若きも、荷物を引きずっている人もヘルメットを被って万全な人もいます。
こんな列が浦和を過ぎるまでずっと続きました。
ぽつんと一人で歩いたのは、最後の30分ほど。

歩き始めて6時間半、最後はやはり歩く速度が目に見えて遅くなりましが、日も変わって1時になる前にようやく帰り着きました。
いや、まいった、まいった。

でも、私はほとんど被害のない方ですね。
この地震で命を落とされた方、きっと何万人にもなるでしょう。
そして住宅や大切な財産を失われた方、どんな言葉でお悔やみしてよいやら、分からない状態です。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, March, 13, 2011 at 16:45:20 (JST)


S.Suda様、お騒がせいたしまして申し訳ございません。


顛末をお話いたしますと長くなりますので、別の機会に改めましてお話できればと思います。

急に春真っ只中の陽気になりましたですね。「3月の雪の上のダイヤモンド」作品36-6、「ウレオ川の氷解け」作品30、「春の訪れ」作品86-1などといった早春を思わせる作品が、出るまもなく飛ばされてしまいました感じですが、これらの作品とあわせまして「春の歌」作品16を楽しみたいですね。


交響曲「第3番」作品52も春のイメージでしょうか。

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, February, 26, 2011 at 21:55:36 (JST)


michiyoshiさま。
どうされました?

って、もう3日も前の話ですね(汗)
パソコンを新しくしたりしてて、今頃気がつきました。

今夜は嘘みたいに暖かい。
明日は4月の陽気らしい。
「春の歌」でも聴きますか……

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Thursday, February, 24, 2011 at 23:28:38 (JST)



S.・・・S.Suda様、もう駄目です。〜〜〜───(眠)。

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, February, 21, 2011 at 14:33:10 (JST)


S.Suda様、こんばんは。


石丸電気の閉店(or限りなく縮小)ニュースに驚いています。3号店から向いの2号店?に売り場が移りましてから、随分と普通のお店になってしまった印象がありましたが、私も石丸を初めて訪れましたときは、輸入盤の多さに目を見張りました。CHANDOSのA.ギブソン指揮の盤などがずらりと並んでおりました頃です。

昨年、HMV渋谷店が閉店いたしますときに、音楽業界においてCDの生産量は、ピークでした'98年の半分以下に落ち込んでいるとニュースで報じられていましたが、S.Suda様が前段でお書きになられておりますインターネットでの音楽配信を利用する人が、増えたということも随分関係しているように思います。こちらはこの5年間で約3倍の伸びですとか。私は、iPod touch のような文明の利器にはまだまだ縁がないですが、!(BISの全集に収録されております珍しい録音が、そのうちインターネットで1曲単位で買えるようになるかも、と今思ってしまいました)確かに時代は動いておりますね。


CD-R盤、まだ売っていましたのですね。私は、ここ数年は購入していなく、どんな盤が出ているのかも知らないのですが、以前は上京しますと正規盤の購入ついでに買っていました。帰りの電車賃が気になりまして多くは買えませんでしたが、ベルグルンドやザンデルリンクなどのライブ演奏をいくつか入手いたしております。

フォンクという指揮者は、私も全く知りませんが、CD-R盤で「タピオラ」が収録されておりますのは、珍しいですね。演奏がケルン交響楽団といいますのも希少な録音かと。渋く重厚とありますが、やはりオケの特徴を活かした音楽作りということでしょうか。ヴァンスカ/トロント交響楽団も面白そうな組み合わせですね。私が所有しますヴァンスカのCD-R盤は、棚を見ましたらイダ・ヘンデルとの協奏曲(BBCスコティッシュ交響楽団)1枚のみでした。きっと他にもいろいろと出ているのでしょうね。


ところで、「タピオラ」、「第5番」といえば、4月に都響が演奏会で取り上げますね。すでにご存知かもしれませんが、演奏会情報として挙げさせていただきます。


東京都交響楽団プロムナードコンサートNo.343.

指揮:ハンヌ・リントゥ
ヴァイオリン:ゾフィア・ヤッフェ

演目/
シベリウス:交響詩「タピオラ」
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
シベリウス: 交響曲第5番 変ホ長調
シベリウス:交響詩「フィンランディア」

日時:4月24日(日)14時〜
於:サントリーホール


念のためオケのホームページなどでご確認ください。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, January, 22, 2011 at 23:27:43 (JST)


michiyushi様、こんばんは。

こちらは毎日たいした出来事もなく過ごしているのですが、世の中はどんどん変わっているようです。
最近、妻のためにiPod touchなるものを入手して、音楽を入れるがてらいろいろ遊んでいます。
家の中であればネットワークにも繋がるし、調べたら NML のソフトもあるので入れてみたら、これがなかなか便利。
家中どこにいても、厖大なシベリウスの音楽を聴けます。

それとちょっと残念なニュース。
秋葉原の石丸電気で、時折クラシックの音楽を買っていたのですが、いよいよ閉店(or限りなく縮小)になってしまうようです。
LPの時代から輸入盤が充実していて、見ているだけで楽しかったのですが、やはり HMVとかタワーに客を奪われたのと、CD そのものの販売量が激減している、ということでしょうね。
在庫処分セールをしていたので、ちょっと変わったCD(厳密にはCD-R)を入手。
1)ハンス・フォンク指揮ケルン交響楽団の「タピオラ」。
2)ヴァンスカ指揮トロント交響楽団のシベリウス第5番。
どちらもライブ録音で、シベリウスの曲は上記のみです。
フォンクという指揮者は全然知らなかったけど、渋く重厚な音楽を作りますね。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Wednesday, January, 19, 2011 at 22:26:01 (JST)


S.Suda様、こんにちは。


先日、春に紹介させていただきました、スイーツタイムコンサート「美しき北欧音楽の調べ」のVol.2があるということで出掛けましたのですが、何とチケットが売り切れ!入場することができず、寒風吹きすさぶ中、流浪の民と化してしまいました。お菓子の威力(お菓子目当ての女性のパワー?)おそるべしです。シベリウスのピアノ曲が、2曲プログラムされていましたのでちょっと残念・・・。


仕方がありませんので、浮いたお金で藤岡幸夫/関西フィルのシベリウス「第1番」のCDを買ってまいりました。聴きました印象ですが、渡邉暁雄さんの演奏に似た雰囲気で、懐かしさを覚えました。録音のせいでしょうか、鋭さに欠け、楽器の音量のバランスの悪いところもありますが、緩急の緩に注意を払いながら作品に愛情を持って指揮されているなと感じました。


>クレルヴォの第3・5楽章のピアノ伴奏版とか(練習風景みたい)、
>作品31-2「勇気があるか」の最初期版とか(メロディも全然違う)…


ううっ、聴いてみたいです。やっぱり全集を買わなければ駄目でしょうか。必要なところだけバラ売りしないかな・・・。ベルグルンド/COEの全集は、入手困難ですか。ファンの基本アイテムですので常時発売していて欲しいですね。


秘盤につきましては、これまで、発掘して紹介させていただきますのが勤めという信条(というほどのものでもありまんが)でおりましたが、今回は疑念とのせめぎ合いになっております。いつか気持の整理がつきまして改めてご紹介できれば・・・と思います。勿体をつけますようで申し訳ございません。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, January, 19, 2011 at 18:34:26 (JST)


michiyoshiさま、元気なようですね。

暇を見つけては、シベリウス全集の聴いたことない演奏を発掘しています。
クレルヴォの第3・5楽章のピアノ伴奏版とか(練習風景みたい)、
作品31-2「勇気があるか」の最初期版とか(メロディも全然違う)…

なかなか巨大な山脈の全貌を掴みあぐねている感じがしてきます。

新年は秘蔵盤ですか…興味ありますけど、知ったら欲しくなりますものね。
昔発売されたCDも、そろそろ稀少盤になりかけていたりするのも。
ベルグルンド/COEの全集も、現在入手困難だとか。
次のシベリウス・イヤー(2015年)に期待しましょう。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, January, 16, 2011 at 21:18:42 (JST)


「謹賀新年」


S.Suda様、皆様、新年おめでとうございます。ご挨拶が遅くなりまして申し訳ございません。本年も宜しくお願い申し上げます。


実は、年頭にあたりまして、昨年同様秘盤の紹介をと思っておりましたのですが、特殊な盤のため、原稿を書いておりますうちに、どなたも入手できないものを紹介して誰が喜ぶだろうという疑念が生じてしまいまして、10日ほど葛藤しておりましたのですが(笑)、結論が出ず、とうとう疲れましてお蔵入りさせてしまいました次第です。



そんなわけで、私の新年の1曲目は、発表できません。2曲目は、ピアノ作品「6つのバガテル」作品97(ホーヴァル・ギムセ:pf)。皆様もご存知ですね・・・。えっ、昨年言っていた「秋山/広島響」はどうしたですって?


「忘れていました!!!」



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, January, 13, 2011 at 20:46:22 (JST)


S.Suda様、こんにちは。


「尾高/札幌響vol.2」、私も聴きました。ビックリするぐらい良い出来ですね。演奏自体が良いですし、選曲もですが、録音も素晴らしいと思います。ブックレットにもありましたが、録音場所が前作から変更になりましたことが大きいですね。前作では眠たい調子で演奏の良さが感じ取りにくかったですが、今回は、会場の静寂な感じがしっかり出ており、札幌響の演奏の肌理の細かさが十分に伝わってまいります。冒頭のグリーグから耳をそばだてて聴いてしまいました。耳をそばだてて聴くディスクというのは、なかなかありませんので、久しぶりに良い買い物だったと思います。

「秋山/広島響」も購入しているのですが、こちらはまだ未開封。お正月用にしようかなと思っています。


シベリウス作品で気持を暖かく・・・、大賛成です。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, December, 11, 2010 at 11:08:45 (JST)


michiyoshiさん、こんばんは。

一日遅れのようですが、ご紹介のありました尾高忠明/札幌響のCD(SACD)を聞いています。
選曲が良いですね。
グリーグの「二つの悲しい旋律」に続いて、シベリウスの作品77の2曲。
この曲は、チェロにオケの組み合わせが一番しっくりきます。
石川さん(札響の方ですね)のチェロもなかなか情緒があって良い。

今年は、ヴォルメルの交響曲全集とか、インキネンの管弦楽曲とか南半球の演奏が印象的な一年でした。
これから、寒い季節。
シベリウスの曲を聴いて暖まりましょう。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Thursday, December, 09, 2010 at 23:14:19 (JST)


皆様、こんばんは。


本日12月8日は、シベリウスの誕生日。えっ、もう日付が変わっているだろうって・・・、すみません。フィンランドとの時差を考慮に入れていただきまして、何卒ご寛容に。お願い申し上げます。。。

さて、皆様は既にCDなどでシベリウス作品を聴かれ、お祝いをされたことと思います。私も遅ればせながら真夜中にこっそりと・・・。


棚より取り出しましたのは、交響的幻想曲「ポホヨラの娘」。アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団。1940年12月7日、シベリウス存命時のニューヨークでのライブ演奏です。きっとシベリウスの誕生日へのお祝いの気持がこもっているに違いありません。。



「私は、現在生きて居る人の中でシベリウス程の偉大な作曲家を知らない。」



この演奏会の5年前、シベリウスの70歳の誕生日にトスカニーニは、この様に述べています。


もうじきお風呂が沸くかな・・・。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, December, 09, 2010 at 02:15:30 (JST)


S.Suda様、改めまして、こんばんは。。


私も‘紙ふうせん’と‘ハイ・ファイ・セット’世代ですが、このふたつが、ひとつでした‘赤い鳥’は、コーラスワークが抜群で(人数が多い分厚みもあります)、とりわけメインボーカルの平山さんと山本(当時:新居)さんのハーモニーが素晴らしく、はじめ聴きましたときは、こんなにもすごいグループだったのかとびっくりいたしました(現在YOU TUBEに「翼をください」を歌う珍しい当時の映像が挙がっています。‘赤い鳥’を知るのに観て損はない映像かと思います。)。。。


同じ盤にあります「レクイエム」は、ハモンド・オルガンの伴奏にアー、アーというスキャットだけが入ります46秒というとても短い曲で、「フィンランディア」と同じく村井邦彦さんの編曲となっているのですが、原曲につきましては記載がありません。私は、フォーレをほとんど聴かず(昔コルボ指揮の演奏をカセットテープに入れていたのですが破棄してしまいました)、現在録音を持っておりませんので、詳しく確認しましてのお返事が出来ませんのですが、曲の長さや調子からしましてフォーレの作品とは違うように思います。クラシック作品といいますより作曲者不詳の聖歌のひとつという可能性の方が強いかなと思います。


BISのBOX全集を全部揃えられておりますのはすごいですね。。私は、相変わらず購入していないのですが、佐藤まどかさんがピアノ伴奏で弾かれた協奏曲だけは、是非とも聴いてみたいと思っております。ですので、そのうち買ってしまうかも知れません(こうしてポリシーが欲望に侵食されていくのですね)。全集の完結は、もう少し先の楽しみということでよろしいのではないでしょうか。


ところで・・・、国内オケによる新譜が出ましたみたいですね。一応紹介させていただきますと


♪秋山和慶:指揮 広島交響楽団 

  シベリウス「第2番」・「悲しいワルツ」 (フォンテック/FOCD-6001) 

♪尾高忠明:指揮 札幌交響楽団 グリーグ&シベリウス 北欧音楽の新伝説2

  グリーグ 抒情組曲
      2つの悲しい旋律〜「傷ついた心」「過ぎにし春」

  シベリウス 2つの荘重な旋律-チェロとオーケストラのための
                      (チェロ独奏:石川祐支)
交響詩「ポヒョラの娘」
       交響詩「夜の騎行と日の出」
        アンダンテ・フェスティーヴォ  (フォンテック/FOCD-6000)


このご時世に2点も!生誕145周年のお祝いということで否応無く購入決定でしょうか・・・(笑)。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, November, 30, 2010 at 01:46:18 (JST)


「増える日本人演奏家によるシベリウス録音」その3

〜‘THE RED BIRDS’SING“FINLANDIA” (‘赤い鳥’ VS 「フィンランディア」)『下』


“悲しみ”。‘赤い鳥’は、「フィンランディア」にどんな“悲しみ”を見たのでしょう。確かなことは判かりませんが、日本のフォーク歌謡が、50〜60年代のアメリカで反戦や自己の解放をメッセージした詩が、フォークギターの音色に乗せて歌われたことに影響を受けて始まりましたことから、‘赤い鳥’の音楽もそうしたアメリカのフォーク(プロテストソングやメッセージソング)の流れを汲んでいると言われますので、「フィンランディア」が作曲されました背景やそこに付けられました歌詞から虐げられて失われる自由や戦争で消えていく命といいましたものに敏感に反応したのかもしれません。


‘赤い鳥’にとりまして「フィンランディア」は、フォークというジャンルで捉えました鎮魂・祈りの曲、平和へのメッセージ。それは、先に挙げましたア・カペラというスタイルのほか、通常2分前後の歌唱・演奏が多いこの作品で、3分56秒という大変息の長いパフォーマンスからも窺い知ることが出来ます。


‘赤い鳥’の実績に敬意を払いながら、この作品の持つメッセージにもう一度耳を傾けてみてはいかがでしょう。。。普段見過ごしている何かが見つかるかもしれません。



「平和の歌」〜フィンランディアより
   J.シベリウス 作曲、 関忠亮 訳詞


七つの海越えひびけ
   はるかの国の人へ
ふるさとの野に歌える
   私の希望こそ
世界のすみまで同じ
   平和へのうたごえ


青き空の色深く
   木立も草も光る
わが祖国よ若者よ
   他国の山もまた
同じひかりに映えるを
   ともに願いうたえ

(過去ログより再掲)


以下蛇足。

訳知り顔で書きましたが、私は、当時小学校の低学年で、‘赤い鳥’の活動にリアルタイムに接してはおらず、後追い世代になります。しかしながら、このことは、あまり知られておりませんようですので(といいますか当時シベリウスとフォークを掛け持ちで聴くこと自体が無かったことと思われます)、毎度差し出がましいですが、拙文にて紹介させていただきました次第です。


私は‘赤い鳥’にリアルタイムに接することはできませんでしたが、以前にメンバーの一人で、現在もソロ歌手として活躍されております山本潤子さんの歌唱に生で接する機会がありました。今からちょうど10年前のことです(「青春のグラフィティコンサート」’00年11月19日/於:名古屋・久屋大通公園)。


当時、元‘かぐや姫’のメンバーで‘風’を経てその後ソロになられた伊勢正三さんとジョイントでライブを行うことの多かった山本さんは、この日も伊勢正三さんと一緒にステージに立たれ、各々がエレアコを鳴らし一緒に演奏をしながら‘赤い鳥’の「竹田の子守唄」、‘かぐや姫’の「なごり雪」、「22才の別れ」、‘ハイ・ファイ・セット’の「卒業写真」、‘風’の「海岸通」、といった今も人々の記憶に残るフォークの名曲をリードボーカルを交代しながら歌われました。山本潤子さんの歌声は、味わい深く、じわじわと心に染み入る大変に素晴らしいものでした。今では懐かしい思い出です。(了)









michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 29, 2010 at 19:54:59 (JST)


S.Suda様、お久しぶりです。ひとまず投稿を終えましてからまたお返事をさせていただきます(^^)。

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, November, 29, 2010 at 18:24:38 (JST)


michiyoshi さま、またまたご無沙汰しています。
まだ投稿の途中のようですが、忘れないうちにメッセージを上げさせていただきます。

「赤い鳥」−記憶にあるような、ないような曖昧な印象ですが、ハイファイセットや紙風船と言われればさすがに分かりますね。
レクイエムという曲も気になります。フォーレのレクイエムかな、それともオリジナル曲?
是非とも聴いてみたいものです。

今年の夏の暑さにはげんなりで、ようやく秋になったと思ったら、もうすぐシベリウスの145回目?の誕生日です。
BISの全集も、"JEAN SIBELI"まで並んで、あと"U"と2つめの"S"で完結ですが、最終卷の発売予定が2011年4月。
うーん、まだまだ先ですね。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, November, 28, 2010 at 16:10:21 (JST)


「増える日本人演奏家によるシベリウス録音」その3

〜‘THE RED BIRDS’SING“FINLANDIA” (‘赤い鳥’ VS 「フィンランディア」)『中』



若い方向けに説明を追加させていただきますと‘赤い鳥’は、解散後‘紙ふうせん’(後藤悦治郎さんと平山泰代さん)と‘ハイ・ファイ・セット’(山本潤子さんら3人)など3つのグループに分裂をいたしますが、お名前を紹介いたしました3人は、現在でもフォーク歌手として(‘紙ふうせん’はそのままデュオで、山本潤子さんはソロで)活動をされておられますので‘赤い鳥’をご存じなくても‘現在のお姿をメディアなどでご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。。。


どうして‘赤い鳥’が、「フィンランディア」を録音することになったのかといいましたことは、十分な資料がありませんので、当事者にお話を伺うことでもしなければ、明確にされないと思うのですが、リーダーの後藤悦治郎さんが、元々民謡の採集に熱心で、海外の楽曲にも目を向けておられた方のようですので、‘赤い鳥’が、活動を展開する中で「フィンランディア賛歌」が眼に留まり、その牧歌的なメロディーとメッセージ性のある歌詞が、フォークとして認識されたのかもしれません。


‘赤い鳥’と「フィンランディア」の関係をもう少し探るには、‘赤い鳥’が「フィンランディア」をどう観ていたのかということを知る必要がありますが、最近になりまして幸運にも当時の‘赤い鳥’がファンに宛てた文章が掲載されております京都労音(現在の京都ミューズ)の公演案内の断片を入手できましたので、手がかりのひとつとして皆様にご紹介させていただきたいと思います。


(以下抜粋)───コミュニケーションが生き続けるという素晴らしい約束がほしいのです。 

それは貴方が今後の赤い鳥を見つめ続けることにより、日本の音楽界、日本人の音楽に対する見方の小さな変化をきっと見つけることだと思うのです。そして表面的に自由自由と呼ばれている若者の世界が、本当はファッション化された小石のように広がりようのない世界であることに気づくと思うのです。 

そこに生まれる共有されたコミュニケーションが、音楽で何ができようか・・・・・・という答えとしていつか大きなものになると思うのです。 

私たちは“竹田の子守唄”を歌っています。そして“河”も歌います。“フィンランディア”の一節も口ずさみます。これらの歌から、あなたはとりかえしようのない“悲しみ”を知るでしょう。そして“悲しみ”というものをいつも新聞記事の如く読み捨てにしてしまっているあなた自身の内面をも知るでしょう。─── (以上1971年12月の公演案内より)


一片の文章からだけでは、全てを推し量ることはできませんが、‘赤い鳥’の「フィンランディア」は、“悲しみ”という要素でほかの楽曲と繋がっており、決して実験的に取り上げたり、間に合わせで選曲したりといいましたお客さんのような存在ではないということが見て取れます。そして何よりスタジオとはいえライブという形式で聴衆の前で歌われたということも見逃せません。。曲につけられました‘レクイエム/エーメンより’という注釈は、‘赤い鳥’が「フィンランディア」の中に見た“悲しみ”から付けられたものと考えてよいでしょう。(つづく)







michiyoshi


, 愛知県 日本 - Saturday, November, 27, 2010 at 22:45:06 (JST)


「増える日本人演奏家によるシベリウス録音」その3

〜‘THE RED BIRDS’SING“FINLANDIA” (‘赤い鳥’ VS 「フィンランディア」)『上』


皆様、こんにちは。落葉の季節、いかがお過ごしでしょうか。今回は‘赤い鳥’の「フィンランディア」につきまして少しご紹介させていただきたいと思います。若い方はあまりご存じなく、シベリウスの代名詞は‘白鳥’のはずなのに‘赤い鳥’とは何事?、あるいは、シベリウスに「赤い鳥」という作品があるのですか?などと思われてしまうといけませんので、少しだけ説明をさせていただきますと、・・・‘赤い鳥’とは、1969年から1974年まで国内で活躍しました5人のメンバー(途中増員あり)からなるフォークソング・グループです。埋もれておりました民謡「竹田の子守唄」を発掘して世に知らしめるなど日本のフォーク歌謡の先駆けとなりました。    


その‘赤い鳥’が、1971年に「スタジオ・ライブ」というレコードアルバムを制作いたしました。そのB面の最後に‘レクイエム/エーメンより’と注釈を入れましてシベリウスの「フィンランディア賛歌」(アルバムの曲名は「フィンランディア」)が日本語で歌唱され、録音されましたことは、わが国のシベリウス録音史で特筆される出来事ではないかと思います。
    

シベリウスの「フィンランディア」の賛歌の部分をフォークとして捉えることの是非につきましては、いろいろとご意見があるのではないかと思いますが、個人的には、「フィンランディア」自体が、民族の魂に根ざした作品であり、賛歌の部分が歌詞を付されて、現代までフィンランド国民に愛され、歌われておりますことを考えますと、民族のメロディー、フォークである(フォークの一面を持っている)という捉え方はアリかと思います。 



‘赤い鳥’の「フィンランディア」は、このグループの代表曲で有名な「翼をください」の作曲で知られます村井邦彦さんの編曲。歌詞は、以前にも紹介させていただきました関忠亮さんの日本語詞(七つの海越え響け・・・)で、ア・カペラで静かに合唱されまして、途中ポツリポツリとピアノのメロディーが加わるのですが、シベリウスファンで70年代フォークに接したことのあります方(とりわけ私と同世代か上の世代の方)にとりましては、‘赤い鳥’の歌声が、シベリウスのメロディーと共に聴けますという点で大変に心打ち振るわせる録音といえるのではないでしょうか。(つづく)






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, November, 24, 2010 at 22:32:48 (JST)


S.Suda様、ご無沙汰をいたしております。


投稿途中でコメントを頂きましたのですが、返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。全国500万人?の読者のため投稿の継続を優先させていただきましたのと、投稿終了後、ちょっと燃え尽きてしまいまして、長らく精神的休養状態でした。一体どこからと仰られます資料は、本当にあちこちから、八方手を尽くして・・・といいました感じです。


皆様を含めまして少し裏話をさせていただきますと、今回の投稿は、構想から完成まで一年がかりでした。巷におきまして一年がかりであの程度といったご意見もあるかもしれませんが、私は専門家ではなく愛好家ですので、細かいところまできっちり詰めてといった書き方は敢えてせず(正直出来ませんので・笑)、読み物として皆様に楽しんでいただければというスタンスで書かせていただいております。


1911年以前の日本とヨーロッパの国家間の係わり(例えば日露戦争:1904-1905)、あるいは民間の貿易(1903年から始まりましたレコード盤の輸入など)や交流の記録などでシベリウスの名前があれば、とっくに専門家が見つけておりますことでしょう。また、日本の音楽教育は、明治30年代から徐々にその基礎が出来上がっていきましたようですが(わが国に管弦楽演奏が本格的に根付きましたのは、大正時代に入りましてから)、当時の官立音楽学校や宮内省の雅楽部に招かれていた教師の多くが、ドイツやオーストリアの出身で、ヨーロッパでまだシベリウスの受容が始まっていない時代に来日した人たちでありましたことも、シベリウスの伝来が明治44年以前にありましたということを非常に考えにくいものといたしております。


この辺りのことを本編に加えますといたずらに長くなってしまいますので、そうした専門家におまかせするべき部分には身の丈をわきまえまして踏み込まず、堂々と割愛させていただきました(笑)。



ところで、先日、NHKの「世界ふれあい街歩き」(再放送)でノルウェーのベルゲンが、取り上げられておりました。

同番組のヘルシンキ篇でシベリウスのシの字も出ませんでしたことは、以前に書かせていただきましたが、ベルゲン篇ではグリーグがしっかりと紹介されておりまして、グリーグが使用したピアノを女流演奏家が演奏する映像までありました。この違いは一体どこから来るのでしょう。



昭和9年に刊行されました「レコード音楽讀本」(野村光一/中央公論社)は、当時の名曲、名盤を音楽ファンに紹介しました有名な指南書ですが、ここにグリーグ、ドヴォルザーク、ドビュッシー、R=コルサコフ、ショスタコーヴィチ、といった名前は有りますものの、シベリウスは欠片も紹介されておりません。シベリウスの名前がようやく日本で紹介されました頃グリーグはすでに作品が演奏されていたといいますから、グリーグのほうが伝来が早く、当時から馴染み深かったのは間違いないようですが、100年後の今日でも同じ状況なのには、ちょっと悲しくなってしまいました。


─── NHK様、シベリウスも宜しくお願いいたします。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, October, 19, 2010 at 23:43:02 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その8



シベリウスと日本の最初の接点につきまして、公の記録から、この1911年より遡ることは極めて困難かと思われます。

以上のことを踏まえまして、私は、渡邉シーリさんを「日本におけるシベリウス受容の母」と位置づけたいと思います。そして、繰り返しますが、来年は、わが国の「シベリウス受容100周年」となるのです。(了)


付記

1)渡邉暁雄さんのお母様につきましての記述は、2005年に日本シベリウス協会が発行しました「FINLANDIA」-日本シベリウス協会20周年記念特別号-で、「父・渡邉暁雄を語る」と題して暁雄さんのご子息でピアニストの渡邉康雄さんが綴られた文章の中でも見ることが出来ますが、具体的な年号やエピソードなど紙数の関係からも暁雄さんのエッセイの方が、より詳しく綴られています。

2)渡邉シーリ(旧姓ピトカネン)さんは、戦前から戦後にかけて公に演奏活動をされており、中にはラジオで取り上げられたものもあります。音源としてどこかに演奏の様子が残っていないものかと思いますが、やはり難しいでしょうか。せめてリサイタルに参加されたり、ラジオを聴かれた方の感想でも有りはしないかと願うばかりです。

3)「母の歌声」でシーリさんの享年が55歳とされていますが、生年から計算しますと60歳が正しく、この点は暁雄さんの痛恨の勘違いかと思われます。渡邉シーリ(1890−1950)。






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, September, 29, 2010 at 23:48:27 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その7


山荘の思い出 ────

(前略)私が音楽学校をめざして懸命にやり出した頃には、あまり丈夫でなかった私の健康を案じて、母は軽井沢に家を借りた。次の年は、少し広い家を借りて、英国人とフィンランド人に室を貸して世話をし、私共の語学のためと、経済のために、骨を折ってくれた。数年後にはどうにかして山の中腹に小さい家を作り、毎年軽井沢へゆくようになった。

母は文化学院の音楽教師であったほか沢山のお弟子にお教えしていたから、夏にはなにより休養が必要であった。北欧生まれの母にとって、むし暑い東京の夏は耐え難いものだったにちがいない。はじめて諏訪に来た頃は暑くて汗が流れて気持が悪く、寝つくにも苦心したと話していたが、軽井沢は気候も、白樺などの樹木も故郷に似ているので、母はこの高原をたいそう愛していた。


(中略)


昭和二十五年九月、私はアメリカのジュリアード音楽院へ留学出来ることになり、妻と幼い長男をのこして日本を離れた。この留学は多くの方のお力ぞえによったのだが、誰よりも喜んでくれた母は、ありったけのことをしてくれた。かねて大事にしていた品々もいつの間にか売り払って、日本紹介に役立ちそうな本など沢山買って贈ってくれた。折から兄も共同通信海外派遣員として渡米中のことだった。

母は、二人の息子がよい妻を得、仕合せな家庭を営むようになったことを喜んで、自分は妹たちの待つ母国へ帰る決心をした。軽井沢の家を処分して旅費に加えるつもりで、その準備にかゝっている矢先に、突然、その家で脳溢血で倒れてしまった。丁度帰国の途にあった兄はどうやら臨終に間に合ったが、母は息子の顔を見分けることもできず、二人の嫁に看取られながら静かな高原の病院から天へ旅立ってしまった。五十五歳だった。私は亡き母の心を汲んで、葬式にも帰らず、悲しみを鞭として異郷での勉強をつゞけた。母の優しいソプラノの歌声を思い出しながら───。


内外の友情 ────

(以下割愛)


(つづく)






michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, September, 27, 2010 at 22:53:30 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その6


音楽への道 ────

 再び日本へ帰った母は、求められて盛んにピアノを教えるようになった。一つにはその頃日本の家庭にもピアノが普及してきたからであろう。しかしもう一つの理由は、父が牧師をやめたので、母が教会の仕事を助ける必要がなくなったからである。

 父は誠実一本気で若い時の情熱を持続してきたのだが、その頃宗教的な懐疑に陥ったのではないかと思う。そのまま生活のために牧師をつゞけるというようなことは、潔癖な父には出来なかったらしく、平信徒として生涯教会は離れなかったが、その後の父の心境はあまり幸福ではなかったのではないかと思う。幼かった私はそんなことは気づかず、その後、洗足に新築した和洋折衷の家に、諏訪から祖父を迎えて、家族五人の生活が始まった。見事なあごひげを長く垂らした祖父はいつも日本座敷に端然と坐っていた。

 洋間では母のレッスンのピアノがなっていた。(中略)

 母の親しかった方が、「シーリ先生は本当にやさしい、思いやりのある方で、少しも日本人とちがわない心遣いをなさった」などといわれるが、私もひどく叱られたとか、お尻をたゝかれたようなことは殆どなかった。(中略)

 そのうち私が友達の家でヴァイオリンをいじって指づかいなど習ってきたりするのを母が知り、当時の日響メンバーの鷲見三郎さんについて、ヴァイオリンを習うようにしてくれた。小学校四年の時だった。ピアノは中学に入ってから、昔の母の教え子で上野を卒業された永谷義輝先生について、また習い始めた。

 (中略)

 また、母は音楽の世界を知っていただけに純粋に音楽に精進するだけでは通らないこと、対人関係の難しさ、当時の日本の音楽家の社会的地位のあまり恵まれないことなども心配したようである。

 (中略)

 上野を受けるときは、ピアノとヴァイオリンのどちらで受けるかに迷ったが、母が近衛秀麿さんに相談にいくと志望者の少ないヴァイオリンのほうをすゝめられた。研究科になって私は指揮を勉強したが、二つの楽器を学んでいたことは、役にたったと思っている。(中略)正式のデヴーは昭和二十年、今の東フィルの前身東京都フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会にドビュッシーの‘牧神の午後’と井口基成さんのピアノでフランクのシンフォニック・ヴァリエーション、チャイコフスキーの第五をした時である。(中略)私はそのとき二十六才の弱冠だったのに、斎藤秀雄さんの御推薦でやはり専属指揮者にさせていたゞいたのである。ききに来ていた父母は私には別段何も言わなかったが、母は、他の方に「暁雄はえらくなりました。不思議です」といったそうである。(つづく)





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, September, 26, 2010 at 21:21:22 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その5


フィンランド国立音楽学校で、声楽を学んだ母は、当然ピアノを持ってきたのだが、田舎ではピアノなどならすのは遊んでいるとしか思われず、ろくろく弾くこともできなかったとか。ほどなく兄、忠恕が生まれ、大正元年に東京の豊島区西巣鴨町のルーテル教会を、父が牧することになり、はじめて父母は独立して家庭を持てるようになった。

母は東京に出てきて、夜が明けたように、明るく、新しい人生が始まるようなきもちがしたところへ、私が生まれたので、あかつきの男、暁雄と名づけたのだそうである。


母の故郷 ────

地の果てと果てのような、日本生まれの父と、フィンランド生まれの母が、どうして結ばれたか、不思議な気がするが、それはキリスト教の縁からである。

フィンランドは昔から宗教心の強い、キリスト教国で、ルーテル派の宣教師がいち早く諏訪へも来て教会を開いていた。

父は中学生の時代に、キリスト教に熱心になり、宣教師から有望な青年としてぜひ、フィンランドの神学校へ送りたいと望まれた。父を大学に学ばすつもりだった祖父はむろん反対したが、父はそれを押し切って、卒業と同時に、フィンランドへ旅立った。神学校を卒業した父は、フィンランド語をすっかりマスターし、牧師として国中を宣教して歩いた。珍しい日本人の宣教師だといって、皆に敬愛され、大評判になったようである。今でも年とった人は覚えていて、日本人が行くと、電車の中などで「渡辺忠雄を知っているか」と声をかけられるそうだ。

母は、敬虔な信仰心のあつい家庭に人となった。母の父は教師だったが、信仰深く信徒説教者として、教会のない小さい村々まで、アコーディオンを持って宣教に歩いていた。祖父母とも音楽が好きで、音楽家との交友も多く、祖父は新しい楽器を創作したこともあり、彼のかいた詩は讃美歌として今でも歌われている。

 祖母の従妹に当時の有名なオペラ歌手がいたそうであるし、また母は、作曲家のキルピネンと音楽学校で同級だった。こんな家庭なので、遠い異国から来た若い宣教師をあたゝかくもてなし、父も自然にくつろぎ親しんでいったのだと思われる。

婚約後父はドイツに学んだが、そこから母に送った、愛情こもる手紙が今も残っている。父と母がフィンランドで人々の祝福のうちに結婚し、いよいよ旅立つ時には千人もの人が見送ってくれたという。途中英国とアメリカのルーテル協会を訪れて、二年かゝって日本へ着いた。

それからの同化に苦しんだ諏訪の生活、東京でのルーテル教会の生活を経て、十年後に母は兄と私を連れて、お里帰りの意味で、フィンランドへ帰郷した。思いがけずそこで、母が片方の腎臓を取るような大病をして滞在が長引いたので心をいためた父は、日本大使館の嘱託の職をえてフィンランドに渡って、都合三年間も滞在した。そのため兄は小学校三年までフィンランドで学んだので、言葉はよく覚えている。母が父母弟妹、いとこ達にかこまれてうれしそうな当時の写真を見るにつけ、この時代が母にとっておそらく生涯の一番楽しい時ではなかったかと思われる。それきり母は母国を見ることもなく亡くなってしまったのだから──。(つづく)




michiyoshi


, 日本 - Saturday, September, 25, 2010 at 10:53:19 (JST)


michiyoshi様、ご無沙汰しております。

何しろこの夏の暑かったこと。
老後は北の国に永住したいと思いました。

今度は『婦人之友』ですか…
どこからそんな資料があることを発掘してくるのでしょう。
その気力と今季に脱帽です。

また毎度のテレビ情報ありがとうございます。
シモニアンさんは私も聴いたことありませんが、今年23才ぐらいのロシア人ヴァイオリニストですね。

S.Suda


さいたま市, 埼玉県 日本 - Thursday, September, 23, 2010 at 22:30:09 (JST)


皆様、こんにちは。michiyoshiの「スネイル(snail)・インフォメーション!」

・・・と格好をつけておりますが、ただ単に遅い番組情報です・・・(汗)。



「N響アワー」9月26日(日)(教育テレビ21:00〜22:00)にて


バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 ( シベリウス作曲 )


バイオリン: ミハイル・シモニアン
指揮:ネヴィル・マリナー
演奏:NHK交響楽団

[ 収録: 2010年9月10日, NHKホール ]
 

シモニアンさん・・・、まったく知りません。若い人のようですが・・・。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, September, 23, 2010 at 00:34:50 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その4



さて、改めまして、渡邉暁雄さんのお母様につきましてですが、渡邉暁雄さんのお母様が、フィンランド人で声楽家であられましたことはレコードの解説などでよく目にいたします。しかし、どんな方でしたのかということになりますと、その情報は全くといっていいほど見られません。渡邉暁雄さんを紹介する際にお母様につきましての情報は、二次的なものであったということもありますが、やはりプライベートに属する部分が多くを占めますので、世に出ることがなかったというのが実情ではないかと思います。


以下は、昭和36年に渡邉暁雄さんが、雑誌『婦人之友』(婦人之友社)に寄稿されました「母の歌声」というエッセイからの抜粋になります。暁雄さんのお母様につきましての資料といたしまして謹んで紹介させていただきます。


「母の歌声」 渡邉暁雄(『婦人之友』昭和36年6月号より)



日本の嫁 ────

 「シーリ先生が生きていらして、今のあなたの指揮ぶりをごらんになったらどんなにお喜びになるでしょうに・・・・」と母の古いピアノのお弟子だった方々によくいわれる。

 母シーリは北欧の美しい森と湖の多い、フィンランドの生まれであった。ソルタワラというカレリア地方の町に生まれ、生きていれば、今年七十になる。

 金髪で、肌は雪のように白く、北欧人特有の容姿をしていたが、隣の室できくと誰でも、日本人が話しているのかと思うほど流暢な日本語を話した。漬物、味噌汁、おさしみなど、日本人の食べるものは何でも好んで食べたし、何時間でもきちんと坐ることも出来た。それは、母がほんの若い頃(十八才で)フィンランドで私の父忠雄と結婚し、明治四十四年に日本へ、それも信州の諏訪の父の生家へ伴われて来て、日本の良いお嫁
さんになろうと必至の努力をした修練の結果なのであった。


 父方の祖父は、諏訪に近い長地村の地主であったが、近在では最初にちょんまげを切ったというような人で後に学校長をしていた。祖母は父にとって継母であったというから、異国生まれの母の姑としては察しがつくように思う。迎えられて最初のお膳についたお菜が、わらびの煮付だったそうだ。わらびは、フィンランドでは毒のある草として忌まれていた。姑の作ってくれたお菜だし、夫も他の人も食べているので、食べないわけにはいかない、たとえ毒であっても、どうぞ死なせないでくださいと神様に祈りつづけて、食べたという。後にフィンランドに帰った時に、皆に、日本人はわらびの毒をとることを知っているといって、あくぬきの方法を教えてあげたそうだ。またある日、雨が降り出したので、客に傘を貸して帰すと、翌日、その客が祖父のところにどなり込んで来て「お前のとこの嫁は、傘は貸したが、下駄をよこさなかった」といったということだ。まだ草履と下駄の区別も知らない母に、これは無理な注文だったに違いない。こんなことはほんの一例で、言葉もよく分からない若い母が、どんなに心身をいためたことかと思う。



(中略)(つづく)




michiyoshi


愛知県, 日本 - Wednesday, September, 22, 2010 at 23:08:28 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その3



世界の有人飛行の歴史は、ライト兄弟から始まったとされていますが、飛行機の概念はそれ以前から有り、歴史の上で何人もの人の研究によるライト兄弟に匹敵する飛行の実績が散見されますことを思いますと、「始まり」と「始まり以前」の境は実に曖昧なもので、誰かが定めた基準に従って区切られているに過ぎず、基準が変われば境の位置も変わりうるということが、見て取れます。アカデミックな結論が、万人が認めることができうる権威あるものであることを十分承知しました上で、自分基準でシベリウス受容の始まりを考えてみてもいいのではないかということなのですが、そこで、故・渡邉暁雄さんの存在に注目させていただきますことは、1915年というひとつの人為的な境界を越えて時間を遡りますのに自然な流れではないかと思います。



わが国を代表するシベリウス指揮者、渡邉暁雄さん。そのお母様がフィンランド人で、声楽家であられましたことは、ファンの方でしたらどなたもご存知かと思います。渡邉暁雄さんは1919年の生まれですが、兄の忠恕さんは1915年の生まれですので、お母様が日本に来られましたのは、それよりも前といえそうです。シベリウスと同じ国に生まれ、シベリウスの存在を知り、中欧においてシベリウスの受容が広まった時代にフィンランドの国立音楽学校で音楽を専門に学ばれた方、そうした方がフィンランドから日本にやって来られましたという事実は、書籍云々という形でこそ残っておりませんが、真にわが国にシベリウスの芸術を運んで来られたものと考えてよいのではないでしょうか。



では、いつシベリウスは日本に伝わったのか。結論から申しますと、それは「1911年」。1911年、シベリウスという作曲家の存在は、初めて日本にもたらされました。つまり、今年、2010年は、シベリウス受容100年目。来年2011年は、わが国の「シベリウス受容100周年」ということになるのです。この記念すべき節目に音楽界におきまして今のところ何もありませんのは、ファンといたしまして大いに心外です。いえ、きっとこれからなのでしょう。全国のオーケストラや器楽、声楽によるシベリウス作品の演奏会が、これからコンサートスケジュールに陸続と登場してくるに違いありません。多分・・・。おそらく・・・。ひょっとしましたら・・・。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, September, 21, 2010 at 22:11:43 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その2



そして、更に時を経まして、1915年、シベリウスは、はじめて日本に受容されたとされます。


「1915年」。これは、この年の5月に発行されました大田黒元雄さんの著書『バッハよりシェーンベルヒ』のなかで、シベリウスという作曲家の存在がわが国ではじめて紹介されていることに拠が置かれています。大田黒元雄さんは、わが国の音楽評論家の草分けで、若くしてロンドンに留学され、ヨーロッパの文化や芸術を吸収し、帰国後音楽に関する書物を著したり、音楽評論の活動をされた方ですが、ご自身もピアノを弾き、1915年の12月に杉並区の自宅で仲間内のリサイタルを開き、シベリウスの「悲しいワルツ」を演奏されたという記録があるようです。これが事実でしたら、現存するシベリウスの国内最古の演奏記録になるのではないかと思います(ちなみに「フィンランディア」は、1916年の11月に海軍軍楽隊により演奏されたという記録があります)。阿部さんのこの論文では、本題としまして森鴎外の1915年1月の日記に‘Sibeliusの唱歌を訳す’という記述があることに基づきまして、当時のシベリウスの受容の実態を調べつつ、この唱歌が何であったのかを探るという、大変に興味深い研究の過程が綴られています(研究の成果としまして、森鴎外はシベリウスの唱歌の翻訳依頼を受けたが、それ以前にシベリウスについての知識はなく、問題の唱歌は「アテネ人の歌」である可能性が高いという内容になっています)。



この1915年という年号を別の角度から見てみますと、ずっと以前に紹介させていただきました市河かよ子さんの著書『フィンランド雑記』の中に、当時の日本におけるシベリウスの受容の様子を伺うことが出来ます。それは、1935年3月の出来事という記述なのですが、マンネルハイム元帥邸に招かれたときに同じパーティに参加されたスウェーデン語を話す若いご夫人と交わされた会話の様子で、「私がシベリウスはもう20年も前から日本に知られていることをお話しすると驚いている様子であった・・・」(注:現代文に直しました)と綴られております。会話のことゆえ正確に20年ではないかもしれませんが、少なくとも1915年頃から音楽をたしなむ文化人の間でシベリウスの名前が認識されていたのは、間違いないといえそうです。



この「1915年」という年が、シベリウス受容の始まりとされますのは、文書として存在するという事実に照らして、アカデミックなルールで導かれました大変素晴らしい研究の成果であると思います。書籍の中でシベリウスという存在が、誰の目にも明らかな形で示されておりますがゆえに。しかし私は、その素晴らしい研究成果に大いに敬意を払い、賞賛し、納得をしつつも、泡沫ファンの妄想(あるいは思い込み?)といたしまして、そうしたルールに縛られずに更に時間を遡ることができないものかという考えを持つに至りました。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, September, 16, 2010 at 14:15:31 (JST)


「シベリウス受容100年」〜母の歌声  その1



皆様、こんにちは。皆様は、シベリウスがわが国でいつごろから受容されるようになったかお考えになられたことがございますでしょうか。私は、長年この問題が気になっておりました。日本とシベリウスの最初の接点、こうしたことは専門家が研究することで、私のような泡沫ファンが出る幕ではないかもしれません。また、私は、日本シベリウス協会の会員ではありませんので、協会の発信する情報には疎く、もしかしましたら協会のほうで既に研究されていて、結論が出ているのかもしれません。そうでありますならば、赤い恥をかくだけなのですが、それでも気になりますこの命題。平素から恥はかきなれておりますので、もうひとつくらいいいかなということで、今回またまた「妄想ですか?」といわれますことを覚悟しまして、自分なりにちょっとだけわが国のシベリウス受容の原点について考えてみました。
 


先ずはじめに注目いたしましたのは、平成2年『鴎外』第46号に発表されましたウラル学会の阿部唱一さんの研究論文『日本フィンランド関係史における森鴎外』です。この中の第3章「シベリウスの唱歌と森鴎外」で日本におけるシベリウス受容の始まりについて述べられています。それによりますと、それは、「1915年に始まった」とされ、「欧州諸国に遅れること15年余り」となっています。といいますことは、欧州諸国では1900年頃にシベリウスの受容が始まったということになるわけなのですが、これについて少し考えてみますと、その理由としましてシベリウスが、1900年のパリ万博でヘルシンキ・フィルとともにヨーロッパ各地を演奏旅行したことが、真っ先に挙げられると思います。そしてまた、この頃からベルリナーによって開発された録音技術を元にレコードが作られるようになったことも大きな要因ではないでしょうか。



現在確認できますシベリウスの最古の録音は、‘Isanmaale [祖国に]'(注:初めのaにウムラウトが付きます)という作品番号なし(のちに作品18に組み込まれます)の合唱曲で、1901年にサンクトペテルブルクで、その周辺に居を構えていたフィンランド人たちによって組織されましたフィンランド合唱協会を作曲家でもありましたモーゼス・プトゥロ(1848-1919)が指揮をして、無伴奏で録音されました。ここにシベリウスの録音史が、スタートいたします。そして、そこから数年を経まして、'00(1900)年代半ば頃からベルリンなどの海外と併せまして、フィンランド国内におきましても徐々にシベリウスの商業録音が増えていきます。その主な作品は、「黒い薔薇」や「夢かしら」といった人気の歌曲で、そのほかには「悲しいワルツ」やミュゼット〜「クリスティアンU世」といった管弦楽作品が、ヴァイオリンや、管楽アンサンブルなどに編曲されたものでした。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, September, 13, 2010 at 16:10:52 (JST)


「CD紹介&雑感」


皆様、こんにちは。

本日は、久しぶりにCDの紹介をさせていただきたいと思います。えっ、どうせまたインドの山奥にしかないようなマイナー盤だろうって・・・それは、まあそうなのですが(開き直り!)、特別入手困難というわけではありません。今春発売ですので、国内の店頭にもまだ十分置いてあるのではないでしょうか(シベリウスとはちょっと別の棚ですけれど・・・)。

それは、『シプリアン・カツァリス「旅のアルバム」VOL.1ヨーロッパ」』(PIANO21/P21 032-N)です!

超絶技巧で知られますフランスのピアニスト、カツァリス。私には全く縁がないと思っておりましたら、いつのまにかこのような盤が・・・。中に「フィンランディア」が収録されております。フランスピアニストのシベリウス。それもシベリウス自身のピアノ編曲にカツァリスが更に手を加えたというシベリウス〜カツァリス編曲版。ちょっと聴きたくなりませんでしょうか。もうひとつ付け加えますと、2003年のシベリウスアカデミーでのプライベートライブ録音(拍手入り)という音源になっています。実に希少演奏・・・。


えっ、興味ない??私は、店頭で見つけまして即買いでしたのですが・・・。そうですか。ええと、こういった盤もありますということで。いずれインドの山奥にしか残っていない盤になりそうですので、お早目の購入がよろしいかと・・・。




ちょっと古い話題ですが、下で自ら紹介させていただきました番組をそれぞれ録画で観ました。

先ず神尾真由子さんのシベリウス。

チャイコフスキー・コンクールまでの粘っこい演奏から比較的さらりとした演奏に変わっていまして驚きました。これが、自発的な変化なのか、要求されたテンポに合わせた結果なのかは、分かりません。ただ、私が皆様に聴いていただきたかったスタイルと違ってしまい、ちょっと残念でした。

それから「世界ふれあい街歩き」。

本当に放送があるのか心配しましたが、無事放送されましてひと安心。番組冒頭、トラムの中からの映像でフィンランディアホールがちらりと映りましたが、シベリウス公園などは見事にコースからはずれ、取り上げられず・・・。やっぱり、こんなものですね。こちらも残念?

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, August, 09, 2010 at 21:09:21 (JST)


S.Suda様、暖かい励ましを有難うございます。


>でも、放送予定ってどうやって調べるんでしょう?一週間先までなら公開されているようですが……


申し訳ございません。うかつにも番組表と書いてしまいましたが、私の情報は、NHK名古屋の番組ガイドからです。NHKの番組表は、仰るとおり一週間先までしか検索できないようですね。

「世界ふれあい街歩き」の番組ホームページでもまだ放送予定として出ておりませんので、現時点ではNHK名古屋の視聴地域以外では未確認情報となってしまいます。番組ホームページによれば、関東はNHK総合での放送で、名古屋のNHK教育より1日早いようですので、7月30日(金)に放送の可能性(22:00〜)があるかも・・・というところですが、正確な情報は、16日以降番組ホームページで放送予定が更新されると思いますので、改めましてそちらでご確認をお願い申し上げます。騒がせてしまいまして申し訳ございません。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, July, 11, 2010 at 19:07:38 (JST)


michiyoshi様、お久しぶりです。
いろいろ苦労されているようですね。
まあ、気をおとさずに……

放送予定のご紹介ありがとうございます。
録画予約して見ることにします。
神尾さんの演奏って、聴いたことないんですよね。

「かもめ食堂」は見ましたけど、シベリウスファンとしては何でだろう?
の感じでしたから、ちょっと期待してみましょうか。
でも、放送予定ってどうやって調べるんでしょう?
一週間先までなら公開されているようですが……

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Saturday, July, 10, 2010 at 20:56:12 (JST)


皆様、こんにちは。放送予定をもう一つ。


7月31日(土)「世界ふれあい街歩き」(NHK名古屋・教育/13:00〜13:44)にて、


訪問都市にヘルシンキが取り上げられます。昨年放送分の再放送のようなのですが、私は見逃しておりましたので、楽しみです。


ヘルシンキの街並みの映像は、'05年の世界陸上女子マラソンや、映画「かもめ食堂」('06)などで目にしてまいりましたが、シベリウスのシの字も紹介されず、やや不満でした。この番組でシベリウス公園の映像でも見られたら良いなと思いますが、どうなりますでしょうか。


注)この番組は、地域により放送日時が異なるようで、上の情報は、NHK名古屋の番組表からです。東海・北陸にお住まいの方用ですのでご注意を。それ以外の地域の方は、地元のNHKの番組表などで各々ご確認をお願いいたします。



michiyoshi


, 日本 - Saturday, July, 10, 2010 at 13:43:16 (JST)


S.Suda様、皆様、大変ご無沙汰をいたしております。

なかなか書き込みができずに申し訳ございません。春先に生活の基盤を失い、経済的にCDの購入も儘ならず・・・と、暗い話は太平洋に蹴飛ばしまして、本日、遅まきながらひとつ放送情報(予定)を得ましたので、簡単ですが紹介させていただきます。


7月16日(金)の「芸術劇場」(NHK教育テレビ:23時00分〜25時15分)にて

〜BBC交響楽団コンサート〜

シベリウス「バイオリン協奏曲」

  管弦楽:BBC交響楽団
  Vn独奏:神尾 真由子
  指 揮:イルジー・ビェロフラーヴェク
               ほか

2010年5月12日(水)NHKホール(東京・渋谷)にて収録


こちらの掲示板で何度か紹介させていただきました神尾真由子さんのシベリウス。神尾さんが'07年にチャイコフスキー・コンクールで優勝されて以来、私自身聴く機会を持てずにおりましたが、ようやく放送という形で聴くことができそうです。

まだの方にも是非一度聴いていただければと思います。




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, July, 09, 2010 at 20:50:03 (JST)


「アイノラ交響楽団★第7回定期演奏会」その2



影分身3「ところで、アンコールで「三人の盲目の姉妹」が演奏されたけど、・・・。」
影分身2「組曲「ペレアスとメリザンド」の中の1曲ですね。」


影分身3「あんた、1番に拍手していたでしょ。また目立とうと思って・・・。」
影分身2「だって、素晴らしかったから・・・自然と手が動いたんです。目立とうとしたわけではありません。
クラリネット、良かった。」


影分身1「来年のプログラムは、「序曲」イ短調と、この「ペレアスとメリザンド」、それと「第2番」らしいね。」
影分身3「そうそう。今回のこのアンコールは、大きな布石だよね。新田さんはこれまで3度「ペレアスとメリザンド」を
振っておられるのだけど、組曲を全て通して・・・という演奏はまだないんだ。」
影分身1「どれも抜粋での演奏で、そのうちのひとつを影分身2が奈良で聴いているんでしたっけ?」 
影分身2「ええ、そうです。」

影分身3「そうそう。以前、奈良で鹿がどうとか言って予告までしたのに原稿落としたんだよな。」

影分身2「それは言わないでください。・・・実は、そのときも「3人の盲目の姉妹」はカットされたのです。新田さんは、
     その理由として「曲のつながりを考えてのこと」と仰っていましたが、文学作品として、つまりこの組曲の原作
     として「ペレアスとメリザンド」 を見ましたときに、メリザンドが歌う「3人の盲目の姉妹」は、作品の世界を
     象徴するのではないかと思われるきわめて意味深な要素を含んだ重要な詩篇なのです。」


影分身1「それをあえて外して演奏されていたと?」 
影分身2「原作の意義と音楽性。シベリウスが組曲に入れたとなれば、両立してこそ完成です。私は、新田さんがその重要性を
     分かっていらっしゃったがゆえに、ご自身で内容を見極めるまで敢えて演奏を封印されていたのではないかと思う
     のです。」
影分身3「そして今回それを、アンコールに取り上げた。」


影分身1「新田さんの中で見極めができて、つながらなかったものがつながったということですね。」
影分身3「そう。だから大きな布石なんだ。」
影分身2「はい。これは、来年がとても楽しみです。」


影分身1「ところで、本体はどうしたのでしょうね。」
影分身2「見かけませんが・・・。」
影分身3「あいつ、またさぼってやがる。」(了)








michiyoshi


, 愛知県 日本 - Friday, April, 23, 2010 at 20:51:49 (JST)


「アイノラ交響楽団★第7回定期演奏会」その1

プログラム/シベリウス:「愛するもの」作品14
      A.メリカント:交響詩「レンミンカイネン」作品10(日本初演)
                休憩
      シベリウス:「交響組曲「レンミンカイネン 4つの伝説」作品22

                             指揮:新田ユリ

4月11日(日)、行ってまいりました。
 
影分身1「メインの「レンミンカイネン組曲」、特に良かったね。」
影分身2「冒頭のゆっくり目に始まって、ややためてから展開していくところにぐっと来ました。」
影分身3「テンポが良かったし、シベリウス作品のそれと分かる「間」が、きちんと出来ていたと思う。」       


影分身1「弦も管も打も、上手だった。」
影分身3「オケはみんな素晴らしかったよ。」
影分身2「弦のソロ、何という音色でしょう。」


影分身1「弦は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが目立っていたけど、コントラバスも地味にいい働きをしていたね。
     第1曲の後半とか。第3曲の後半も見逃せない。」

影分身2「昨年の「第4番」は、まだ曲を消化しきれていない部分が残っている感じで、オケの力量からして「この演奏は、
     もっと良くなる」ということがはっきり見て取れましたので、聴いておりましてちょっと歯がゆかったのですが、
     今年は見事に無敵の実力を発揮したと思います。」

影分身3「うん、そういえば去年は新田さん共々ちょっとやり残した感じだったかな。」
             

影分身2「第4曲の「レンミンカイネンの帰郷」は、ややもすると力強さやスピード感を出そうとしてやたらと鳴らす演奏に
     なってしまったりするのですが、指揮の新田ユリさんは、上手く力を逃がして軽やかに滑らかにオケを走らせて
いました。面目躍如です。」
影分身3「第4曲は、冒頭の木管からして良かった。」
影分身1「私は、この第4曲が最も印象深かったかな。」
影分身3「第2曲の「トゥオネラの白鳥」も忘れちゃ困るよ。イングリッシュホルン、いい味出てた。」(つづく)



michiyoshi


愛知県, 愛知県 日本 - Friday, April, 23, 2010 at 20:42:33 (JST)


michiyoshi様

本人は全然自覚がありませんでした。
うーん、10年。
それだけ年を取ったと言うことですね。
最近はあんまり更新もできなくて、未だに全作品の紹介(作品番号有り)も完成していませんが……
あともう少しで完成するようなしないような状況で立ち止まっています。
BISの全集も来年完成のようだし、その頃には、でしょうか。

メダルだなんて、そんな大げさなものはいりませんが、「3月の雪」ならぬ「4月の雪」が、自宅の屋根を飾ってくれました。
こちらでも、コリンズのカレリア組曲をかけることにします。
これからもしばしの間、おつきあいくださいませ。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Saturday, April, 17, 2010 at 23:21:27 (JST)


「祝・タピオラ10周年」

S.Suda様、こんばんは。サイト開設10周年おめでとうございます。


私は3年目からお邪魔させていただいておりますが、長いような短いような10年でしたですね。これだけ作品解説、CDの演奏評が充実したファンサイトは海外にも見当たらず、シベリウスの普及に甚大な寄与をされております功績を考えますと、シベリウス協会からメダルが届いてもおかしく無いと思ったりいたします。これからもお元気で、本サイトがますます発展されますことを願って止みません。


10周年ということで、本日はシベリウスの「カレリア」序曲作品10を用意してみました。アンソニー・コリンズ指揮、ロンドン交響楽団(BEURAH 1PD8)でしばし戯れの世界へ。




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Thursday, April, 15, 2010 at 23:22:05 (JST)


古典四重奏団「クァルテットは告白する」第2章〜メロディの告白〜  その3



休憩後は、シベリウスの「親愛なる声」の本演奏です。

楽器の配置は、向かって左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリン。ここでも川原千真さんのヴァイオリンが、力を発揮いたします。すっきりとし、厚みがあるといいましたら重たいイメージになってしまいますので幅広な感じとでも申し上げたらよろしいでしょうか。魅力的な音色が全曲をつなぐ1本の帯のような存在となりました。他の楽器も技量は秀逸、第2ヴァイオリンの花崎さんをはじめ端正で前に出過ぎることなくきっちりと個々の役割に徹し、第1楽章から情感におぼれることのない対話が繰り返されました。第2楽章では、細かな運弓の連続の中、三輪さんのヴィオラが上手く機能し2つのヴァイオリンとチェロとのパイプとなります。そして第3楽章。メンバー全員で調弦をしなおしてスタート。私たちにレクチャーのおさらいをするようにメロディーを巧みにコントロールし、じっくり聴かせる演奏となりました。。



第4楽章の冒頭からは一心不乱。我を忘れようとするかのような狂おしさを表現する力強い演奏に聴くほうも緊張感が増してまいります。あっという間にエネルギッシュな舞踏のイメージが終わり、最終楽章の第5楽章は意外にゆっくりとしたテンポで始まりましたのですが、、後半には徐々にテンポを増し、この曲でこれまでに聴いたことのないような激しい刻みとメロディーの応酬が繰り広げられまして、一気にフィナーレへ。しばしの余韻の後、私の拍手とほぼ同時に他の皆様も拍手。。盛大な拍手がステージに届けられました。気がつきますと私は、空腹も忘れ、この日の演奏を堪能しておりました。。



終演後、希望者に演奏家の方々との交歓会がホワイエで行われ、チェロの田崎さんと少しお話させていただくことが出来ました。メンバーそれぞれがカルテットとしましても、また個人としましても何枚もCDをリリースされておりますが、近く四重奏団としてバルトークの作品の録音予定がお有りになるとのことでした。

1人の年輩のファンの方がシベリウスの録音予定について尋ねられましたが、このご時世、レコード会社が売れそうと判断しない楽曲の録音は実現が難しいとのお返事に、私も本日の演奏の出来栄えが素晴らしかったことに加えまして、日本人カルテットの録音は巌本真理さん以来途絶えておりますことやシベリウスを録音する邦人演奏家が増えていることなどを挙げまして、是非にと強くこの作品の録音の要望をお伝えさせていただきました。地道なファン活動ですが、実現すれば、何万分の一ぐらいは自分もCD制作に貢献できたかなと勝手に解釈して喜びたいと思います。



田崎さんにお礼を述べまして会場の外へ出ますと、天気はうって変わりまして雨。傘など持ってきておりません。大津駅までの20分間、予定外の濡れ鼠状態でしたが、坂を登る私の心は晴れやかでした。(了)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, April, 06, 2010 at 13:38:50 (JST)


古典四重奏団「クァルテットは告白する」第2章〜メロディの告白〜  その2



ステージに登場いたしました4人がまず弾き始めましたのは、シベリウスの作品81-3の「ワルツ」。ご存知「ヴァイオリンとピアノのための5つの小品」の中の1曲ですが、これを弦楽四重奏用にアレンジいたしましたもの。2つのヴァイオリンとヴィオラがメロディーを巧みに受け渡し、またヴィオラとチェロが原曲のピアノのリズムを刻みます。すっきりとした音色で品良く歌い上げられ、観るも聴くもはじめてのこの四重奏アレンジにあっという間に惹きこまれてしまいました。


演奏が終わりましてチェロの田崎さんから挨拶とメンバー紹介があり、レクチャーが始まりました。「親愛なる声」の第3楽章を取り上げまして、冒頭のメロディー(ダエダルスQのCDで1分5秒あたりまで)を起・承・転・結 の4つの部分に分けて演奏され、上昇、下降する音階の中で、シベリウスのメロディーを断片的に小出しにしてはっきりと見せない手法についての解説がありました。それからこの楽章の終わりあたりのpppからppそしてまたpppと変化してディミヌエンドにつなげる指示について、演奏するに当たり難しさを伴う繊細な要求がされていることを挙げましてシベリウスの作品の持つ繊細さに言及されました。その後第1楽章の冒頭を材料に再びシベリウスの上昇と下降によるメロディーの見せ方についての演奏がおこなわれ、そんなシベリウスとは対照的な作品としましてマスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲を四重奏アレンジで演奏。メロディーが次から次へ畳み掛けるように現れるこの曲が、シベリウスの作品との違いを分かりやすく示してくれました。


そして再びシベリウス。シベリウスは、ヴァイオリニストを志してあがり症のため挫折したわけですが、そんなシベリウスの性格と自然を愛した人となりを知ってもらうということでピアノ作品「白樺」作品75-4が、弦楽四重奏で演奏されました。ピアノ曲が弦楽四重奏にアレンジされるということにびっくりですが、冒頭の風が吹き渡るような弾むメロディーから後半のひっそりとした不安げな感じまでよくアレンジされており、第1ヴァイオリンの川原千真さんが、主に左手のメロディーを担当して曲を引っ張りました。川原さんのヴァイオリンは、すっきりとした中にどこか懐かしい時代を感じさせる音色で音量も十分。定員300人の会場は、この日6割程度の入りでしたが、演奏終了後に、この曲はここで終わりかなという雰囲気が僅かな時間会場に生じましたので、毎度差し出がましいですが、このアレンジ演奏の拍手の先陣を切らせていただきました。お話では、このアレンジは、10年以上前にアンコール用として作ったものなのですが、これまで機会がなく、今日初めて日の目を見ましたとのことでした。



シベリウスのレクチャーはこれで終了。曲のアレンジは全てチェロの田崎さんによるものでした。この後シューベルトの同じメロディーで短調と長調を行き来することによって生み出される表現などについてのレクチャーが有り、メンバーは1度退場。再度入場してからシューベルトの作品が演奏され休憩となりました。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, April, 05, 2010 at 13:54:58 (JST)


古典四重奏団「クァルテットは告白する」第2章〜メロディの告白〜  その1



皆様、こんにちは。本日は、3月28日(日)に滋賀県のびわ湖ホールで聴きました演奏会につきまして報告させていただきます。

琵琶湖を訪れますのは7ヶ月ぶりで、昨夏に長浜から竹生島〜今津へと観光クルーズをして以来なのですが、びわ湖ホールとなりますと1昨年の12月、京都フィロムジカ管弦楽団で シベウスの「クレルボ交響曲」(指揮:清水文広さん)を聴いて以来となります。不本意ながら生活環境が変化してしまいまして、経済的に苦しくなってしまいましたので、新幹線は利用せず、在来線を使っての湖国入りとなりました。自宅からは3時間半以上の長旅です。11時15分名古屋発のJR新快速に乗車しましたのですが、途中乗り換えの停車駅に食品を売っているキオスクがなく、昼食抜きで空腹を抱えましたまま13時35分大津駅に到着。14時の開演まで時間がありませんのでそのまま徒歩20分弱の道のりを急ぎ足でホールへと向かいます。



駅からホールのあります湖畔までの緩やかな下り坂に助けられ、どうにか時間内に会場に到着。チケット売り場で前から6列目のチケットを購入しまして更にホールに急ぎます。前回は大ホールでしたが、今回は地下の小ホール。こちらは初めてということで、勝手が分からずややもたつきましたが、開演の鈴と同時になんとか着席することができました。



古典四重奏団は、第1ヴァイオリン:川原千真(ちま)さん、第2ヴァイオリン:花崎淳生(あつみ)さん、ヴィオラ:三輪真樹さん、チェロ:田崎瑞博(みずひろ)さんの4人からなるアンサンブルです。チェロの田崎さん以外は全員女性。各々のメンバーが古楽器も弾かれますことから、ロマン派以前の作曲家をレパートリーの中心として活動なさっているイメージで、今回のプログラム、シベリウスの弦楽四重奏曲「親愛なる声」作品56は、ちょっと意外な感じがいたしますのですが、カルテットとしてすでに20年以上活動されており、文化庁芸術祭大賞など数々の賞を受賞されております実力派四重奏団です。



タイトルの第2章〜といいますのは、このコンサートがシリーズとして企画されましたもので、その第2回目という意味です。受け取りましたプログラムで初めて知りましたのですが、この企画コンサートはレクチャー付きで、この日は、レクチャーのあとにシューベルトの「ロザムンデ」、休憩を挟みましてシベリウスの「親愛なる声」という構成でした。(つづく)





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, April, 04, 2010 at 18:26:49 (JST)


スイーツタイムコンサート「美しき北欧音楽の調べ」その4



ここで、ピアノソロでシベリウスの「樅の木」が登場。

実は、コンサートのチラシには、プログラムの記載が3曲しかなく、その中にシベリウスは含まれておりませんでしたのですが、ひょっとして1曲ぐらい・・・という淡い期待を持ちながらコンサートに足を運びまして、開演前にプログラムに「樅の木」があるのを見つけまして、内心ガッツポーズ。心待ちにいたしておりました。演奏に際しまして「樅の木は、フィンランドでは冬になっても葉が落ちないことから強さ、生命力の象徴となっています」といった解説がありました。その「樅の木」の演奏ですが、速めのテンポで足早に駆け抜ける感じ。和田記代さんの弾くスタインウェイD274から流れるようなタッチで紡がれました音は、そのひととき、それまでとは違った空気、シベリウスの世界を演出いたしました。



その後、プログラムは、再び歌曲にもどり、以降は晩秋から冬のイメージでしょうか、ペッテション=ベリエルの「ボリエビーワルツ」、グリーグの「ソルヴェイグの歌」、ステーンハンマルで「月の光」と続きまして、最後は、アルヴェーンの「見よ、お前は歓喜の声と共にやってきた」が歌われましてこの日のコンサートは終了(アンコールは、第1部の大森さんと第2部の和田さん、向野さんでコラボレーション。・・・なのですが、曲名を失念してしまいました)。。シベリウスに偏っております私は、ペッテション=ベリエルもステーンハンマルもほとんど馴染みがなく、初めて聴く作品が多かったのですが、違和感なく無事に聴きとおすことができました(♯smile)。

  

終演後に、ホワイエで大森さんのCD「北欧弦想」((有)テイクセブン SHCD-0001)を購入。このCDには、「トクラクスのポルスカ」(フィドルのソロではなく、ソプラノリコーダーとピアノとの合奏。曲の始めに45秒ほどアドリブ演奏が加えられています)をはじめコンサートで聴きましたいくつかの曲が収録されています。希望者へのサインのためホワイエに出てこられました大森さんにサインをいただき、短いながら感想をお伝えすることが出来ました。

この日のコンサート料金は、何と2,000円。格安で、なおかつ私のツボをぐいぐいと刺激する内容に大いに満足いたしました。

フィンランドの伝統音楽とシベリウス。シベリウスが、自身の作品に民謡の旋律を取り入れていないことは、つとに知られていますが、民族叙事詩「カレワラ」以外のフィンランドの伝統音楽をどう見ていたのか、以前にも書きましたが、かねてより私の興味の向くところです。日本におきましてフィンランドの伝統音楽の情報は、まだまだ少ないですが、少しづつ接して理解を深め、いつかシベリウスとの接点が発見できたらいいなと思っております。果たしてその日は、やってまいりますでしょうか。(了) 



 

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Wednesday, March, 24, 2010 at 21:18:27 (JST)


スイーツタイムコンサート「美しき北欧音楽の調べ」その3



大森さんのフィドルは、奔放ではしゃいだ感じではなく、丁寧に何かを紡ぐような演奏なのですが、素朴な味わいがあってこちらも丁寧に聴きたいと思わせてくれました。この日は、全てお一人での演奏でしたのですが、スウェーデンの事情はよく知りませんが、フィンランドの伝統音楽では、古来フィドルの独奏が主で、年月とともに合奏や合いの手といったスタイルが出来上がっていったという流れがあります。それを考えますと、今回北欧の伝統音楽をフィドルの独奏で聴けましたことは大変有意義で、またそのことが、フィドルそのものの魅力を十全に伝えていたと思いました。



休憩は、お菓子タイム。スイーツタイムコンサートという銘の通り、スウェーデン料理の女性シェフが作りました‘セムラ’というスイーツが、ホワイエで「試食」という形で振舞われ、私も一ついただきました。。。この日は、輸入雑貨のスウェディッシュデパート(有限会社メ・トムテン)、フィンランドMARTINEX日本総代理店のBM(ベスタムーミン)トレーディング、スウェーデン食品サービスのPotatisといった北欧製品を扱った企業がホワイエに出店しておりまして、雑貨や食品の販売がありましたのですが、スイーツが食べられるコンサートいうことで女性客がとても多く、ホワイエは、平素のコンサートでは考えられないほど華やいでいました。お菓子作戦大成功、といいましたところでしょうか。



さて後半は、クラシック。ピアノ曲と歌曲です。ペッテション=ベルエルの「待つ時間は特別」、ステーンハンマルの「スヴェーリエ」という2つの歌曲に始まりまして、ピアノソロでグリーグの「トロルドハウゲンの婚礼の日」、ペッテション=ベリエルで「夏の
日」が、演奏されましたあと、ようやく歌曲でフィンランドの作曲家リンセンの「カンガサーラの夏の日」が演奏されました。ステージで、「この曲は、フィンランドであまりに有名で親しまれているため民謡と思われていますが、リンセンという人の作品です」といった解説がありました。カンドミノ合唱団の録音が「北欧の歌〜フィンランド民謡の花束」というタイトルでCDで出ていますね。演奏者の和田さんと向野(こうの)さんは、ステーンハンマル友の会の主宰とそのメンバーということで、それまでの歌曲はスウェーデン語で歌われていたのですが、この作品は、フィンランド語で歌唱されました。向野さんの歌唱は、さらさらと流れる水のように穏やかで、生活の場で口ずさんでいるような親しみがあり、素晴らしかったです。三度ペッティション=ベリエルの作品「コッパルフロイェルンの旅籠で」が歌われ、ピアノソロでステーンハンマルの「晩夏の夜」より第4曲が演奏されますと、春のイメージから夏のイメージを経て進行してまいりましたプログラムも秋へと差し掛かります。(つづく)







michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, March, 23, 2010 at 14:36:08 (JST)


スイーツタイムコンサート「美しき北欧音楽の調べ」その2



大森さんは、スウェーデンの伝統音楽を中心に北欧、アイルランドの伝統音楽を紹介する活動をなさっているフィドラー(ヴァイオリン弾き)で、私が、日本にこのような方がいらっしゃるのを知りましたのは、まだ最近のことです。。


最初に弾かれました曲は、スウェーデンのダーラナ地方に伝わる「イェルデビーローテン」という行進曲。続いてフィンランドのボスニア海沿岸部(スウェーデンと国境を接するあたり)の曲で「トクラクスによるポルスカ」。この曲は、フィンランドの民族楽師(ペリマンニ)であるトクラクスという人によって伝承された曲とのことで、北欧の伝統音楽には、こうした伝承者の名前が入った曲がいくつもあるようです。


大森さんは、北欧伝統音楽の魅力を「明るさと暗さの両面を備えているところ」とおっしゃっておられましたが、この曲も舞曲でありながら明るくなりきらない感じが漂っています。それから再びスウェーデンの曲で「おばあさんの婚礼ポルスカ」。これは、おばあさんが結婚するということで若い花嫁のイメージとは異なった力強さを感じさせる曲。そして、もうひとつ「ウッシャのポルスカ」という曲を演奏されました。



大森さんは、これらの3拍子の舞曲で、1拍目と3拍目にスタンピングを入れながらフィドルを弾かれましたのですが、こうしたことも、クラシックとは違う伝統音楽というジャンルを楽しむ要素のひとつです。。興味深かったのは、同じ3拍子でもそれぞれの曲で変則になっていること。解説で大森さんは、その違いを分かりやすくゆっくりとしたスタンピングで示してくださいました。


以下もスウェーデンの曲が続きます。「ハヴェロの結婚行進曲」。これは、スウェーデンのメーデルパッド地方のハヴェロ村に伝わり、教会で結婚式を挙げた新郎新婦とその一族が披露宴会場に移動する際に、列の先頭でフィドラーが奏でる習慣の曲で、田舎の結婚式の情景が目に浮かぶ素敵な曲です。スウェーデンのフィドラーの奏でる曲は、舞踏用の曲のほかにはこうした婚礼や葬送のための行進曲がほとんど全てを占めています。



「ポッセとイルヴァスの婚礼のワルツ」のあと、楽器をスウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパに持ち替えまして、「ヴェンデルのポルスカ」、「エクルンダポルスカ第3番」が、演奏されました。ニッケルハルパは、私は、観るのも聴くのも初めてでしたのですが、フィドルの指板に鍵盤がついている変わった楽器で、通常のフィドルで指板の弦を指で押えるところ、ニッケルハルパではギターのように構えて指板から下向きに飛び出した鍵盤を上に押し上げることで音を決める仕組みです。鍵盤がギターのフレットを押えるような役割をしていると思われます。演奏用の弦は4本ですが、そのほかに共鳴用の弦が12本張られているということで、鍵盤を押し上げながら弦を弓でこすって演奏するという何とも難しそうな楽器ですが、この日大森さんは、これをストラップで首からつるして演奏されました。


そして、最後に「ヘリエダーレンのショティシュ」〜ハーリングというスウェーデンとノルウェーの国境に伝わる曲を演奏されまして第1部は終了。(つづく)


   

michiyoshi


愛知県, 日本 - Monday, March, 22, 2010 at 17:28:17 (JST)


スイーツタイムコンサート「美しき北欧音楽の調べ」その1


皆様、こんにちは。3月13日(土)に久しぶりにコンサートへ行ってまいりました。実は、7日(日)にもアマオケの名古屋ムジークフェライン管弦楽団の第25回演奏会でシベリウスの「第6番」を聴いているのですが(指揮:森口真司さん)、木管が非常に苦戦した演奏で、残念ながら特に目を見張るところがありませんでしたので(シベリウスは前プロで、メインはホルストの「惑星」。私の感覚では逆のほうが望ましいです)、自分にとりまして目新しいこちらのコンサートにつきましてご報告をさせていただきます。


会場は名古屋、栄(さかえ)の宗次ホール。「そうじ」ホールではありません。「むねつぐ」ホールという室内楽用の小ホールです。’07年にオープンしました300余席の新しいホールで、実は、私は、このホールは初めてでしたのですが、構えは小さいですが、小奇麗で気持のいい空間でした。。とりわけモダンな造りのホールの白壁が印象に残っているのですが、ホールスタッフの人たちの挨拶の言葉にも温かみがありまして、とても満足な評価です。尾籠な話ですが、ついでに報告いたしますとトイレのボウルはフランス製。日本に居ながらフランスのトイレ、初体験!となりました。



時間を戻しまして、開演前の会場へ。開演は13時30分。この日のコンサートは2部構成で、第1部が「北欧伝統音楽の世界〜白夜の国の物語〜」と称しまして大森ヒデノリさんのフィドルの演奏。第2部が「北欧クラシック音楽の世界〜北欧の四季〜」で和田記代さんのピアノと向野由美子さんのメゾソプラノによりますピアノ曲と歌曲です。私の席は、2階2列目のほぼ真ん中でしたのですが、開演しましてからしばらくフィドルの音はすれど姿は見えず。どうしたのかと思っておりますと、フィドル奏者の大森さんが1階席の後部扉から登場、演奏しながら客席を縫ってステージに上がるという演出でしたようで、伝統音楽のお祭り的な要素を感じさせてくれるこの演出に気分は一気にリラックス。聴衆も手拍子です。ステージ上で一曲弾き終えました大森さんから改めまして挨拶があり、貴重なレクチャーを交えたコンサートが始まりました。(つづく)




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, March, 21, 2010 at 11:19:25 (JST)


S.Suda様、こんばんは。


昨日の今日でもう投稿のページがテスト開設されておりますのにびっくり。お仕事早いですね(笑)。

改めまして自分の原稿が掲載されますと何だか恥ずかしいですが、ゲストブックからの抽出掲載というスタイルは、投稿者といたしまして、雑誌掲載分が単行本になったような喜びがあります。書き下ろし(直接投稿)にも対応していただけますのも嬉しいです。


これは、いろいろな方からの投稿が期待できますね。


ページの文字が見易く、上から下に向かって続けて読めますのも統一感が出て良いと思います。


正式開設を是非心待ちにさせていただきます。


michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, March, 09, 2010 at 00:13:32 (JST)


こんばんは。
michiyoshi 様から頂いたカレワラにまつわる投稿を、新たに設けたテストページに置いてみました。
こんな形でよろしければ、これまでの長文の投稿を整理しておきたいと思います。
ご意見があれば、お聞かせください。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, March, 07, 2010 at 22:52:32 (JST)


S.Suda様、こんにちは。


「その2」の投稿が上手くいきましたので、調子に乗って「その3」を投稿してみたのですが、駄目でした。旧字が文字化けの誘因になっておりますのは、間違いないようですね。

ご提案に従いまして、メールでファイルを送らせていただきます。ご覧になっていただきまして、どうにか出来ますようでしたら大変お手数ですが、処置を宜しくお願い申し上げます。

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, March, 07, 2010 at 11:37:14 (JST)


michiyoshi さま。

せっかくの投稿が文字化けしてしまって、残念でなりません。
どうも旧字(?)が悪さをしているように見えますが。
ふと思いついたのですが、こちらにメールで送って頂けないでしょうか?
できれば、テキストをメールに添付の方が安全かと思います。

それにしても、随分古い資料をお持ちですね。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Wednesday, March, 03, 2010 at 21:46:40 (JST)


S.Suda様、申し訳ございません。

2月28日は、カレワラの日ということで、以前に文字化けの憂き目に会いました原稿を手直しして投稿を試みましたのですが、やはり駄目なようです。大変ご迷惑をお掛けいたしますが、投稿文の抹消をお願い申し上げます。本稿は、永久に蔵入りにいたします。重ね重ねの失態、誠に申し訳ございません。

michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, February, 28, 2010 at 16:57:45 (JST)


「森本覚丹とシベリウス〜『カレワラ』」その2

まずはじめに紹介させていただきますのは、昭和10年(1935年)に音楽雑誌『音樂世界』9月号(音樂世界發行所)に掲載されました文章です。作曲家研究という特集に寄稿されました「ヤン シベリウスの生涯」からの抜粋です。


ヤン シベリウスの生涯 (「音楽世界」昭和10年9月号より)

            森本覺丹

 去る2月29日に大敍事詩『カレワラ』出版百年記念祭を盛大に擧行したフインランドは、來る12月18日に大作曲家ヤン シベリウスの生誕70囘記念祝賀を國を擧げて催さうとして居る。邦友フインランドの爲、また我等の敬愛して止まないシベリウスの爲、眞に同慶の感に堪えず、玄に彼の小傳をものす次第である。

 (中略)

ヤン ユーリウス クリスチアン シベリウスは1865年12月8日、フインランドの内部地方のタワステフスといふ小さな町で生れた。彼の父はその地の聯隊醫であつた。彼は神童と云つたやうな種類のものでなく、その趣味や嗜好は普通大多數の子供と同じやうなものであつた。彼は幼い時からピアノを聞くことが好きであつたけれど子供で音樂の嫌ひな者は先づ無いのだから、敢えて珍しいことではない。彼の先祖たちの中には、殊に母系の方には秀れた音樂のアマチユアが數人あつた。彼の曾祖父マトヒアス アケルベルク博士は、卓越したチェロ奏者であつた。しかし、音樂を本職にしたものは一人も無かつた。

 (中略)

 シベリウスの音樂に就ての進歩が顯はれてきたのは、その町の軍樂隊長グスタフ レワンデルからヴアイオリンを習ひ始めた15歳の時以後である。フルフイエルムに據れば、その年の夏の間、シベリウスはフインランドの風光の最も美しい所の1つである近隣ワナヤヴエステイの森の中や湖の畔で、その自然の美しさによつて彼の心中に起こされた情緒を音樂で現さうとしてヴアイオリンをひつきりなしに奏き乍ら、屡々終日終夜を送つたといふことである。彼がまた學校オーケストラでヴアイオリンを奏き始めたのも、チェロを奏く弟のクリステイアン(現在ヘルシングフオールス大學の精神病學の教授)やピアノを奏く妹のリンダと共に室内樂の合奏を始めたのもその頃であつた。此等の事によつて彼の古典に對する知識と愛は深められ絃樂器の性質と能力に就て大いに得會するところがあつた。(つづく)




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, February, 28, 2010 at 15:45:01 (JST)


「シンシナティ交響楽団来日演奏会」〜庄司紗矢香のシベリウス〜その4



庄司さんは、この公演のプログラムに掲載されましたインタヴュー記事(文:柴田克彦さん)の中で、シベリウスの協奏曲の魅力につきまして次のように語っておられます。



「何といっても、フィンランドの言語、イントネーションとの連動ですね。色彩的、風景的な面でのフィンランドとの結び付きもありますが、それ以上にアクセントの付け方、うねりなどが言語と繋がっています。中でも第1楽章は、“暗い中での語り”的な要素が強く、ソロの“語り”が占める部分がとても大きい。全体としては長大な詩のようであり、また交響曲的な面も有しています」



以前、別のところで私は、ハンニカイネンを最高のシベリウス指揮者とさせていただきました上で、ハンニカイネンの指揮によるシベリウスの交響曲の演奏を「フィンランド語で話しかけられておりますよう」と書かせていただいたことがございますが、庄司さんが、シベリウスの協奏曲に同様な解釈を見出しておられますことを知りまして、何だかとても嬉しくなりました。


このインタヴュー記事によりますと庄司さんは、「私は幼い頃からジネット・ヌヴーが理想像で、彼女のシベリウスの録音も大好きでした。(以下略)」とのことで、またシベリウスの交響曲につきましても協奏曲と絡めまして「交響曲は、2番、3番、4番、・・・・・・中でも4番が大好きです。神秘的であり、大きな謎を問いかけている面があって、そこに惹かれます。でもヴァイオリン協奏曲は2番、3番に近いですね」と語っておられます。そして、これらの記述よりも先に、シベリウスの協奏曲の演奏につきまして「パガニーニ・コンクールのときに一度詰めた曲でもあるので、時間を置きながら演奏するといった感じです。そうした寝かせる時間も大切ですから」とおっしゃられています。


私は、ロンドン響との演奏を聴いて以来、庄司さんに是非シベリウスの協奏曲を録音していただきたいと思っておりましたが、この文章を読みまして、彼女がまだシベリウスを録音しない理由が、少しだけ分かったような気がいたしました。それは、作品の見方が通常とは違う次元に入っている庄司さんにとりまして、シベリウスの作品は、ご自身の中でまだまだ奥が深く、まだまだ変化の余地を残していると見ておられるのではないかということです。庄司さんには、早計にシベリウスを録音していただくのではなく、彼女の中で変化がきわまり、機が十分に熟しましたときに録音に臨んでいただきたいと思うようになりました。そのとき庄司さんは、一体どんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。(了) 



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, January, 11, 2010 at 10:54:17 (JST)


「シンシナティ交響楽団来日演奏会」〜庄司紗矢香のシベリウス〜その3


そして第3楽章。もはや庄司さんの勢いはとどまるところを知りません。指揮のパーヴォさんも体を打ち震わせるようにしてオケを鼓舞し、全力でこれを支えます。シンシナティ響のアンサンブルは抜群で、洗練されており、庄司さんとの息もぴったりでした。重音による感情の迸り。その演奏の何と短く感じられましたことでしょう。庄司さんのシベリウスは、身動きできない私の前をあっという間に駆け抜けていきましたのでした。


しばしの沈黙の後、私を含めまして皆が一斉に拍手。庄司さんは、演奏中に2、3度にこりとした程度でしたが、終了後は終始笑顔。鳴り止まない拍手の嵐に何度もステージに戻ってお辞儀をし、P席にもお辞儀を繰り返し、最後はパーヴォさんと手を取り合って私の観ております目の前で、浴びせられます喝采に笑顔で応えました。そして、アンコールにバッハの無伴奏ソナタ第1番を演奏。こちらも素晴らしい演奏で賛辞の拍手がいつまでもステージに送られました。



シベリウスを十分に堪能しました後、休憩を挟みましてこの日のもうひとりのソリスト、クリスチャン・ツィメルマンのピアノ独奏でガーシュウィンの作品を、更にバーンスタインの作品を楽しみました。私は、普段アメリカの音楽はほとんど聴かないのですが、この日の演奏は、どちらも楽しさが前面に出ておりまして、まさに「音楽会」といった感じで楽しめました。


蛇足ですが、バーンスタインの「ウエストサイドストーリー」よりシンフォニックダンスを聴いておりまして、子供のころに観ておりました特撮番組「怪獣王子」の音楽にそっくりなのに驚いてしまいました。番組の主題歌に現れます打楽器のリズムや、〜恐竜の頭にまたがって 七つの海でもひとまたぎ〜という歌詞の部分のメロディーが、そっくりそのまま入っております(「怪獣王子」を知らない若い方は、動画サイトなどで検索してみてください)。さては、バーンスタイン、「怪獣王子」をパクっ・・・いえ、「怪獣王子」を観てこの作品を着想したのかと思いましたが、あとで調べてみますとバーンスタインの方が先でした。「怪獣王子」の方が、影響を受けた?のですね。(つづく)



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Monday, January, 11, 2010 at 10:37:12 (JST)


「シンシナティ交響楽団来日演奏会」〜庄司紗矢香のシベリウス〜その2




さて、黒シャツと黒パンツ姿で指揮台に立ちますネーメの息子の合図で、オケの弓運動の始まりです。心ここに在らずといった感じでぼんやりと天井を見つめる庄司さん。やがて静寂の中から浮かび上がる彼女のヴァイオリン。滑らかでやや甘さを含んだ深みのある音がシベリウスの旋律を奏でます。顎に当てられました白い布がドレスの色と相俟ってフィンランドカラーを形成いたしております。この日の庄司さんの楽器は、以前使用しておりましたストラディヴァリウス「ヨアヒム」からストラディヴァリウス「レカミエ」に替わっておりましたが、私は、これは、庄司さんに合っていると思いました。


独奏ヴァイオリンによる始めの主題が終わり、曲が、オケに引き継がれますと手にした楽器に頬擦りするように耳を寄せる庄司さん。その表情から魂は、すでに異世界に入り込んでいるといった感じでしたが、傍らの名器を通じてオケの些細な音までも逃さず、全てを聴き取っているように見えました。─── そんな彼女のシベリウスは、音のひとつひとつに強弱や抑揚といった個性が与えられました類稀な演奏で、ロンドン響の時から大きく変化しましたその表現に私は、心を奪われ、庄司さんが最後の1音を弾き終えるまで身動きできませんでした。


特に凄かったのは、第1楽章の終盤。中盤に現れますカデンツァの前の独奏ヴァイオリンの穏やかなメロディーからのトリルを受けてオケが盛り上がっていきます部分を再現いたします箇所で、独奏のトリルのあとそのままソロヴァイオリンが激しく駆け巡る部分(ヌヴー(Vn)盤で14分07秒あたりから)。唸りを上げてクライマックスに突き進む「レカミエ」!!私の席は、1階席の前から2列目、ステージに向かいまして左寄りの中のひとつでしたが、これほどまでに「唸るヴァイオリン」といいますものを初めて体験いたしました。まさに空前絶後の演奏でした。


壮絶な第1楽章のあとの第2楽章は、愛らしい女性の優しい語り。・・・と思いきや、ここでも庄司さんのヴァイオリンによります類を見ない濃厚な独白が、滔滔(とうとう)と展開されました。それは、決して芝居じみた、あるいは小芝居と言いましたものではなく、真に歳月を経て悲しみを幾重にも背負ってきた女性が、身の上を語るといいました感じで、背負っているものの大きさがひしひしと感じられます最高の技芸によります語りです。(つづく)





michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, January, 10, 2010 at 11:24:32 (JST)


「シンシナティ交響楽団来日演奏会」〜庄司紗矢香のシベリウス〜その1



皆様、こんにちは。

既に昨年のこととなってしまいましたが、’09年10月29日(木)に聴いてまいりました上記演奏会の様子を記録しておきたく、投稿させていただきます。



プログラムは、コープランド:「市民のためのファンファーレ」、シベリウス:「ヴァイオリン協奏曲」、ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」、バーンスタイン「ウエストサイド・ストーリー」よりシンフォニックダンス。シベリウスの独奏は、庄司紗矢香さん、指揮は、パーヴォ・ヤルヴィさんです。開演は、18時45分。平日ということで、仕事を一時中断いたしまして、会場であります愛知県芸術劇場コンサートホールに駆け込みました。思い切りアメリカンなプログラムの中のシベリウス、果たしてどんな響きになりますのか期待に胸膨らみます。



華やかな雰囲気のコープランドの作品が終了いたしますと藍色の長いドレスの裾を引きずりながら庄司紗矢香さんが、ステージに登場いたしました。それまでメディアで見かけておりました清楚なストレートヘアと打って変わりまして、ボリュームを出しました艶やかなウエーブヘアで、いきなりのサプライズインパクトです。



庄司さんが国内でシベリウスを弾かれますのは、’04年のロンドン交響楽団の来日演奏会(指揮/コリン・デイヴィス)以来です。私は、そのロンドン響との演奏を岡山の公演で聴く機会がありました。当時21歳でした彼女の演奏は、たおやかで少女らしい甘酸っぱさを携えた表現と大人びたテクニックが絶妙に入り混じりまして大変に素晴らしいものでしたのですが、あれから5年。ヴァイオリンを片手に狭い歩幅でやや急ぐように登場しました当時の姿と比較いたしましても、すっかり大人になりました庄司さんの容姿に彼女の中の変化を感じとることが出来ました。(つづく)




michiyoshi


, 愛知県 日本 - Sunday, January, 10, 2010 at 11:06:44 (JST)


「謹賀新年」



S.Suda様、皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



S.Suda様、トップページの写真が変わりまして、気分も新たですね。今年も細々と(ちょっと控えめ)シベリウスを聴いていきたいと思います。 BISの大全集は、発売が遅延ですか。私は、相変わらず購入を控えておりますので、直接の影響はありませんのですが、残念なニュースですね。

「春の歌」・・・、旧版といいますのがS.Suda様らしいですね。



皆様、こんにちは。

年が明けまして、早速シベリウスをいろいろとお聴きになられましたことと思います。私の新年の1曲目は、皆様への秘盤の紹介を兼ねまして、音詩「トゥオネラの白鳥」Op22-2でした。どこが秘盤かと申しますと、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、シカゴ交響楽団といいます組み合わせです。ブロムシュテットのシベリウスCDは、サンフランシスコ響との録音しかないと思っておられます方には、ちょっとしたドッキリ情報になりましたのではないでしょうか。



種を明かしますとライブ録音(演奏は'91年7月)を収録いたしましたシカゴ響の自主制作盤なのですが(タイトルは、「CHICAGO SYMPHONY ORCHESTRA・Soloists of the Orchestra・From the Archives VOLUME 15」CSO CD01-2(2枚組み))、2001年の盤ですので、現在入手できますかどうかは分かりません(蔵出しで申し訳ございません)。



演奏は、・・・輝くイングリッシュホルン、まばゆいチェロ、きらめくハープ(ちょっとオーバーでしょうか)。艶やかで、他ではちょっと聴けないシベリウスです。私の中で、数ある同曲の録音の中でもベストを争います。ひとことで申しますなら「絶品」。



本年が、皆様にとりまして輝く1年になりますように。



michiyoshi


, 愛知県 日本 - Tuesday, January, 05, 2010 at 22:59:35 (JST)


あけましておめでとうございます。
今年一番には何を聞かれたでしょうか?
私は、やはり「春の歌」(旧版)にしました。

久しぶりにトップページの写真を変更してみました。
なんとなく、進行中のシベリウス全集のジャケットを思わせるでしょう…?

ところで、BISのシベリウス大全集 「JEAN_SIBE」 まで並んで
その後しばらく音沙汰がないと思ってホームページを覗いたら、
いつの間にか最後の「S」の巻の発売予定が2011年8月になっていますね???
第一巻の案内では、2010年3月で全部揃う予定だったのに……

新年からトホホの情報でした。

S.Suda

tapiola@jcom.home.ne.jp
さいたま市, 埼玉県 日本 - Sunday, January, 03, 2010 at 21:54:08 (JST)


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