毎年、東京で開かれるコンサ−トのプログラムには「
音楽は心の貯金です!」というスロ−ガンが載っていましたが、1998年に行われた第12回のコンサ−トでは、いつも定番の「音楽は心の貯金です!」のほかに「音楽は心のタイムマシ−ンです!」と、「
音楽は心の応援団です!」という新しい2つのスロ−ガンが加えられていました。(ちなみに東京ではこの回以降では、また1つのスロ−ガンに戻ってしまいましたが。。。)
というわけで、今回は「音楽は心のタイムマシ−ンです!」ということについて書きたいと思います。
音楽には不思議な力がたくさんあります。
その中の1つに、音楽は「過去の自分を思い出させてくれる」という力があります。
すぎやま先生はこの力について、次のように説明してくださいました。
「
僕が、そうですねぇ中学2年のとき一番感動した曲というのは『ベ−ト−ベンの交響曲第6番・田園』!
狂ったように聴きました。
それで、今この歳になってまた「田園」を耳にすると、その時の感動したときの心の動きとか、体験がまざまざと思い出されるというか、自分の気持ちがその中学2年だった時の自分にパッともどってしまうんですね。
みんなきっとそういう体験はあると思います。
例えば、ご夫婦となられた方がまだ若いとき、2人が初めてデ−トをしたときに聴いて「あっきれいだなぁ」と思った音楽を結婚してから20年後とか30年後になったときに聴くと、2人が恋をしていたときの自分の気持ちにサッと戻れるというようにね!
(先生はこれを「夫婦円満の秘訣!」とおっしゃっていますが・・・(笑))
というように音楽というのは過去の感動体験に心をパッと戻してくれる働きがあります。
物理学的にはタイムマシ−ンというのは不可能なんでしょうけど、音楽には心を一瞬にして過去へ運んでくれるタイムマシ- ンのようなはたらきがあります」
僕も本当にそのとおりだと思います。
音楽は聴覚という人間の五感の一部で感じるものですから、本能的なタイムマシ−ンの働きがあるのかもしれませんね。
ドラゴンクエストの音楽にしても、例えば街の音楽を聴いただけでゲ−ムの中で「やっと街についたぁ」という安心感を憶えた時の自分にふと帰れることがあると思います。
僕自身も今まで数え切れない音楽で感動してきて、いろいろな音楽を聴くだけでパッとその時の自分に戻れるということがよくあります。
僕が作曲した曲は一つ一つに楽しい思い出、哀しい思い出、甘酸っぱい(?)思い出など、色々な思い出があるので自分で演奏しながらその当時の自分自身を振り返れるということもあります。
僕もこれからいろいろな曲を作っていきたいと思いますが、それが「現在と過去とを結ぶパイプ役」になるような作品にしたいなと思います。
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