射撃分析装置


ノプテルST-2000シリーズの基本原理

1 プリズム技術の応用

ノプテル ST-2000シリーズには、赤外線とプリズム技術を応用した射撃分析・訓練装置として、目的別に数タイプあります。基本タイプは次のとおりです。

ST-2000 ミリトレイナー   プロフェッショナル(軍・警察等)向け屋外用の基本バージョン
  ST-2000 スナイパー    プロフェッショナル(軍・警察等)向け長距離射撃用
  ST-2000 マークスマン  プロフェッショナル(軍・警察等)向け射撃用
  ST-2000 ピストルメン   プロフェッショナル(軍・警察等)向けピストル射撃用
  ST-2000 スポーツ     主として競技射撃用(屋内)

装置は、反射材付き標的コンピューター(セットには含みません)、RSボックスオプチカルユニットで構成されます。標的部分への電源供給や配線は不要です。

プリズム技術の基本原理は図1のとおりです。

図1

  オプチカルユニットは、赤外線発光ダイオードと標的からの反射光線を受光する装置及び音響センサが一体になっています。照射範囲は、射撃距離の変更につれて増減します。

オプチカルユニットから発せられた 赤外線 は、標的に設置された反射材またはプリズムによって光源に反射され、受光センサが捕らえます。
  撃発の瞬間は、ファイアリング・ピンが発する音を音響センサが検知します。

標的部に使用される反射財は、入射光を光源に反射するコーナーキューブプリズムです。同一反射材に複数射手が同時に照準し訓練することができます。

このようにして標的上の銃口位置が計測され、画面に銃口の指示する点および撃発点などが表示されます。この赤外線とプリズム技術による計測方法(赤外線反射角度測定方式)は、地籍測量に使用されるトランシット測量器とまったく同じものですから、非常に高い測定精度が得られます。

実際に、プリズムを鉄塔や橋脚の先端に設置して、ST-2000スポーツで揺れを測定することも可能です。この測定精度の高さは、他の赤外線利用の射撃練習装置と大きく異なるポイントです。




2 マルチユーザーシステム

NOPTELでは、コンピューターにシリアルポートを増設し、複数の射手が一度に練習を可能にするため、ノートブック型コンピューターにはPCMCIA/RSアダプターを、デスクトップ型コンピューターにはISA型インターフェースカードを用意しています。ノート型では3人まで、デスクトップ型では最大8×スロット数まで使用できるようになります。


マルチユーザーシステムへの拡張
拡張するための最新装置を見つけました。2001.12

4人用の配置方法、オプチカルユニットと反射材原理


 

3 反射材

反射材の種類と形式は、射撃距離、天候、要求精度、ST-2000の種類によって異なります。悪天候の中で要求精度を保つには、より高性能またはより大きな(複数の)反射材を使用する必要があります。
反射材またはプリズムには、入射光を光源に反射する性質があるので、同一標的(反射材)に数人の射手が同時に照準しても問題無くその動きを捉えます。

機種別反射材推奨距離機種別反射材推奨距離

反射材には色々な形式があります。

  反  射  材  名

  形      式

 推 奨 距 離

ダイヤモンドグレード(DG)

ステッカー

短距離

プラスティック(PL)

プラスティック

短距離

P38

プリズム

短・中距離

4P38

4つのプリズム集合体

中・長距離

n X 4P38

n個の4P38

長・超長距離

推奨最大距離

機種 /反射材名

DG/PL

P38

4P38

4 X 4P38

ミリトレイナー

10m

75m

150m

300m

スナイパー

100m

200m

600m

スポーツ

10m

25m

100m

制限距離を正確に記述するのは、多くの変化要因が複雑に存在するので不可能です。長距離では、悪天候でも十分に対応できるようプリズムの数を増やす必要があります。

4 精度

 精度は、CEP(ある半径の円内への命中確率)で表されます。例えば、X%CEPrではrの半径内にX%が命中することを意味し、90%CEPはr半径内に90%が命中することを表しています。

次表の各数値は、良好な条件の下で得られる最低限の数値です。もっと良い精度は、反射材を交換して得られます。

ST-2000 スポーツの精度

距離

反射材

50%CEP

90%CEP

10m

DG

0.2mm

0.3mm

50m

4P38

0.9mm

1.7mm

100m

4P38

8.0mm

14.0mm


もしも、精度が不十分ならば(屋外での長距離射撃や悪天候時など)、オプションのDOUBLEのコマンドを使ったプログラムで精度を約1.5倍に上げることができます。また、LAMのパラメーターで精度を2倍まで上げることもできます。

5  実弾射撃

ライフルやピストル射手であれば誰でも装置を装着したまま実弾射撃をしたい、表示はどうなるのかに強い興味を持ちます。ノプテルは、開発当初からその要望を考慮しています。
ST-2000 スポーツとマークスマンは22口径ライフル、ミリトレイナーとスナイパーは30-06口径ライフル弾の実弾射撃が可能です。しかしながら、安全のために注意すべき点があります。

第1: 銃器の安全な取り扱い
銃器を扱う際には、常に弾の装填の有無を確認し、銃口の方向に注意すること。また、例え弾が装填されていない場合でも、装填時と同様に注意して取り扱うこと。

第2: 装置の確実な装着
22口径ライフルにST-2000スポーツを装着する場合、光軸調整ねじのプラスティックワッシャーを金属製の菊座(外歯)ワッシャーに交換し、反動によって光軸が変化させられる動きを少なくします。マークスマンではこれらの対処は不要でなおかつ衝撃による変化もありません。

22口径以上になると発射時の反動は飛躍的に増大します。光学装置は銃身にアタッチメントで装着しますが、テーパー銃身の場合は反動によって銃口部方向へ移動させられることがあります。アタッチメントの取付けねじを確実に締め、必要であれば銃身部にテープを巻くなどして移動を防止してください。3分割の新型アタッチメントでは、それが改善されています。

第3: 表示について
ノプテル射撃訓練・分析装置は、撃針の作動音をとらえて撃発点を表示します。標的上の着弾位置ではありません。標的上に着弾位置センサを有していませんし、プログラムは弾丸の着弾位置に影響する様々で常に変化する要素(例:火薬燃焼速度、ガス膨張速度、体積、弾頭重量、摩擦係数、銃身距離、風、温度、湿度)を計算しません。しかしながら、その違いはわずかです。それでも、もっと着弾位置と撃発点とを近づけたいと思われる方には、BARREL DELAYのパラメータ設定が用意されています。このパラメータは、撃発音を感知したときからミリ秒単位で撃発点表示を遅らせます。

パラメーターへパラメーター 
反動表示へ反動表示

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