淡水二枚貝飼育 

 淡貝研 珪藻培養  NRPsys  水槽 
 タナゴ飼育 産卵母貝槽  シジミ繁殖

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二枚貝の生息地

二枚貝への給餌

飼育槽の水温管理

冬季の管理

低層生息魚類との共棲

二枚貝の死因

水槽の水換え

  • 稚貝採取(2004年4月)
    閉鎖環境飼育での産卵ドブガイ稚貝。
    殻長:22mm、19mm、17mm

  • 成長記録(2004年4月)
    閉鎖環境飼育1年経過後の成長肋です。
    画像やや不鮮明ですが、後縁、腹縁が黒く見える部分が成長した肋です。
    ヨコハマシジラガイマツカサガイ
    第15回淡水貝類研究会研究集会の講演要旨より、抜粋掲載しました。
          
    マツカサガイの鰓構造の性差がアブラボテの産卵に及ぼす影響
       山本 純子・近藤 高貴(大阪教育大・自然研究)

     コイ科タナゴ亜科に属する種は淡水二枚貝に産卵する習性があり,
    その中でもアブラボテTanakia limbataは
    マツカサガイPronodularia japanensiaを産卵母貝として好んで利用している(Kondo et al 1984,福原ほか 1984,1998)。
    Mills et al (2005)は,タナゴの卵仔魚の吐き出し率に鰓構造の差が影響していることを示唆した。
    マツカサガイの鰓の隔膜間距離は,内鰓では雌雄差はないが,外鰓では雌の方が有意に狭かった(明神・近藤,2008)。
    そこで本研究では,
    マツカサガイの鰓構造の雌雄差がアブラボテの産卵母貝選択に
    影響しているかどうかを明らかにしようとした。
     実験に使用したマツカサガイ及びアブラボテは奈良県桜井市の用水路で採集したものである。
    大水槽(200p×200p×60p)の中に5つのメッシュ水槽(50p×80p×40p)を設置し,
    砂利を敷いた5つのバット(35p×25p×6cm)の中に個体識別したマツカサガイを3~4個体ずつ入れて
    各メッシュ水槽の底に置いた。
    さらに,アブラボテを雌雄混合で20匹程度それぞれのメッシュ水槽に入れた。
    水温をほぼ一定(25.0~29.0℃)に保ち,
    6月15日から約2週間そのままにしてアブラボテに産卵させた。
    その後,別に用意した水槽(70p×100p×30p)の中に,
    水面から少しだけ上部が出る程度に高さを調節した小網(8p×6p×5p)を設置し,
    そこにマツカサガイを1個体ずつ入れた。
    水温をほぼ一定(19~24℃)にして,
    それぞれの小網の中で見つかった卵仔魚を毎日取り出し,固定した。
    その際,網の底に沈んでいる卵仔魚は貝によって吐き出されたもの,
    網の中で泳いでいる仔魚は泳出してきたものと判定した。
    卵仔魚が出なくなった1ヶ月後に,
    マツカサガイを計測・解剖し,雌雄の判定を行った。
     実験に用いられたマツカサガイは雄11個体(殻長:41.1~47.8o),雌6個体(殻長:39.8~48.0o)であった。
    1つだけ雄のマツカサガイしかいなかった水槽はあったが,
    他は雌雄混合していた。
    見つかった総卵数は,雄の貝に330卵(4~46卵),雌の貝に87卵(1~27卵)で,
    雄の方に有意に多く産卵していた(U=11, p<0.05)。
    泳出した仔魚数は,雄で236頭(0~34頭),雌で24頭(0~10頭)と雄の方が多かった(U=6.5, p<0.05)。
    これらを基にして算出した生存率は,
    雄が0~89%(平均71.5%),雌が0~100%(平均27.6%)と,やはり雄の方が高かった(U=16, p<0.05)。
     以上のことより,
    アブラボテは貝の雌雄を判別し,
    マツカサガイの雌よりも雄を産卵貝として選択していることが明らかになった。
    雄の貝に多く産卵していたのは,
    外鰓の隔膜間距離が狭い雌には産卵しにくかったためかもしれない。
    一方,産卵された卵の生存率が雌で低いのは,
    雌は保育している幼生を吐き出すように,
    タナゴの卵仔魚も雄よりよく吐き出すという行動の違いによる可能性が考えられる。