パット・メセニーに挑戦!『Third Windのアドリブ』

偉大なギタリスト、パット・メセニー!
 
ジャズギタリストとして、そしてコンポーザーとして素晴らしい作品をたくさん残してきたパット・メセニー!デビュー当時からすでに才能を開花させていましたが、それに驕ることなく絶えず努力をすることで、現在では世界のトップと言えるテクニックと感性を身に付けた人でもあります。そんなパットの曲に挑戦して、パットの感性を少しでも感じられたらと思ってこの企画を始めました。もちろんそう簡単には弾けないものもありますが、それも含めてぜひみなさんにもトライしてほしいと思います!


『Third Wind』に挑戦!
 
今回扱う曲は、1987年に発表された「Still Life (talking)」に収録されている『Third Wind』です!ブラジル音楽の影響を大きく受けた時期に作られた曲だけあって、パーカッションを使った複雑なリズムプレイや独特のメロディラインがとても面白いと思います。トランスクライブ(採譜)に使ったのは、『More Travels』というライブDVDからのバージョンです。譜例を見ながら、解説を読んでください!

解説
 
まず最初にフルサイズのスコアを見てほしいのですが、この長い4小節のアドリブは『ターゲットノート・アプローチ』という、パット独特のアイディアを使って弾かれています。(ターゲットノート・アプローチの説明はこちらをクリック!)そしてこのアドリブはいくつかの小さなフレーズが集まってできています。
 譜例1は最初に出てくる小さなフレーズで、8コの16分音符でひとかたまり。ダブルクロマチックアプローチから始まり、スケールからはずれた音程で動いていくので、調性感が全くなくとても奇妙に聞こえます。「このアドリブは一体どこに向かっているんだろう?」と不安にさせる響きがとても強いのですが、アドリブの終わりでちゃんと決まった音に落ち着いたとき、「あ〜、よかった!」ととてもスッキリした気持ちになります(^^)。この効果こそがパットがこのフレーズに求めているものだと思います!
 譜例2と譜例3もそれぞれ小さなフレーズで、ソロの中で何回か繰り返して出てきています。フレーズの形を手クセにして憶えてしまえば、けっこう簡単に弾けるようになるので、みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!


Written by Acousphere Toshi Shimizu
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