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ギリシャ神話解説
ギリシャ神話とは・ギリシャ神話の創世記オリンポスの神々

ギリシャ神話の物語
オリオン・オリオンを刺したサソリ・プレアデスの乙女達

ギリシャ神話についてのメールはこちら  更新:2001年07月29日
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ギリシャ神話解説

ギリシャ神話とは

ギリシャ神話の創世記

創世記の物語

 ギリシャ神話の創世記では、世界はカオス(混沌)の状態から始まります。形無くドロドロとした塊であり、天も地も何もない状態が世界の始まりです。
 そして、このカオスから1人の女神が生まれます。大地の象徴であり、広い胸を持つこの女神の名がガイアです。

 やがて、ガイアは4人の子を1人で産みます。
 天の神ウラノス、海の神ポントス、暗黒の神エレボス、愛の神エロスです。
 やがて彼女は、子であるエロスの働きにより、自分の子である天の神ウラノスと結婚してしまい、ウラノスは神々の王となってしまいます。そしてこの二人の間に、男女6人ずつの子供が産まれます。皆とても大きく、力の強い神々で、やがて彼らは巨神(ティターン)と呼ばれるようになります。

 しかし、神々の王であるウラノスは、子供達を嫌い、そのあまりに全ての子供達を大地の穴の中へと押し込めてしまいます。
 ウラノスの横暴に、子供達の母であるガイアは悲しみ、やがてウラノスに報復を考えるようになります。
 彼女は子供達に呼びかけ、自分が作った鉄の大鎌で仇を討ってほしいと頼みます。しかし、子供達は横暴な父を恐れて誰も名乗り出ません。しかし、そこで末っ子のクロノスが名乗りをあげ、ガイアから鉄の大鎌を受け取ります。
 その夜、ウラノスは妻であるガイアにかぶさる様に寝ていました。そこへクロノスが現れ、大鎌でウラノスの男を切り落としてしまいます。この痛手を受け、恥じたウラノスはガイアのもとから去ります。この時の「やがてお前も自分の息子に王位を退けられる」というウラノスの言葉は、クロノスの脳裏に焼き付きます。

 王座は譲らない、とする彼の決意とは裏腹に、父の言葉が不安でたまらないクロノスは、妻であるレアとの間にできた子供5人を次々と飲み込んでしまいます。この五人の名は、ヘスチア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンでした。
 これを悲しんだレアの願いは、次に産まれる子供を守ること。何としても彼を無事に育て、兄弟の復習をその子に託すことでした。
 彼女はクロノスからできるだけ離れたクレタ島に渡り、念願の子供を隠れて産み、その子を山の洞窟に隠しました。
 その後、レアはクロノスに、生まれた赤ん坊として産着にくるんだ大きな石を渡します。クロノスはそんな事を確かめもせず、その石を飲み込みます。こうして、クロノスの横暴振りはますます激しくなるばかり。兄弟の巨神(ティターン)達と世界を荒らすばかりでした。

 一方、クロノスの手から逃れた赤子は、洞窟でニンフ(妖精)達に養われます。山羊の乳と蜜蜂の密を沢山与えられた赤子は、逞しい男に成長します。
 彼は女神メティス(熟慮)の下に赴き、女神に、飲み込まれた兄弟達をクロノスから吐き出させる様に頼みます。了承した女神は、クロノスに薬を飲ませ、飲み込んだ兄弟達を助け出します。助け出された兄弟達はオリンポス山に立てこもり、クロノスとの戦いが始まります。兄弟達を助ける事を頼んだ、この男こそゼウスです。
 対するクロノスも兄弟である巨神(ティターン)達と共にオッサ山に立てこもり、10年もの歳月を戦い続けました。
 しかし全ての母であるガイアは、クロノスの横暴に見かねていたので、ゼウス達に大地の底に閉じこめられた巨人、ヘカトンケイル達とキクロペ達の事を教え、彼らを助け出す事を勧めました。こうして、ゼウス達は新たに味方を付けます。3人のヘカトンケイルは100本の手で大岩を投げ、3人のキクロペは大地の底から持ってきた雷と稲妻をゼウスに与えました。
 大きな戦力を迎えたゼウス達に、クロノス達は遂に敗れ、闇の世界タルタロスに閉じこめられます。タルタロスの城門には大きな鉄の扉がはめ込まれ、ヘカトンケイルが見張る事となりました。
 ゼウスは世界を二人の兄と分かち合い、自分は天を、ポセイドンは海を、ハデスは地下の世界を治める事とし、大地は皆の物としました。

 こうして、世界を荒らし回ったクロノスの時代は終わり、オリンポスの神々の時代となったのです。

「創世記の物語」他説

 ここで記載した創世記の物語は、最も代表的な話です。この物語が、最も話としてまとまっており、有名な様です。この話は、紀元前8世紀頃のギリシャの詩人ヘシオドスが「神統記」として書いたとされています。

 「オケアノスは神々の親であり、万物の始まり」という歌は、ギリシャの詩人ホメロスが歌ったとされており、この詩では、オケアノスが全ての神々の親であるといっています。ここでいうオケアノスは、大地の果てにある世界を取り巻く川であり、海も川の泉も、その川オケアノスから流れたものであるとしています。これが全ての親であるという理由です。
 紀元前5世紀の喜劇作家アリストバネスの歌では、「夜と呼ばれ真っ黒な翼の巨大な鳥ニックスが、風によってはらみ、銀色の巨大な卵を産む。やがて季節は巡り、その卵から、輝く金色の翼をもつ愛の神エロスが生まれた。エロスが卵を破った時に天と地が分かれ、この世界が出来た」としています。

「創世記の物語」の登場人物 

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オリンポスの神々 

 10年物戦いに決着が付き、天を治める事となったゼウスは、オリンポスの山頂に宮殿を造ります。そして、ゼウスに従う他の神々と共にこの宮殿で暮らしていく事となるのです。
 その他、ゼウスの兄弟である、ヘスチア、ポセイドン、ハデスの三人と、ゼウスとその妻ヘラ、そして二人の子供である、アレス、アテナ、アポロン、アルテミス、アフロディーテ、ヘルメス、ヘパイストス。この7人がギリシャ神話では最も有力とされる神々で、彼らを、特にオリンポス12神と呼びます。

ゼウス

 天の支配者であり、雷を司る神でもある。正義の神であり、嘘つきや誓いを破ることを許さない神とも言われている。
 しかし、実際の所は、ひどい浮気者で、数々の愛人騒動を起こす張本人でもあり、彼の為に起こった悲劇は数多い。実の所恐妻家で、恐妻ヘラの監視を巧みにかい潜ろうとするが失敗も数多く、しかしそれでも懲りない所が彼の品位をますます落としてしまう。この数多い愛人騒動、その物語は星座となって語られており、彼の努力の結晶たる姿が星空に数多く輝いている。
 この様に、星座で語られている姿から、姿を自由に変える事が出来た神であり、時には「雨」というとんでもない物にまで変化できるというお得な能力の持ち主。
 一説には、彼の姿が、当時のギリシャ人の道徳観だとする物もある。真意は別としても、現在のそれとはだいぶ異なっているようで、我々の道徳観から考えると、少し度が過ぎている感がある。

 ゼウスの神木は樫で、彼を祀る神殿の神官は、樫の木のささやきを、ゼウスの神託として占いを行っていた。また、鷲がゼウスに仕えている神聖な鳥とされている。

ヘラ

 天の支配者ゼウスが恐れる恐妻。というイメージがどうしても強く、実際、彼女の怒りはゼウスばかりか、その愛人達にも情け容赦なく向けられ、数々の悲劇の元凶はゼウスだが、実際の引き金をヘラが引く事が多い。この嫉妬深さたるやかなり残酷な所もあり、その為か、彼女の姿は余り立派に描かれる事ない。
 しかし、実際には結婚を司り、妻という立場の人の保護者という神様である。
 また、非常に美しい神であった思わせる物語もある。また、アルゴー船の冒険談では主人公であるイアソンの前に現れる女神として登場するが、彼女の姿に恐妻ヘラのイメージは無い。

 雄牛と孔雀が彼女の好む動物。

ポセイドン

 海の支配者であり、ゼウスの兄弟。大地を揺すぶる者、地下水の支配者、泉の所有者とも言われている。
 海の底に素晴らしい宮殿を持っており、そこで妻のアンフィトリテと住んでいる。アンフィトリテは、ガイアとウラノスの子供オケアノスとテテュスの子供であるといわれているが、それ以外に、信頼できる優しい神、ネレウス(又はヘシオドス)の娘であるとも言われている。このネレウスは、オケアノスの娘ドリスを妻にし、二人の間に50人もの美しい娘が生まれる。彼女らは海のニンフ(妖精)と言われ、父の名を取って、ネレイデス(ネレイス)と呼ばれている。その一人が、ポセイドンの妻となったアンフィトリテであるとされている。冬の星座の物語に登場するエチオピアの王妃カシオペアが吐いた暴言、「私の娘は、海のニンフよりも美しい」と言う言葉に、ポセイドンが怒りを露わにするのは、無理もないのかも知れない。
 黄金の馬車を持ち、その馬車で海上を走ると、波は静まり、車は滑るように進むと言われる。
 白い波頭は彼の飼う馬の姿であり、馬を人に送ったのは彼だとされている。

ハデス

 
地下の国、死者の国の支配者である。すばらしく富んでいるため、プルートン(富める者)とも呼ばれる。一度手に入れたものは決して返さぬから、そんなに富んでいるわけだ。厳しく、恐ろしい神だけれど、決して悪い神ではない。

ヘスチア

 
ゼウスたちの姉妹で、囲炉裏あるいは竃の守り神である。
家庭の守護者として非常に尊ばれたが、神話にはほとんど登場しない。しかし、新しく生まれた子は彼女の前に連れてこられた後ではじめて家族の一員とみなされ、また、食事の前後にはいつも彼女の前に供え物をした。町にはすべてヘスチアにささげられた神聖な囲炉裏があって、そこには火を絶やしてはならなかった。彼女は一生を清らかな処女として過ごした。

アレス

 
ゼウスとヘラの子で戦いの神である。
ギリシャ人は血なまぐさい残忍な神として、彼をあまり愛さなかったようで、神話でもあまり活躍しない。ローマ時代になってから、マルスとして尊ばれた。

アテナ

 ゼウスの娘で、すっかり成人して鎧かぶとをつけた姿でゼウスの頭から飛び出してきたといわれている。彼女は気性の激しい女神ではあるが、戦うのはもっぱら自分の国や家庭を守るためで、決して戦いのために戦いを好むのではなかった。彼女は英雄や王侯の守護神とされるが、本質は市民生活の保護者で、手芸や農業の守り神である。後には知恵や理性の神とされた。また、一生を娘として過ごしたことから、純潔の化身ともされている。
 彼女はアテナイ市の守護者で、有名なアクロポリスのパルテノン神殿は彼女に捧げられたものである。
 

アポロン

 ゼウスとレトの子で、デロス島に生まれた。
神々の中で最も美しい神で、芸術の守護神とされ、ミューズの女神たちが彼に従っている。また、弓の名人でもあり、人間に初めて医術を教えた医者でもある。そのうえ、光り輝くアポロンとよく呼ばれるように光の神であり、真理の神、ときには太陽の神とも見られている。
 パルナソス山の下にあるデルフォイの彼の神殿には巡礼の群れが絶えず、そこの岩山の裂け目から立ち昇る蒸気を吸って恍惚となった神官が、アポロンの信託を告げるのだった。

アフロディテ

 美と愛の女神である。
海の泡から生まれたという言い伝えがあるが、ホメロスによるとゼウスとディオーネの娘とされている。彼女の魅力には神々も人間も負けてしまう。彼女がいなくてはどこにも喜びはないとされる。面白いことに、この美の女神が、神々の中でよりによってびっこで醜い鍛治の神ヘパイストスの妻とされている。

ヘルメス

 ゼウスとアトラスの娘マイヤの子。
ゼウスの伝令役で、足に羽のはえたサンダルを履き、先に輪のついた杖を持って風のように速く走る。

アルテミス

 アポロンと双子で生まれた女神として、ゼウスとレトの子とされている。
しかし、古くは先住民族の地母神として、多産と子供の守り神だった。それが神話時代になって、森と狩りを愛し、純潔を愛する処女神となった。純潔を愛する処女神だけに、気性が激しく、何かの辱めを受けると無慈悲なまでに残忍な復讐をした。

ヘパイストス

 火と鍛治の神である。
ゼウスが一人でアテナを生んだのに対抗して、ヘラが一人で生んだ子とされている。そのためか、すべて完全で美しい神々の中で、彼だけは醜くびっこだった。それでヘラは天からこの息子を投げ捨てたといわれている。彼は素晴らしい鍛冶屋で、自分で黄金から作った女弟子を相手に神々のために素晴らしい家を建てたり、武器を鍛えている。

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ギリシャ神話の物語

オリオン 

 ギリシャ神話に登場する人物の中で、彼の名は非常に有名ですが、彼個人の物語というのは、実はそれ程無いのです。
 一様に記される彼の容姿は、非常に背が高く、また美男子でもあったという事。そして、狩りの名人であったという事でした。
 しかし、それ以外はというと、実の所明確ではありません。
 一般には、海神ポセイドンと妖精エウリュアレの子とされていますが、これも母親に関しては明確ではないようです。

 オリオン座の紹介には、何とも荒々しい姿のオリオンを載せています。彼は、その性格が祟って死に至るのですが、実はこの結末には色々あるのです。
 彼は、海神ポセイドンの息子、すなわち半神です。その能力は尋常ではありません。そして実際、自他共に認める狩りの名人でもあったのです。この才能を自負する彼は、人々の賞賛は元より、神々にすら賞賛を求めました。そして、自分を神にするように求めたのです。常日頃から目に余る彼の言動は、とうとう神々の怒りに火を付けてしまいます。神々は大サソリを刺客として送り、彼を葬るのです。

 そしてもう一つ、この話はこれまでの話とはだいぶ違います。
 これまでの話では、オリオンの敵方となっていた女神アルテミスですが、この話は彼女とオリオンの悲劇です。
 女神アルテミスは、自然の神であると共に、狩猟の神であり、純血の象徴の神、そして月の神でもあります。些か気が強い乙女で、弓の名手でもありました。そして、同様に狩りの名人であるオリオンと、いつしか恋仲になっていたのです。しかし、これはまわりの神々にとって快いものではありませんでした。純血の女神である彼女が、よりによって神でもないオリオンという青年と恋仲であるとはなんたる失態か。これで間違いでも起こったら、それこそ一大事です。これを何よりも危惧したのが、彼の兄アポロンでした。そしてアポロンは、策を巡らせます。
 彼は、まずオリオンに会い、彼に金に輝く粉をふりかけてしまいます。それから何気ない顔で妹アルテミスの前に現れ、海の沖を指さします。
 「いくら弓の名手といわれるお前でも、沖に流れるあの金色の輝きを射抜くことは出来まい」
 これに憤慨したアルテミスは、そんなとはないと弓を引き絞ります。
 この沖合に流れる金の輝きは、先程アポロンに金の粉を浴びせられたオリオンでした。彼は、父から譲り受けた靴により、水の上を歩くことが出来たのです。
 しかし、そうとも知らず、アポロンの挑発に乗せられたアルテミスは矢を放ちます。そして見事に、金に輝く的、最愛のオリオンを射抜いてしまいます。
 浜辺に打ち上げられたオリオンを抱きしめ泣き崩れるアルテミスの姿を哀れんだゼウスは、オリオンを空に輝く星座にしてあげました。彼女は、馬車に乗って天空を駆ける月の女神でもありますから、彼女は月に一度、愛するオリオンと会うことが出来るようになったのです。

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オリオンを刺したサソリ 

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プレアデスの乙女達 

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