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Q&A

Interview with Steel&Smith.com in Dec.7,2000
<2000年を振り返って、ハンセン選手引退、来年について>

Jim Steel

Johnny Smith

Dec.7 Jim in Ginza

Dec.7 Johnny in Ginza

「全日本は分裂したのではない。ただ、古い葉が落ち、新しい葉が育つ時期になったんだ」

今年一年、いろんなことが全日本には起こりましたが、スティール選手にとってはどんな一年でしたか?
 そうだね、なんと言っても大きかったのは、多くの日本人選手が全日本を離脱してノアという団体を作ったことだけど……。彼らには彼なりの理由があって決断したのだと思うから、それはそれでいいんじゃないかな。なぜなら、全日本は変わらずに存在してるからね。どういうことかというと、離脱した選手たち=『全日本』ではないということなんだ。レスラーが入れ替わったとしても、全日本は変わらずに『全日本プロレス』なんだ。世界一の団体だと俺は思ってるよ。

選手が入れ替わっただけで本質は変わらないと。
 木で例えると、毎年、葉が散っても春になると新しい葉がまた出てくるだろう。30年かけて育った木があって、その葉は毎年落ちるけど、それは木が枯れたということではないんだ。同じ木にまた、新しい葉が生えて来るんだ。

ノアを始め、他の団体に行くことを考えたことは?
 いや、俺は全日本が好きだから離れることは考えられなかったよ。

全日本の何が一番スティール選手にとって魅力だったんでしょう。
 もちろん肉体的にハードなファイトスタイルもそうだし、6年間この団体で戦って来て、馬場夫人を始め一緒に仕事をしてきた皆も信頼している。全日本が好きなんだ。出来るだけ長く全日本で戦いたいと思ってるよ。

全日本が分裂したことでもう日本にこれなくなるのではといった将来に対する不安はなかったんですね。
 『全日本が分裂』という言い方は間違ってるよ。全日本という木が『分裂』したわけではないんだ。ただレスラーたちがこの団体から離れただけで、全日本が変わったわけではないんだ。
 不安はなかったよ。むしろわくわくしていたかもしれない。なぜなら今、新しいメンバー、新しいチームで、これは俺にとってチャンスなんだ。新しい葉が生えることが出来る絶好の機会なんだ。この団体でトップに行くまたとない好機だと思ってる。タッグのベルトも欲しいし、そう、まずは今度の武道館でそのチャンスがあるし、もちろん今後、三冠ベルトも狙ってるよ。チャンスが増えることを願ってるんだ。変わることは大事なことだと思うよ。

スタン・ハンセン選手が1月28日の東京ドームで引退します。彼との思い出を教えてもらえますか?
 彼は日本に来たレスラーの中でも、最高の選手の一人だったと思うよ。人気もとてもあったしね。いろいろスタンからは教わったよ。直接彼の口から教わることもあったし、ただ彼の試合を見てるだけでも多くのことを学べた。彼はとても頭のいいレスラーだったし、本当に多くのことを彼からは教わったよ。だから彼が引退することはとても悲しい。でも、その一方でもう後進に道を譲る時期になったともいえると思うんだ。さっきも言ったように、古い葉はいずれ落ちなくてはならない。新しい葉が生えてくるためにもね。

スミス選手からスタンとカラオケに行った話を聞いたんですが、一緒に行ったことはありますか?
 あるよ。……ここだけの話、彼はあまり歌は上手くないんだ(笑)。いいレスラーだけど、歌は下手なんだ、……って俺が言ったってのは内緒だよ(笑)。

スティール選手はどうですか? 歌は。
 俺? 下手だよ(笑)。歌うとグラスが割れるかもね(笑)。

もうすぐ新年です。来年はどんな年にしたいという希望はありますか?
 2001年は新しいミレニアムが始まる年なわけだけど、ジム・スティールにとってはいい年になると思ってるよ。まずはタッグの優勝だろう、そして3冠ベルトに挑戦することだろう……。そして、全日本の未来に関して言えば、新しい葉が生えて力強く再生していくのが見えるよ。

プライベートでは何かありますか?
 スキーの腕を上達させたいね……。まだ初心者コースしか滑れないから、早く上手くなりたい。それから、身体を鍛えるのも大好きだから、もっと身体を大きくしていきたいね。そして、毎日を精一杯楽しく生きることかな。

結婚はどうですか?
 うーん、まだかな……。結婚はいずれはすると思うけど、ふさわしい相手と巡り会ってからするよ。『結婚したいために結婚する』のではなくて、ちゃんと相手を見極めて、幸せになれる人と結婚したいね。

「全日本で必要とされる限り、僕はこのリングに
上がリ続ける」

2000年、全日本にとっては激動の一年でしたが、スミス選手にとってはどのような年でしたか?
 苦しい一年だったけれども、一方でとても面白い一年だったとも言えるね。いい事や悪いことがあったけれど、もうすぐクリスマスで一年がまた終わろうとしてるし、新しい年を迎えることを今から楽しみにしてるよ。

全日本が分裂すると初めて聞いたとき、どう思いました?
 うーん、……とにかく信じられなかったね。最初、噂を聞いたんだけど、確かな事実を知るまでは、それについて考えないようにしてたんだ。だけど、実際にそれが起こってしまったとき、本当に信じられなかったよ。ショックだったし、とても驚いたよ。

ノアなどの他の団体に移ることは考えませんでしたか?
 ……いや。全日本が僕を必要としている限りは、ここのリングに上がることが一番の幸せだと思っていたし、移籍という考えは思い浮かばなかったね。馬場夫人や全日本と仕事できることは、本当に幸せだし、願わくば来年も、その先も幸せな関係でいたいと思ってるよ。

ベイダー選手とスコーピオ選手がノアに移籍してしまったことはショックでしたか?
 レスラーの間では、ベイダーとスコーピオが非常に仲が良かったことはよく知られていたので、二人一緒に移籍してしまったことは理解できることなんだけど……、でも少しがっかりしたね……。二人とはいい関係だったので、なおさらね。去年、僕はベイダーのパートナーとして最強タッグにエントリーして、とても満足のいく戦いができたので、悲しかったね。二人が移籍してしまったのは。

ちょっと振り返ってみると、馬場さんの死を始め、全日本には悲しいニュースが多かったですね。
 そうだね……。馬場さんが亡くなったことは、本当に悲劇だったね。全日の分裂もそうだし……。
 それに、ゲーリー・オブライトの死もね……。悲しい出来事が多かったけど、同時にいい思い出がたくさん残ってるよ……。これからはもっと楽しい思い出を増やしていきたいね。

来年1月28日の東京ドーム興行では、スタン・ハンセン選手が引退しますね。先シリーズも途中で欠場したりと、相当の具合が悪そうでしたが、控え室で見ていても辛そうでしたか?
 具合は悪そうだったよ。長く仲間としてMr.ハンセンと一緒にいたから、なおさらそんな彼の様子を控え室で見ることは、とても辛いことだったね。側にいても何も助けてあげられないことが余計辛かったよ……。

■ハンセン選手との思い出を何か聞かせてもらえますか? リングの上のことでも、外のことでも。
 彼にはね、よくカラオケで僕が歌うとからかわれたよ(笑)。

よくカラオケに行くんですか?
 時々ね(笑)。行くとスタンと歌のことでよくふざけてたよ。地方で時間があると行くんだ。僕はビートルズを歌うんだけど、スタンは……歌ってるのを見たのは、もう何年も前のことになるね。彼はあまり歌わず、人の歌を聴いては冷やかすんだ。楽しかったよ。

21世紀がもうすぐですが、どのような年にしたいですか?
 この2年間で僕が学んだのは、こうした日常が当然のものだと思わないということかな……。今日を精一杯生きるということをいつも心がけているよ。健康であること、そして幸せであることが一番大事なことだと思うね。

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