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4 Hero | |
| Two Pages | ||
| マーキュリー (PHCR90005/6) | ||
| 1998 | ||
| Club Jazz, Drum'n'Bass, Soul |
エレクトロニクスと生楽器の融合。
技術が発展した現在ではもはやそれほど難しいことではなくなり、色々なアーティストが実行していることです。
しかし、もちろんそれに成功している人たちもいるのは確かですが、残念ながらイメージチェンジ的な安易な気持ちでやっているんじゃないかと思わせるものもあるのもまた確かです。
このアルバムは個人的にエレクトロニクスと生楽器の融合においてこれからもこれを超えるものは無いのではないかというくらい感動したアルバムです(1枚目)。
アルバムは1枚目と2枚目に分かれていて(日本盤で1枚に強引にまとめたものがありますが、絶対に買ってはいけません!ジャケも似ているので、激注意)、1枚目は先ほど言ったような生楽器系のもので、シンセらしいシンセはほとんど出てこず、ほとんどが生楽器をベースにしたものです。2枚目はうって変わってエクスペリメンタルなブレイクビーツものです。ちなみに2枚目はPCに入れれば、楽しい体験が出来ます(若干シュール)。
メルマガでも書いたことですが、某DJの言葉を借りて言うならば…、
「10年後も必ずイイと言える一枚」。
アルバムの幕開けは、歌、というより詩を読んでいるといった感じの女性ヴォーカルにジャジーなウッドベース、そして荘厳なストリングス、オルガン、ハープ…。数え切れないくらいの生楽器をふんだんに使い、そこにドラムンベースのリズム…といってもいわゆるフロア寄りのそれではなく、ジャズに近いやや実験的なリズムパターンがおかしいくらいにマッチしています。
ピアノ、ハープとコーラスで美しく始まる歌もの。途中何度も入る多重コーラスとヴォーカルの掛け合いとか、途中の大きな展開とか、聴いたこともないブレイクビーツのパターン(でもこれがまた完璧に他の要素と合っているところがすごい)、どれをとっても完璧。ストリングスとコーラスの響きがどこまでもエモーショナル。誤解を恐れずに言えば、白人には絶対に作れない曲。
夢で聴いた音をそのまま曲にしたという、不思議な一曲。
ゆったりとした弦楽器の調べやのどかな生ウッドベースと、ものすごい速さで走っていくリズムがとても妙な雰囲気を醸し出しています。インスト。
ジャズ色が強いインストもの。
管楽器と弦楽器が大活躍です。途中からトランペットのインプロビゼーション的なソロがとてもよい感じの味付けになっています。なんというか、「圧巻」の一言。ラストも両手を上げて拍手をしたくなるような、ライヴのノリに近い曲。
名曲。
シングルでも出た曲で、中盤に差し掛かるあたりのところでこの曲を持ってきました。管楽器、弦楽器と生ベース、リズムというお馴染み(ワンパターンという意味ではないです)で始まって、そこに力強いソウルフルななヴォーカルが入る、歌謡曲としても完成された、名曲です。ヴォーカルを最大限に生かしていて、なんというか、聴いていて本当に「ああ、いいなあこれ」と思わせる曲です。
唯一の男性ヴォーカルもの。フェンダーローズ系のサウンドが大人っぽい雰囲気満載で、しっとりと歌い上げるヴォーカルがとても良いです。サビでは女性ヴォーカルも登場。フージョンちっくなシンセが中盤から入ってきて、そこからのインタールードは必聴。
M3と似たような、ドリーミーな雰囲気の曲のインストもの。細かく聴くと、いろいろな部分でよく出来ています。
なぜかヒップホップが突然ここで出てきます。ライムもあります。最初聴いたときは「?」と思ったんですが、何度も聴いているとこの次の曲への繋がりとかも考えると、納得できました。ちなみに4Heroのメンバーの一人はTek9名義でヒップホップもやってたりします。
アルバム全曲の中で最も美しく、壮大な名曲中の名曲。
期待させるようなイントロ、ヴォーカル、サビ、展開…。何度聴いても飽きさせる気配すらないです。歌としてもちゃんと出来ていて、この曲でこのアルバムを買ったようなものです(買ってみたら他の曲も予想以上に良かったわけですが)。
初めてこの曲をMTVで見たとき、「オーケストラとなんか妙なリズムをバックに女性が歌ってる」くらいの印象しかなかったんですが、聴いているうちに自分の中でどんどん評価が高くなっていったのを覚えています。
この曲を聴かずにいることなかれ。
ゆったりとした歌もの。歌がこれまた良いです。とても切ない感じ。歌と歌の合間のトランペットのソロが泣けます…。
この後はボーナストラックなので、実質的にはこの曲がラスト。で、この曲がまた良いんです。サックスとストリングスが良い感じの前奏、初めてといってよいエレクトロニックな感じが強い808的なリズム、悲しげなヴォーカル。ラストにふさわしい曲です。サックスが琴線に触れました。
ボーナストラックその1。
でも予想と反して(失礼!)、良かったです。もろジャズをやっちゃっています。インプロビゼーション的なエレピがずっと鳴っているんですが、これがかっこよいです。ボーナストラックにしては、もったいないくらいです。
ええと…。あまりにもアルバムの流れにそぐわないもので、ちょっと辛いかも。ベースがレゾナンス効いてます。恵比寿がモチーフなんでしょうが…。
2枚目はうって変わって生楽器ゼロのダーク&エクスペリメンタルなドラムンベースものになるんですが、幕開けはもはや踊ることさえ不可能なほど(「ドリルンベース」なんて言葉が頭をよぎりましたが、気のせいということにしておきましょう)変態系リズムに、ダーク&ダビーな冷たい響きのシンセが絡む、という10分にも及ぶ曲。後半はリズムの雰囲気が変わり、フランジングされまくったシンセがどうしようもなく危ない印象。ほんとに1枚目と2枚目は同じアーティストなのか?と思わせるほどに。
テルミンみたいな不可解系シンセ、デトロイトを思わせるシンセパッドに微妙なリズム。「なんだろうな、これ」とか思っているうちに、フェードアウト。
ノイジーなシンセから始まって、やはり踊れないリズム。タイトル通り、と言ったところでしょうか。比較的ミニマルな展開。
冒頭で男が演説口調で何か言っています。その後は、基本的にM3と同じです。
壊れたシンセがビコビコ鳴っていて、そこに変なリズムが入ってきたと思ったら、終わり。
また冒頭で男がヴォコーダーを通して何か言っています。その後は、ジェフ=ミルズのあるばむにも出てきそうなデトロイト系の綺麗な雰囲気になります。でもなんとなく妖しい印象。
曲名は「3005」となっていますが、実際のジャケットにはなんか見たこともない記号が並んでいて読めません。インナーノーツに「3005」と解読(?)してあったので、それを採用しました。内容は、予想通り、意味不明系のダークなドラムンベース。
反響しまくっているシンセに、女性のヴォイスやらなんやらがかぶさってきた、と思ったらフェードアウトしてしまう、42秒しかない曲。
ラストも実験要素が強いダークなブレイクビーツもの。不可解なまま、終了(悪いと言う意味ではなく)。
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