| トップ/5つ星CD/Way Out West: Intensify | |
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Way Out West | |
| Intensify | ||
| エイベックス (AVCD11967) | ||
| 2001 | ||
| Progressive, House, Trance, Breaks |
「アーティスト紹介」にも登場したWOWの2ndです。4年ぶりということもあって、ずいぶん彼らのいるシーンの状況は変化しました。ブレイクビーツが真っ盛りであった1stではブレイクビーツを前面に押し出した、ちょっぴりダビーなトランス系のサウンドを展開していましたが、2001年はトランスが再びブレイクしたあとの、ちょっと落ち着いてきた頃。今作ではブレイクビーツの割合はかなり減って、プログレッシヴよりものを中心に、でも時おりポップなものも織り交ぜながらトランシーに展開してゆきます。
内容的には非常にバランスが取れた感じとなっていて、特に中盤〜後半の流れは圧倒的です。繊細なメロディと、ダンサブルなリズムが、とてもよく組まれています。笛やピアノなどの生楽器もよく混ぜられています。
キーワードで「プログレッシヴ」とはしましたが、実際にはテクノやらハウスやらダブやらいろんな音楽からの影響が見られます。プログレッシヴハウスはダビーでパーカッシヴなものが主流だし、いわゆるユーロとかエピック系のトランスとも明らかに違う。でもトランシーな部分は強く持っている…という、プログレッシヴトランスのあいまいさ、というかある意味では面白さを十分に味わえる作品です。もちろん作っている本人達はジャンルのことなど全く意識などはしていないでしょうが。
ちなみに、CCCDではありません。念のため。
日本盤で出たことが、ある意味で奇跡。
コールドカットの「Autumn Leaves」のヴォーカルを持ってきた曲。ちょっと独特な歌声に、ちょっとトランシーでディープなシンセとリズムの組み合わせで淡々と進んでいくのですが、ラストは豊かなストリングスの泣きのハーモニーできれいに〆る、というWOW再始動後最初のシングルともなった衝撃的な曲。シングルではよりヒプノティックなベドロックによるリミックスが収録され、人気がありました。
ちなみに彼らは1stアルバムの「The Gfift」でも同じようにヴォーカルをサンプリングした曲を作っています。
WOWの雰囲気がよく出ている、ジャンルの壁をものともしない曲。プログレッシヴなシンセと、フルートのような横笛系の音色がバッチリ合っています。美しい音色と、躍動的なリズムが最高です。
特に目立ったメロディがあるわけではないんですが、ツボをしっかり押さえた上ものシンセとリズムがこの上なくトランシーです。やはりDJとしても腕が良いと、トラック作りでも「ノレる」ものを十分作れるみたいです。ヘッドフォンで聴くと、細かいところまで作りこまれてるのがよく分かります。
前曲がカオス的な終わり方でフェードアウトしていくのと同時に始まるこの曲は、男性ヴォーカルが軽く入った、まさにダンストラックといえる一曲。前曲と同じ表現になってしまいますが、「ツボを押さえた」としか言いようがない出来で、素晴らしいです。チープさはゼロ。ここでもストリングスが活躍。
フィルターがかった、うねるようなシンセが特徴的なトラックで、ブレイクで笛とかも出てきます。ダビーな部分もあって、渋くかっこよいです。ジワジワ効いてきます。
BT「Dreaming」などでもおなじみのKirsty Hawkshawをヴォーカルに起用した曲。
トランシーなキレイめのブレイクスといった感じで、穏やかな曲です。今までとうって変わって歌を思いっきり聴かせます。
また流れは戻って、今度は思いっきりパーカッシヴなハウス寄りの曲です。最初のブレイク後に出てくる、ちょっとエグいシンセが良い感じのアクセントになっていて、ダークな感じで進むんですが、中盤の大きなブレイクから一転して美しいシンセパッドの洪水状態になります。
このアルバムのハイライトとも言える曲。
Dave SeamanのRunaissanceのミックスCDの、2枚目のラストに収録されていたから知っている人も多いでしょう。自分が知りうる限りのブレイクスの中で、キレイさではトップクラスの一曲。
ピアノのイントロから始まって、ブレイクスが入ってくるんですが、普通に展開があるので、歌謡曲としても十分に聴けます。歌声も、途中で少しプログレッシヴ色が強くなる展開も、低音部分を支えるピアノも、すべて良いです。
メロディが、かなり泣き系。
ラストまであと少し。
感動的な歌の後のこの曲は、おごそかで静かな感じで始まり、中盤から徐々に徐々に加速していくといった内容で、これまた渋くかっこよいです。最後は両手を挙げておどってます(?)。
ラストはタイトル曲なんですが、4つ打ちのパート1と、ブレイクスのパート2に分かれています。
この曲はまさしくプログレッシヴなトランスで、スクラッチやら、「ブォンブォン」と鳴ってる変わったベース音やら、不安を煽るような上ものシンセやら、ブレイク後に登場する頭が真っ白になりそうなシンセフレーズやら、もうWOWの魅力がたっぷり詰まった、素敵な一曲。ブラスやギターがアクセントで入ってたかと思えば、二度目のブレイクでやっとヴォーカルが入ってきたりして、あっという間に時間が過ぎます。ヴォーカルもM8「Mindcircus」とは違ってダークな雰囲気。シンセの上昇音が入ってきて、あとはもう頭が真っ白状態です。
これは、聴くべきです!
特徴的なヴォーカルに、パート2ではブレイクスを乗っけてます。同じ歌なのに、こうも聴こえは違うのかと実感。こっちはゆったりと聴ける感じ。
ちなみに日本盤はこの後に「UB Devoid」の14分にもわたる超ロングヴァージョンが収録されています。
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