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ウェイ・アウト・ウェスト(以下、WOW)はNick WarrenとJody Wisternoffという2人のDJから成るUKのブリストル出身の幅広いサウンドを聴かせてくれるプログレッシヴなダンスアクトだ。まずは、二人の経歴から。
Nick Warrenは現在いるトップDJの中の一人と間違いなく言えるベテランである。古くは同じブリストル出身のマッシヴ・アタック(Massive
Attack)やスミス&マイティ(Smith & Mighty)と関わったり、リヴァプールの巨大なクラブ、Creamで長らくレジデントとして活躍していた。ブレイクビーツにカーペンターズの歌をミックスしたり、あえておかしなスピードでハウスレコードを回したりするなど、早くから独特なDJスタイルを確立していた。プログレッシヴなサウンド(主にハウス)を回すスタイルが認められ、Global
Undergroundシリーズにサシャ、ジョン=ディグウィード、デイヴ=シーマン(Dave
Seaman)らと共に起用されることになり、003「Prague」、008「Brazil」、011「Budpest」、018「Amsterdam」、そして024「Reykjavik」と、登場回数は最多であることからもその人気、実力は分かる。
もう一人のメンバー、Jody Wisternoffは15歳にして弟と共にスミス&マイティのスタジオに入ってトゥルー・ファンク・ポッセ(True Funk Posse)名義で初のレコードをリリースし、ヒップホップに傾倒していった。違法なレイヴでDJをする傍ら自宅でトラックを作りつづけ、経験を積んでいく。その後ブリストルのクラブでレジデントをつとめる一方、ロニ=サイズ(Roni Size)一派のDJダイ(DJ Die)ともコラボレートを行い、数枚のレコードをリリース。インターナショナルな活躍が認められKickin' RecordsやBliss RecordingsなどからミックスCDもリリースしている。
WOW結成は、2人がわずか数時間のスタジオ入りしたあと、音楽性の共通項を見つけてリミックスプロジェクトを開始。ある曲のリミックス名、「Way Out West Mix」が気に入った彼らはプロジェクトの名前をそこから取ったことに始まる。
レーベルDeconstractionと契約したWOWは「Ajare」、「Dominion」、「The
Gift」を順にリリースしてゆき、「The Gift」に代表される、ブレイクビーツと深みのあるフレーズとの組み合わせが賞賛されていく。そして97年にの1stアルバム「Way
Out West」をリリース。上記の3曲を始め、テクノ、ヒップホップ、ブレイクビーツ、トランス、ファンク、ダブ…彼らの音楽性の多様性を十分に示したこのアルバムは世界中の幅広い層から支持され、アムステルダムのGlanstonburyを始め、ヨーロッパ中でライヴも行った。
その後非常に多くのリミックスワークをこなし、オリジナリティを完全に確立したWOWは、いくつかの困難を乗り越え、2001年に2ndアルバム「Intensify」をリリース。豊富なDJ経験を生かし、枠にとらわれないダンスミュージックとして機能しつつもメランコリックなメロディも持ち合わせたこの作品でさらに一歩前へ進んだサウンドを披露。アルバムから出たシングル、「The
Fall」、「Mindcircus」、「Stealth」などは全てヒットした。
現在お互いのソロ活動やツアーを中心に行っている一方、WOWとしても既に新曲を多数作り終えており、現在さらに磨き上げ、アルバム用に取捨選択をしている最中。ニューアルバムは、今年出る予定とのこと。
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