ピアノ愛好家の、ピアノ愛好会による、ピアノ愛好家のためのウェブサイト Atelier Pas de Chat ~アトリエ パ・ド・シャ~

クラシック音楽Q&A

第7回

このコーナーでは、毎回クラシック音楽についての素朴な疑問、どうして?
なんで? どういうこと? に答えていきたいと思います。日ごろ気になっている“?”がある方、質問メール待ってます!

第7回目も、引き続きフーテンの虎さんからの質問です。

アンコールは何曲まで用意しているのでしょうか?
本編との兼ね合いは考慮したりしてるんでしょうか?

演奏者と大人の事情(笑)

 アンコールか~。そうですねぇ……。素晴らしい演奏が終わり、その感動が覚めやらないなか、観客はもっと聴きたい! お願い弾いて! という気持ちになったりするんですね。アンコール曲は、そんな気持ちに応える演奏者からの“ありがとう”演奏みたいなもの。観客は、プログラムにない分、エクストラプレゼントのような感覚になるんですよね。でも、中には、予定演奏曲で構成は完結しているのだから、アンコール曲は用意しないという演奏者もいらっしゃいます。アンコール曲を用意する・しないは演奏者によるのです。でも、そんな演奏者の考え方とその思考スタイルから生まれる演奏そのものに観客は心惹かれて劇場に向かうのだから、アンコール曲のあるなしは、あまり関係ないのかなと思います。
 その上で、アンコールに関するアンサー。
 アンコールに応えて演奏する場合、たいてい曲は用意してます。レパートリー小品のなかからその時の雰囲気に合わせて…という方もいらっしゃるようですが、たいていは準備するようです。曲数は、大人の事情…といいますか(苦笑)、ホールを借りている時間ですよね。時間内に撤収できる範囲で曲の数は決まってきます。本編との兼ね合いから言うと、本編が大曲で時間的にいっぱいいっぱいだと、その兼ね合いでアンコール曲なしとなることもあるわけです。また本編で熱演して体力的に消耗ししちゃうと、たとえアンコール曲を用意していても、演奏する体力的な余裕が残ってなくて、アンコールがなくなることもあるようです。
 アンコール曲の選び方と本編との兼ね合いは、上記のような時間的なものの他に、本編にテーマがあったりする場合、そのテーマとの兼ね合いもあったりします。プログラムには入れなかったけれど、この作曲家はこんな曲も作ってるのよ的なセレクトがあったり、同時代作品であったり、お友達の作曲家だったり…。でも、まったくアンコールで本編とはガラッと違う曲を弾くこともあります。
 エンディング曲として何を選ぶか。実は演奏者の個性が出るのも知れませんね。