<スタジオでの練習の仕方2〜スタジオにもマナーを〜>
まずなるべく自宅練習、最低限の確認事などはしておく。歌や演奏の練習を
したいのにスタジオ内でコード進行をいちいち聞いている様ではなかなか前に進まない。
出来ればこの辺は事前にクリアしておいてスタジオ練習に望みたい。(もっとも新曲を全員で
ジャムりながら作りたいなどの場合は別だが)
それから荷物の置き場にも気配りをして欲しい。よくありがちなのが、ドラマーが自分で持ってきた
シンバルやスネアのケースをドラムセットの前に散らかしっぱなしで、自分は叩き出して、もう
ドラムに夢中・・シンバルの位置をいそいそと変えたりしてて、周りは、ヘタに人の荷物触れないし、
まだ使う物が入ってるかもしれないし・・でリンダ困っちゃう!・・と言う図。(リンダって誰?山本だよん)
それと、これまたまったく同じで、ギタリストやベーシストもエフェクターを自分の前に並べて、
お店屋さんになってて他の人のテリトリーまで侵害してるペターン・・・いやパターン。
これは出来ればエフェクターケースに入れて持ち歩き、フタを開ければすぐ使える状態にしておくと
場所も取らず、移動させたい場合も滑らすだけですぐできるし、中身にも安全だ。
キーボーディストも同じで、常に自分の立ち位置、と言うかキーボードの位置に気を配って欲しい。
鍵盤楽器は当然長いので、角がメンバーの腰の辺りに当たったりする。あらかじめぶつけられない様に
位置決めも慎重にやろう。
同じく、弦楽器隊もネックが人の頭に当たらないような位置にスタンバって尚且つ自分のアンプの音が
よく聞き取れる場所を確保しよう。
そしてドラムだが、ライドシンバルを低くそして水平に設置したい場合、余ったスタンドの先(と言うか
後ろ?)がドラムセットの前の方に長く飛び出してくる。これは意外と盲点で、ドラマーからは見えないので
気にならないと思うのだが、これがすぐ横にいるベーシストのベースのボディに当たったりする。
ベーシストはライドシンバルをセッティングしたことなんてないので、こんなところにこんな長い金属の
棒が突き出ているなんて思いもしないので結構危ないのだ。逆にクラッシュシンバルは位置も高いので、
余ったスタンド部分は斜めに下を向いているので、これは大体誰でも予想が出来る。ライドを設置する
際にそのようになる場合は一言、「ここ飛び出してるから気をつけてね」と言ってあげると親切だ。
と言うか、言ったことにより責任を回避できる(苦笑)
ボーカルやコーラスのマイクセッティングも、モニターとの位置をよーく考えて決めて欲しい。
マイクの口部分をモニターの方に向けないようにするのがコツだ。つまりモニターを背にした位置は
ハウりやすいのでちょっと危険。前か横位置がいいだろう。またリバーブもハウリング、不明瞭の
原因になるので、大きめの音量の音楽をやっている場合、かけないほうがいいと思うよ。POPS系で、
歌に重点を置いている音楽などの場合は気分が出ないからかけた方がいいと思うけど。

さて、次は練習時のタブー・・などを書いていこうか。ま、そのバンド内のルールがあるだろうから、
自分たちが良ければそれでいいのだけれど、やっぱり迷惑な行為はどこに行っても迷惑だろうから、
ちょっと話してみようと思う。
まず(前に書いた気もするが)人が話しているときに大きな音で練習しない。練習したいなら、
小さな音、それこそ自分だけに聞こえる音量でコッソリやるべきである。誰かの音が止まらないと
ディスカッション出来ないようでは効率が悪すぎるしコミニュケーションもブレイクダウンして
しまう(ルー大柴かっ)俺が昔もっとも感心したドラマーがいるんだけど、彼は練習中いっさい
ムダな音を出さない。ストイックなまでに出さない。彼の美学であろうか・・。
例えば曲のアレンジをみんなでしているときに、あるフレーズが決まったとしよう。ギタリストが
それをサラっと弾いてみんなに指示する。他のメンバーも確認のため、「小さな」音で各自、ポジション
などを試したり練習したりする。そのときドラマーの彼はスティックを握ったままドラムを叩くフリを
して、頭の中でイメージして手順(足順?)を考えていく。タムなどにスティックは振り下ろすのだが、決して
叩かない、ドラムに触らないのである。言うなればシャドードラムか・・。これだとうるさくないので
各自の練習も非常にやりやすく、短時間ですむ。すぐにみんなで合わせる事が出来るのだ。それで納得が
いかなければ何度でも違うパターンを試してみればいい。
このように自己中心ではなく常に気配りが出来るとバンド内のコミニュケーションもスムーズにいくし、
なにより進行していくスピードが早い。ストレスも最小限になるだろう。
先のドラマーの話の続きになるが、彼は誰かが話し合いをしだすと、必ず手を止めて、話の邪魔にならないように
終わるまで静かにしていた。これも常に回りを見渡して、自己中になっていないから出来ることである。

どうだろう?みんなはスタジオ内で、話をしたい相手に向かって普通の声で話しかけられるかな?
相手の耳元に口をつけて大声でしゃべってないかな?きちんと伝わらずイライラしてないかな?
他のメンバーに何度も「静かにしてくれ」って合図をしてないかな?あるいは自分がよく言われてないかな?
もし心当たりがあるなら少し考えてみよう。

<色々な場所でバンド練習をしよう>
これは部屋が変わるだけで、当然音響が変わるので色んな発見があると言う事だ。
ローが回る部屋、デッドな部屋、残響がある部屋、広くてあまり音が回らない部屋、立ち位置により
LIVEとメンバーが反対になる部屋・・等々、色んな環境があり、これはそのままLIVE会場にあてはまることも多い。
同じアンプでも聞こえ方が結構違うことも多いので、勉強になる。
当然、色んなメリット、デメリットがあり、やりやすい部屋、やりにくい部屋等あるだろう。
だがそこで鍛えられることにより、どんな場所でも慌てることなく「別に大丈夫」と演奏が出来る様になる。
これは結構大きくて実際リハで「ちょっとローが回るな」「ハイがきついな」「声が聞こえにくいな」など
あってもすぐに自分なりの対応をすることが出来るようになる。
コツとしてはとにかく「○○があれば演奏出来る」「○○があれば歌える」と言う部分を作ってしまうことだ。
俺は個人的には自分の音とドラムさえ聞こえれば特に慌てることなく演奏できる。さすがに他の音がまったく
聞こえない環境ってのはないだろうから、他の音はうっすら聞こえていれば問題ない。もちろんきちんとした
モニター環境があれば最高に気持ちよく出来ることは間違いないのだが、とりあえず絶対に必要な部分は
真っ先に優先させて、その後可能な限りいい環境に持っていく努力をする。自分のアンプの音を会場に
よってEQをいじるのもありだし、向きを変えるのも有効。歌わなくていけない場合で自分の声がモニター
しづらかったら片方耳栓をするようにしている。これでまずは大丈夫。あとはPAさんとコミュニケーションを
取り合ってより良くしていく。モニターに関してはやはり欲張らないことが一番大事である。いらないものは
バッサリカットするのもいいだろう。ま、多分始めはそれほどモニターには返ってない場合が多いので、初めから
聞こえる物はそれ以上返してもらう必要はない。バスドラの生音が聞こえるのに耳元で聞いたほうが気持ちがいいから
などの理由で返すと、今度はVoが聞こえづらくなってくる。でVoをもっとなどと言っているとステージ内がどんどん
大きな音場になって行く。で、自分の音が聞こえづらいのでもっとボリュームを上げる・・と。最悪。
なので困ったときは俺はPAさんに「どうしたらいいですか?」って聞く。そうすると「ギターの返しを下げれば
聞こえやすくなるかも」とか「アンプで上げていいよ」とかアドバイスしてくれるからね。「あの音も、この音も、
もっと上げて」って要求してるとPAさんはその通りにしてくれるかも知れないが、責任は全部自分にかかってくる。
この辺を普段のスタジオ練習で鍛えると結構役立つ。色んな場所で演奏してみて、その場その場で様々な音の聞こえ方の
違いを体験して、試行錯誤しながら対処していく、これはイザと言うとき慌てなくて済むし、なによりメンタル面でも
かなり大きい。経験が薄いとあまりにいつもと違う環境でやる場合、精神的なダメージは結構大きいからね。

あ、あと(宣伝っぽくなってイヤなんだけど、笑)T☆ROCKSでも練習できるからね。これがねー、手前味噌なんだけど、
いいんだよね。何でかと言うと結局スタジオよりはるかに広いでしょ。で、アンプも客席に向いているし、スタジオみたいに
音が四方の壁にぶつかりまくって回って返ってくることもなく抜けて行ってしまうので、やはり独自のやりやすさがある。
良かったら使ってみてね。

<ステージでの立ち振る舞い>
何回か書いてるような気きもするが、今一度、ステージ上でのタブー、その逆で盛り上げる効果的な言葉、振る舞いなどを
書いてみよう。歌や演奏がそこそこ出来てきて、やっとお客さんのことを考えられるようになると、「どうも盛り上がらない」
とかもっと「集客を」などと考えて行くようになるよね。なのに、ステージ上での立ち振る舞いがまるでそのように
見えない・・ってバンドが結構いる。歌や演奏が良くてもイマイチ盛り上がらない・・って場合、たいてい演奏が終わっても
何も言わないでつっ立てるだけ・・とかチューニングしちゃうとかって可能性が高い。これで盛り上がれって方が無理だ。
まず曲が終わって(終わらなくても)「ありがとう!」とか「サンキュー!」とか「イェー!」とかどんどん言っちゃう。
これで大分拍手がしやすくなるし、声援もかけやすくなる。あるいは、両手を広げて自分をアピールしておいて、深々と
丁寧にお辞儀をするって手もある。俺はよくやってた。たいていかなりの拍手をもらえる。全員でやるとアピール度最高だが
一歩下がってお辞儀したらビートルズだね(笑)。曲の最後の引っ張っている部分で、どんどん声を出して、手を上げて
アピールしてもまず絶対拍手して盛り上がってもらえる。逆に曲が終わってバンド側がシーンとしちゃうと、お客さんは
拍手するタイミングを逃しちゃって、会場中がシーンとしちゃう。誰か一人でも拍手するとつられて拍手がおきるんだけどね。
この「シーン」が結構怖いでしょ?ま、本当に気に入らなくて拍手しないって場合もあるかもしれないけど、多分そこまで
意思表示が出来る観衆はあんまりいない。逆に「結構気に入ったけど、誰も拍手しないから恥ずかしくて出来ない」って
パターンはすごくあるはず。たった一人、一人だけまず拍手してくれれば、いい演奏をしてれば絶対みんな拍手してくれる。

あとはMCでしゃべる「言葉」だね。これまた自滅するバンドも結構見るなあ。「なんか静かだなあ」とか「アウェーだからなあ」
とか、マイナスの要因を言ってしまうと、見てる方としては醒めるよね。本音だったとしても絶対に言ってはいけない。
どんどん泥沼に入ってしまうぞ(笑)。「盛り上がっていきましょう」とか「今日は最高に気分がいいです」とか
「恥ずかしかったら始めは心の中で拍手してね、そのうち本当に拍手して下さい」とか敢えて大袈裟に大きな事を言おう。
ステージからなら絶対におかしくない。どんどん肯定的なプラスのイメージの言葉を言おう。体調が悪くても「絶好調です」、
あるいは「ちょっと風邪気味だけど、テンション最高なんで気合でいきます」とか、<いいステージにするよ>って意思表示の
言葉を言えばまず嫌う人はいない。
あと、曲を繋げる場合は間髪いれずにね。これも妙に間が空くと、シラけちゃうからね。ま、トラブルで失敗しても「はい、
失敗〜」とか言ってオチャラけちゃえば大丈夫。ステージは生なので完璧じゃなくてもいいのだ。逆にそのトラブルも
うまく利用してお客さんの目を惹き付けらればそれもまたOK。

あとはメンバーのキャラを出しちゃうのもかなり効果的。MCで積極的にしゃべってもいいし、MCのリーダー格の人に振って
もらって自分をアピールすると覚えてもらえる確立が高くなる。ビートルズのジョンなどは「4人いれば誰か一人くらい
好きになるだろ?」って言ってたくらいキャラ立ちはバンドのアピールに大事だ。ま、意識せずとも自然に目立てれば
それに越したことはないんだけど。余談だがジョン曰く「俺は女の娘にキャーキャー言われるタイプじゃないし、ポールは
大人しすぎた、ジョージは子供だったし、リンゴはドラマーだ。つまり4人いて初めてデビュー出来て人気が出たってわけだよ」
って話している。バンドのいいところは個性が集まっているところ・・にあったりもする。
もちろんバンドによってVo以外はあまり目立たせたくないとか色々あって当然なので、バンドのコンセプトに合ったアピールを 考えればいい。