紫色の虹のように
R.TAKEMURA



中上健次『海へ』
(集英社文庫)より
[引用]

「おおお、射精する、未来にむかって紫色の虹のように天啓にうたれながら僕は射精する、お、おおお、海よ、僕の海よ、おおお、射精……言葉が僕を殺すのではない、ほんとうの射精だ、おおお。」

恐ろしいテンションで突っ走る作品、『海へ』のラストの場面。
射精に至る「おおお」の粘るような糸─重力が、転じてバネとなるように、
言葉が言葉をひきはがしつつ飛翔していく。
おお、おおお!

May.27th.2001 TAKEMURA



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