オアフ島旅行記
2日目 オアフ島観光
今日はオプションのオアフ島の観光である。集合場所のヒルトンハワイアンビッレジに行き、8時に出発、ダイアモンドヘッドへ向かう。車がマラソンのコースに沿って走るのでレース前の下見になってちょうどよい。
まずダイヤモンドヘッド通りの最高地点にある展望台で下車して景色を眺める。レースのときは往路、復路ともこのダイヤモンドヘッド通りを走り、往路は良いのだが、疲れ切った復路はこの坂の登りに大いに苦しむことになる。レース当日は景色を眺める余裕がないので今日はゆっくり眺める。
ダイヤモンドヘッド通りの最高地点 展望台からの眺め
このあと左折してダイヤモンドヘッドの登山口に向かう。このダイヤモンドヘッド一帯は基地になっていて以前は立ち入り禁止だったが、今は観光客向けに一部開放されている。曲がりくねった山道を登りトンネルを抜けると登山口に出た。ここで下ろしてもらえるのかと思ったら、そのまま素通りして来た道を引き返してしまい写真を撮る機会がなかった。今回はダイヤモンドヘッドに登る時間がないが、1時間もかからずに登れるので次回にはぜひ登ってみよう。
ダイヤモンドヘッドを下りた後はカラニアナオレ・ハイウエイに出る。ハイウエイというと高速道路を連想するが、アメリカでは信号機のある一般道をハイウエイと言い、信号機のない一般道をフリーウエイと言うそうだ。
ハイウエイを通り過ぎたあとハナウマ湾に立ち寄る。ハナウマ湾は火口の跡で馬蹄形をしていて澄み切った青い水が実にきれいである。エルビス・プレスリー主演のブルーハワイがここでロケされたが、真っ青な空と澄んだ青い海水の色、まさにブルーの世界である。泳いでいる魚が見えるというが、残念ながら展望台からは遠すぎて見えない。ここで泳ぐのには3ドル必要でしかもタクシーに乗ってこないと海水浴場に入れない。そこで団体の観光客は手前でタクシーに乗り換えてここまで来るという。
ハナウマ湾
次いで近くにある潮吹き穴を見物する。溶岩が固まるときにできた岩のトンネルに押し寄せてきた波が流れ込んで上にあいた穴から噴き出すのである。カウアイ島の潮吹き穴は有名で高く潮を吹き上げている写真を見るが、オアフ島の潮吹き穴はあまり高く吹き上げないし水量も少ない。それでも昨年穴を覗きに行った高校生が穴に吸い込まれて行方不明になり10日後に死体が発見されたというから馬鹿にできない。
潮吹き穴のそばで海亀が泳いでいた。海に棲む動物としては泳ぎが下手で、波に揉まれてなかなか前に進まない。こんなに遅くてよく長距離の移動ができるものだと不思議に思うほどであるが、千里の道も1歩からという諺があるが、いくら遅くても泳ぎ続けていけば数千kmの旅ができるのだろう。
潮吹き岩 海亀
潮吹き岩の左手にはサンデイビーチ、右手には磯があっていずれも素晴らしい眺めである。多くの人がハワイに来ているのにここまで来る人が少ないのは本当にもったいない。
サンデイビーチ 磯
次にオアフ島最東端のマカプウ岬に行く。ここも非常に景色が良く、沖には兎島という小島が浮かんでいる。また、左手には亀の形をした亀島がある。亀島は陸続きなので島ではないが、遠くからは島のように見える。兎島は兎の形には見えないが、亀島とペアーにして名付けたのだろう。
マカプー岬の眺め
兎島 亀島
岬から海岸に沿ってしばらく北に走るとワイマナロの町に出る。ここは元横綱の曙の出身地で、ハワイ人が多く住んでいる。曙の母親が店を出していて店先には曙の像が立っている。
曙の母親の店
ハワイ人の家の庭にはココヤシの木がたくさん植えられている。ヤシの木は300種ほどあるが、ヤシの実がなるのはココヤシとサモアココヤシの2種類だけである。ココヤシは20mくらいもあり、実を採るのが大変だが、サモアココヤシは5mくらいしかないので楽に採ることができる。
道の左手にはコオラウ山脈の山々が延々と連なっている。雨にえぐられて山肌には深い皺ができている。
コオラウ山脈の山
10時20分、中国人の上院議員だったセナタ・フォングの造った植物公園に到着した。ここで大勢の観光客が一生懸命レイ作りに挑んでいる。蘭の花を1輪、冠花を2輪糸に刺してから、青い葉を丸めて糸に刺す。このことを7回ほど繰り返して頭を1周する長さのレイを作るのである。
セナタ・フォングの植物公園
レイの材料 レイ作り
駐車場の周りにはパンの木が実をつけておいた。握り拳くらいの緑色の玉で食べられるという。その傍にはレイに使われる冠花が咲いていた。
パンの木の実 冠花
植物園を出てから10分ほどでクアロアビーチ公園に着いた。広い芝生のある公園でたくさんの白鷺が餌をつついていた。日本にこういう公園があったら散歩する人やジョッギングをする人で賑わうだろうが、ほとんど人影はなかった。沖にはチャイナマンズハットと呼ばれるピラミッド型の岩が浮かんでいた。
クアロア公園 チャイナマンズハット
時間はまだ11時と早いがクアロアビーチの近くにあるライオン岩(クラウチング・ライオン)のレストランで昼食をとる。このレストランは観光コースに入っているとみえてスーパーリムジンやバスに乗った観光客が次々やってくる。食事の時間が早いのは我々と同じコースの客の食事を12時前に終わらせ、12時からは逆周りのコースで来る客に食事をさせるというスケジュールになっているのだ。。
レストラン ライオン岩
メニューはサラダ、牛肉の照り焼きステーキとシイラの入ったご飯、フルーツ、アイスクリームであった。
サラダ メインディッシュ
食後カメハメア・ハイウエイを通って北西へ向かう。ジュラシックパークの撮影が行われた谷や、ポリネシア文化センターを左手に見ながら走る。ポリネシア文化センターは42エーカーの敷地にハワイ、サモア、フィジー、トンガ、マルケサス、ニュージランド、タヒチの村を再現したもので、隣接するモルモン教の大学ブリガムヤング大学の学生が運営していて、ダンサーやミュージシャン、ガイドは学生がアルバイトでやっているという。厳格な宗教の施設なのでセンター内では酒を売っていない。
オアフ島最北端のタートルベイを通り過ぎるとノースショアに出て、一気に波が高くなってくる。12時50分サンセットビーチに到着した。ここは高い波が次々と押し寄せてくるのでサーフィンのメッカとよばれ世界中から一流のサーファーがやってくる。今日も大勢のサーファーが沖に泳ぎ出ていて、崩れかける大波に乗っていた。。
白い砂浜では白人の若い女性が甲羅干しをしていた。白人は肌が弱いのに平気で日に当たっている。それだけ太陽に飢えているのだろうか。
サーフィンをする若者 甲羅干しの若い女性
このあと海岸線に沿って西に走るとサーフボードの店がたくさん並んでいる町に出た。ハレイワで、ここを過ぎると道は海岸線を離れる。オアフ島の西北部には自動車道がなく島を1周できないのだ。道端にカキ氷の店が見られ、観光客が一杯入っている。この町のMATUMOTOという日系人の店のカキ氷は特に有名でわざわざホノルルから食べに来る人がいるという。
ハレイワを過ぎると車は島の中央部に向かう。道の両側にはサトウキビ畑の跡が続いている。砂糖の価格が低下して砂糖工場が次々閉鎖されてしまい、放置された畑からサトウキビがススキのような穂を出している。
サトウキビ畑の跡やコーヒー畑、パイナップル畑の続く中をしばらく走るとDOLLのパイナップル農場に出た。ビジターセンターの前を通って奥に入ると生垣で作られた大きな迷路があった。ギネスブックで世界最長と認められた迷路で全長は3kmもあり、いったん入ると出てくるまでに1時間以上もかかるという。
DOLLのビジターセンター
その先にはパイナップル畑があり、いろいろの品種のパイナップルが植えられていた。パイナップルの葉は端がすべすべしているものと思っていたが、のこぎりのようなぎざぎざがある種類もあることを知った。パイナップルが木になっていると思っている日本人がいるとガイドの古葉蔵さんから聞いて驚いた。畑の傍には園内を一周する線路が造られていて、できたばかりの真新しい列車が客を待っていた。
パイナップル パイナップル列車
道端に黄色いハイビスカスが咲いていた。黄色いハイビスカスはハワイ原産種で州の花になっている。池があって20cmくらいの鯉がたくさん泳いでいた。餌を投げると鯉が一斉に集まってきて水面から盛り上がってしまう。錦鯉の稚魚を育てても錦鯉になるのは100尾に1尾も出ないという話の通り、ここにいるのは駄鯉ばかりだった。
黄色いハイビスカス 鯉
最後にビジターセンターに入る。皿の上にソフトクリームの山を作りその周りにパイナップルの実を置いたものが3.75ドルであった。高いと思ったが喉が乾いていたので買ってしまった。味のほうは普通のソフトクリームと変わらなかった。食べながら車のほうへ歩いていくと、昼食のときにアイスクリームを食べたのにお腹が大丈夫ですかと古波蔵さんが心配そうに話し掛けてきた。アイスクリームの2つや3つ食べてもなんでもないことなのでこちらのほうが驚いたが、還暦を過ぎてこんなことをする人は珍しいのかもしれない。
アイスクリーム
この後島を縦断して真珠湾の近くに出てからホノルルへ向かう。途中でモアラナ公園に立ちよる。この公園にはコマーシャルに出てくる「この木なんの木」がある。「この木なんの木」は合歓の木で、英語ではモンキーツリーと言い、放っておいても自然に傘を開いたような樹形になる。実際に見ると思っていたほどには大きくなく、これに近い合歓の木は他の場所でもたくさん見られる。花が咲かせていたが、花も葉も大きな木には見えない可愛いものであった。
余談になるが合歓をなぜネムと読むかというと合歓はネムの木を表す中国語の単語で、同じく中国語の単語である百合をユリと読んでいるように意訳して読んでいるのである。難読漢字には中国語を読み替えている字が多い。
この木なんの木 合歓の木の花と葉
モアラナ公園の観光が最後で15時前にヒルトンハワイアンビレッジに到着した。時間がたっぷり余っているのでダイヤモンドヘッドの登山口や、真珠湾の近くで写真をとる時間くらいは車を停めて欲しかったが、素通りされてしまった。車が停められる場所は規則できちんと決められているようだ。
ホテルに戻って1時間ほど休んだあと、夕日を眺めに再びアラモアナ公園へ出かける。アラワイ運河に出ると若い女性がカタラマンのカヌーを漕いでいた。ダイエットのためにしているのだろう。遅いように見えるがかなり速く、少しの距離を歩く間に遠くのほうへ行ってしまった。
カタラマン
アラモアナ公園に出ると大勢のランナーが練習をしていた。中には砂浜を走っている女性のグループもあった。レース前の1週間は練習をしないで食べることに集中する私には、レースの直前にこんなことをして疲れてしまうのでないかと気になった。海岸沿いの遊歩道を公園の端まで行くと、さらにケワロ・バシンという公園があった。堤防沿いに端まで歩くと突堤があり、ここからのダイアモンドヘッドの眺めは素晴らしかった。
突堤から眺めたダイヤモンドヘッド
突堤で写真を撮ったあと引き返し、アラモアナ公園の中の遊歩道を歩いていると道端にたくさんのカージナルがいた。夕日を浴びて真っ赤な頭が一層鮮やかだ。人に慣れていて近づいても逃げない。日本では鳥に近づくとすぐ逃げるが外国ではあまり逃げない。日本ではいじめる人がいるから鳥が逃げるのだろう。
ヨットハーバーのところまで来るとちょうど日が沈むところだった。去年はここで素晴らしい夕焼けが見られたが、今年は雲がなくてさっぱりである。去年場所を変えてたくさんの写真を撮っておくべきだった。