平成17年度技術士第二次試験問題(必須科目)

(7) 金属一般                                  

U-1 次の20問のうち15問題を選択して解答せよ。(解答欄に1つだ

けマークすること。)                       

U-1-20 鋼の残留オーステナイトを減少させる処理は次のうちどれか。

@ サブゼロ処理  A 時効処理  B 調質処理

C 浸炭処理  D 完全焼なまし


【正解@】 焼入れた鋼を室温以下のMf点 (Martensite Finish)まで冷却し、残留オーステナイトを

マルテンサイトに変える処理を深冷(サブゼロ)処理とよぶ。時効処理は、溶体化処理後急冷した

溶質原子が過飽和な準安定相から、時間をかけてあるいは少し加熱して第2相を析出させて

合金を強化する。浸炭処理は、表面硬化処理の一つ。完全焼なましは、均一オーステナイト

領域から徐冷することで、常温で安定組織が得られる。調質処理(焼戻し)は、焼入れた鋼を

適当な温度に再加熱して、マルテンサイトや残留オーステナイトなどの不安定組織を安定化させる。

焼戻しも結果的に残留オーステナイトを減少させるので、決して間違いとはいえない。

この設問の選択肢としてはふさわしくない。

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