安全確認型とは
「人は間違いを犯す」「機械は故障する」だから事故は絶対なくならない。とよく言われることですが、我々はその対策として、間違いを減らす対策として、 教育・訓練を実施してきたし、機械故障に対しては故障しないように信頼性の向上及び、頻繁な定期点検を実施してきた。それらに多大は時間と費用を掛けても 災害ゼロの達成・継続は不可能である。 災害には二つに分ける事ができる。機械が人に危害を与える場合と、人が自ら自分あるいは他人に危害を与える場合である。
1.機械が人に危害を与える場合
安全対策には、危険検出型と安全確認型の二つがある。「危険検出型」はセンサー等安全システムが危険な状態になったとき検知し、機械を停止させる方法で、「安全確認型」は安全な状態を常に確認し、機械の運転を開始・継続する方法である。
2.人が自らの自分あるいは他人に危害を与える場合
階段からの転落、ナイフを用いた作業での切り傷のような場合での対策は、ルールの遵守、能力の向上などが求められる。KYT・指差呼称・表示などにより対策を実施しており効果を挙げているが、完全な方法はない。
なぜ安全確認型か
「危険検出型」はセンサー等の安全機器が故障した場合には危険な状態になっても、危険を報知する信号を発することができないので機械が停止しない。「安全確認型」は安全機器が故障した場合は、安全を確認する信号が発しないので機械が停止し、安全を確定するシステムです。
我々は、とかく危険という信号(交通の赤信号)を重視するように、社会教育を受けてきたので、しばしば「危険検出型」を設置している方が多く、安全機器 の故障により機械が停止せずに事故になった事例を多く体験している。安全であるという信号(青信号)を常に確認する「安全確認型」は安全を確定するシステ ムであるので、過剰な機械の信頼性や作業員の教育・訓練を必要としないことから、安全性と生産性を両立することが可能である。
安全確認型の事例
左図は液状の危険物をポンプでタンクに送る設備である。レベル計で 上限を検知し、漏出しないようにポンプの運転を停止する、制御システムです。 このレベル計の接点の設定に次の二つの方法があります。
A
空タン(液面がレベル計の位置に無いとき)のときは接点が開いていて信号が出ていない。 満タン(液面がレベル計の位置にあるとき)になると接点が閉まって信号を発信する。
B
空タン(液面がレベル計の位置に無いとき)のときは接点が閉まって信号を発信する。 満タン(液面がレベル計の位置にあるとき)になると接点が開いていて信号が出ていない。
もうお解りでしょう、Aの方法が危険検出型で、Bの方法が安全確認型です。 Aの方法では、危険な状態である満タンになったら、レベル計が信号を発信しポンプを停止させる。 レベル計が故障するか、電源が来ていないときは発信しないので危険物が漏洩する。危険側故障となる。 Bの方法では、安全な状態である空タンクのときにレベル計が信号を発信し、ポンプを稼動させる。 レベル計が故障、無電源の時は発信しないので、ポンプが稼動しない。すなわち安全側故障である。
我々はしばしば、Aの方法で接点を設定しており、多くの事故を起こしています。安全確認型で 設定すれば、事故が防げていたのです。
佐伯 徳和
環境カウンセラー(環境省認定)
労働安全コンサルタント(厚生労働省資格)
エコアクション21審査人(審査人番号040072)
メール;
saeki-adv@jcom.home.ne.jp
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