「ジパング(III)」について



交響組曲ドラゴンクエストIIIの中に「ジパング」という曲があります。
交響組曲ドラゴンクエストの全シリーズを通して、唯一の雅楽風の音楽です。

この曲はオーケストラで聴くと、西洋の楽器で和風のメロディを作り上げている点に驚かされると同時に、正に、すぎやまこういち先生のオーケストレーションの素晴らしさをも実感できる名曲です。

この「ジパング」という曲の中で、トランペットの演奏があります。
トランペットという楽器は威勢のいい音だけでなく、このようにふくよかで温かみを持つ音をも出すことができるのが魅力的です。

すぎやま先生が学生時代に、昭和の初期に活躍した近衛秀磨という作曲家の音楽を聴いたことがあったそうです。
その中で、雅楽風の音楽をトランペットを用いて編曲した作品があったそうです。
このイメージがすぎやま先生の心の中にあったということで、「ジパング」をオーケストラのスコアに書く時にトランペットを起用したとおっしゃっていました。

1991年、ドラゴンクエストの音楽が、「むつのを」という邦楽演奏グループによって演奏・CD化されています。
このアルバムの目玉の曲が雅楽器によって演奏された「ジパング」ですが、この演奏は本当に美しいです。

龍笛・篳篥・笙・尺八・琵琶・箏・十七絃・打楽器という編成で演奏されていますが、この演奏を聴いたすぎやま先生は「ジパングってこういう曲だったんだね!」と感動されたということです!





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