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現在のテクノの基本形とも言うべきミニマルテクノ。
簡単に言えば、「Minimal=最小の」という意味どおり、あらゆる面に置いて無駄(というと聞こえは悪いが)を省いたテクノである。
例えば音数についてみてみよう。いわゆるミニマルテクノと呼ばれているもののほとんどはリズム、ベースが主で、そして少数の(ひとつだけということもあるし、なしということもある)フレーズを加えたものがおおもとを成している。
展開についても最小限のものにとどめられ、反復を基本としている。ミニマルテクノに限らずテクノミュージックは「減算方式」のイメージで作られることが多い。ミニマルテクノはそうした考えを極限まで突き詰めていった結果の音のシークエンスであると言えるであろう。
ところでミニマルテクノで表される反復、この構造自体はミニマルテクノが生まれるよりももっと前、フィリップ=グラスやスティーヴ=ライヒなどのミニマルミュージックですでに成されて来たことであるが、技術の進歩によって機械で何の誤差もなく反復することが可能になった。それを全面的に採用したのがクラフトワークであるが、要するに反復はテクノの基本要素のひとつであり、その基本的な部分ではあるがしかし大変重要な「反復」というところにさらに重点を置いたのがミニマルテクノであると言える。
ミニマルテクノの大半は同時に機能性を追及したもので、その反復具合と微妙なフレーズの揺らぎ(=展開)により聴くもの、踊るものをフレーズに「ハメ」てしまう。これはジャンル解説で述べたように、ある意味で「トランス状態」である。
ミニマルテクノの中にもアンダンサブルなものもあり、こうしたミニマルミュージックはどちらかというとノイズ、音響系に近づいたものとなる。こちらの方面に関しては、佐々木敦氏の著作や雑誌のコラムが詳しいので、そちらに譲りたい。
ミニマルテクノ以前の「ミニマルミュージック」について、より詳しい説明がSonority As Sceneryにあるので、参考にするとよいと思う。
※ 参考資料:GROOVE1999年11月号〜20001月号
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