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ダブはメルマガでも何度も登場している言葉であるが、いまいちダブがどういうものか頭に浮かばない方も多いであろう。ということで、この項ではダブについて少し説明してみたいと思う。と言っても例によって歴史的な部分については詳しくは触れないので、興味がある方は詳しいサイトを訪れてみるとよいであろう。
ダブは元々レゲエとつながりが深い。ダブはある男がミキサーをいじっていて発見された、という誕生の秘話(?)からも分かるように、ジャンルやスタイルというよりも、音処理の手法、と言った性格が強い。その手法は、(1)トラックを抜き差ししたり、(2)低音や高音を強調させたり、(3)空間系音処理(リヴァーブ、ディレイ、パニング)を施したりするのが主である。
(1)については、ミキサーの目的とも合致し、「ダブミックス」などを聴くとオリジナルにあったフレーズなりヴォーカルなりが無くなって、代わりにオリジナルには無かったフレーズ(楽器のソロなど)があったりする。また、どちらかというとダブミックスはDJ向けにエディットされるものも多い。
(2)については、説明は要らないであろう。特にダブベースの低音は、聴いてみて初めてその凄さが分かると思う。
(3)は、最も重要な要素だ。元々リヴァーブ(反響音)やディレイ(エコー音)などは音の響きを豊かにしたり、パニング(左右の音量バランス)はミックスダウン時に微調整にしたりするのが一般的であり、最後の過程でミキサー等を通じて、調整されるのが普通であった。しかしダブ的に処理する場合、非現実的なまでに突然スネアを音が深く反響させたり、いつまでもひとつのフレーズやヴォーカルをエコーしさせたり、音を左右のスピーカーあちこちに飛ばしたりする。そこまで極端なダブ処理がなされることはそう多くないものの、独特の空間を作り上げることができる。
ところでメルマガでも触れたように、イギリスはジャマイカからの移民が多い関係で、必然的に音楽も影響を受けてきた。その結果ダブはイギリスの様々なアーティスト、ジャンルに影響を及ぼし、現在にいたっている。ドラムンベースやプログレッシヴハウスをはじめ様々な音楽にダビーなものが多いのも、当然なのである。
ダブはロックやヒップホップとも相性がよく、バンド形式でダビーなサウンドを繰り出すアーティストは概してライヴの評価も高い。
なお、こうしたトリッピーでトランシーなダブサウンドはドラッグの問題と浅くはない関係を持っている。
(Last Update: 2003.01)
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