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淡水二枚貝母貝浮上稚魚(Fry)の管理
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秋産卵種は、9月〜10月に産卵し
翌春の5月〜6月に二枚貝より浮上します。
春産卵種は、4月〜6月に産卵し5月〜7月に二枚貝より浮上します。
(タイリクバラタナゴは例外)
二枚貝より浮上した稚魚は他の魚類の格好の餌となります。
タナゴの親も採餌する事が有ります。
従って、
浮上期は、産卵母貝と共に別水槽に隔離する必要が有ります。
又、ポンプに拠る循環を行うと給水口に吸込まれる事が有ります。
そのため、循環濾過(物理濾過)は行いません。
稚魚の飼育期間はエアレーションをお勧めします。

浮上稚魚の飼育に失敗する主な原因は
生物濾過(硝化還元)が構築できていない為に
稚魚が白点病や尾ぐされ病を発症する事です。
適切な処置を施さないと全滅します。
生物濾過床材ミネラルサンドは、
稚魚飼育環境構築に有効な床材です。


二枚貝より浮上した稚魚(カネヒラ)です。


稚魚は、産卵母貝から飛び出すと暫くは
母貝の上部で仲間と群を作り遊泳します。
稚魚は母貝の中では、卵黄を栄養源に成長します。
浮上して2〜3日は、腹部に蓄えた卵黄を消化しますが
消化し尽くすと、底砂の微生物等を採餌します。
水槽等の閉鎖環境では、
対象稚魚に拠りますが、大型種のカネヒラの場合
植物プランクトンや動物プランクトンの給餌が必要です。
稚魚の浮上、1週間後から
培養植物プランクトン Phy-M 及び
培養動物プランクトン Zoo-M  の投入が効果的です。
画像は、ミネラルサンドのデトリタス部に繁殖した
微小ベントス類(含む珪藻類)等を採餌している様子です。


浮上後、20日頃には、
稚魚の背ビレにタナゴ特有の黒点が
肉眼でも視認出来る様になります。
腹部も膨らみを見せ始めます。


この頃より、  Vff  の給餌が効果的です。
Vff は、水分を加え指先で捏ねて
少量づつ給餌します。
水中で落下と共に砕け散る程度にします。


Vff 採餌に拠り腹部も金魚の様に
張裂けんばかりです。

1ヶ月後には、腹部の膨らみも立派になり
給餌するVffを貪欲に採餌します。

約40日後、体長約3cm位に成長します。
成長期のため採餌量が多く
タナゴとは思えない立派な腹部の膨らみです。
物理濾過を使用していない為
透明度が低下しています。

約2ヶ月後、
体長も5cmを超える固体も出てきます。
腹部の膨らみも更に立派!
Vffを貪欲に採餌します。

約3 ヶ月後、
背ビレのタナゴ斑も消えて、
オスのシリビレも着色し始めます。
成魚の体形が整いつつ有ります。
Vffの効果が体高、アゴ部の福与かさに現れています。



盛夏を迎え、
水温上昇と共に食欲も旺盛になり
一気に肥大します。
オスの婚姻色も色濃くなり、
メスの産卵管が視認出来る様になります。
9月に入ると産卵体制も整いますので、
産卵母貝を投入した産卵環境水槽へ移動します。