「哀愁物語(V)」について


交響組曲「ドラゴンクエストV」の中で、僕のもっともお気に入りな曲の1つに「哀愁物語」という曲があります。
主人公の父親、パパスの遺書を読むシーンなどで流れる大変美しい曲ですが、意外なことに1992年に発売されたNHK交響楽団演奏の交響組曲「ドラゴンクエストV」の中に、この曲は収録されていません。

この曲は、1994年8月に行われた「第8回ファミリークラシックコンサート」において、東京交響楽団によって初めてオーケストラ演奏されました。
当日、この曲はアンコールの1曲目として演奏されたわけですが、
すぎやま先生が、「アンコール・・・何やろうかなぁ?うん!哀愁物語!
とおっしゃった時に、全然予想していなかった為に、すごく嬉しかった記憶があります。
(この日のライブの模様はCDで録音され、発売されています。こちらをどうぞ!)

ところで、この「哀愁物語」が何故、最初のN響演奏のCDに収録されていないのか?
これには、次のような経緯があるからなんです!

この曲は、他の曲と同じように最初から作曲されていたのですが、曲のイメージが少し歌謡曲っぽいかな?、ということで、すぎやま先生はオーケストラ用に編曲されませんでした。
(この他にもオケ編集されていない曲は、こちらをどうぞ)

しかし、ゲーム「ドラゴンクエストV」の発売間際になって、ドラゴンクエストのメインプログラマー・山名学さんが、この「哀愁物語」が流れるシーンを、あのような素晴らしいシーンに仕上げてくださったそうです。

しかし、時はすでに遅し・・・(^^;)
その時には、オーケストラによるCDの録音は終了していました・・・

その後、「どうして、あのシーンの曲がオーケストラで演奏されてないの〜?」というご意見がすぎやま先生宛に何通かあったそうです。
事実、僕もそう思っていました(^^)

そこで、山名さんのおかげもあって、大人気になったこの「哀愁物語」をぜひオーケストラで演奏しよう、ということで94年のコンサートにて、初めて演奏された、という経緯があるのです。
実に、ゲーム発売から約2年後のことでした。

その後、2000年にロンドンフィルハーモニー管弦楽団によって演奏されたCDの中でも演奏されていますし、この「哀愁物語」は交響組曲ドラゴンクエストVの立派な1曲として今なお、その人気を博しているわけです。

それにしても、「哀愁物語」。。。タイトルもまたいいですねぇ。。。
グッときますよね・・・

喜びあり、哀しみあり、親子三代にわたっての壮大な冒険のストーリーを一気に凝縮したような、この「哀愁物語」は、まさしくドラゴンクエストV〜天空の花嫁〜を代表する1曲である、と思います。






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