タカさん大いに語る!

 

 

 

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日々早々
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   「日々早々」 (5月28日号)

       今日のテーマ:  イソップも言っている

「日々早々」とは:月曜から木曜は時事問題などを中心にタカさんが大いに語ります。主に金曜日は、季節の話題、或いはタカさんの趣味(読書、宇宙物理学、生物学、植物、歴史、旅行、美術鑑賞、料理、競馬、etc)など気ままな題材をもとにしたエッセーです。

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タカさんの読書日記

多様なジャンル(言い換えれば「乱読」)からの厳選読書評です。週2-3冊の割合で掲載しています。この書評を読めば、「読んだふり」が出来るかも。

タカさんの読書日記

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 タカさんの読書日記:   

5月27日更新の4冊は:

ペンローズの〈量子脳〉理論 ロジャー・ペンローズ 筑摩書房

日本人の死生観を読む 島薗進 朝日新聞社

複雑系の世界 メラニー・ミッチェル 紀伊国屋書店

底抜け合衆国 町山智浩 筑摩書房

5月20日更新の4冊は: 

冬の灯台が語るとき ヨハン・テオリン 早川書房

藤澤清造短編集 西村賢太編 新潮文庫

牡蠣と紐育 マーク・カーランスキー 扶桑社

謎の1セント硬貨 向井万起男 講談社

最近掲載の中で特に推奨するのは

私の箱子 一青妙 講談社

資本主義が嫌いな人のための経済学 ジョセフ・ヒース NTT出版

複雑で単純な世界 ニール・ジョンソン インターシフト

時間の正体 郡司ペギオ-幸夫 講談社   

物語 近現代ギリシャの歴史 村田奈々子 中公新書

動的平衡2 福岡伸一 福岡伸一   

アライバル ショーン・タン 河出書房新社

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―――日々早々―――

イソップも言っている

ギリシャの総選挙後行われた連立協議は結局、決裂し再選挙が行われることになった。再選挙では財政緊縮策反対を唱える急進左翼連合が、更に議席数を伸ばすのではないかとも言われており、一方、ギリシャ救済の条件として緊縮財政実行を迫るユーロ連合との決裂、すなわちギリシャのユーロからの離脱も現実味を帯びてきた。

既に、ギリシャの旧通貨であるドラクマ紙幣の印刷も秘密裏に進められているともいわれ、市場はギリシャのユーロ離脱(というよりも追放といった方がよいかも)に備え大混乱状況に陥っている。

もし、あなたがギリシャ人でギリシャの銀行に貯金を持っているとしたら、何ヶ月後かにはあなたの貯金がほとんど価値のないドラクマに変わってしまうのを指をくわえて待つしかないとは思わないだろう。当然、今の内にあなたの貯金をユーロの現金で手元に確保し、場合によってはドイツの銀行に預けなおそうと考えるに違いない。

実際、ここ2週間ほど、ギリシャでは貯金の引き出しが猛烈な勢いで進行しており、各銀行では取り付け騒ぎの一歩手前といった状態だという。

このままの状況が続けばギリシャのみならず、ユーロその物の信頼も大きく揺らぐに違いない。〈既に大きく揺らいでいる〉

そんな騒動になる前にドイツがギリシャ切捨てに走ろうとするだろうという推測も益々現実味を帯びてきている。

そんなギリシャだが、先日行われた世論調査では「ユーロ残留希望」の国民が78%だったという。すなわちギリシャ人は「ユーロには残りたいが、緊縮財政は嫌だ」という世論が多数であり、ポピュリズム政党はこの「民意」を捉えようと、「成長と財政再建の両立」などという、史上、どんな政府も為しえたことのない政策を掲げている始末。(日本の民主党も、こんなことを掲げて政権の座に着き、結局、日本をめちゃくちゃにしたことをギリシャ人に教えて上げたかった) 

そうそうそういえば、フランスで新大統領になったオランド氏も、「緊縮財政と経済成長を両立させる」という明らかに虻蜂取らずな政策を掲げているが、こんなおバカな政策が上手く行く訳もないだけに、他のユーロ諸国もギリシャの事ばかりを嗤ってはいられない。(イソップは3000年前に「アリとキリギリス」の寓話の中で、「享楽的生活と堅実さは両立しない」と言っているというのに)

ギリシャの哲人プラトンは2500年以上前に民主主義が進むと衆愚政治に陥る、と喝破しているが、ギリシャやフランスはまあ曲がりなりにも民主主義国であることは間違いないだけに、このプラトンの説は正しかったということになりそうだ。

日本の政治状況も、民主党政権といい、野党、そして維新の会にしても要するにポピュリズムに踊ったおバカ政治(衆愚政治)に陥っている。

日本の政治も、衆愚政治だということは、プラトンの論法の逆説からすれば「日本の民主主義は進化している」ということにもなる。

そうだとすれば喜ぶべきことなのかも知れない。

5/27/12 9:00pm S.T.


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