座右の銘
16世紀のフランスに、アンブロアス・パレーという外科医がいました。彼は医学界の権威にとらわれず、患者さんをよく診察し、己の知識や技術を誇ることなく謙虚に博愛心をもって病気の治療をしました。そして、「Je
le pansay et Dieu le guarit(われは包帯するのみ、神が癒したもう)」という名言を残しています。
近年、医学は進歩し、技術も格段に向上しました。しかしながら現在の医療は患者さんたちにとって決して満足のいくものにはなっていません。むしろ、連日のように報道される医療事故や医療ミスにより医療に対する信頼は地に落ちています。一体何故こうなってしまったのでしょうか。原因はいろいろあると思いますが、私は、医師が己の知識や技術を過信して謙虚さを忘れ、病気ばかりを見て人全体を見ておらず、患者さんとの心のつながりも失ってしまったのがその最たるものと考えます。本来、人間には病気やケガから治ろうとする力を持っています。医師はそれを妨げるものを除き、患者さんの自然治癒力を最大限に引き出すのが使命です。決して医師が病気やケガを治しているのではありません。もし治していると思ったらばそれは思い上がりです。
私は職員とともに、パレーの残した言葉を肝に銘じ、謙虚な心を持って患者さんや家族の方たちとのふれあいを大切にしていきたいと思います。私たちにできることは微々たることかもしれませんが、皆様の健康の維持や病気やケガからの回復のお手伝いができれば幸いと考えています。
どうぞ気軽にご相談ください。
2005.8.5.更新