黒土飼育の有効性について



更新日:2001/09/04 (火)



メールマガジンに黒土飼育法を掲載したところ、大反響で『もっと詳しく知りたい』というメールを沢山頂きました。
しかしながら時間的都合もあり、なかなか紹介する機会がなかったのですが、今回詳しく紹介しようと思います。



黒土飼育法とは?

黒土飼育法とは、名前の通り飼育マットに黒土を使用する飼育方法で、特にマットが黒土であることの他は違いはない非常に簡単で、かつ有効な飼育方法なのです。


有効な昆虫の種類は?

黒土飼育が有効なのは、クワガタムシ。
中でも私が一番有効だと考えているのはノコギリクワガタとミヤマクワガタ。
特に、ミヤマクワガタは産卵し難いと言われていますが、私は黒土飼育にしたところ1回で産卵させることができました。

報告によれば、外国産クワガタムシやその他通常は産卵し難いと言われているクワガタムシに効果があるということです。


なぜ黒土なのか?

なぜ黒土なのか、という疑問には一飼育者である私にはわかりません。
この飼育方法を発見したときは、偶然飼育マットが不足していたので園芸用の土を入れて仮の飼育をしていたところ、簡単にも産卵していたところから発見したのです。
最初に使った黒土は、純粋な黒土ではありません。
植物の肥料などが混ざった黒土でした。
そのため、植木や庭がある方は、その土でも平気ですよ。
(読者からのメールで知りましたが、地域によっては黒土がない地域もあるようです。)
但し、農薬や化学肥料がたくさん残っている土は避けましょう。
多分、菌糸瓶を発見した人も、たまたま入れてみて発見したのではないでしょうか?

おそらく、黒土は通常の飼育マットよりも細かく、湿度を保持する能力が高いのだと思います。
また、自然界の生息環境に近い状況になっているのではなか、と考えています。


飼育

飼育準備といっても特に無いのですが、一応紹介しておきます。

飼育マットに黒土を使用してください。
園芸店や、ホームセンターで売られています。
私が愛用しているのは、
(株)第一グリーン 「黒土」4L
さいたま新都心駅前カタクラで180円で販売されています。


その黒土を飼育ケースに10センチから20センチ入れます。
土の水分量は植木の土の状態(わかるかなぁ〜)にします。
分からない人は、手で土を握って、ボソッとした団子ができるくらいにします。
水が垂れるほどでは水分過剰です。

セットした土の中に産卵木を横にして半分くらい埋めるようにします。
私が今年2001年に使ったのはこれ。
与野駅前の金魚屋で380円で売られています。



飼育セットに交尾済みの♀若しくは、♂♀を入れます。
中型飼育ケースで♀のみで、2〜3匹、♂♀で、♂1匹♀3〜4匹程度なら問題ないでしょう。たくさん入れると産卵した卵を食べられてしまいますので、注意しましょう。
♂を複数入れるとケンカして傷つきますので、♂を複数同一飼育ケースで飼育するのはお勧めしません。

表面の朽木は転倒死防止、黒土の乾燥防止のための朽木片です。
まだ産卵材は入れていませんが、この状況でも産卵しました。



産卵材を入れたところ。


交尾を確認してから、約1ヵ月、飼育ケースの底の黒土の中に白い点が見えます。
それが卵です。
卵は、産卵材へ直接産卵されたものもあると思いますが、黒土を使うと黒に白で、すぐに産卵されたことが確認できます。

赤丸の中の白いのが卵です。
先ほどの飼育ケースに産卵材をセットして4日後、見える範囲だけでこんなに。


卵は1〜2週間もすれば孵化しますが、その間に成虫に食べられてしまう事も考えられますので、飼育ケースや場所に余裕があれば、親虫は移動させたほうが無難です。

孵化した幼虫は、黒土を食べて育ちます、というのは冗談で、黒土の中を進んで産卵材へ入っていきます。
卵を確認してから1ヵ月程したら、幼虫が産卵材へ入り込んだと考えていいと思います。
あとは、他の幼虫同様、一匹づつ個別に飼育します。
このとき、幼虫は黒土で育てるのではなく、他のクワガタムシ同様、発酵マットなどで育ててください。
黒土飼育は産卵させるための飼育方法で、幼虫を育てる方法ではありません。
下を読む前に、こちらも読んでください。
(新しく窓が開きますので、読んだら閉じてください)


黒土を使わなくても湿度等をコントロールできれば、普通のマットでも産卵しますので、無理に黒土に換える必要はありません。
黒土を使うと簡単に産卵させることができる、というだけです。



ミヤマクワガタ飼育情報

ミヤマクワガタは、毎日霧吹きで湿らせていないと産卵しないなどと言う人もいますが、私は一切、飼育ケースセット後は加水せず飼育していましたが、産卵させることができました。
産卵材はコナラで、コナラに直接産卵していました。
また、飼育ケース底の黒土にも数個の卵を確認。
ミヤマクワガタは、材、マット(黒土)どちらにも産卵する種のようです。

黒土は、手で土を触っても手に土があまり付かないような、意外にも乾燥した状態です。
(自然に乾燥したのであり、はじめから、ではありません)
このことからも、黒土が産卵し難いと思われているクワガタに有効であることがわかります。

ミヤマクワガタの黒土飼育ケースと産卵材。
産卵材はボロボロです。


有効性は?

これは読者さんからの多数のメールによって「黒土飼育は有効である」と断言できます。
今までノコギリクワガタに産卵させることができなかった人が、
『黒土飼育に変更するとすぐに産卵させることができました!』
自分には無理だと言っていたミヤマクワガタを飼育している人からも、
『ほんの少しですがケース底に卵を発見できました!』
という報告があることからもわかります。

是非、お試しください。


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