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すべて木製パネル(ほとんどB3か、A3サイズ)にケント紙を水張りして、ガッシュ(不透明水彩
絵の具、ポスターカラーみたいなもの)でぬっています。完成品を、デジカメでパソコンに
取り込んでいます。ただ、パソコン画面上ではオリジナルの色味が忠実に出ていないのが残念です。
ガッシュでアニメ(セル画)風にぬるという、なんともオリジナリティのかけらもない絵ですが、
どうぞ、おつき合いくださいませ。
下描き:
まず、鉛筆で下描きします。毎回思うのですが、下描きの鉛筆のラインが一番色っぽいんですよ
ねえ。背景に下描き中に思い付いたタイトル、「イイ女はなに着たって似合うのよ!」が書き留め
られています。
(所要時間:3時間ぐらい)下描き
トレス:
ペン入れは、ピグマを使っています。0、05mmから2mmまで使い分けています。新宿の
「世界堂」で1mm、2mm、3mm、そして筆ペン仕様のピグマを見つけた時はひっくり
返りました。「こんな便利なピグマがあるのかー!」近所の文房具屋さんには0、8mmまでしか
売ってなかったもので。
(所要時間:10分ぐらい)トレス
色トレス(色鉛筆下ぬり):
セル画でいう色トレスは、普通のなんの変哲もない、三菱のポリカラー12色の色鉛筆を使って
います。どんな色でぬるか考えて「1段落ちる色、2段落ちる色」のところだけ、ぬる絵の具と
似ている色の色鉛筆で薄くサッ、サッとぬっていきます。この段階で終わってもけっこう味があり
イイ感じの絵でしょう?
(所要時間:20分ぐらい) 色トレス
背景:
キャラクターにマスキングシートを貼ってから、ガッシュでぬります。この時、絵の具をぶ厚く
ぬり過ぎるとマスキングシートをはがした時、キャラ主線と背景の境界に段差が出来てしまい、
後々の作業に支障をきたすので、背景を薄くぬるように心掛けていますが、これがけっこう
難しい。ちなみに、背景に失敗したら、シャワーで洗い流します(笑)。不透明水彩絵の具だから
出来る荒技です。
(所要時間:1時間ぐらい)背景
キャラクター彩色(1段階):
いよいよキャラクターのぬりに入ります。まずホワイトからぬります。(唯一の例外は白目です。
画竜点睛の言葉どうり、目は最後にした方が作業しやすいです。)その次はキャラの肌色です。
これはガッシュのホワイト、コーラルレッド、イエローオーカー、バーントシェナーの
4色を混ぜて肌色を作ります。割り合いはカンとしか言い様がありません。2度と同じ配分が
出来ないので(同じ色は作り出せない)けっこう多めに作ります。それでも途中で絵の具が足りなく
なる恐怖感がついてまわります。とにかく、キャラの肌色は作品の出来を1番左右する要因なので
失敗するのなら、まだシャレになる段階で、というネガティヴなんだか、なんだかわからない
判断から肌からぬります。
キャラ彩色(1段階)
さて、私の絵は「アニメ風にぬる」と言うのが最終目標のため 筆跡(ふであと)をいかに
残さずぬるか(とくに肌色)が最大の見せ場です。 (セル画ならセルの裏側からぬりさえすれば
いいのですが、透明っていいな)まず、紙の表面に水をスッとぬってやり、絵の具のノリを
よくします。そして平筆で、なにも考えず一心不乱に色鉛筆で入れた色トレス線に沿ってぬって
いきます(絵の具の溶き具合いも大事です)。線と線のパーツ間をぬる間は、いかなることが
あろうと、作業を中断できません。途中で乾くと修復不可能な筆跡(ふであと)が残って
しまうからです。薄い色(ノーマル色)が、乾いたら、次に濃い色(1段落とし色)をぬって
いきます。濃い色を先にぬってしまうと、上に薄い色をぬった時、下から濃い色がにじみ出て
きます(このあたりはセル画の彩色方法と逆です)。濃い色なら不透明水彩絵の具の利点で
薄い色は出てきません。あと、大切なのは、絵の具を厚くぬり過ぎると、ひび割れるという点。
ひび割れたら最後、修正しても段差ができます。失敗です。
そして、最終的に完成するまで、混ぜ合わせて作った絵の具を乾燥させずに保管しておくという
点も重要。よく活用しているのが、紙コップやゼリーの空き容器。パレットより絵の具を溶き易く、
口をラップで塞ぎ輪ゴムで止めれば乾燥の心配もいりません。
最後に、ブラックと、目をぬって彩色完成です。(瞳の色はいろいろぬっている間に決めます。
瞳の色だけは色トレスの時点でも白紙です。)
(所要時間:6時間ぐらい/絵の具が乾くのに時間かかる)キャラ彩色完成
修正トレス:
さて、この段階では前サンプルを見てもらえば分かるようにキャラのトレス線は、ほぼ絵の具に
ぬり潰されており、実際のセル画を裏から見たような状態です。(セル画なら表から見て、
「ああ、きれい!」で済むのですが、なにせ透明ではないので・・)
ここからは特に根気のいる作業になります。そう、埋まったラインをもう1度ピグマでトレス
(掘り起こす)していきます。このとき手の脂が付かないように、ティシュを手の下に敷いてから
なぞっていきます。案の定、ピグマの先端に絵の具が詰まり、その度に水に漬けて洗ったり、
試し描きしたり、ティシュで拭き取ったり、どうしようもなく面倒くさく、「なんで、おれ、
こんなややこしい事してるんだ!」と思ったりします。
もちろん、完璧に寸分の狂いなくトレスする事は不可能なので、はみ出したりしますが(この時、
背景を分厚くぬり過ぎてキャラ主線との段差を作ってしまっているとピグマを操るのが至難の技に
なってしまいます。背景とキャラの境界線のトレスは細心の注意が必要です。背景側にずれない
ようにするのがポイントです)、はみ出したラインは、その上から絵の具をぬって隠し(ごまかし)
ます。やはり不透明水彩絵の具だから出来る芸当です。もちろんトレスするペン(ピグマ)は
耐水性であるというのは言うまでもありません。
この、失敗トレスと絵の具で覆い隠す作業を何度かくり返し、完成と なるわけです。
(所要時間:2時間ぐらい)修正トレス
完成:
後は、木製パネルの周りを黒の紙テープで貼って、表面にビニールシートを被せてピンっと張って、
パネルを裏返しシートをホチキスで止めて、パネルの裏に絵のタイトルと、完成年月日、サインを
入れて完成です。(所要時間:30分ぐらい)
(トータルで、この程度の絵なら1日あれば完成します) 完成
どうです、読んでるだけでイヤになるでしょう(笑)。かなりの根気とカンが必要な描き方なので
あまりお勧めできませんが、セル画らしく見栄えは、かなりのものです。ただ、やはり、
この描き方だと誰が描いても 同じになってしまうので、全くオリジナリティがないのが長らく
自分の コンプレックスになっていました。そう思いつつも100を超える作品をいつの間にか
描いてしまっていました。
やはり自分に合ってたのでしょうか。
今後は、もう自分でもこの描き方を卒業して、パソコンを買った事だしパソコンで絵を描いてみる
つもりです。絵の具代金いらないし、失敗してもキープ残ってるし、背景を分けて描けるし、
パネルサイズ選択失敗せずに済むし(笑)、絵の具の残量を気にしなくていいし(大笑)
絵の置き場所に困らなくていいのも(パネルはかさばる)いい。まあ、たまに陽気の加減で
パネルで描くかも知れませんが、もうデジタルでしか描けなくなってたりして・・そんなことないか。
それぞれの作品タイトルの右側に、もとのパネル絵のサイズを載せています。CGの場合は「CG」
パネルサイズの説明:単位はミリメートル(おおよその値です)
「B-1」(たて1025、よこ730)![]()
「B-2」(たて730、よこ515)
「B-3」(たて515、よこ365)
「B-4」(たて365、よこ260)
「A-1」(たて840、よこ595)
「A-2」(たて595、よこ420)
「A-3」(たて420、よこ300)
「F-10」(たて530、よこ455)
「F-8」(たて455、よこ380)
「F-6」(たて410、よこ318) 地上に戻る
「ジャケット」(たてよこ共300)
「P-15」(たて655、よこ502)