1996年の冬に発売されたSFC版のドラゴンクエストIIIのために新曲4曲が追加されましたが、そのひとつに「戦いのとき」という曲があります。
この曲は、大魔王ゾーマの配下・バラモスや裏ボス・神竜などの中ボス戦のシーンで流れる音楽ですが、すぎやまこういち先生は1988年に発売された元祖FC版のドラゴンクエストIIIの作曲の時から、中ボス戦の為の曲を作ろうという構想があったそうです。
しかし、FCというハードでは容量が小さいという問題もあり、音楽の為のメモリーが多く取れませんでした。
そのためにお蔵入りしてしまった曲がいくつかあります。(「
スイス(?)の曲」や「回想」がその例です)
中ボス戦の曲もその1つでした。
作曲の構想はあったのですが、容量の関係で断念せざるを得なかったのです。
そしてSFCでリメイクすることになり、メモリーも増えたためにFC版で断念することになった曲も追加されたわけです。
僕は「戦いのとき」という曲はFC版の時から作ってあった曲なのかな?と思ったので以前、すぎやま先生に伺ったところ、この曲はリメイクが決まってから作った曲だそうです。
確かによく聴いてみると、時代背景というか、FC時代に作られた曲ではないな、というのがわかるような気がします。
この頃(1995年〜1996年)、すぎやま先生はモチーフという概念を、比較的誰にでも分かる形で頻繁に使っていらっしゃいます。
(もちろん、その他の作品の中でも注意して聴くと分かる部分があります)
交響組曲ドラゴンクエストVIでは「悪のモチーフ」という「ラソ(♯)ラファ」という小単位が色々な形で繰り返し出てきます。
「戦いのとき」の曲の後半には、ダンジョンの曲のモチーフが使われていますし、同時に発表された「ゾーマの城」という曲はまさしくダンジョンのモチーフが使われています。
この「戦いのとき」は、生演奏で聴くと素晴らしいティンパニの響きに感動します。
実際に僕も1996年の11月に神奈川フィルの演奏で、本邦初演の演奏を聴いた時には本当に興奮したので、コンサート終了後にすぎやま先生に「あの曲はどんな場面で流れるのですか?」と伺ったら「
それはね、ゲームをやってのお楽しみ!(^^)」と言われてしまいました。。。
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