「遥かなる旅路(II)」について



ドラゴンクエストIIのフィールドの曲には、「遥かなる旅路〜広野を行く〜果てしなき世界」の3種類があります。

「遥かなる旅路」は冒険を始めたばかりで不安気なローレシアの王子の心が感じ取れるすばらしい名曲ですが、実は、この曲の完成にはあまり知られていない事実があります。

1986年某日。すぎやまこういち先生が「ドラゴンクエストIIのフィールドの曲」として始めに作った曲を、エニックスの制作会議に持って行き、堀井雄二さん・中村光一さんを始めとするドラゴンクエストのスタッフに聴いてもらったところ、「どうもイメージが違う」、ということで作り直す結果になったそうです。

すぎやま先生ご自身もこの曲に関しては、「あまり出来がよくなかったから、自信がなかった」とおっしゃっています。
先日、この件に関して先生に伺ったところ「最初に作った曲はね、ちょっと明る過ぎたの」とのこと。

そうして作り直しの結果に出来上がったのが「遥かなる旅路」です。

すぎやまこういち先生は、この「遥かなる旅路」という曲を作曲する際に、「ロシアの広大な大地を思い浮かべた」と仰っています。

ゲーム・ドラゴンクエストIIの冒頭のお話では、ローレシア城にて待機していた王様と王子さまは、キズついた瀕死の兵隊から「大神官ハーゴンがこの世を破滅させようとしている」という報告を受けます。

この「遥かなる旅路」は、打倒ハーゴンを心に誓って旅に出た若き王子の不安に満ちた心境をとても忠実に表しています。
僕らがドラゴンクエストIIを始めたばかりの不安な気持ちをも汲み取ってくれている気がします。

このように僕らの心に長く残っている「遥かなる旅路」は多くのファンに支持され、数々の「ベスト版」CDに収録されたり、コンサートのプログラムには何度も組み込まれているのです。



               
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