血を縁に残したガラスの破片
S.NUNOI



村上龍『限りなく透明に近いブルー』(講談社文庫)より
[引用]

「血を縁に残したガラスの破片は 夜明けの空気に染まりながら 透明に近い 限りなく透明に近いブルーだ 僕は立ち上がり 自分のアパートに向かって歩きながら このガラスみたいになりたいと思った そして自分で このなだらかな 白い起伏を 映してみたいと思った 僕自身に映った優しい起伏を 他の人々にも見せたいと思った」

オキーフ風の水中写真とミックス。きれいにまとめたかったんだけど、村上龍が見たら嫌がりそう。でもぼくが『限りなく透明に近いブルー』で味わったカタルシスは、こういうクリアなものだったんだからしょうがない。いまの村上龍本人がこのテーマで断簡をつくるとしたら、どんなものになるだろう。うわ、ちょっと見てみたいなそれ。

Feb.9th.2001 NUNOI



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