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平成23年度高等学校関係、教育施策の充実等に関する要望書

平成24年2月28日

埼玉県教育委員会教育長 様

埼玉県高等学校PTA連合会
会長  熊谷 哲郎

 埼玉県高等学校PTA連合会は、埼玉県・埼玉県教育委員会が「生きる力と絆の埼玉教育プラン」を策定し、中・長期的展望に立ったさまざまな教育施策を遂行していることに深く感謝し、御礼申し上げる次第です。また、東日本大震災後の子どもたちの安心、安全に係る諸対応に積極的に取り組まれていることに敬意を表しますとともに、今後も引き続きの御対応と諸事業等として取り組まれることを願っています。

 さて、平成23年度、埼玉県高等学校PTA連合会では、平成22年度に引き続き、埼玉県高等学校PTA会員相互の協力と参加のもと、子どもたちの健全育成のため英知を結集する研究協議会や研修会などを開催しました。そこでは青少年を取り巻く諸問題・諸課題をテーマにそって研究・発表されました。各委員会では、多方面にわたる話し合いの中で、教育行政への切なる願いとして以下の要望をまとめ、県当局に提出させていただきます。

 また、来る平成25年7月に大宮ソニックシティで第59回関東地区高等学校PTA連合会大会埼玉大会が開催されます。すでに本連合会ではその準備に入っておりますが、埼玉県及び埼玉県教育委員会の御高配を賜りながら、さらに準備を進めるに当たり、要望をとりまとめましたので提出させていただきます。

 なお、この要望書の趣旨は、学校・家庭・地域社会の更なる結びつきを深く願っているものであり、埼玉県教育委員会のご指導・ご鞭撻を仰ぎながら問題解決に全力を傾けることを願っているものであります。

高校教育全般について

1 施設設備への整備充実について
  • 教室等への空調設備の導入を積極的に推進されたい。その実現に向けて、具体的な構想を示されたい。
  • 部活動充実のために、部室・合宿所・食堂の公費による建設、及び改修を計画的かつ迅速に推進されたい。また、合宿所が冷房化されていないため、校外合宿を余儀なくされるなど、保護者の負担を重くする一因となっている。生徒の健康面からも、冷房設備を早急に設置されたい。
  • 防塵、運動場整備(夜間照明等も含む)等の総合的な環境整備対策、及び地震等の防災対策の観点からも、校舎の老朽化対策を早急かつ積極的に推進されたい。
2 学校の安全管理・防犯対策について
  • 生徒・職員の安全を確保するため、校内及び学校周辺に街灯の設置をお願いしたい。
  • 近年、急増している不審者・変質者からの被害を防ぐため、校内のセキュリティー強化策、及び通学路における防犯対策を早急に講じられたい。

進路指導について

1 進路指導、キャリア教育の充実について
  • 進路指導、キャリア教育の充実を図るためには、キャリア・カウンセリング技術の向上が必要であり、進路指導の専門家やキャリア・カウンセラーの養成が急務である。早急な対策を講じられたい。
  • 学校と社会を結びつけるため、県当局の進路指導、キャリア教育に対する一層の関与を図られたい。
2 進路指導、キャリア教育に係る県費支援について
  • 生徒減少に伴う余裕教室を進路指導のためのカウンセリング教室等への転用に係る整備費を処置されたい。
3 就職支援について
  • 就職希望者の就業先を確保するために、より一層、企業への積極的な働きかけをお願いするとともに、県及び県教育委員会として、就業指導員配置事業の継続や拡大、就職面接会の充実等に引き続き努力されたい。
4 進学支援について
  • 厳しい経済状況に対応するため、進学希望者への資金援助等の支援をさらに講じる必要がある。早急な対策を講じられたい。
5 大学進学率の向上策について
  • 現役生が第一志望の大学に合格できるよう、学力向上および進学指導のさらなる充実のための施策を積極的に推進されたい。

生徒指導について

1 教育相談体制の充実について
  • 近年、学校教育において、教育相談は、生徒の健全育成のために欠くことのできないものになっている。教育相談体制を充実させることは、いじめの根絶、中途退学防止、不登校への対応、非行防止につながり、さらには、いのちを大切にする指導にもつながるものである。これらのことに鑑み、全校へのスクールカウンセラーの配置や、養護教諭複数配置、教育相談室の設置等、教育相談体制の整備充実を目指した財政上の設置をさらに講じられたい。
2 高校生にバイクは不要の「指導要項」の趣旨徹底について
  • 全国高P連埼玉大会において宣言された「三ない運動」を遵守し、交通安全対策として、高校生活にバイクは不要の「指導要項」の趣旨徹底を引き続き推進されたい。また、交通安全教育、防災教育を含む安全教育実施のため、各校への予算措置を講じられたい。
3 青少年の健全育成について
  • 青少年の健全育成、少年犯罪抑止の面から、学校、PTA、警察との連携を一層強化し、駅周辺等の補導システムの構築を図ってほしい。また、変質者・不審者が増加しているところから、定期的に学校周辺のパトロールなど生徒の安全確保、事故防止に向けての対策を講じられたい。
  • 覚せい剤等薬物の乱用、性非行の防止についてさらに強力な対策を講じられたい。
  • 子どもたちを取り巻く社会環境の問題(ブログ・プロフ・掲示板等を通じたネットトラブルやいじめ、出会い系サイト、有害情報の氾濫、酒類、タバコ等の違法販売等)を浄化するため、関係機関等が一体となった対策を強化されたい。
  • 現在、IT機器(PC、携帯電話等)は、社会生活にしっかりと根付いているが、ネットトラブルやネットいじめ等が増加している状況にある。これは、情報モラル、マナー、コミュニケーション能力の観点から、大きな課題であり、今後一層の指導が必要と考えられる。特に、「ネットいじめ」については、ネットパトロール等を行い大きな成果をあげているが、一層の充実を講じられたい。

家庭教育について

1 家庭や地域の教育力向上の方策について
  1. 子どもたちの問題行動や非行の実態を把握し、望ましい家庭教育のあり方の啓発を図られたい。
    • 親子の会話不足や関係の断絶、引きこもり、不登校等、家庭内のさまざまな課題や問題等が今後も多くなると思われる。それらしい兆候や問題が生じた場合に相談や支援をしてくれる関係機関の充実に向けての働きかけをお願いしたい。
  2. 地域の教育力を高めるためにも、市町村や各種団体が実施している活動を一層推進するとともに、地域等とPTAとの積極的な協力体制を構築されたい。
    • 自己の伸張を図るためにも、学校教育だけではなく、地域のクラブ等のさまざまな活動を推進し、子どもたちがスポーツや文化活動にかかわり、大会等に参加できるような組織づくりを進めていただきたい。
    • 家庭や地域における防火・防災・自然災害等に対する安全対策の一層の推進と意識の啓発を図られたい。
    • 道路交通法の理解を一層深めるとともに、自転車運転における道路通行区分や並進の可否判断の徹底及び、二人乗り、夜間無灯火運転、傘さし運転等の防止に向けて、学校・家庭・地域の一層の連携を図られたい。
2 社会体験施設等の整備について
  • 週休日や長期休業日等における生徒の望ましい体験の場として、社会教育施設の整備及び活用のための条件整備をさらに推進されたい。

定通教育について

1 30人学級の実現
  • 定時制の入学者には不登校、中途退学の経験者や外国籍の生徒が参加している実情に鑑み、1学級の人数を30人以下とするとともに、加配を含む教職員定数の改善を図られたい。
2 カウンセラーの配置
  • カウンセラーまたは教育相談員の配置を増加するとともに、定時制専用の教育相談室の設置に努められたい。
3 定時制生徒支援に関わる対応策の充実
  • 職業技能習得の推進、就職支援アドバイザーの派遣、ラーニング・サポート推進事業による学習支援員の配置、多文化共生推進事業、修学奨励費貸付事業、特別支援教育体制整備事業(発達障害児への支援の充実)の推進など現行支援制度の更なる予算増額に努められたい。また、県立高校学力向上基盤形成事業や就業体験推進事業に関しても、更なる充実を図っていただきたい。

第59回関東地区高等学校PTA連合会大会埼玉大会について

1 補助金について
平成25年7月に開催される第59回関東地区高等学校PTA連合会大会埼玉大会を主管する本連合会の運営に補助金を交付することをお願いしたい。
2 大会開催のための教職員の服務について
本大会の準備,開催のため、「第59回関東地区高等学校PTA連合会大会埼玉大会の開催に伴う事業に参加する教職員の服務上の取扱いについて」を策定し、各県立高等学校長に通知していただきたい。

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