オオクワガタ-幼虫-


 オオクワガタの幼虫は1令(初令)、2令(亜終令)、3令(終令)と3段階に成長してゆく。孵化直後の1令幼虫は頭でっかちで色も真っ白だが、数時間もすると頭が次第にオレンジ色に色付き始め(写真左)、数日後には朽ち木の中にもぐり始める。



 成長にしたがい序々に体が大きくなるが、頭部はあまり成長しないようである。ある本によれば1令幼虫からオス、メスの区別がつくらしいが経験の浅い自分には全く分からない話である。どなたか詳しい方がおられたらぜひ教えていただきたい。


 さて、頭ばかりが目立っていた幼虫も、2令になる直前には体の幅が頭幅の2倍近くになるまで成長する。ちなみに1令幼虫の頭幅は2mm〜3mm弱である(ただし母集団は11頭)。

 十分に成長した1令幼虫は、脱皮して2令幼虫になる。脱皮直後の様子は孵化直後の幼虫と同様で頭でっかち、色白である。頭幅は4〜5mm程度。


 右は脱皮後1週間の幼虫であるが、初めて採卵に成功した2匹の幼虫のうちの1頭である。実は飼育に失敗して10カ月に渡り1令のままだったのだが、水分が不足しているらしいことに気付き加湿してやったところ、何とか再び成長を始めたのだ。

 そのあとは順調に成長を続け、43.5mmのメスとして羽化した。繁殖に成功した初めての個体であった。


 3令幼虫は幼虫の中でも最も期間が長い時期であり、成長効率も最高になる。つまりこの時期に大きく成長するかどうかによって成虫の大きさが左右されるのである。頭幅は8mmから大きいものでは13mmに達すると言われている。

 右の写真はオオクワガタの3令幼虫である。これは95年山梨県でサクラの木より採集したものだが、当時は体長が2cmほどの小ささでどうせコクワガタの2令に違いないと思い、パーティー用のプラスティックコップに市販のマットを詰め適当に飼育していたのである。


 ところが春になって取り出してみると頭幅が8mm以上あり、同時期に飼っていたコクワガタの幼虫とどうも様子が違うことに気付いたのだ。この幼虫は52mmのオス成虫として羽化した。

 クワガタの分類については、成虫では完全な検索法ができているが、幼虫に関してはあまり報告がないようだ。もっともオオクワガタとコクワガタでは種間雑種ができるほど近縁な種であるから、学術的な分類法となるとなかなか難しいのかもしれない。もし有効な分類法をご存じの方がおられれば、ぜひともご一報を。

 

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