さて、ここまではいいとして、使い方と言うか用語や意味がよくわからないと言った人も多いと思う。
わかりやすく簡単に説明したいと思う。
まず「スレッショルド」一番初めの入り口だね。
ここで「どのくらいの大きさで入ってきた信号を圧縮するか」を決めるだけである。
つまり具体的に言うと、「-10デジベルまでの小さいレベルは圧縮せず、それ以上の大きさで入って
来る信号は全部圧縮しましょう」と言ったことを決めるだけだ。-40とか0とか+10とか書いてある
はずなので、ここで自分の楽器の信号がどのくらいの大きさで入ってくるか見て、強く弾いた時に
かかるように設定すればいい。
「レシオ」
これは圧縮率のこと。例えばスレッショルドを0デジベルに設定した場合、それ以上の信号は
必ず圧縮するわけだが、それが元の信号に対してどのくらいの比率で圧縮するかって事。
1:1がまったく圧縮しないって事だね。で、1:2とか1:4、1:8、∞:1・・など書いてある。
色々試して欲しいが、音楽的に有効なのはせいぜい6:1くらいまでかなあ。
「アタック」
圧縮を始めるまでの時間。通常はスレッショルドを超えた信号に対しただちに圧縮を始める
のが一番効果的なコンプの使い方だが、逆に入力の頭は通過させ、アタック感を出す、と言う
使い方も出来る。例えばバスドラなどの場合アタックタイムをゼロより少し遅らせて、踏んだ
瞬間の音は通過させ、その後圧縮するように設定すれば、相対的にアタックが強く出るように
なる。ただその一番初めの頭の音が一番大きな音になるため、全体的に音圧や音量を稼ぐことは
出来ない。
「リリ−スタイム」
スレッショルドレベルを下回ったときにすぐに圧縮をやめるか、しばらくしてやめるか・・の
時間のことである。これもなかなか設定が難しいのだけど、例えば先に記述したバスドラの
頭を通過させる設定(アタックタイム長め)にしていてもリリースタイムが長いと、次の
バスドラの頭にかかってしまい、結果ゲインリダクションされてしまい、せっかくのバスドラの
アタック部分が小さくなってしまう。なのでアタックを強調したいような音の場合、次に入力される
音にかからないように短めに設定する必要があるだろう。
ま、とは言え、ここを読んでいる人であんまりバスドラの音にコンプをかける必要がある人は
いないと思うのだけど(笑)、まあコンパクトエフェクターなどはスレッショルドとレシオしか
ないような物も多いし、大概の弦楽器はそれで十分だし、AUTOって書いてるボタンがあれば
それで適正に処理してくれるものがほとんど。そして弦楽器にはコンプを通して、音を整える
使い方の他に、積極的に音を変えていく使い方もあるので、色々設定を研究してみて欲しい。
ちなみに前途したdbxは有名なだけに俺のお気に入りなのだが、たくましい感じに太くコンプ
してくれるので、その音が欲しいので使ったりする。また圧縮すると言う事は、それだけで
歪みが発生しているはずなので、きつくかけてディストーションのような意味で使うことも
種類によっては出来る。
ゲート、リミッターの話
ボーカルも慣れが必要
ゲートとは文字通り、ある一定の音量以下は全て通さないように設定して、いらない音を
出さないために使うものである。ノイズゲートが有名だね。わかりやすいのはディストーションを
かけた場合、ギター本体のボリュームをゼロにしてもザーッとかノイズがしてしまうものである。
以前もここでよく書いているようにボリュームペダルやAB/BOXで信号をシャットダウンしてしまえば
問題はないが、ノイズゲートを使うという手もある。ザーッと言う音のみ、通さないように設定
すればOK。注意点はあんまり高く設定すると、小さい音やサスティンの最後などが容赦なくブツっと
切れる。リミッターも文字通り、設定した任意の音以上は音を通さないEFである。アンプの前などに
噛ませておけば不用意に大きな信号がアンプやPAに行くことを防げる。ただ音は歪む傾向にある。
ボーカルをやって、初めのうちはやっぱり自分の声がモニターから聞こえてくるという状況に
なかなか慣れないよね。どんなに大きく返っていてもやっぱりなんか変なんだよね。でも、
これも当然そのうち慣れてくる。どんなに違和感があっても何度も場数を踏めば慣れてきて、
自然に聞こえて歌えるようになるからまずはあまり心配しないで続けることが大事だ。
自宅で歌ってる感じには絶対にならないし、遠くから自分の声が聞こえてくる環境に慣れないと
いけないわけだ。ま、イヤーモニターなら違うかもね。プロになったら使ってくれ。
そして自分の声をよりよく聞くコツとしてはやはりアンプから出ている楽器の音をモロに
自分の耳に当てないように他のメンバーにお願いしておくことが大事。ちょっとの向きの
調整でかなり変わるよ。また前に書いたと思うけど、片方の耳に耳栓をするという手もある。
自分もよくやっていたが、音程を正確にとるためには有効な手段である。どっちの耳がいいかは
個人差があるので試してみてね。ま、両方耳栓すれば完璧だけど、これだと自分の声がでかすぎてね、
かえってやりにくいと個人的には思う。