射撃分析装置


据銃能力の分析

NOSプログラムは、据銃範囲の広がり(Sx, Sy)と据銃範囲の形状・対称性(Sx:Sy)を分析します。
コーチ用NOStatプログラムではさらに振幅周波数(銃口の揺れの周波数と周期)を計測・分析します。

据銃範囲の広がり

ホールドボックス据銃能力の最も重要なパラメータは据銃範囲の広がりです。NOSプログラムは据銃能力を決定するために撃発前の3秒間を測定します。
撃発ごとに据銃範囲の形状が変化しますので、据銃範囲の広がりを明確な数値として利用するため、据銃偏差と呼ぶ統計数値を利用します。

このXY表示で据銃範囲の広がりは、ホールドボックスと呼ぶ四角形(緑色)で表現されます。このホールドボックスは撃発前3秒間の水平(Sx)と垂直(Sy)方向の偏差(揺れの大きさ)を2倍しています。その

中心には+マークがあり照準のCOGを表します。

偏差の単位は、標的のリング幅を1としています。
ホールドボックスが小さいほど、良好な据銃能力を示します。



AP, 据銃範囲の広がり

a, b, c, d 各射手の銃口の移動軌跡は明らかに異なっています。そして着弾点は、銃口の移動する範囲内に着弾する傾向があります。
この図からでもそれぞれの射手が達成できる得点に大きな差が生じることは容易に推測できます。

a とd 射手は結果として共に10点を撃ちましたが、a 射手はd 射手よりも繰り返し10点を得る機会が十分にあることが理解できます。

















据銃範囲の対称性

標的センターを中心とした据銃範囲の対称性によって水平(Sx)・垂直(Sy)偏差の大きさを関連付けることができます。双方の偏差値が近いほど据銃は対象的であり、さもなくば非対称的になります。対称的据銃であっても、標的上では必ずしもさほど対称的に見えない事に注意してください。

ピストル射撃では60発シリーズの平均値として得られる2つの偏差は、通常両方とも大変近い数値になります。(つまり正方形になります)

ホールドボックスの対称性ピストル種目の対称的ホールドボックスです。
左図の射手の銃口の揺れ偏差はSx, Syともに0.63であって、ホールドボックスは正方形です。

右図の射手はSxが0.63であるのに対してSy方向の揺れが0.91と大きいため縦長の長方形となっています。

ホールドボックスの望ましい形状は、ピストル種目では正方形、ライフル立射では横長の長方形です。





据銃範囲の対称性

ライフル射撃の立射では、水平偏差(Sx)は垂直偏差(Sy)よりも通常45%大きくなります。(横長の長方形になります)



据銃能力の発展に連れて据銃範囲の広がりの大きさは縮小します。据銃範囲の対象性もまた標的中心に小さくなり、COGは標的中心に近付きます。