カウアイ島旅行記

3日目 カウアイ島観光


 今日はオプションでカウアイ島の観光をする。カウアイ島はオアフ島の隣にある島で人口は約57,000人、面積は160平方キロメートル、ハワイ諸島で4番目の大きさの島で佐渡島より少し小さい。

 5時半に集合ということなので4時に目覚ましをかけ、念のためフロントにモーニングコールを頼んでおいたのだが、それでも寝坊してはいけないと気になってよく眠れなかった。今日もヒルトンハワイビレッジに行って迎えのバスに乗る。バスはあちこちのホテルを周って客を乗せ6時45分にようやくホノルル空港に到着した。昨年のテロ事件以来検査が厳しくなっていてパスポートと搭乗券のチャックを3回も受けてからアロハ航空の119便に搭乗する。自由席なのでほとんどの席が塞がっていて後方の通路側の席を見つけて座る。

 8時10分離陸、眠くて外を眺めるゆとりがない。途中グァバジュースが1回出て20分ほどしてポートアレン空港に到着した。ここでガイドの田部さんに案内されて迎えのバスに乗り込む。あいにく雨が降っていて肌寒く、周りの山はガスでかすんでいる。 


カウアイ空港

 まずオバエカアの滝に向かう。道の右側には年間降水量13,000mmから15,000mmもあるという世界1雨の多い山があるがガスでまったく見えない。道の正面には大きなお腹の女性が上を向いて横たわっている姿の山があるというが、これもガスの中である。

 ワイルア川の河口近くの海辺で下車する。ここではブルーハワイのロケが行われた。近くにココパームズホテルがあったが1992年に襲った風速80mのハリケーンで大きな被害を受けて閉鎖されてしまった。ホテルの庭には4000本のヤシの木が植えられていたが、ヤシの木は弾力があるので80mの強風にも耐えたという。ヤシの木の寿命は130年あるが、根元には次の世代のヤシが植えられていて1mくらいの高さまで育っている。カウアイ島では自然の景観を保つため建物は4階までしか建てられないという。4階は椰子の木の高さに相当する。例外の高層ビルもあるが海側からだけしか見えないところに建っている。

 9時20分オバエカアの滝に到着した。2本の滝が並んで流れているが近くには行けない。バスを降りると雨が本降りになっていてかなり寒い。3ヶ月ほど前に滝のしぶきに濡れて故障したデジカメを修理に出したら3万円以上かかってしまったので、撮る時だけショルダーバッグから出したがそれでもかなり濡れてしまった。


オバエカワ滝

 続いてシダの洞窟を見に行く。この洞窟は船に乗らないと近づけないのでワイルア川沿いのワイルア・マリーナでバスを降りる。船着場近くの売店に使い捨てのレインコートが売られていたので早速買う。税金とあわせて1枚1.14ドルであったが風除けになり、寒さしのぎにもなって役に立った。

 船が出港するとハワイ音楽の演奏が始まった。女性のミュージシャンが2人いたがいずれも超肥満体だ。欧米では若い女性はスマートで中年になると肥ってくる人が多いが、ハワイでは若いうちから超肥満体の人が多い。おいしいものを腹いっぱい食べてのんびり暮らしているから肥ってしまうのだろう。

 
ハワイ音楽の演奏           観光船

 前方に山が見えてきた。昔男の子が生まれるとこの山の麓に臍の緒を4日間置いておき、ネズミがかじった跡があると悪い子と見なされてイケニエにされてしまった。このテストで80%以上の男の子が殺されたという。
 川岸に藁葺きの家があった。映画のロケに使われた家だという。ハワイ諸島では映画やテレビのロケがあちこちで行われている。

 
男の子を試験した山          藁葺きの家

 観光船の脇にカヌーに乗ったグループがいた。カヌーで観光するコースなのだろう。川岸には黄色い花を咲かせた丸い葉の木が密生している。アカラウウの木と言い、朝の黄色い花を咲かせ夕方になると赤くなって夜にしぼんでしまうというが、中には赤い花も残っていた。

 
カヌーに乗った観光客         アカラウウの木

 20分ほどで船着場に到着した。ここからジャングルの中の小道を歩く。道端には野生化した鶏がたくさんいる。ハリケーンのときに鶏小屋から逃げ出した鶏の子孫で餌が豊富で天敵がいないので増え放題だという。一度全部捕まえて近くの小島に移したが、野生化すると飛べるようになるので戻ってきてしまったという。

 
ジャングルの中の道         野生化した鶏

 洞窟に近づくと前のグループが洞窟の中に入っているので手前で5分ほど待ってから中に入る。洞窟は意外と浅く奥行き5mくらいしかない。かってここでは王族の結婚式が行われたというが、今は日本人の多くのカップルが式を上げている。

 
シダの洞窟         シダ

 我々が全員洞窟の中に入ると々船に乗ってきたミュージシャンがハワイ音楽の演奏を始めた。ここで結婚式を挙げるときも同じようにミュージシャンが演奏をするが、カップルは感激して涙を流すという。


ハワイ音楽の演奏

 乗船所に戻りバスに乗ってゴルフ場まで行き、クラブハウスで昼食をとる。ビュッフェ式だったのでマラソンに備えてエネルギーを蓄えようと2人前くらい食べてしまった。


クラブハウス 

 食後は島の西側に向かい、最初にハナペペの谷を見る。切り立った絶壁の赤い色が目に染みる。この谷ではかって日系人が米を作っていたという。


ハナペペの谷

 ハナペペの谷を出て20分あまり走った後、山道を登り始める。道端には立ち枯れした木が目立つ。ハリケーンにやられたのだ。白樺に似た白い肌の木が多く見られるが、紙の木と呼ばれ肌を触ると柔らかいそうだ。この木は白樺とは逆に縦に剥けるという。ユーカリの木もたくさん見られるが、大きな木はハリケーンで倒されしまっている。
 高度を上がるにつれユーカリに似た三日月型の葉をした低木がたくさん見られるようになり、ボトルブラッシュを小さくしたような白い花を咲かせている。ハワイ原産のコアという木で固いので家具に使われれているという。 


コアの花

 スモモの木も見える。6月から7月にかけて実がなり、採り放題だと言う。ピンク色のジュースができるグアバ、オレンジ色のジュースができるリリコイ、林檎、枇杷、梨、柿などこの辺りでは果物がたくさん採れるという。ハワイには蛇と烏がいないが、昆虫も甲虫や蝉がいない。蜻蛉や蝶は大型のものがいるという。

 沖合いにうっすらと島影が見えてきた。ニイハウ島という個人所有の島で、1964年にニュージランドから来たロビンソン一家がカメハメハ大王から1万ドルで買ったという。買う前に島を見たときはちょうど雨期で緑一杯であったのだが、買った後の4月から10月までは雨がまったく降らず砂漠のようになってしまったので、ロビンソン一家の子孫は今でもカメハメハ大王にだまされたと恨んでいる。ロビンソン一家はその後カウアイ島の6分の1以上の土地を買い、今でも島一番の大金持ちである。
 ニイハウ島には純粋なハワイ人が200人住んでいて、今でもハワイ語を使っている。学校は小学校しかなく、電気や水道がないので島民はガス灯を使い、雨水を飲み水に使っている。島民は牧場で働き、山羊や羊、七面鳥を育てている。 


ニイハウ島

 14時10分ワイメア渓谷に到着した。この渓谷は海抜1100mにあり、幅1.6km、長さ17kmである。展望台に登ると左右180度にわたって谷が広がっていてなかなか迫力がある。ややガスがかかっていてそこに日が差し込んで大きな虹がかかっていた。


ワイメア渓谷

 駐車場にユーカリの切り株があった。ハワイの木は一年中育つので年輪ができるか気になっていたが、見てみるとやはり年輪はない。ガイドの田部さんに聞くとハワイの木は年輪がないので弱く、家具には使えるが建材にはならないとのことであった。 


年輪のない切り株

 山を降りてというハナペペにあるマリコという土産物店に入って休憩する。ここにはニイハウ島の貝を使ったアクセサリーが多数展示されている。この貝は直径3mmくらいの小さな丸こい巻貝で、赤,、黄、ピンクなど8つの色がある。ニイハウ島の女たちは暑くならない朝のうちに貝を探すが1日に5つくらいしか採れないという。貝に穴をあけてレイやネックレスなどにするが、貝が貴重なので1粒2ドルの保険をかけられるという。

 
貝のアクセサリー        拡大した貝

 店先にピンク色の花が咲いていた。よく見るとピンク色なのは花の周りの葉で、花は黄色であった。花の色や周りの葉の形は違うがブーゲンビリアの近種であろう。

 
ブーゲンビリアの近縁種

 ナツメヤシの木もあった。ハワイのヤシはほとんどココヤシだがココヤシの果汁はあまりうまくないし果肉もあまり利用価値がない。これに対しナツメヤシの実は干し柿のようなおいしい味がするのでずっと価値がある。ココヤシよりもナツメヤシを増やしたほうが良いと思われる。


ナツメヤシ

 マリコを出た後、海岸に沿って東へ走る。海辺に数軒のレストランが立っていたが、1982年のハリケーンの際に8mの大波でさらわれてしまい、また同じ場所に建て直したら1992年のハリケーンで壊されてしまいそれでも懲りずにまた同じ場所に建ってている。なぜこんなことをするのかというと同じ場所に建てないと保険金が出ないそうだ。建て直すたびに立派になっていくので風肥りだと田部さんは言っていた。

 16時15分潮吹き穴に到着した。ここには2つの穴が並んでいて波が打ち寄せるとゴーという不気味な音を立て海水を吹き上げる。。左側の大きな穴の方は吹き上げる高さが低い。かっては穴が小さくて高く吹き上げていたのだが、潮がサトウキビを枯らすというので農場主がダイナマイトで穴を広げてしまったのだ。惜しいことである。

 
左の潮吹き穴          右の潮吹き穴

 ここで今日の観光はすべて終わり、ポートアレン空港からホノルルに戻る。ホノルルについてからまたホテルめぐりをして客を降ろしたのでヒルトンワイキキビレッジに到着したのは20時過ぎになってしまった。帰りがけにABCストアーで夕食のお弁当を買ったが、チキンカツ弁当が3ドルだったが、これだけでは足りないので2.6ドルのサラダを買った。昨日買ったセブンイレブンの弁当と比べると割高の感じだ。 

 
サラダ         チキンカツ弁当

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